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[PR] 広島 美容外科 オフィス家具 買取 あむぁいおかし製作所 水曜イラスト企画 絵師:シガハナコさん(29) 仮名:アオイ♂/クダン♀
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水曜イラスト企画 絵師:シガハナコさん(29) 仮名:アオイ♂/クダン♀

名無しのゴンベエ さんのリクエストで描いてもらったキャラクターです。
 
絵師:シガハナコ

ss.jpg

水曜イラスト企画の説明はこちら。毎週1枚キャライラストをUPします。

本キャラを主人公/脇役にしたSSを募集しています。コメント欄に書き込んでください。(事故を防ぐため別途ローカル保存推奨)追加イラストを希望する場合は希望シーンに<イラスト希望>と書き込んでください。私が了承し、絵師さんも乗った場合はイラストの作成を開始します。

コメント

了解です。お待ちしております。

すいません。失礼します

時間かかりそうなので、他サイトに載せてからこっちに投稿します。エロシーンはこのサイトだけで描くつもりです。

ケンちゃんと別れた後、僕は自分の住む家へと歩いて行った。寂れた住宅街にポツンと建つアパート『薔薇荘』。僕の家はここにある。

ところどころ壁の塗装が剥がれてヒビが入っていたり、端の部屋にはツタがはびこっているが、見た目に反して四つも部屋がある上、ガスコンロ、水道、お風呂にトイレが完備されている。


「ただいま~…」

「あら、お帰りなさいアオイ。遅かったわね」

「ケンちゃんと遊んできたの、楽しかったよ」

「あら、よかったわね」
階段を上がり、部屋のドアを開けると、お姉ちゃんがエプロン姿で料理をしていた。甘い匂いからしてカボチャの煮物だろう。今日商店街でセールしていたのを見かけたから買ったのだろうか。何にせよ僕の好物だ

脇の水道で手を洗って一息つくと、背負っていたランドセルをダイニングの椅子に置いた。

そばのリビングではお兄ちゃんがソファに座り、テレビを見ながら雑誌を広げていた。

「お兄ちゃん、ただいま」

「……」

僕の言葉を聞いてもお兄ちゃんは何も答えず、僕に振り返らず黙って雑誌を読み続けていた。


「……」

背を向けたまま動かなくなったお兄ちゃんに、僕もそれ以上話しかけることはせず真っ直ぐ自分の部屋に戻った。

しばらくして、夕食の時間になった。ダイニングに並べられた夕食を囲みながら、アナログ時計が時を刻むのをぼんやりと聞いていた。

僕には両親がいない。祖父母とか叔父叔母も見たことがないし、年賀状もウチ宛てに届くのは広告ぐらいだった。物心がついた時にはすでにお姉ちゃんとお兄ちゃんしか家族がいなかった。

年の離れたお姉ちゃんは、二年前に短期大学を卒業し、OLとして社会人デビューを果たした。

いつも僕のことを気にかけてくれる人で、白い肌をからかわれて泣いた時、優しく抱いて慰めてくれたこともあった。

小学生の僕の他愛もない話を笑って聞いてくれるし、休みの日に二人で動物園とかに遊びに出かけたりと、母のいない僕には非常に大きな存在だった。

高校生のお兄ちゃんはかつて中学校でサッカー部をやっていたらしく、お姉ちゃんが言うには鍛え抜かれたエースだったらしい。

しかし、お兄ちゃんはめったに過去の話をしない。かつてのエースも今では黙って雑誌を広げる毎日だ。

そもそも高校生のお兄ちゃんと小学生の僕は家庭的にうまくいっていない。基本的に僕には無関心だし、さっきみたいに話しかけても答えない。

誤解しないでほしいけど、DVがあるという訳ではない。熱い熱湯かけられるとか、アザが出来るまで殴られることもない。

ただ僕と一切関わりを持とうとしない。一度もチラリと目を合わせようともしないし、話しかけられることもない。

━━━ 一度だけ学校で体調を崩したことがあった。学校から家に連絡が入っても全く迎えに来なかった。

数時間たって代わりにやってきたお姉ちゃんに病院に連れて行ってもらった後、帰って見ればお兄ちゃんは一人家でゲームをしていた。

その経験のため、お姉ちゃんがいないときは自分のことは自分でやらなくてはいけないと僕は感じ取った。

今ではネグレクトみたいには気にしてはいない。自分のことは最低限自分でできるようになったからは、お互いに触れ合わないことに慣れていた。それでもいつも心には高い壁を感じていた。

「あ、あのそういえばさ・・・」

僕は頃合いを見つけて例の肝試しの話を持ち出すことにした。

訂正

訂正
お姉ちゃん→お兄ちゃん

「そんな訳無いじゃん!


僕は全力で否定した。

「そんな訳無いじゃん!

あむぁい様、これ出来るでしょうか?

牛上家の子供

「ええっ!僕が!?」

僕は驚いて声を荒げてしまった。食べていたチューチューゼリーをつい落としてしまった。

ケンちゃんが言うには、その肝試しに行こうって言い出した子は、真夜中に僕にその廃病院があることを教えられたらしい。

ある日、すっかり日が暮れた夜道をジョギングしていたら、人気のない真っ暗な道でひとりポツンと突っ立っていた僕が居たらしい。


そして僕はその子を見ると笑って裏山を指さし、

『あそこに行ってごらん、面白いのがあるよ…ウフフフ……!』

とその子に言ったらしい。


だから面白がって肝試しを計画したんだと、その子から聞いたそうだ。

「そんなわけないじゃん!僕そういうの一番苦手なんだよ?潰れた産婦人科なんて聞いたこともないもん!」

「そう言えば…確かそいつアオイが桃色の着物を着てたって言っていたっけなあ…」

「桃色の着物…?ほらやっぱり僕じゃないよ。『女みたい』って馬鹿にされてるけどさすがにそんなの着ないよ!僕以外の別人だよ」

「だよなあ、冷静に考えればそうか…」

ケンちゃんは片腕で汗を拭いて言った。

そうだ絶対にありえない。僕は基本的に家と学校、それ以外の公園含む公共施設以外全く出歩かない。ましてや学校の裏山なんて一人で入るには不気味すぎるから、あまり行かない。そんな僕が廃病院の存在を知っている訳がない。

大体、僕には女の子の服を着る趣味なんてないのだ。全部につじつまが合わなくなる。僕はそう自分に言い聞かせた。

「とまあそんなわけだから気が向いたら言ってくれ。待ってるから」

「分かった…とりあえずお姉ちゃんに許可取ってから行くね。一緒に帰る?」

「おーう!俺ラスボス間近だから先行ってていいぜ」

「分かった。じゃーね」

とにかく、クラスメイトの男子が行くならしょうがない。学級内ではそんなに地位のない僕が拒否すれば、仲間外れにされかねない。善は急げと、踵をかえしてケンちゃんと別れようと歩き出した時だった。




『クスクスクス…』




ふと、どこからか女の子の笑い声が聞こえてきた。夏の暑さにやられた幻聴とか、耳鳴りなんかじゃなく、澄んだ高いソプラノ声が一瞬僕の脳内を横切った。

少し気になって立ち止まり周りを見渡しても、ゲームに夢中になっているケンちゃんか、駄菓子屋のうたた寝しているおばあちゃんぐらいしかいない。

「……?」

あとは交差点のど真ん中で、プールバッグとランドセルを引っさげた僕しかいない。だが確かに声が聞こえた。不気味なほどに澄んだ笑い声が…

「━━━どうした?道端で突っ立って」

後ろからケンちゃんが声を掛けた。ゲームオーバーしたのか、画面に背を向けラムネを口に入れている。

「い、いやなんでもないよ!」

とっさに我に返り、慌てて首を振った僕はまたねとケンちゃんに手を振り、急いで家路へと足を動かして行った。

その背後のカーブミラーに映る光景に、もう一人自分以外の誰かがこちらを見ていることに気づかず…。

《イラスト希望》

牛上家の子供

「肝試し…?」

「そっ。今度河原で夏祭りがあるだろ?そこで時間をつぶしたら男子オンリーで行くんだ」


夏の空の下、僕とケンちゃんは放課後に駄菓子屋に来ていた。

住宅街の中にポツリとあるそこには、うめせんべい(税込二十円)やチョコゲッツ(税込十円)、僕が今食べてるチューチューゼリー(税込二十円)などが吊るされたり箱でばら売りされている。


また店先の自販機の横には『ラストファイト』『バブルパズル』『カエル大名様』と言った、小学生には今一つ馴染みのない古いゲームがある。しかしどれも五十円でプレイ出来るので不満は無い。


何時間居ても店主のおばあちゃんは文句を言わないうえ、非常に安い娯楽を提供してくれるため、お子様のお財布に優しいこの場所は僕やケンちゃんのような小学生たちの数少ない憩いの場所になっている。


ランドセルを下して、『ラストファイト』をプレイし始めたケンちゃんは僕を横目で見ながら話を続けた。

「場所はとっくの昔に潰れた病院。学校の裏山をずっと奥に歩いていくとあるんだ」

「…」

「そしてそこには怖~い幽霊が出るんだって!女の子の幽霊が居るんだって!なっ?!面白そうじゃん!怖そうじゃん!あっやられちゃった…」

「ガチじゃん…」

夢中になってはしゃぐケンちゃんを他所に、僕は苦笑いしか出来なかった。

「ヤバいってそれ。絶対近づいちゃダメなやつだよ。行かないほうがいいやつだよ!」

「何だ何だビビってんのか?まだまだオツムもお子ちゃまだもんな!」

「ちょっとやめてよ!」

「ハハハ、なんて言いたいけど俺もぶっちゃけ怖いんだよねぇ。行きたくないんだけど次の日のあだ名が『弱虫カマ野郎』にはなりたくないんだよ。お前もだろ?」

「うう…そもそも誰なの?そんな場所教えた人」

「ああ、確かねぇ…」

その瞬間ケンちゃんの手の動きがぴたりと止まった。そしてゆっくりとこちらに顔を向けて言った。


「━━━確かお前じゃなかった?」

ゴールデンウイークまでに仕上げようとして、つい変な文章になったかもしれませんが、二本続けて投稿することができました。

というわけで更新しばらく休みます。ご勘弁ください。

あと『こうした方が良い』という意見があればドシドシお願いいたします

牛上家の子供

「なあ、アオイ何辛気臭い顔してんだよ」


そんな思わず泣きそうな時だった。一人の男の子が僕の肩を叩き、声を掛けた。僕は振り返ると声の主に返事をした。

「ケンちゃん…」

青葉健介、11歳。身長は146cmと平均より高め。血液型はAB型。星座はてんびん座。好きなものはサッカー、嫌いなものは『テストを見せた時の親の顔』(らしい)。

彼は幼稚園以来の付き合いで、プールの時間でも唯一気軽に接してくれる人物であり、僕も彼を『ケンちゃん』と呼び慕っている。

そんな僕の幼馴染兼親友のケンちゃんは僕の頭をワシワシとかき乱すと、ニカッと笑って言った。

「オイオイいつも言ってるだろ?自分の身体なんだし、可愛いんだから多少悪く言われたって気にするなや」

「気にしてないよ!可愛くないし、ただコンプレックスなだけだい!」

「ハハ、お前コンプレックスって意味知ってる?」

「フフッ!」

そう言って僕たちは互いに笑いあった。

ケンちゃんは、僕が女の子みたいな見た目を気にして、誰にも馴染めなかった頃、初めて声を掛けてくれた。中々寄り付かなかった皆も、ケンちゃんが色々ととりなしてくれたおかげで、親しくなることが出来た。だからこそ、今こうしてクラスで孤立せずに済んでいるのかもしれない。

「ところで今日の放課後、時間あるか?ちょっと耳寄りな情報があるんだ!」

「別にいいよ。またいつもの場所で会おうね」

「おう!楽しみに待ってるぜ!」

そう言ってケンちゃんは元気に更衣室のドアを開け、去っていった。

プールの時間で僕と居ても、
『ご兄妹ですか?』と間違われても、
どんなに珍妙な目で見られても、
堂々と笑って歩いていく陽気な姿に僕は思わずジーンと心を動かされてしまった。



「「先生━━━!!健介君がフルチンで歩いてます!」」

女子たちの悲鳴が学校中に轟いた時には、滲んだ涙も引っ込んでいた。

牛上家の子供


エピソード1:アオイと言う少年




『まるで女の子みたいだ。』



僕はよくそう言われることがある。


牛神(ウジガミ) 葵衣(アオイ)、11歳。血液型はB型。星座は乙女座。好きなものはドーナツ、嫌いなものは萎びたキュウリ。性格はどちらからというと内気で、『学級委員を決める時は最後まで手を挙げない』タイプかな。


ただ、小学五年生にもなって未だに身長が135cm程度と低身長で、どんなに日差しの強い日でも色白な体質のせいで、『お嬢ちゃん』なんて大人に呼ばれることが多々ある。


別に苛められていると言うわけではない。パンツ脱がされたり、からかわれたり、無理やり女の子の恰好させられるとか、そういった事案があるわけではない(似合いそうとは言われるが)。


男子にはサッカーとか野球とかの外遊びには頻繁に誘われるし、僕もそれに答えている。ゲームの類は一切持っていないが、テレビゲームの話題にはなるべくついて行こうとしている。

だから、小学校三年の頃までは孤立はしていないはずだと僕はそう思っていた。

しかし、現実はそうも行かない。学年が上がるにつれて体育の時間では、最近ではプールの時間に僕の周りには一番気まずい空気が流れている。

周りの男子たちが日焼けしたり、少しずつ体つきが引き締まっていくなかで、僕の赤ん坊のように真っ白な肌がさらされる。学校では親しい友達も、僕が服を脱いで水着に着替えていると、必ず目をそらして顔を赤くする。

『俺らゲイじゃないけど、お前がいると目のやり場に困る』と言う苦情が多く寄せられている以上、これは決して自意識過剰なんかじゃないだろう。

「何でこんな身体なんかに産まれてきたんだろ…」

ある日のプールの授業後、僕は更衣室にある鏡に手をかけ呟いた。タオルを肩に羽織る白い無垢な肉体が映る姿が、普通の男の子のそれではないことを改めて実感させられた。

後ろでは顔を赤くした男子たちが、僕に目を合わせないことに必死になっている。普段ならあんなに仲のいいのに、この時間だけ僕一人が仲間外れにされている気がしてならなかった。

ああ、やっとプロローグが終わった…。すいません遅筆なもので・・

牛上家の子供

何より目が離せないのが、この少女の瞳だった。それはまさしく異形の瞳だった。


そこには光彩は無く、わずかな白目も見当たらない。ただ闇よりも深い漆黒の瞳が、こちらに向けられていた。そのままこの美少女は大きな鏡をバックに座り、こちらを向いてうっすらと笑っている…。


まるで逆に向こう側から、自分の心の全ての内を覗かれるような感覚に襲われた。そうさせるだけの力が、この目にはあった。


乙女の淡い真心や、人間の希望あふれる情熱など、微塵もなかった。その瞳にあるのは純粋なる悪意、無限に広がる巨大な深淵であった。


幼い頃見たトラウマが、大人になってもなかなか忘れられないのと同様に、一目見たこの美少女の暗黒は決して頭から離れようとはしなかった。


たとえばこの写真を一目見たとして、少し長く目をつぶっていたとして、顔の輪郭や髪形、着物の模様など、細かいことは忘れたとしても、この瞳だけは忘れられない。自分の中にある恐怖という恐怖が警鐘を鳴らした。

もう結構です、と屋敷の主人に写真を返した。精神科医としてどう診断するべきか、今の私には分からなかった。

「私には…まだ判断しかねません。だがこの娘に関しては、なにやら尋常ならざる事が起きているのは確かなようですな…。何があったのでしょう?どうか要点だけでも教えてもらえないでしょうか?」

ふと気づけば主人は俯きながら目の前に組んだ手を震わせている。その恐怖の視線の先には、やはりあの美少女があった。何度か口を激しくパクパク動かすと、重苦しく話し始めた。

「一体全体どう話せばよいやら…。一言で言うならば、全てが歪んでおりました……。この娘に関することは何もかもが…出生も、性格も、血液関係も、


その肉体さえもが歪んでおりました…」

「肉体が…?」

主人が言った言葉に、私は思わず首をひねった。主人は顔を上げると、次に信じられない言葉を言った。

「先生、あなたは耳を疑うかもしれません。いや、信じなくてもそれが当たり前なのでしょう…。

先生、この娘は元々いたって普通の━━



少年でした…」

ここまでのところをblog-entry-19795
にあげました。

私たちは適当に挨拶を済ませた。

「先生、この度は亡き父の知り合いと言うことでこんな山奥に相談に来ていただいて本当に有難うございます…!」

「いえ、人の苦しみにともに向かい合うのが精神科医としての仕事ですから…」

そう言ってお互いに頭を下げたとき、屋敷の主人は懐から一枚の写真を出して私に見せた。

「では、さっそくなのですが…、先生にこの写真の娘を診ていただきたいのです…」

心なしかその写真を持つ主人の手は酷く震えていた。この世にあらざる何かを見たかのように顔面蒼白になって私に差し出した。これまで、精神病患者の親族を見てきた事があったが、どうも見た限り末期的か、あるいはそれ以上なようであった。

しかし、私が訝しげにその写真を覗き込んだ時、その震えの意味が分かった。その姿を見た瞬間、身体中の血液という血液が逆流し、皮膚という皮膚が鳥肌を立てた。

隠すまでもない。それが冒頭、私が恐ろしいと感じた少女の写真だった。

絹のような白い肌。肩まで伸びる透き通った黒髪。端正な顔立ちに、華奢な身体。桃色の着物を羽織るそれは、まさしく美少女と言っても過言ではなかった。

しかし、何処か様子が違った。

まず写真の移された場所が変だった。コンクリートの壁に囲まれた部屋には窓がなく、無限に広がる暗闇にわずかに残された蝋燭の光だけが、そこに移された美少女の姿を私にとらえさせた。

「ここは……まさか」

「はい、我が牛神家の座敷牢でございます…」

「━━━━━!!」

私は言葉を失った。私的な理由で対象を閉じ込め、外界との接触を一切遮断する施設。下手すれば監禁罪で逮捕される代物である。電気が普及し始めた昭和頃には消えていったはずの座敷牢が、まさか平成の世に残っていたとは…。唖然とする私だったが、映る少女の最大の恐ろしさは、決して座敷牢などではなかった。

真に恐ろしいのは、座敷牢に閉じ込められた美しい少女自身だった。

牛上家の子供

恐ろしい。

この少女が恐ろしい。

私は写真を見てそう思った。



春の新芽が吹き始めたころ、私は旧帝大の精神科医としてある山の中の田舎町に来ていた。

田舎とは文字通り田舎で、車を持たない私が町の移動手段に考えていたタクシーは走っておらず、都市部経由の電車も二日に一度しか無かった。

道行けばかつては運営していたであろう酒屋、タバコ屋は息をひそめ、駄菓子屋に至っては瓶コーラ自販機が故障していた。

一先ず最寄りの、酷く天井の低い定食屋で一服着いたとき、目的地まで迷わずたどり着けるか不安になってしまった。

春の日差しを受けながら、道行く人に何度も道を尋ねた。中には自転車を引く高校生もいて、坂道を歩きながら流行のスマホのゲームについて喋っているのを見かけた。

どうやら過疎化が進んでいるとは言えども、まだ町に活気は残っているようだ。

そんなことを考えながら私は足を動かした。曲がりくねった林道を何とかして歩ききると、ようやく私の目的地に着いた。

山中の田舎町に存在する、この地域で一番の権力を持つ富豪の家、牛上家の屋敷だった。石造りの高い塀に囲まれた建物はまるで要塞のようだった。

チャイムを鳴らすと昭和風の女中が応対した。そのまま流れるように屋敷の応接間に案内され、ソファに座った私にお茶を差し出し、すぐに引っ込んでいった。

お茶を啜りながら待っていると、しばらくしてこの屋敷の主人と見受けられる中年の男が入ってきた。私を見ると安堵の表情を浮かべていたが、何処か血色の悪い表情だった。

牛上家の子供

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