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【DL販売TSF小説】我ら魔王軍~モン娘たちの強襲~ 序章1-1

【我ら魔王軍~モン娘たちの強襲~ 】
作:kagami0235
絵:松園

我ら魔王軍~モン娘たちの強襲~

 濃い瘴気に覆われて、太陽の光りも届き難い大地――魔界とも呼ばれる大陸の中央では、ある使命を帯びた若者たちが、大群と奮闘していた。
 敵は、異形の魔物たち。
 赤い瞳を爛々と光らせ、ナイフを翳すゴブリン。
 口元から涎を垂らし、巨大な棍棒を肩に担ぐオーク。
 果てはアンデッド系の魔物であるガイコツ鬼兵や 空中を旋回する吸血蝙蝠も、
鋭い牙を剥いていた。
「…………行くぞ! みんなっ!!」
 その真っ只中に飛び込む若者たちは――たったの四人。
 褐色の肌が艶やかに光る美女戦士に、白い賢人の衣装を纏ったブロンド美女。
自身の背丈よりも大きな杖を持つ、小柄な魔術師の娘。
 そして……黒髪の青年が美しい長剣を構え、先陣を切る。
 「ハァァアアア――!」
 黄金色の聖なる力を出現させた"聖剣シスム"を操り、大群を切り崩す。
 白き刃から溢れ出る光りは、矢の如く縦横無尽に空を駆け、アンデットの頭蓋を砕き、ゴブリンを切り裂き、オークの太い首を穿つ。
 巨大な蝙蝠は羽を破かれて、キィーっ、と悲痛な呻きを上げながら、地へと落ちる。
 当然の結果と言えた。
 魔族を調伏し、魔王すらも恐れる聖剣の力は、この程度の魔物相手では時間稼ぎにもならない。
「今さら! こんなザコたちで……あたしたちを足止め出来るもんかッ!!」
「……同感。 ……けど、油断はよくない」
「そうですわ。 マチルダさん、ここは魔王城です! どんな敵がいるのか分かりません――勇者様。 補助魔法です!」
「助かる、マノンさん! ……デヤァ!ハァッ、ッ!!」
 聖剣に選ばれし青年――勇者エミル・リトソーンは、女賢者マノンからの魔法を浴びると、さらに早く激しく魔物たちを切り伏せていく。
「グ、ォオオ!」
「キィィ!」
 美しい刃が煌めき、オークが、吸血蝙蝠が、血肉を飛ばす。
(……埒が明かない。 ここは一気に――決める!!)
 通路の先から、更なる軍勢が押し寄せる。
 底無しに現れる魔物を睨み据え、黒髪黒目の勇者は魔力を練り上げていく。
「――ウィンドウ・スラスト!!」
 呪文を唱えた。
 同時に聖剣を横なぎに振るう。
 生み出された烈風の牙は、透明な死神の鎌でもあった。縦横無尽に暴れ回り、敵勢を悉く切り捨てる。
 聖剣の力を宿した魔法は、通常の威力とは次元が違う。
 魔物たちは悲鳴を上げることも構わずに、血肉となり……そして、塵と化す。
「このまま押し通すぞ!」
「はい」
「了解、リーダー!」
「……分かった」
 勇者エミルは仲間と共に奥へと――魔王城の最奥へと駆けて行った。


◆ ◆


 ――"少し、休憩しよう"――

 それは勇者たちが、魔王城に突入してから八時間ほど経った頃だ。
 上級魔族とはまだ戦っていないものの、流石の勇者たちにも疲れが溜まっている。
 比較的に落ち着けそうな広間を休憩所として、各々は床に腰を下ろした。
「ああ、くそぉ! 疲れたあーっ! ……ケイティ。 あんたの魔法で、どうにかならないの? 魔王の居場所をスババンって発見するとかっ!」
「…………無茶言わないで。 ……その手の魔法には、やっぱり対策が立てられているから、無理。 ……出来てたら、私だってやってるよっ」
 女戦士マチルダの問いに、女魔術師ケイティは頭を振るった。
「……仕方ありません。 今のうちに、魔力や体力を回復しておきましょう」
「マノンさんの言う通りだ。 まだ先は長いから……今のうちに休んでおこう」
 女賢者マノンから渡された霊薬を少しずつ口に含みながら、勇者エミルは静かに
考える。
(――どうして、こんなことになってしまったんだろう?)
 疲れた仲間の横顔を見やり、そう思考が飛ぶ。
(……まさか、本当にこんな無茶な作戦を命じるなんて。 いや、それを言うなら――この戦争自体が……間違いか)
 何故なら、この戦争に、『正義』などない。
 これは侵略戦争――。
 約百年前に締結された和平協定を一方的に破棄し、エミルの本国ホルストが魔界へと攻め込んでいるのだ。
(なぜ……陛下は……このような馬鹿なことを行ってしまったんだ。 近くにいる人たちもなぜ、止めなかったんだ。 ……今さら考えても遅いのは自分でも分かっている。 分かっている……だけど…………)
 魔族との和平は、少なからずの発展・繁栄に繋がっていたため、国民の大半は
――殆どの貴族たちも含めて――戦争に、反対だった。
 けれども、国王は意思を変えなかった。
 いや、そればかりか。
 勇者エミルとその仲間たちに、無謀な任務を押し付けたのである。
「……」
 たった四人での魔王討伐任務。
 苛酷だが、困難だが……エミルはやるしかなかった。
 特に――"自分"の場合は。
「――勇者様? 勇者様? 大丈夫ですか?」
 その時であった。
 柔らかな指が、エミルの手を包み込んだのだ。……マノンである。
「……はっ!? あっ、すみません、マノンさん。 ちょっと考え込んでしまって」
「ご無理は……なさらないで下さい。 幾ら聖剣の加護を授かっているとは言え勇者様も――エミル様も人間です。 貴方様に、もしものことがあれば……わたくしは」
 絹糸の如き艶やかなブロンド。
 賢者の装いでも誤魔化せない胸の巨乳房と、四肢の嫋やかな膨らみ。
 名画から飛び出したように美しい女性に見詰められて、エミルの心臓は不謹慎にも高鳴る。
「マノンさん……」
「勇者様……あ、あの……わたくし――やはり、前にお伝えした通り……そのっ」
「……え?」
「あっ、あなっ。 ……貴方様のことがっ! きゃあ!?」
「うわっ。 マチルダ……なんだよ、急にっ……!?」
 雪のような肌を赤く上気させた女賢者が、勇気を振り絞る……その直前。
 ふたりの隙間に突撃した影が、ひとつ。
 これはマチルダであった。
「油断も隙も無い! エミルも、エミルだ!! どうせ下らない事で悩んでいたんでしょうが……あんたほどの男が、小さなことでうじうじと悩んでいるんじゃないわよ!」
「マっ、マチルダ! むごっ……!」
「それからマノン――何度も言うようだけど、これはあたしのだからねっ! あんたでも、絶対に譲らないんだから!!」
 褐色に焼けた乳房にエミルの満面を抱き抱え、マチルダが吠える。
「そ、そんなの勝手に決めないでください! 勇者様は誰の物でもありません――!!」
「いいや! 早い者勝ちだねっ!! あたしの方が先に仲間になったし、あたしの方が先に好きになったんだからっ!」
「むごっ、おごぉ……!!」
 見事な腹筋が浮かび上がるお臍と、女とは思えない凄い怪力。
 しかし、幾多の戦場を経てもなお彼女の肉体には、しっかりと女の魅力が備わっていた。
 褐色の乳谷間で蒸れ上がった体臭は、意識が眩むほど甘ったるい――。
「あっ――あっ、ンン♡ も、もう……エミル……擽ったいから、暴れるなよぉ♡ 
……可愛い奴めっ♡」
「ゆ、ゆゆっ、勇者様をはなしなさいっ! ふ、不潔! 不潔ですわよ!?」
「……ああんっ? ……不潔は言い過ぎじゃないのかな、マノンさーん?」
 どんな場所でも――魔王城の中であっても――『それ』は起きてしまう。
 いや、起きてしまったと言うべきか。
「ぷはっ。 はぁ、はぁ……離してくれて……ありがっ……とぅ、ううっ!?」
 "オンナ"同士の戦いが……バチバチと火花を上げる。
「……」
「……」
「いや、あの……ちょっと。 ふ、ふたりとも……っ!?」
 ふたりに挟まれて、エミルは情けなく狼狽える。
 すると……。
「うわっ、わぁ!? け、ケイティ――!?」
「……わたしは? ……わたしは、どう思っているの、エミル?」
 ふたりの美女たちよりも、頭ひとつ分小さい影――ケイティが、エミルの背中に抱き付いたのである。
「あっ、ケイティ!?」
「ケイティさん! ずるいですわよ!?」
「……わたしは二番目でもいいから。 ……お嫁さんに貰ってね。 ……なんなら
……三番目でも構わない」
「け、ケイティ――ふざけるな!? こんな時にふたりを刺激するような……ひぃあっ、うっ、ひゃあああッ!?」
 黒いトンガリ帽子に、素足と太腿を大胆に曝け出す魔術師の衣装。
 黒髪の美少女であるケイティの暖かい体温を擦り付けられて、ドキドキと心臓をときめかせる。
 ……と言うような、余裕などありはしない。
 ゴウゥゥっ!!
 狼の如く立派な赤毛と絹糸のブロンドを逆立たせ、煉獄の炎を背負ったふたりが、ギンと瞳を吊り上げる。
 怖い。体がガクガクと痙攣するほど、怖かった。
「け、けっ、ケイティ! 悪ふざけっ!? 悪ふざけなんだろっ!? ……と言うか、
頼むからそう言ってくれぇえええ~~ッ!!」
「……私は本気だよ? …………ねぇ、エミルはこの中で誰が一番好きなの?」
「ぶううぅッッ!?」
「――ッ!? あたしっ! あたしだろっ――! そう言いやがれ! エミル!!」
「信じていますわ、勇者様。 ……粗暴で乱暴でお下品なマチルダさんではなく、このわたくしを選んで下さることを――ゆっ、勇者さまぁああ!!」
「かっ……勘弁してくれぇええ~~っっ!!」

 こればかりは、聖剣の力があってもお手上げだ――。

 ダラダラと脂汗を流して、勇者は必死にふたりの美女を宥めていた。

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