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投稿TS小説 俺の横には

作.うずら

「どう?似合ってる、双葉?」
「うん、可愛いよ、お兄ちゃん」
自画自賛かよ、というツッコミは飲み込むことにした。

ところで、俺の妹は可愛い。
そんじょそこらの女なんて、比べようもないほどだ。
俺は妹のことが好きで、妹もまんざらではないようだった。
だからってワケでもないんだが、いつも俺の部屋でじゃれ合っていた。
と言っても、血が繋がってるから、健全ではないにしろプラトニックな関係を続けていた。
妹が「キス、して」と言い出したことで、そんな日常が終わりを告げることになるとは……。
冗談半分だったことは確かだ。
でも、軽いキスだったけど、実際にしてしまったのも確か。
口づけをした瞬間に、俺たち二人は精神が入れ替わってしまっていたのだ。
いや、驚いたの何の。
キスをした途端、鏡でしか見たことのない自分の顔がそこにあったんだから。
妹も同様で、二人して何時間か騒いだ結果、何も進展せずに今に至っている。




「そして、妹の要求で、なぜかウェイトレスの格好をしている俺が居る」
「こら、お兄ちゃん!私の格好で俺とか言わないでよ」
「双葉こそ、その顔で私なんて言わないでくれるか?オカマみたいだからさ」
「わかった……わ、俺も気をつけるから、おに、双葉も気をつけろよ」
「お、うん、わかったわ」
今は春休みで学校もない。
あせって戻ろうとする必要もないか。
「ね、なあ、双葉」
「ん?」
「続き、やらない、か?」
続き……キスの続き、なんだろう。
どうしたんだ、双葉のヤツ。
今日はヤケに積極的だ。
「だめかな、だめか?」
言い直す仕草が愛らしい。
俺の体じゃなければ……な。
正直、顔を赤くして体をくねらされても、気持ち悪いんだけなのだが。
嫌とはいえない雰囲気だよなぁ。
「うん、いいよ」
「え?」
「やろうよ、お兄ちゃん♪」
フッ、演劇部脇役要員その1をなめるなよ?
演劇部における脇役とは!
一人で何役もこなさなければならない。
つまり、短い台詞なら、ある程度はどんな役でもできるのだ!
「えへへ~、似てるでしょ?」
「う、うん……びっくりした……わ、俺も負けてられないな」
何やら変な対抗意識を燃やしている。
そんな双葉をよそに、俺は一つ確かめてみたいことがあった。

「い、いいか?」
照れながら目を閉じる双葉。
普通、女である俺が目をつぶるべきだと思うんだが。
ま、いいか、チャンスだし。
俺はおもむろに手を股間突っ込んだ。
といっても、双葉の体にじゃなく、中に双葉が入っている俺の体の方だ。
ぎゅむっ
「ひああ!」
「あれ、勃ってるんだ」
「ちょっと、お兄ちゃん、やめっ!離して!」
「素が出てるよ、お兄ちゃん?」
そのまましごく。
優しく、だけど速く。
ズボンの上からだから、少し痛いかも知れないけど。
「ん、ああっ、おにいちゃ……だめ、なんか、ん……変……っ!」
「イキそうなの?お兄ちゃん」
「ぁ……んんっ!?」
双葉が大声を出しかけたのを察して、口でふさぐ。
お望みどおりのキスだ。
しごいていた手の中でビクッ、ビクッとモノが動いている。
4日間溜めてたから、結構な量が出てるはずだ。
「あ……は……ぅ?」
男としてイった双葉は、ショックを受けたのか、そのままボーッとしている。
よし、この隙に。
俺は子供のころは良く近所のお姉さんに女装させられていた。
だからか知らないけど、今でもスカートを見ると、履いてみたいという衝動に駆られることがある。
といって、180cm近い男がスカートなんて履いたら、ただのオカマだ。
演劇部には、喜劇のときなどに、スカート着用もできるだろうと、入部したのだ。
そして今こそ、スカート姿で堂々と外出するチャンス。
そんなわけでへたり込んでいる双葉を置いて、俺は部屋を出ようとした。
「お兄ちゃん!」
「うわ!?」
すごい力で肩を引かれ、床に尻餅をつく。
俺もつい、素に戻ってしまった……。く、修行が足りんな。
「何?自分だけヤリ逃げ?」
「え、ちょっ!?」
ガバッと足を開かれ、ショーツをおろされる。
慌てて足や手をバタつかせるが、非力な妹の体ではどうにもならない。
そうこうしてる内に押さえ込まれて、俺の部屋においてあった梱包用の紐で縛り上げられた。
しかも、縛ると同時に、服まで脱がせる。
なんつー器用なことを。
「なっ、ふ、双葉……お前、どういうつもりだ」
「分からない?お兄ちゃんって、結構お馬鹿なのね」
「ふざけるなよ!」
「ふざけてなんか、ないよ」
って、もむな!
逃げようとしても、拘束されている紐が食い込むだけで。
「やめろよ、触るなよっ!」
「自分は触ったくせに」
そういうと俺の乳首を指ではじく。
衝撃。
「んんっ!」
「えへへ……私、これでも自分で研究して、開発してるんだよ」
「な、何、を」
「それだけでも気持ちいいでしょ?」
「そんなことあるか!」
「あ、そう?それじゃあ……」
馬鹿にしたような目で、俺の硬くなり始めた乳首をいじる。
空いた手は、股間に伸び。
「すぐに、気持ちよくしてあげるからね?」
「さ、触るな!」
クスクスと笑う双葉に、恐怖がこみ上げる。
こいつ、こんなヤツだったのか。
身をよじるが、双葉はやすやすとマンコに指をかけた。
縦筋に指を沿わせる。
「ん……」
「お兄ちゃん、いいよ、その顔。ぞくぞくしちゃう」
「は、はは、もうやめろよ、双葉、頼むからさ」
「ダ~メ。そうそう、開発したって言ったのは体全体で、オマンコだけはキレイなままなんだよ?」
知らねぇよ、そんなこと。
言い終わっても俺が黙ってると、そのまま性器を軽く開き、中に指を入れてきた。
「怖い?怖いよね、お兄ちゃん」
そういいながら、ニヤニヤ笑って、割れ目の頂上にある包皮をつまむ。
そのまま中にある豆ごと、指でこすり始める。
「うあ!?」
再び衝撃。
乳首よりキツイ。
敏感な豆がこすられたせいだろう。
「ね、キモチイイ?」
「気持ちよくなんか、ない」
「そう?性感発達してなくても、絶対感じるって聞いたんだけど?」
ピンッ
双葉がクリトリスを軽く指で弾いた。
「はうっ!」
甘美な……電流とでも言うべき衝撃。
四肢がしばられても、腰は跳ね上がってしまう。
「ほら、気持ちいいんじゃない」
「う、く」
「あ~ぁ、泣いちゃった。情けないわね、お兄ちゃん」
「も……やめて……」
「直接いじったら、どうなるのかな?」
ニヤニヤ笑いながら、双葉が包皮をむく。
中から赤い突起が顔を出した。
「行くよ、お兄ちゃん?」
「や、やめ……ん、あああああ!?」
言い切らないうちに、双葉がクリトリスを指でなで上げた。
さっきと比べられないほどの快感が俺を襲った。
双葉がスグにイったのと同じだろう。
頭が異性の快感を知らないため、おそらく敏感になっているのだ。
半ばイキかけの俺に対し、双葉はとまることがない。
「あ!んんっ!ふた……ば……!お願いだからっ!やめっ!」
何度も執拗に、クリトリスをなでつける。
しかも、クスクス笑いながら。
そこらのホラーより怖い。
頭が真っ白になりそうだ。
男とは違うが、コレがイクということなのだろうか。
ほとんど白濁し掛けた意識で、それだけ考えて。
「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
女みたいな悲鳴を上げて、俺は意識を失った。

チュン、チュンチュン。
雀……?
目を閉じているのに、まぶしい。
うっすらと目を開ける。
ここは、部屋のベッドか。
横の目覚まし時計を見ると、日付が一日進んでいた。
夢、だったのだろうか。
上半身を起こすと、股間がねちゃっと音を立てた。
テントになったズボンは明らかに精液で濡れていて。
「夢じゃなかったのか……?」
しかし、あんな非現実的なことが都合よく起こるものだろうか。
寝起きでハッキリしない頭をなんとかしないと。
「とりあえずシャワーでも浴びよう」
呟きながらドアを開けると、そこには妹が立っていた。
「う、うわ!?何だ、何か用か?」
なんとなく正視できず、目をそらしながら言う。
夢でも、夢じゃなくても、気まずいことに変わりはない。
「えへへ……お兄ちゃん……今夜もやろう、ね……?」
ゾッとした。
これが本当に、あの双葉か?
鳥肌が立つという本当の意味を、初めて理解した気がする。
そのまま双葉はゆらゆらと揺れながら、物置にしてる空き部屋に入っていった。
何か探し物でもあるんだろ。
「は、はは……」
気がつくと、嫌な汗をかいていた。
って、気がつくと、時間がやばい。
シャワーを浴びてたら、用意して学校までダッシュでギリギリ、か?
かといって、このまま学校に行く気には成れず、シャワーを浴びることにする。
居間に戻ると、母さんが俺の朝食を用意していてくれた。
「あんた、夜食べてないんだから、ちゃんと朝ぐらい食べていきなさいよ」
「ん、サンキュ」
「ああ、そうだ、帰りに牛乳買って来て」
「はいはいっと。ああ、俺部活で遅いかもしれないから、双葉に頼めば?」
「……双葉、って誰?彼女でもできたの?」
「え?」
頭がガンガンと鳴り響く。
母さん、何冗談言ってんだよ、と笑い飛ばしたかった。
無理だ。
ありえない。
「ちょっと?大丈夫?顔色悪いわよ?」
昨日のあの時以外、双葉の記憶がまったくない。
おかしい。
いつもじゃれ合っていた。
プラトニックな関係。
なんだ、それ。
俺は『アレ』と以前に会ったことがあるか?
何かいっしょにやったことは?
あるはずがない。
当然だ。
俺には妹なんて……いないんだから。

その晩。
俺の横には『いつものように』双葉が居た。

<おしまい>

うずらさんコメント

練習作品その1。
ホラーにチャレンジです。
最後をぶつ切りにすることで、怖さを出したつもりが、ただの尻切れになったよ
う……。
かと言って、ぐだぐだ解説するわけにも行かず。
習作なので非常に短いです。
難しいです、ホラー。

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みのむーさん
読んでいただいて、ありがとうございます。
少しでも恐いと思ってもらえれば成功かな、と。

ご主人さま
ご褒美、ですか?なんでしょう……。

少し前の作品ですけど、うずらは頑張ってますよね。
今度ご褒美をあげないといけませんね。

うわっ。恐いよー。こんな時間に見るんじゃなかったよー

でも、面白ーい。

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