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【依頼小説】女体化オークション 作 千景 イメージキャラ Meito 前編

作              千景 https://skima.jp/profile/?id=23210
イメージキャラデザイン Meito https://twitter.com/meito_67

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 二階堂真琴───十七歳、高校二年生。
 彼は端的に言ってどこにでもいる、ごくごく普通の男子高校生であった。
 文も武も特別秀でているわけではなく、クラス内でのカースト順位も至って平均的。
 反社会的な物事には手を出さず、所謂オタク文化に傾倒することもなく、毎日のテレビ番組に一喜一憂するような。そんな人物だ。
 だが、しかし。運命とは分からないもので、そんな彼の人生が平凡でなくなる時が突然やって来た。
 
「……はあ、すっかり遅くなっちゃったな。母さんにどやされなきゃいいけど」

 部活動の練習を済ませて帰途に着く頃には時計の針が七時を回り、辺りは完全に暗くなってしまっている。
 ただでさえ些か過保護気味な母親なのだ。帰ってからまたあれこれ聞かれるのだろうと想像し、陰鬱な気分になる真琴。
 勉強道具がぎっちり詰まった手提げ鞄を片手に家路を急ぐ彼の背後から車の走行音が聞こえたのは、まさにそんな中のことだった。

「ん───なんだ?」

 後ろからやって来た車が、緩やかなブレーキ音と共に真琴の傍らで停まる。
 見覚えのない車だが……ひょっとして親戚の誰かが新しい車でも買ったのだろうか?
 そう思いつつ車内に目を向ける真琴だったが、開かれた窓の向こうに見える運転手の顔は真琴の知るものではなかった。

 本来ならば、この時点で逃げるべきである。
 しかし真琴はそうした危険とは無縁の日常生活を送っていたことと、男である自分がその手のトラブルに巻き込まれることはまずあるまいという思い込みが災いし、のん気にもその場に立ち止まってしまった。
 それが運の尽き。後部座席のドアが乱暴に開かれ、そこから数人の男たちが飛び出してくる。
 「あ、マズい」と真琴がようやく思い至った時には既に、彼らの屈強な腕が真琴の身体をがっちりと捕まえてしまっていた。

「や、やめろっ! 何するんですか、離してっ……むごっ!?」
「うるさいな、少し黙ってろ。痛い目は見たくねェだろ?」

 流石に危機感を覚えた真琴が手をバタつかせて暴れるものの、時既に遅し。
 抑え込まれた身体はびくともせず、大声で喚き立てる口にはボールギャグがねじ込まれた。
 涎を垂らしながら、声を出すことも出来なくなった真琴が車の中に連れ込まれ……何事もなかったかのように発進。
 何処かへと、傍目には普通の一般車にしか見えないワンボックスカーが向かっていく。
 二階堂真琴という、平穏でない世界を知らない少年を乗せて。彼を───非日常の世界へと連行してゆく。

「(一体、何が……)」

 何が、どうなってるんだ。
 未だにさっぱり事態が呑み込めない真琴の声なき問いに対する答えは、当然返ってこなかった。

 ……そして彼はこの後、その身を以って欲した答えを知ることになる。


◆◆


「やっ、やめろっ、離せぇっ! 警察、警察呼びますよ……!!」
「んー? ああ、別に構わないよ? 呼べるものならご自由に」

 真琴が連れられた先は、白い壁に囲まれた無機質な独房めいた部屋だった。
 身体を椅子に縛り付けられ、手足の自由も利かない。
 だからこそ、彼の"警察を呼ぶ"という脅し文句に一切の効力はなく、逆に滑稽にすら聞こえてしまうのが憐れであった。

「そんな暴れないの。ちょっとお注射するだけでしょ」

 白衣に身を包んだ、胸にメロンでも入れているのかというほど豊満な膨らみを持った女。
 女医、なのだろうか。くすくす笑う彼女の手にはしかし、得体の知れない青い液体で満たされた注射器が握られている。
 どう考えても危険な薬なのが丸分かりだ。あれに比べれば病院の注射など屁でもないと断言出来る。
 しかし、そんな彼のいじらしい抵抗も虚しく───注射針がその色白な肌に触れ、ぷつりと音を立てて潜り込んでいく。

「あっ……!」

 途端に顔を青ざめさせる真琴。
 恐怖を浮かべる彼のことなど一顧だにせず、液体はその体内へと投与されてしまった。一滴とて残さず、だ。
 目に見えて怯えている真琴の姿が面白かったのか、煽りの言葉が飛ぶ。
 
「よしよし、お注射頑張れまちたね~。もうお兄ちゃんなんだから、あんなに暴れちゃダメでちゅよ~?」
「う、うるさい……! 僕に、何を注射したんですか……!?」
「んー」

 当然の疑問を投げつけられた女医は腕を組んで天井を見つめた。
 どう答えればいいのかな、と悩んでいる様子だったが、彼女は程なく意地の悪い笑みを浮かべてみせた。
 吐息の香りが嗅ぎ取れるほど顔を近付けて、言う。否……意地悪く、仄めかす。

「すぐに分かるよ」




 ───その言葉の意味を真琴が理解したのは、本当にそれからすぐのことだった。

「あっ、うっ……何、何これぇ……!?」

 身体が疼く奇妙な感覚。
 身体の芯から湧き上がってくる熱。
 なのに痛みや苦しみは不思議となくて、酒に酔ったみたいに頭がぼうっとする。
 堪らず身を捩らせる真琴だが、やはり椅子の拘束はびくともしちゃくれなかった。

「(あの人、僕に何をしたんだ……?)」

 自分の体内で、何か良くないことが起こっている。
 真琴にもその程度は理解出来たが、あくまで分かったのはそれだけだ。
 恐怖と疑問が満たす彼の脳髄を救ったのは、それらが吹き飛ぶほど激しい驚き。

「っ───!?!?」

 不意に気付いた。本当にふと、その異変を見つけることが出来た。
 男らしく膨らみとは無縁だった筈の胸板が、明らかに盛り上がってきている。
 最初はまだ気のせいで片付けられる程度の変化だったが、徐々に膨らみは男性としては異常な大きさへと変わっていった。
 真琴の気付きから三分も経った頃には……彼の胸はすっかり女体のそれと変わらない、豊満なものをぶら下げていた。

「何、これ……おっぱい……? どうして……」

 何が何だか分からない。
 そんな心地の真琴だったが、彼を苛む災難は胸以外にも山ほどある。
 ただそれらは服で隠されていたり、自分の目では確認出来ない箇所だったりするものだから分からないだけ。
 もしもこの光景を見ている人間が他に居たならば、目を瞠って驚いたことだろう。

 真琴の腰やくびれのラインは目に見えてほっそりと可愛らしく整っていき。
 真琴を男たらしめる何よりの象徴である股間の逸物は少しずつ小さくなり、果てには消えてしまい。
 代わりとばかりに、一筋の秘裂に置換されてしまったのだから。


◆◆


「二百万円!!」
「ふん、なら俺は四百万で買うぞ!」
「儂は六百万出すッ」

 声高に響く、現実離れした金額。
 真琴の姿は今、オークション会場の壇上にあった。
 首には輪を付けられ、傍らの職員にリードを引かれ逃げられない状態で、彼は"商品"へと成り下がっていた。
 
「なんだよ、これ……これが、僕だってのか……?」

 しかし、今の真琴にはそれすら頭に入らない。
 その理由は、彼の前に用意されている等身大の姿見の所為であった。
 そこには、真琴の今の姿が詳らかに写し出されているのだ。
 ……すっかり見る影もなく変わってしまった、自分自身の姿が。

「う、嘘だっ! こんなの、こんなの僕じゃないっ!!」

 体格は細く淑やかなそれに変わり、胸は膨らみ一丁前に主張を見せている。
 無理矢理着させられた衣装は言わずもがな女物で、痴女と言っても何ら語弊のないものだ。
 明らかに布面積の少ない下着に膨らみは確認出来ず───真琴にも自分のモノが締め付けられている感覚はもはやない。

 二階堂真琴は、完全に女体化してしまっていた。
 今の彼は百人が見れば百人が認める、何処に出しても恥ずかしくない立派な美少女に他ならなかった。

「千二百万!」
「なにくそ、千五百万でどうだ!」
「こうなりゃヤケだ、二千万!!」

 そんな彼の心境を他所に、オークションは進行していく。
 二階堂真琴という女体化性玩具を争奪する、道楽家共の競りが。
 理解を越えた目の前の現実に───真琴はぺたりと、女の子そのものの姿勢でへたり込んでしまった。

「(こんなの……悪い、夢だよ───)」

 冷たい床の感触が、新調された性器を疼かせる。
 男性器では決して感じられなかった感覚を、まだ真琴は定義出来ずにいたが。
 彼が現実を受け入れようが受け入れまいが、オークションは一切構うことなく進んでいき。


「三千万円。悪いが、今夜は俺が買い取らせて貰うぞ」


 順当に、終結を迎えた。
 どこかの企業の社長なのだろう、スーツ姿に黒髪の若い男だった。
 一気に金額を跳ね上がらせた彼の一声に続く者は結局現れることなく───二階堂真琴の買い取り手が決定したのだ。

「落札おめでとうございます、半澤様。早速お使いになられますか?」
「そうだな。せっかく大枚叩いて買ったんだ、穴の具合を確かめておこうか」

 半澤、と呼ばれた落札者がズボンを下ろすと、そこにはかつての真琴のものですら及びも付かない巨根が鎮座していた。
 既に準備万端なのか完全に勃起しており、失意の真琴も思わずその威容に釘付けになってしまう。

「あ、あ……」
「ふふ、初心だな。俺好みだ───」

 ───あるいは、それは。
 男であることを辞めた彼に芽生えた、新たな"本能"であったのかもしれない。

「───今日はたっぷり可愛がってやる。覚悟しろ」


◆◆ 後編に続く

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