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【冒頭サンプル掲載】 妹のいもうとにされた俺ですが、幸せになっても良いですか?

妹のいもうとにされた俺ですが、幸せになっても良いですか? FANZA版
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妹のいもうとにされた俺ですが、幸せになっても良いですか?

■ プロローグ

「あ~ぁ、あたしも可愛い妹が欲しいな~!」
 そう常日頃から頬を膨らませながら、俺こと日向井真朝(ひむかいまあさ)に対して妹のまひるは頬を膨らませながら言っていた。
 そんな可愛らしいけれども夢見がちすぎる妹を呆れたように見つつ、俺は何時ものように頭をポンポンと軽く叩いてから何時ものように言う。
「だったら、父さんと母さん。もしくは神様か悪魔にでもお願いするんだな」
「む~~~~! 欲しい欲しい欲しい、妹欲しい~~~~!! あたしだけに懐いてくれて、あたしの事が大好きって言ってくれる可愛い可愛い妹が欲しい~~~~!!」
「はいはい、手に入ったら良いだろうなー。それじゃ、そろそろ俺は高校に行くけどお前もそんな馬鹿みたいなこと言ってないで早く学校に行けよ?」
 それが俺とまひるの日常であった。
 妹が欲しい欲しいと言い続けるワガママな性格ながらも可愛い妹、それが俺にとってのまひるの印象だった。
 というか、中×生だというのにまだ子供の作り方を理解してないなんて言ったら、流石のお兄ちゃんでも泣くぞ?
 それを部活の時間に親友を自称する幼馴染に言うと、笑いながら「まひるちゃんらしいな。けどまあ何時かは時が解決してくれるんじゃないか?」と苦笑しながら言ってくれた。……だと良いがな。

 ……そんな風に思っていた時期も俺にはありました……。ええ、ありましたとも。何時かきっと現実を見て、妹を手に入れるという行為は現実的に無理だって理解してくれるんじゃないかって思っていましたよ。
 え、何で過去形だって? その答えは簡単だ。
 いま現在、まひるは凄く嬉しそうな笑顔を俺に向けながら、ぎゅーっと自身の力をいっぱいに俺の体を抱き締めているからだ。
 何時もならば俺に触るのも触れられるのも嫌だっていう反応を見せるというのに、今は凄く幸せだと言っていい程に嬉しそうな笑顔と発展途上ながらも微妙に柔らかい胸の感触を俺の顔にもたらすほどに密着していた。
「わ~い、いもうと、いもうと、いも~とだ~! あたしのいもうとぅ! あたしだけの可愛いいもうと!! ついさっきまで、いっつもぐちぐちと文句を言ってくる意地悪なお兄ちゃんだったけど関係ないよね!」
「いや、ものすごくかんけーあるだろっ!? なんだよこれ!? いったいこれは、なんなんだよっ!!」
 嬉しそうにはしゃぎながら俺を抱き締めるまひる、そんな彼女を引き剥がそうとしながら俺は怒鳴りつける。
 けれど、まひるにはたいした力が無いはずなのに、俺はまひるを引き剥がす事が出来ず、更には戸惑いながら叫ぶ俺の声は、今までの俺の声とはまったく違うものに感じられた。
 それは俺の声よりも遥かに程遠い、まるで幼い少女のものであり……その事が俺をますます混乱させる原因となっていた。
 背が小さくなった。女みたいな甲高い声になった。いったい自分に何が起きているのかまったく分からず、現状を認識することも出来ない。だから、頑張ってまひるを引き剥がそうとする腕が疲れた俺はぜぇぜぇと息を吐いてまひるを見ながら唸ることしか出来なかった。
「ぜぇぜぇ……。うぅ……、うぅ~~~~!!」
「うわぁ~、可愛い可愛い、か~わ~い~い~よぉ~! いっぱい暴れてるけど、ぷにぷにとした手からの攻撃は全然痛くないよ~~! なでなで~♪」
 けれどそんな俺の反応の一つ一つを面白がるかのようにまひるはニヤニヤと楽しそうに笑い、腕を回したまま背中から頭の後ろを優しく撫で始めた。
 しゃりしゃりと髪がまひるの手が頭を撫でる度に擦れあって鳴き砂みたいな音を立て、まひるの指に俺の髪がまとわりつく感触が頭に伝わる。
 その時点で俺の髪が長くなっているというのも理解できたけれど、それよりも先に妹に頭を撫でられるという兄としての屈辱に声を荒げる。
「な、なでるなぁ! それに、いいかげんおれをはなせよーーっ!!」
「うぇへへへ、怒ってる顔も可愛いよ~~♪ はぁ~~本当、あのお姉さんに感謝だよ~~! 初めは嘘じゃないかって疑ったけど、言われた通りにこれを使ってみたら本当にお兄ちゃんがいもうとになって驚いたけど、特に問題はないから大丈夫!」
 気色悪いほどに顔を蕩けさせながら俺を見るまひるは、俺の頭を撫で撫でしながら嬉しそうにはしゃぐ。
 正直その顔は女がしてはいけない表情と思うし、間近で見ている俺は生理的な恐怖しか感じない。
 誰か、誰か助けて! そんな助けを求めるほどの恐怖を感じると同時にまひるが言った『お姉さん』が気になった。
 きっと今の俺がこうなった原因であるアレ(・・)を渡した人物のことだ。
 そう思いながら俺はソファー前に配置されている飲みかけのカップやティッシュ、新聞といった小物を置く為の小さなテーブルの上に置かれた一冊の本を見る。
 とても古めかしく黒革と金細工で装丁が施されたそれは、先ほどまでまひるが持っていた物だ。
 アレがすべての始まりだったんだ。
 俺はそう思いながらほんの少し前のことを思い返した。

■ 少女時代・1

 今日の部活が終わり友人と別れて何処にも寄らずそのまま家へと帰り、部活で渇いた喉を潤す為に冷蔵庫の中に入った冷たい牛乳をコップに注いで飲んでいる時にまひるは一冊の本を手にリビングへと嬉しそうにやって来た。
「おかえり、お兄ちゃん。お兄ちゃん、あたしね。いもうとを作る方法を教えてもらったんだ~!」
「そ、そうか……。けど遂に馬鹿なことを言い続けることは無くなるんだな? よかったよかった」
「ううん、いもうとは欲しいよ? だからねお兄ちゃん。あたしのいもうとになってね♪」
「は?」
 ちょっと大人になったであろう妹に内心喜んだ俺だったが訳の分からない言葉に固まる。
 こいつ元々悪い頭をさらに悪くしたのか?
 そんな風に思う俺を無視して、まひるは腋に挟んでいた黒い装丁が施された古めかしい本を広げたのだ。
 すると、本が突然ぱらぱらとページが捲られた。どう言うことなのかと驚きながら見ていると、そこからなにか黒い煙がモワモワと出はじめ、俺の体へと纏わり付いてきた。
「なっ!? なんだこれ! まひる、何をする気だっ?!」
 突然のことに戸惑いと驚きを見せながらその場から逃げようとする俺、そんな俺を無視するかのようにまひるは物凄く楽しそうに鼻歌を歌っていた。
「ふんふんふふ~~ん、いもうとっ、いもうとっ、可愛いあたしのい~もうとっ? あたしだけの可愛いいもうと~♪」
「やめっ、く、来るなっ!? く――う、うわああああぁーーぁっ!?」
 俺は足元から体へと纏わりついていく黒い煙から逃げようとしたが……まるで泥沼に入れられたかのように足は動かなかった。だから煙を払おうと両手を動かした。だが、煙を払おうとした手にも煙は纏わりつき……、手から腕、足から脚と伸びていった。そして最後は全身を黒い煙が蔽い尽くした。
 すると先ほどまで煙を振り払おうとしていた手足が……いや、体全体が動かなくなり、更に追い討ちと言わんばかりに体を急激な熱さや寒さが襲い始め……、最後には全身が磨り潰されるかのような痛みも走った。
「あ、がっ、ぎゃ、あががががががががががっ!!」
 口から悲鳴が上がるけれど、俺はいま叫んでるのか?
 そしていま、どれだけ時間が経ったのか? 五分、十分? それとも一時間? まるで暗い闇の空間の中に長い間いるような感覚さえ覚えてしまう。……だが、不意に視界が開けて煙が消えた。
「あ、ぅ……!」
 煙が消えたからか体の自由が戻ったのを感じた。けれど、全身の力が抜けているからか、自由になった体はペタンと床に座りこんでいた。……そんな俺の目の前には、抵抗した際に手から零れた牛乳パックとプラスチック製のコップが落ちていて、そこから中身が洩れ床に白い水溜まりを作っているのが見えた。
「ぁ、ぇ……」
「できたぁ~! あたしの可愛いいもうと~~?」
 いったい、どうなったんだ? そんな疑問と混乱に渦巻いている俺の体を、まひるは突然抱き寄せるとその体で力いっぱいに抱き締めたのだった。

 それを思い返していると、まひるがジッと俺を見ていることに気づいたが……次の瞬間、
「やぁ~~ん、怒った顔も、考えている顔もすっごく可愛い、ちょ~可愛い~~! 一緒に写真撮ろうね写真! ほら、まひるお姉ちゃんと一緒にピースピース! ほらほら、ピースして、ピース!!」
「い、いいかげんにしろっ! え、あ、ぴーす?」
 そう言いながら鼻息荒いまひるは俺の頬に自らの顔を近づけ、というかぴったりと押し当てながら自分のスマホのカメラレンズをこちらに向けてパシャパシャとボタンを押し始める。
 まひるの勢いに釣られるように俺もピースをして一緒に撮影される。――って、なんで俺もポーズ取ってしまうんだよっ!?
「ほら見て見て、可愛いでしょ~? どう、どう?」
「だから、いいかげんに…………え、なに、これ……」
 嬉しそうにスマホを向けるまひるに怒鳴るけれど、表示された画面には撮られたばかりのまひると俺の姿が写っていた。
 だがその画像を見て、俺は固まってしまった。何故なら、そこに映っているのは、男子高校生の俺ではなかった。
 そこに映っていたのは黒くてサラサラとした腰下まである長い髪、パッチリとした黒く円らな瞳、雪みたいに白く美しい肌、そしてそんな外見に似合うヒラヒラとした可愛らしい白色の襟付きワンピース……一級のロリコン資格者さんが見たら即座にハイエースとか草むらに連れ込みたくなるほどの儚い可愛さを持った小×生低学年だと思われる少女だった。
「え……? だれだ、これ……?」
「誰って、あたしの可愛い可愛いいもうとだよ~? ね、可愛いでしょ、元(・)お兄ちゃん?」
 戸惑いながら呟く俺に対し、まひるは楽しそうに笑う。
 それに対し、俺は体が徐々に寒くなるのを感じた。
 当たり前だ。スマホの画面には見覚えのない少女がムスッとした表情ながらもピースをしてまひると一緒に映っていたのだから。
 それはつまり……この少女が、今の俺の姿なのだ。
 俺はどうなってしまったんだ? 誰か、誰か答えてくれ。何か悪いことでもしたっていうなら謝るから……だから、これは悪い夢だって言ってくれよ!!
『申し訳ありません、これは夢ではありませんわ。ですが、悲しむ必要などありません。だって、そんな思いも男だった心ももうすぐ綺麗さっぱり消えて無くなるのですから安心してくださいませ。あなたはあなたでなくなり、彼女のいもうととなるのですから』
 そんな俺に対して、誰かが言ったような気がしたけれど……俺にその声は届くことはなかった。
 自分が自分でない、それを理解してしまったからか……体がまるで鉛になったかのように徐々に重くなり始め、全身から力が抜ける感覚がした。
「あれ、お~い。もしも~し? ん、ああ、名前を付けていないからこうなっちゃったのかな~? じゃあ、お兄ちゃんの葬儀の準備をする間にいもうととなったこの子の新しい名前を決めてあげるから安心してね?」
 薄れ始める意識の中、まるで飼ったばかりのペットの名付けでもするような感覚で呟くまひるに恐怖を感じつつ……俺は意識を失った。

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