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【依頼小説】オレがあいつのコスプレ売り子!?

作 ran https://skima.jp/profile?id=29908
イメージイラスト むらさきいろオレンジ https://twitter.com/YG_AAA_G

 某所某日。同人作家のキョウは、夕暮れも迫る薄暗い部屋の中で打ちひしがれていた。
『残念ながら、貴方のサークルは抽選漏れとなりました』
 その無機質なメールの文面がどれほど俺にダメージを与えただろう。SNSでは、既に当選したサークルが浮かれて告知の画像をアップしたり思い思いに宣伝しているのに、俺はというと、暗くなる部屋の中でただ放心しているだけだ。――実際、この同人イベントの抽選に落ちるのはこれで二回目である。前回落ちた時、今度こそは……。と思っていたのに、またもや落ちるとは予想だにしていなかった。
『おっす! キョウ、今回こそ受かったか?』
 ここでいの一番にメッセージをよこしてきたのは、俺の同人作家仲間――もとい、悪友のタイキだった。なんとなく予想はついていたが、こうも期待を裏切らない行動を取るタイキを見ると逆に安心してしまう。
『キョウ、また落ちたのか? 残念だなぁ、お前の新刊読みたかったのに……。ああ、うちで委託ついでにコスプレ売り子でもするか?ww』
 それに加え、タイキがこうやって俺を煽ってくる事も、予想がついていた。俺は内心苛立ちながらも返信を打ち込む。
俺と違って、タイキは前回も今回もこのイベントに受かっている。タイキがよほどの強運の持ち主なのか、俺がついていないだけなのか。どちらにせよ、俺が参加できないのに変わりはない。――それなら、女装コスプレをしてでもタイキのスペースにいさせてもらい、あわよくば本も委託させてもらえばいいのではないか……? と、俺の中の悪魔が囁いた。どうせネタ程度にしかならないんだから、イベントに参加できさえすれば手段は選ばない。それくらい俺はイベントに参加したかったのだ。
『そーだよ。お前は受かったみたいで何よりだな。なんなら女装してコスプレ売り子でもしてやろうか?』
 冗談のつもりで、タイキにそうメッセージを送信する。すると、返信はすぐに返ってきた。
『マジで? うちでコスプレ売り子してくれんの? 丁度コスプレ売り子欲しかったんだよなぁ~、恩に着るよ』
そのタイキのメッセージを見て、俺は困惑した。ただの冗談のつもりだったのに、真に受けられてしまっては意味がない。
『冗談だって! ていうか俺、男だし。コスプレなんてやった事ないから』
『分かってるって。俺も別にそっちの趣味がある訳じゃないし……。そうだ。打ち合わせついでに一度前日飲みでもしないか? しばらく会ってないしな』
 そう言ってタイキがメッセージ中に添付してきたURLは、俺が普段行く事のないようなお洒落なバーのホームページだった。タイキ、いつの間にこんな場所を知っていたんだろう……。と疑問に思いつつも、珍しくタイキの奢りだと言うので、喜んで行く事にした。


 イベント前日、午後八時。
 新宿駅の中央東口に集合と言われたものの、普段都内に出てくる事が滅多にない俺は右往左往してしまい、やっとのことで出口に辿り着いた。あとはタイキと合流するのみだ。
「おっす、久しぶりー。元気してたか?」
 改札の向こうから、タイキが手を振りながら近づいてくる。俺も手を振り返して合流した。しばし久しぶりの再会に喜びつつ、今日の前日飲みの場所へ徒歩で向かう事にした。もし夜遅くなっても、イベント会場の近くにホテルを取っているので終電の心配はない。お互いに近況報告や雑談を交わしながら、今日行く場所はどんなところなんだろう、と想像を巡らせる。
「ここだよ」
 狭い路地裏を通って辿り着いた先には、隠れ家のようなバーがあった。一見本当にやっているのか怪しい場所だったが、簡単なメニューの看板と、OPENと文字が書かれたパネルがドアにぶら下がっている様子を見ると、ちゃんと営業しているようだった。タイキがドアを開けると、そこにはブラウンを基調としたシックな色が広がる洒落た空間があった。
「いらっしゃいませ」
 落ち着いた間接照明の色と、それに照らされた所狭しと並ぶお酒のボトルが俺を迎える。普段、こんなお洒落な雰囲気のバーに来る機会が無いため、俺は思わず躊躇してしまうが、タイキは慣れた様子でマスターと会話を交わしている。
「マスター。あれ、よろしく」
 タイキがそう注文すると、マスターは頷いた。

 しばらくして、俺たちの前に鮮やかな色をしたカクテルが出された。
「これ、俺のおすすめのやつなんだ。キョウにはいつも付き合ってもらってるからさ、そのお礼ってことで」
 タイキは少し照れたような笑みを浮かべる。俺、タイキにそんな事してあげていたっけ。友人だとは思っているけれど、特別親切にした記憶はない。いささか奇妙に思いながらも、乾杯してから一口そのカクテルを飲んだ。――美味しい。一体なんのカクテルなのかは良くわからないが、爽やかな甘みとほどよい酸味が合わさって喉をどんどん伝っていく。あまり行儀のよい飲み方ではなかったが、それだけ美味だった。
「キョウ、気に入ってくれたか? これ、俺の一番のおすすめの酒なんだよ」
 そうやって笑うタイキの言葉が耳に届いてから、視界がだんだんとぼやけていく感覚を憶える。
――あれ、もしかして、俺眠くなってきてる? 自分の中で体の違和感に気づきつつ、何か薬を盛られたんじゃないか――という疑問が頭をもたげたが、だんだんと遠のいてゆく意識の中で、その答えに行き着く事はできなかった。



 ――目を覚ますと、そこには白い天井があった。
あれ……えっと、……俺、寝てたのか? ていうかここ、ホテル?
「おはよう、キョウ」
 ベッドの横からタイキの声が聞こえた。驚いてそっちを見ると、そこには椅子に座ったタイキがいた。
「お、おはよう。もしかして俺、昨日酔って寝てた、のか?」
 そう声を出してから、違和感に気づく。これは、いつもの俺の声じゃない――それに、身体もだるくてなんだか熱い。微熱だろうか? そう考えを巡らせていると、タイキがその違和感を察したように口を開いた。
「キョウ、自分の身体を見てごらん」
 え? 最初はタイキの言葉の意味が全く分からなかったが、ちらりと下を見ると、そこで初めて自分の置かれた異常な状況を理解できた。――なにこれ、胸がある!?
「胸だけじゃないよ。鏡を見てごらん」
 俺は身体のだるさも厭わず、すぐさまホテルの洗面所へ駆け込んで鏡に映る自分を見た。そしてそこで、さぁ、っと血の気が引いてゆくのを感じた。
 俺、女になってる……!?

「え、ど、どうして……」
 俺はうろたえてその場にへなへなと座り込んでしまった。そういえば、声に違和感があるのも、これは俺の声ではないからだ。正確に言えば女性化してしまった俺の声なのだが、男だった時の俺の声じゃない、というのは変わりようのない事実だ。それに、鏡に映った自分も男だった時の面影は残っていなくて、何か別人になってしまったような、冴えない顔つきだった俺が、自分で言うのもなんだが――可愛い女の子になっていた。
「タ、タイキ。どうしよう。俺、変になっちゃったのかな」
 俺は思わずタイキに助けを求める。このおかしな状況で頼れるのはタイキしかいない。他の人に見られでもしたら。このまま戻れなかったら。色々な悪い考えが頭を掠め、感情が追いつかず泣きそうになってしまう。しかし、タイキからの言葉は思いもよらないものだった。
「キョウ、落ち着け。お前を女にしたのは――この俺だ」
 は? 今、なんて?
「おい! どういう事だよっ!」
 何もかも理解が追いつかない――しかし、タイキのせいで俺がこんな目に遭ってしまっているという事だけは分かった。何故なら、タイキはこんな様子になってしまった俺の事を見て、ニヤニヤと笑っていたからだ。頭のてっぺんから足のつま先までじろじろと見られている。その視線から感じる欲情の感覚は、俺を怖気づかせるには十分だった。
「思いのほか上手く行ったな。お前、そのまま今日うちでコスプレ売り子するか? そのためにイベント会場に近いホテルを取ったしな」
「ふざけんなよ……! 元に戻せ! このままコスプレ売り子なんか、絶対にやらないからな!」
 こんな状況になっても、あまりにのうのうとしたタイキの態度に苛立った俺はタイキの胸倉を掴もうとして、――体格が圧倒的に足りない事に気づいた。立ち上がった時の身長が低くなっていて、視界も狭くなってしまっている。
「そのままの恰好で帰るつもりか? 女物の服も下着もないし、それに……お前、実家住まいだろ? 俺は息子だって言っても、きっと信じてもらえないと思うぜ?」
 俺はその言葉に、びくりと震えてしまう。こんなの、こんなの……脅しに決まってる。俺を帰さずに体よくコスプレ売り子をさせるための罠に決まってる。
「っ……」
 俺はタイキの胸倉に掴みかかろうとしていた手を下ろした。
 今、俺だけでどうにかしようと動いても、きっと悪あがきにしかならないだろう。それに、見た目が変わってしまっているので俺がキョウだと認識できる人は、今のところタイキしかいない。ここで帰ったところで、実家の人間には頭のおかしい別人としか思われないだろう。ここは事情を知っているタイキと過ごし、解決法を探るしかない。殴るのはその後でもできる。
「……わかったよ。やればいいんだろ、やれば」
「キョウ、いつも変なところで物分かり良いよな。損する性格だよ、本当に」
 こいつはいつも俺を煽らなきゃ気が済まないのか……! とかなりイラつきつつも、タイキが予め用意していたという女物の下着、それにブラウスとスカートを着る。……うわ、スースーする。女の人って、いつもこんなの履いているんだな……。
「似合ってるぞ。やっぱり用意しといて良かったな」
「うるさい……行くなら準備してさっさと行くぞ」
 俺はタイキを急かしながら、慣れないスカートと靴で歩き方が変にならないか鏡でチェックする。――当たり前だが、見れば見るほどやはり女になってしまったんだなという思いが拭えなかった。

 イベント会場に着くと、サークルスペースの設営をするタイキと一旦離れて更衣室に向かう事になった。身体が女になってしまった俺は、勿論女性更衣室に向かうべきなのだが――同じく更衣室で着替えるであろうコスプレイヤーの女性を見かける度に、メンタルが童貞丸出しの俺は何か悪い事をしているのではないか、という罪悪感がわいた。どこをどう見たって女なのだから、周りからおかしいと思われる事はない。おかしいと一番思っているのは俺自身だという事実に、頭がおかしくなりそうになる。
 受付を済ませ、更衣室に向かうと、その中では沢山の女性が着替えを行っていた。当然といえば当然なのだが、今朝いきなり異性になってしまい、その上多くの女性が集まり、しかも着替えを行っている現場に放り込まれる体験というのはなかなかできない――いや、きっと俺しかできないだろう。あまりの衝撃でその場にぼーっと突っ立っていると、女性スタッフがどうしましたか? と声を掛けてくれた。俺はすみません! なんでもないです! と言って更衣室の空いているスペースに荷物を移動した。……こういう時、いの一番に勃起の可能性を気にしてしまうが、男性器がないので勃つものもない。俺はほっと胸をなで下ろした。女性になってしまってから、唯一安心できた事である。

「お待たせ……」
「おー、おかえり。初の女性更衣室、どうだった?」
「どうもこうもない……」
 こっちは慣れない事ばかりで衣装を着るのにも一苦労したのに、タイキは相変わらずニヤニヤした笑みを崩さない。こいつ、俺が元に戻ったら絶対ぶっとばすからな。
「で? 今日はどんな本売るんだ」
「おいおい、女になってるのにその座り方と言葉遣いはないだろ。せめて足閉じて、言葉遣いは丁寧にした方がいいぞ」
 俺の腹の底から無意識にはぁ~っ、と大きなため息が出てきてしまうのを感じたが、置かれている状況を顧みれば意見はごもっともだ。今だけ大人しく従っておこう。
「はいはい。わかりましたよ。こうすればいいんでしょ、こうすれば」
 俺は背筋を伸ばし、できるだけ足を閉じて座っている事にした。応対も素っ気なく返していればきっと変に絡まれる事もないだろう。イベントが終わるまで極力喋らないようにして、タイキに任せていよう。

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 しばらくして、イベント開場の拍手が鳴り響いた。
 イベント会場を行き交う人々が段々と多くなり、それに従って――俺の不安も段々大きくなってきた。何かあれば俺がフォローするから、というタイキの言葉だけを信じてスペースに来る人に対して応対を続ける。しかし、タイキの描いている本は成人指定、所謂エロ同人誌だ。そんなものを置いているところにコスプレ売り子がいたら、性的な目で見てしまうのも致し方ない事だろう――。頭ではそう分かっていても、スペースを通りすがっていく人がニヤニヤしたり、本を買いに来た人がチラチラと胸を見てきたりすると、どうしても恥ずかしさと嫌悪感があった。なんでだよ、なんで俺がこんな目に遭わなきゃいけなんだよ。

「どうもー、タイキさん。……って、コス売り子!? いつの間に雇ったんですか?」
 イベントが開始されてから二時間ほど経った時、タイキの知り合いだという人がスペースにやってきた。俺の事は知らない様子だったが、いつも俺がイラストサイトで一方的に見ている神絵師だと気付き、一瞬話しかけそうになったが、この姿で俺を知られたくないという思いが先行し、口を噤んだ。
「はは、ちょっとね。マネーパワーですよ、マネーパワー。変な関係じゃないです」
 よく言うよ。俺は怒りで笑顔をひくつかせながら神絵師に本を渡す。神絵師はタイキと軽く世間話をした後、早々に立ち去っていった。

「ああそうだ、ちょっと挨拶回りだけ行ってくるよ。すぐ戻るから」
「ちょ、ちょっと!」
 おもむろにそう言うと、タイキは俺だけを残して席を外した。このまま一人で応対できるか心細かったが、とりあえず本を買いに来てくれた人に最低限のやり取りだけしていればいいだろう、と覚悟を決めた。――すると。
「さっきはどうも。今はタイキさんいらっしゃらないんですか?」
「あっ……すみません、サークル主は今挨拶回りで席外してて……」
 やってきたのは、先程の神絵師だった。一対一でコミュニケーションを取れるチャンスなのに、存在を認知してもらえないのが歯がゆくて仕方ない。何もかもタイキのせいだ。帰ってきたら殴ってやる。
神絵師は、タイキがスペースにいないと見ると――俺の胸元をじっと見て言った。
「ふーん……タイキさんが、こんな可愛いコス売り子をね。お金で雇われたって本当?」
「えっ、あっ……はい」
 神絵師の視線がじっとりと湿り気を帯びてくるのを感じた。先程との変貌ぶりに、俺はびくりと震えてしまう。
「タイキさんに雇われたお金の倍は出すから、うちに来ない? ああ……勿論お昼代も出すし――アフターも出すよ?」
 な、なんだよ、それって……。
神絵師は顔をニヤつかせたまま俺の返事を待っているようだった。俺は硬直する。どうしよう、どう答えたらいいんだ? 神絵師がこんな事を言う人物だと思っていなかったショックと、怖い思いで冷静な思考ができなくなってゆく――。すると、丁度タイキがスペースに帰ってきた。クソ野郎、遅い! と怒鳴りつけようとしたが、神絵師は俺からぱっと視線を外し、すぐにタイキと他愛もない話をし始めた。……信じられねえ。男って怖い。

 色んな事が目まぐるしく過ぎてゆき、踏んだり蹴ったりでなんとかイベントは終了した。一気にどっと疲れが来たが、問題はここからである。
「約束通りコスプレ売り子してやったんだから、早くなんとかしてくれよ。頼むぜ」
「あー、そうだな……。でもさ、その前に、女の身体で色々知っておきたい事とかないか?」
 何言ってんだコイツ……と内心思いつつも、興味を惹かれてしまうのは事実だった。イベント会場に入ってから自分の身体の事を気に掛ける余裕がなかったが、今の俺は女性である。――しかも、結構スタイルがいい。女になってしまった自分の姿を、改めて確認したい気持ちが出てきた。
「……わかったよ。男に戻ったら、すぐに家に帰るからな」


 男だった時にさえ来た事のないラブホテルの仕組みに戸惑いつつも、タイキに着いてゆく。これ、周りから見たらきっと普通のカップルに見えているんだろうな――と当たり前の事を考えながら靴を脱いで部屋に入る。すると、いきなりタイキに押し倒された。ちょっと、なにすんだよ! と突っぱねようして、力が上手く出せない事に気づくのにはそう時間はかからなかった。そのまま手首を掴まれて、キスをされる。
「やめろ……やめろ、よぉ……」
 思わず、涙がぽろぽろと自分の目から出てきてしまうのが分かった。俺、こんな弱々しいはずがないのに。こんなので泣いてしまうはずがないのに。もう、頭の中がぐちゃぐちゃだった。
タイキはそんな様子の俺を見ると、手首を掴むのをやめた。そして代わりに、ぎゅうと抱きしめられる。
「ご、ごめん……女になったお前が可愛かったからさ……。色々強引に進めてしまって、本当にごめん」
 いつになく素直に謝るタイキに、俺は心の底から拒否できないでいた。なんだろう、この気持ち……。男だったら、絶対に拒否反応を示しているはずなのに……。これが、女性化してしまった弊害なのだろうか。それとも――。

「――わかったよ。俺も……少し興味出てきたからさ」
「本当に?」
「うん」
「ありがとう……」
 タイキはもう一度俺を抱きしめた。その様子が不意に可愛いと思えてしまって、こんな事をしていては駄目だと分かっていつつも――受け入れてしまった。

「……挿れるよ」
「……おう」
 お互い抱き合い、確認してからタイキのものが体内に入ってきた。背筋がぞく、ぞくと震えて、お腹のあたりに言いようのない鈍い快感が走る。――これが、セックス。
そしてその感傷に浸っている間もなく、タイキは腰をずん、と動かした。意識せずとも嬌声が漏れるのが、自分で分かってしまう。脳がしびれるような感覚とともに、自らの身体の中で何か熱いものが暴れている。
「ぁ、ぅ、きもち」
「俺もだよ」
 優しく頭を撫でられて、それがまた気持ちよくて。――タイキ、こんなに優しいやつだったっけ。絶対非童貞だろ。いつも童貞ネタで絡んでたくせに、こんちくしょう……。そう、悔しい思いをしていると、またキスされて、思考に靄がかかってゆく。俺がどんどん女性として気持ち良さを享受していってしまうのが、否応なしに分かる。

「ぁっ、やば、イきそ」
「っ……!」
 そう言うと、タイキは腰の動きを一層早め、俺にそれを打ち付けた。それに合わせてお腹の奥もとんとん、とノックされて、俺もあ、あ、とだらしない声を上げてしまう。
――そうして上り詰めた快感は、互いに絶頂を迎えた。


「あのさ……また、コス売り子、してくれないかな。あ、いや、それだけじゃなくて、アフターとかも……。また、一緒に遊んでくれたら、嬉しい」
 布団の中で、タイキがおずおずとそう申し出る様子を見て思わず吹き出しそうになってしまう。
「……バカだなぁ」
その表情があまりにも頼りなくて、かわいくて。母性本能の芽生えってこういう事なのかな、とまで思い、振り払おうとする。でも、女性のままタイキのところでまたコスプレ売り子をするのも、別に悪くないかな――と思う俺なのだった。

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