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特別捜査官間藤衛次の受難 2-1

<2-1>

「ふざけるなっ!?これはいったい――どういうことだ!!」
ある組織の、秘密の施設。
被験者を観察、閉じ込めるための部屋の中で、『少女』が声を張り上げた。
美しい容姿だった。
透き通るような黒髪。宝石のように輝く、黒目。
素肌に病衣という姿が、滑らかで色っぽい肢体を妖艶に引き立てている。
胸の膨らみは――残念と付け加えるべきか――慎ましく、腰まで伸びた髪の乱れさえ整えれば、どこかのご令嬢だと言っても信じられる。
それほど美麗な『少女』だった。
けれども……。
「うふふ……見ての通りです。あなたは女になって、私たちの組織の売られるのです!」
「――そんな馬鹿なっ!戻せっ!!嫌だ……そんなのっ!」
優雅さの欠片もない。
路地裏にでもいる不良のように、ナース姿の少女に組み付く。
「いいのですか――峰彩香さんが、どうなっても?」
「そ、それは……で、でも……」
「どちらにしても、もう後戻りできませんよ?うふふ……その姿で、仲間の元に……警察の元に駆け込みますか?」
口を閉ざすしかなかった。
『少女』は怒りそのものといった有様で、頬を赤らめ、睨み続ける。
しかし、それでお終い、だった。
「…………」
悔し気に唇を噛み締めたまま、ずるりっ、と腕を下す。
(……従うしかないのか。僕は……)
意気消沈と頭を垂れる『少女』に向けて、ナース姿の娘……ローラは、嬉しそうに言った。
「ご自身の立場を理解しましたね?では……今日から本格的な性奴隷としての教育を始めようと思います――間藤衛次さん……覚悟は宜しいですね?」
「…………」
覚悟など出来てない。けれども、逆らえない。
最愛の人を人質に取られ『少女』は……いや、今や黒髪黒目の娘となった捜査官――間藤衛次は、腹立たしそうに眉尻を吊り上げた。

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挿絵:れいとうみかん

(……信じられないけど。まさか……本当に僕が――女になるなんてっ!)
長く成長した髪が靡き、肩に、背中に降り掛かる。
いい匂いがする。
石鹸など付けていないにも関わらず、上品な香りが立ち昇る。
腕も、脚も細い。
腰は心許なく括れ、胸には小さいながらも乳房が備わっていた。
そして、何よりも……陰毛も、陰茎も、消失した股座。
綺麗さっぱりと滑らかに整えられた恥骨の上に、ほのかに生える陰毛と、縦筋に割って入った肉割れ目。
――まさに、今の衛次が『女』である証だった。
「ううっ……くぅっ……!」
確かに存在する肉洞に、落ち着かない疼きが絶えず生じ、彼を不安にさせた。
「ほらっ……今の衛次さん。とても綺麗です。可愛いです……でも、さらに素敵になっちゃいましょうか。お客様に気に入られるように――」
「……」
『お客様に気に入られる』――その言葉の意味に気付けないほど、彼は馬鹿ではなかった。
女に変えられた、その麗しき――はたまた愛らしく若返ったと言うべき――美貌が、下衆な金持ちたちの欲望の捌け口にされてしまうのだ。
(……嫌だ。そんなの僕は……男だ。必ず逃げてやる……っ!)
今は従う。
婚約者を守るため。
けれども、けっして身も心も少女へと――性奴隷へと成り下がるつもりはなかった。
「はい。そこに座って下さい」
「…………」
言われたままに、椅子に腰掛ける。
目の前には、大きめの姿見。
可憐な容姿の黒髪黒目の美少女が、不安げな表情でこちらを見返して来た。
(違う。こんな……姿……僕じゃない。僕は男だっ!)
恥辱に打ち震える美貌を、キッと睨む。
その最中、ローラは鼻歌を口ずさみながら、楽しそうに衛次の黒髪を梳かす。
まるで新しいお人形で遊ぶ女の子のように。
「はい。衛次さん――どんな髪型がいいですか?この中から選んでください」
「……え?な、なに?……え?」
本当に嬉しそうに瞳を細めながら、ローラが用紙を差し出した。
カタログだった。
ページ数は五枚。女性の髪形が、写真付きで供えられていたそれを鼻先に当たるほど、詰め寄せられる。
「ご自身の髪型くらい、自由にさせて上げますよ。私って……いえ、ご主人様はなんてお優しい方なのでしょうか!」
「この中から選べ、と?――そ、そんな!嫌だった!」
切羽詰まった声で、衛次が喚く。
記載されている髪型は、女性らしい物ばかりだったからだ。
「短くて、いいだろ?い、いや……この際、坊主にしろよ!僕はそれでいい!」
「衛次さん……我儘はいけませんよ?私が連絡すれば、それだけで――彩香さんは、どうなるのでしょうか?」
美容室で使われるようなマントを掛けながら、ローラは釘を刺した。
やはり、天使のような微笑みで。
「……っ!」
沸騰する怒りが、一瞬で冷え切る。
どれだけ嫌でも、どれだけ拒んでも、ここに衛次の自由などなかった。
監禁されている限り……そして、婚約者を人質に取られている限り。
「……く、そっ……これで……いい!」
結果、衛次が選んだのは、髪が肩に触れる程度のミディアムヘア。
前髪を切り揃えられた、お嬢様に似合いそうな髪型である。
「うふふ……あなたの黒髪に、実に似合っていますよ。――衛次さんも、やはり可愛くなりたいのですね」
「かっ、勝手なこと言うな!……ふざけやがって!!」
恥かしさに、頬が赤らむ。
自棄になって考えずに指差しただけなのに、自らの意思で『女らしくなろう』としている――と、思われたらしい。
(くそっ、くそっ……覚えていろよ!)
冗談ではなかった。
恥辱で、顔を含めた全身が熱く火照った。
「じゃあ、切りますから。動かないでくださいね」
彼女がハサミと櫛を持ち、何てことはないと言いたげに微笑んだ。
あまりの無力で、情けない自分に……文句の言葉さえも奪われる。
「……っ、っ」
シャキン。
ぱらりっ、ぱらぱら。
シャキン、ジャキンッ。
ぱら、ぱらぱら……ぱらりっ、ぱらら。
美容師と見間違いそうになるほど、巧みな手付きで髪が切り揃えられていく。
髪先の乱れが残念だった黒髪が、瞬く間にあるべき姿に――美しい形に、整っていく。
(こんなの……僕じゃない。僕じゃないけど……う、ううっ!)
鏡の中、ぴくぴくと打ち震える美少女。
可憐で、儚い……。
髪が切り揃えられていく度に、ますます息を呑み込んでしまうほどの美貌に磨きが掛かる。
目が、離せなかった。
ドキドキ、と衛次の胸はときめきを覚える。
「はーい。完了です。うふふ……綺麗ですよ」
「あっ……」
思わず息が漏れる。鏡に映る自分自身に、時が経つのも忘れていた。
そして……。
(これが……僕?)
完璧な、『お嬢様』だ。
誇り高き日本の血を受け継いでいるだろう、大和撫子のお嬢様が、困り顔で突っ立っていた。
髪型が違うだけだというのに、ソワソワと落ち着かない。
自身の美貌の変わり様に……その清楚な美しさに驚愕する。
自然と指が、黒髪を梳かす。
いい香りと共に切り揃えられた髪が、肩口を撫でた。
(ボクは――どうなって……しまうんだろう?)
衛次は不安を募らせ、その美貌を曇らせた。
だが……トクン、トクン。
心臓ではない。
血の脈打つとも違う。
もっと熱く、そして妖しい熱感が――衛次の腹の奥で、渦巻いた。

そして……彼の嫌な予感は見事に的中してしまうのだった。


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