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ドッペルゲンガーの君と俺 (作:なつのみ イラスト:ジンドウ) 後編

作:なつのみ https://twitter.com/NA_TSU_NO_MI
イラスト:ジンドウ https://www.pixiv.net/member.php?id=14186691

前編はこちら

「はぁ…はぁ……」

ここまで来れば…。

「あれ?美咲ちゃん?」

声をかけられた方を向くと斉木がいた。
部活終わりのようで汗が少し見える。

「斉木…くん…」
「こんな遅くにどうしたの?あ、その服かわいいね」
「あ、これ、繁華街のおばさんのとこで…」
「田中さんのとこだね!すごく似合ってるよ!」
「え、あ…ありがとう」

顔がとても暑い。
斉木の顔から眼を逸らして、両手で顔を覆う。

「美咲ちゃん、最近会えなかったから嬉しいよ。そうだ!今日俺の家で飯食う?」
「えっ、悪いよ…」
「いいじゃん!美咲ちゃん一人暮らしで寂しいでしょ?今日俺んち親いないけどそれでもいいなら!」

少し考える。
特に夕食の準備はしていない。
それなら、と考えることをやめた。
いつの間にか一人暮らしになっていた自分の境遇に違和感を覚えることはない。

「じゃあ…ごはんだけ」
「うん!じゃあ行こうか!」

自分はとても幸福な気持ちになって少し背伸びをして斉木の家へ上がった。

「荷物はそこに置いといて、手洗ってきて!」
「うん」

昔から知っていたような初めて来たような不思議な感覚に陥る。
二階建ての一軒家で、特に迷うことなく洗面台に来る。

「あ…」

髪が少し乱れている。
夜風に煽られたからかと考えながら軽く手櫛で整える。

「美咲ちゃーん!ちょっと二階来て!見せたいものがあるんだ!」
「うん、今行く」

私はとたとたと足音を立てながら階段を登る。
そしてとある扉の前で立ち止まる。
ガチャ、と扉が開く。

「入って」
「…」

中は斉木くんの部屋らしく私は言われるがまま入る。
ドンっ

「きゃっ」

ガチャッ
突き飛ばされた音、私の悲鳴、鍵の音、全てが一連の流れのように思えた。

「美咲ちゃん…」

斉木くんがベットに倒された私に覆いかぶさる。

ジンドウさん 挿絵完成


「斉木くん…」

私は予感していた。
それでもここへ来た。
もう準備は整っているんだと思う。

「脱がしてあげるね」
「…明かり」
「あぁ、そうだね」

リモコンを2回押して常夜灯に変わる。
見えるか見えないか、そんなじれったい明るさが逆に際立たせる彼の肌。
私はどう見えているんだろう。
そんなことを考えているうちに下着姿にされてしまった。

「胸、大きくなったんだね」
「斉木くん、巨乳好きだって言うから頑張って育てたんだよ?」
「うれしいな、でも元々の美咲ちゃんも好きだよ」
「お尻がでかいこと?結構気にしてるんだけど、そういってくれると嬉しいな」
「違うよ、君の、柔らかい唇だよ」
「んぅっ」
「んっ…もっとエッチになっていいんだよ」

唇が合わさる。
そのまま彼は私のブラへ手を忍ばせ、胸を揉む。
既に固くなった乳首に当たると体がビクビクっと反応してしまう。

「…もうちょっと激しくてもいいよ?」
「美咲ちゃん…かわいい、かわいいよ」
「いやぁ…そんなに言わないで…」

もう片方の手はお腹を沿ってアソコに触れる。

「あっ…」
「いい声だね」
「ありがとう、…もう挿れられると思う…」
「早いね、じゃあさっそく」

ズボンを膝まで脱いだ彼は自身の性器を露わにする。
今までどこに隠れていたのかと思うぐらいギンギンに硬くなったアレは今にもはち切れそうにしている。

「なっ…生でいいから…早くぅ」
「まあまあ、そんなことしないよ」
「んぅ…好き…」

思わず心の声が出てしまう。
私は彼の腰に腕を回した。

「ゆっくり入れるね」
「うん……あっ!あぁぁっ!」



…何が起こっている?
頭に直接響いてくる快感の波を受けながら考える。
俺のアソコに、斉木のアレが挿入っている。

ズンッ
「あぁっっっっ!!!!!!!!!」

ひとつずつ思い出す。

まず俺に姉妹がいないのは確かだ。
そこではない。

喫茶店には行った。
だがそこでもない。




”美代ちゃんって誰だ?”

俺は、八百屋の子と話したことなんて一度だってない。
それは俺が繁華街を通らないから。
母親は駅の裏の繁華街ではなく駅中のスーパーを利用している。
断じてお得意さんなどではない。

美代ちゃんに女の子は”きれいな長い髪”という特徴を言われた。
その後俺は恐らく髪が長くなったのだろうか。

そういえば島田が言ったのは、田中さんが言ったのは…
俺の顔をした女に言われたのは…
全て言われたことが俺の身に起こっている?

ズンッ
「ひぐっっっ!!」
「おっぱい揉んであげればもっと大きくなるかなぁ?」
「あっ…あっ…これ以上は、んっ…」

そもそも初めに女の子の特徴を言ったのはこいつだよな。

「さい…き…、くん…まさか…」

斉木の動きが止まる。

「あぁ、気が付いちゃった?」

そうか、斉木もこいつだったんだ。
もう一人の俺、ドッペルゲンガーの俺だ。

「そう、あなたは私、私はあなたになるの。そのために私好みの子に変えてあげてたんだよ」
「公園で撒いたと思ったのに…」
「人外相手に撒けたとか考えちゃだめよ。それにもうあなたは私の適応度を満たしてるの。早く私に人間の身体を頂戴?」
「くっ…」

斉木の姿で俺を覆い被す。
力で全く歯が立たず、唇を重ねられる。

『私はあなた、大きなお胸、大きなお尻、きれいな髪、優しい心、素敵な笑顔』

『違う、俺は…』

『私は、でしょう?』

『私は…あなた、かわいいかわいい女子高生』

『そうよ、好きな人は近くの高校に通う委員長、あなたは彼を追ってここまで来たの。彼によく見られるように彼の知り合いの身体を乗っ取って彼の好みの女になるのよ』

『委員長…島田くん…』

『うふふ…』

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


昼下り、私は一足先に下校する。

彼の好きな漫画のヒロインのイメージで、髪が長くて、ふわふわかわいくて、笑顔が素敵で、おっぱいも大きくて、エッチな女の子。
そんな風に私は変身する。
大きすぎなおっぱいも彼のためなら厭わないよ。
この長い髪だって漫画の子並みにするのなんて普通の人間じゃ無理だったよね。
彼が校門から顔を出す。
今日もかっこいいなぁ。
たまには男の姿で同じ学校に通うのもいいかも。

通学路を颯爽と歩く彼。
月曜日は委員会が無いから家に帰って勉強かなぁ?
それとも書店のグラビア表紙をチラ見するのかなぁ?
喫茶店で落ち着くのもいいよね。
八百屋の子は昨日も君に色目を使ってたね。
もう仕事しか考えられなくさせておいたからもう安心だね。
あぁ、今日はやっぱり書店みたい。
先に待ち伏せていつも通りかわいい女の子を演じなきゃ。

私は今日も彼の下校を見続ける。

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    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

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