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【好評発売中】かまいたち事件 女体化され、犯されて行く男たち(真城さん&むらさきいろオレンジさんの新作) 第二章

第二章

 人はスーパー・パワーを得た時にどう振る舞うか。
 それをテーマにした物語は古今東西溢れかえっている。
 多くの場合、その力を持て余し、身を持ち崩して行く。
 その方がテーマを訴えやすいからだろう。人間の愚かさとかね。
 とりあえずオレはとにかく只管(ひたすら)「調査・研究」をした。
 具体的にどのようなことが出来るのか、制限はあるのか、有効相対距離は?威力は?そもそも具体的に何が出来るのか。
 結論として、PK、時間停止、性転換、服装変化の四種類までは確定した。
 オレが日々いじめられるタイプの人間であり、平和な国に住んでいながら相対的に自衛手段を講じる必要性が高い立場にいたことも能力を研ぎ澄ます契機だったと言っていいだろう。
 「PK、時間停止、性転換、服装変化」などが可能なのであればもう神にも等しい…と考えてしまいがちだ。
 その昔、「衆議院に出来ないことは男を女に、女を男にすることだ」という格言(?)があったらしい。
 それほど性の境を行き来することは絶対に不可能だとされてきたと言える。
 しかし、オレは油断しなかった。全く。
 それほど用心深かったのだ。
 まず、肉体的頑強さは全く無い。
 不意を突かれて加撃されればひとたまりもない。狙撃の様に意識の外から攻撃されればどうにもならないだろう。
 また、一度に複数を対象に能力を発動できるかどうかについては調査が足りていない。
 それに、無闇に発動すれば好奇の視線を集めることになる。
 人間は社会性の動物だ。杓子定規の無能政府が、マンガやアニメみたいに在野の超能力者を狩り集めているなんて到底思えない。そんなことが出来るならまずは脱税をゼロにしてもらいたいもんだ。
 そこいらのとおちゃんかあちゃん商売でも脱税が横行してる。その程度も防げていない「政府」が超能力者相手に飛んでくるだろうか。
 だが、目立つのは良くない。
 そもそも溢れかえるスーパー・パワーを面白半分に発散し続けるなどガキだ。
 世の中にはそれを更に上回るスーパー・パワーが存在する。
 先ほどの記述と矛盾するようだが、それは政治権力だ。
 例えばボクサーやプロレスラーを始めとする「格闘家」は非常に強い。
 その気になれば周囲の人間全てを殺し尽くすことは可能だろう。絶命までさせなくても大怪我をさせたりすることは簡単だ。
 かなり昔の話だが、隣の家の娘に横恋慕した男子中学生が夜中に家に忍び込み、結果として寝こみを襲って家族六人を殺害する凄惨な事件があった。
 痛ましいとも思ったが、オレが一番意外だったのは、たかが男子中学生の意外な「戦闘力」だった。「殺傷力」と言ってもいい。
 寝こみを襲ったとはいえ、三人の大人を含む六人を殺してのけたのだ。
 人間がどうしてその様な行動に普通は及ばないかといえば、法律で禁止されているからであり、社会道徳・倫理として許されないと教育されているからだ。
 なにより、個人では到底及ばない組織的腕力期間である政府による警察・軍隊がある。
 今オレが持っている能力程度では「何も出来ない」のとそれほど変わらないというのが一六歳のマセガキの結論だ。
 だが、そうであるなら尚更「身を守る」ことには使うべきだ。
 確信が持てた訳では無かったが、「超感覚」に近いものも使えたのではないかと思う。
 そもそも「超能力」を示す「ESP」は「エクストラ・センソリー・パーセプション」の頭文字で要は「超感覚」だ。これに「使える人」を示す「ER」を付けると「エスパー(超能力者)」となる。
 昨日の今日だ。
 「お礼参り」が無いとも限らない。
 一対一では負ける気がしないが、少なくとも大勢で取り囲んで一斉に石を投げられたりしたらかなり危機的な状況となる。
 一発でも頭部にでも致命的な打撃を食らえばアウトだ。
 なのでオレは周囲に目一杯警戒網を広げる感覚を研ぎ澄ましながら登校した。
 突然の襲撃に備えるためだ。
 どうしてたかが学校に通うだけの為にこんなに苦労しなくてはならんのか。全くいじめられっこと言うのは理不尽だ。
「やまもとおおおおーーーーっ!」
 背後から大きな声がした。
 間違いない。鬼留だ。
 一夜明けて精神的に回復したらしい。
 おおかた「何が起こったのかはよく分からないが、恥をかかせやがった」相手たるオレへの復讐ってところだろう。
 単体で戦っても強いこいつの強みは組織化されていることだ。
 オレは咄嗟に振り返って遠くで鬼の形相をしている鬼留を確認すると、すぐに振り返った。
 果たしてそこには、オレを羽交い絞めにしようと襲いかかってきた男子生徒の姿があった。
 いきなり振り返ったので相当面食らったらしい。が、構わず覆いかぶさろうとする。
 オレは反射的にそいつの腹に目一杯打撃をブチ込んだ。
 こぶし大の大きさの空気砲がみぞおちに炸裂した感じのはずだ。
「ぼへぇっ!」
 一瞬身体が浮き上がる。
 オレはそいつの脇をすり抜ける様に前方に駆けだした。
 顔面を始めとする頭部を狙わなかったのは、加減が難しいので致命傷にならないよう考慮したためだ…が、その手の配慮がいつまで出来るかは分からない。
 呆れたことに更に数人が襲いかかってきた。
 もう手加減しているヒマは無かった。
 とりあえず一瞬動きを止めようと派手に加撃しながらひたすら走った。
 通学路みたいに大勢の人間が周囲にいる状態で戦うのは得策じゃない。
「やまもとおおおおおおおおーっ!!」
 呪いの咆哮が背中に叩きつけられる。
 一体どうすりゃそれほど関わりの無い人間をここまで怨めるのだろうか。
 遂に人ごみが途切れた。
 駅から学校までの間に点在する大きな建物のそばだ。
 民家を背中に背負って対峙すれば一応背後からの攻撃は防げそうだが、民家の塀を乗り越えて協力者が襲ってきた場合に対処できない。
 このビルなら大丈夫。
 ひさしに当たるものが大きく張り出しているので、仮に協力者が上の階の窓から鉢植えを落として来たとしても直撃されないシチュエーションだ。
 …我ながら苦笑が漏れるほどの用心深さだ。
「…ふう」
 背中をビルの壁に預け、敵を正面のみに限定した。
 普通なら「追いつめられる」状況なのだが、能力者たるオレならばとりあえず正面に集中すればいい。
「どぅうううらああああ!!!」
 走って追い付いてきた鬼留がジャンプしてパンチを放ってきた。
 流石はサッカー部レギュラーだけのことはある。
 周囲に協力者はいない。
 おれはぜえはあと肩で息をしながら落ち着いて空中の鬼留に一撃食らわせた。
「ぐはあっ!」
 カウンター気味に食らった鬼留は空中でバランスを崩して地面に落ちた。
 鬼留はオレから見て右斜め前方にいる。
 背後は心配ないことにして、オレは左方向にも注意を怠らなかった。
 流石に大勢の取り巻きを従えているとはいえ、決してノーリスクではない暴力行為にまで加担してくれる物好きばかり何十人もいる訳じゃない。
 用心深く周囲を見渡すと、徐々に周囲の通学中の生徒たちが追いついてきた…が、ただならぬ空気にどよめきが広がっている。
 オレは可能な限り鬼留の方向を見ない様に努めた…が、そんなことが可能な訳が無い。
 立ち上がって今度はつかつかと歩いてくる。
 余り距離を詰められると打撃が間に合わない場合がある。
 同じように今度は肩口と胸に加撃した。
「っ!っ!!」
 歯を食いしばって痛みをこらえている。
 ここで鬼留を学習能力が無いと笑うのは気の毒だ。恐らく脳内は「そんなはずはない!そんなはずはない!これは何かの間違いだ!」と連呼されているはずだ。
 だって触れもしない相手にボコボコに殴られるなどあり得る筈(はず)が無い。
 しかもこのちんちくりんにだと!?選ばれたエリートであるこの俺が!?ありえない!
 …まあ、そんなところだろう。
「っ!」
 鬼留は突如地面にあった手頃な大きさの石を掴むと振りかぶった。
 しまった!
 確か無機物に対してはPKが使えない…かどうかは分からないが余り使ったことが無い。
 こんなことならバッティングセンターにでも行って打ち返す練習くらいしておくんだった!
 オレは最大限に集中力を発揮して飛んでくる石に意識を集中した。
 思い切り振りかぶって人に対して石を投げている様にしか見えないその挙動に、周囲の女子生徒の一人が「きゃーーーーっ!」と悲鳴を上げた。
 結論から言うと、鬼留がぶん投げてきた石は空中で突如、跳ね返されるかの様にあらぬ方向に曲がった。
 そして明後日(あさって)の方向に飛び、すぐに力なく落下した。
 …どうやら一応は物理的に向かってくる無機物に対しても効果はあるらしい。
「…」
 自棄糞(やけくそ)になった鬼留は手当たり次第にそこいらに落ちている石を掴み始めた。
 なんというしつこい奴だ。こうも防戦一方だとこちらの集中力も尽きてくる。
 一応、一方的に鬼留が加害者でこのオレ、山本一夫が被害者の構図であることは徐々に人数を増やしているギャラリーにも一目瞭然ではある。
 だが、そんなデジタルに採決が下るほど人間関係は甘くない。

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