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リレーTS小説第140番 鶉谷くんインデンジャー (18禁)

(1)担当:”l”

目覚めた僕は、何故か鎖に繋がれていた……。
なぜだ? どうして? そんな叫びをあげようとしたその時、身体に異様なモノが付いていることに気づいた。
「な、な、な? え? あれ? これって」
「そう、おっぱいだよ」
不意の声に驚き、振り返ると、そこには甘井先生がいつものにこやかな顔を見せて佇んでいる。
「先生?! 一体どうなって?」
自分の甲高い叫び声に驚きながらも、先ずは目の前の目に見える変化について聞きたかった。
「いやぁ、先生な、鶉谷くんがあんまり可愛いから、ペットにしようと思ってね。でもさ、先生男だろ? だったらペットはメスじゃなきゃヤダしさ。鶉谷くんのこと先生好みの女の子にしちゃったんだ」
女の子にしちゃったんだ??? 勝手を通り越して狂ってるとしか言いようのないことをさらっと言ってのけた。僕が女の子に? ありえないっ。
「あほなこと言ってないで戻してくださいよっ」
「あらら、信用されてないねぇ。じゃあ、証明してあげよ」
「ひゃあ?!」
するっと僕のお尻に手をいれるとパンツをいきなり下げてしまった。あまりの早業に身を捩る暇もなく、変な叫び声を上げるだけしかできない。
「ほら、なんにもないだろ」
「あ?! ん……く」
あるはずのモノがなく、つるんとした股間に甘井先生の冷たい手があてがわれ、中指が曲げられた。その先にあるのは僕だって知ってる、女の子の敏感な蕾。そこに触れられると僕の口から甘い吐息が漏れていた。
(2)担当:ありす

「せ、先生……、はぁ、こんなこと、やめてくださいよぉ」

有り得ないはずの股間からの甘い刺激は、僕には衝撃的過ぎた。
視界に霞がかかり、力が抜けていく。両の手首と首に嵌められた枷についた鎖が、ちゃらちゃらと乾いた金属音をたてていた。

「鶉谷君。キミは少々引っ込み思案すぎる嫌いがある。先生はもっとキミに、いろいろしてあげたいと思っているんだよ」
「い、いろいろって……ひゃぅっん❤!」

甘井先生の温かい指が、股間の谷間を這い、生まれたばかりの僕の若芽を刺激した。その刺激に思わず女のような叫び声を上げてしまった。
その恥ずかしさに、僕は唇を噛みしめる様にして口を閉じて下を向いた。あんな嬌声をあげさせられてしまうなんて……。
でも先生は容赦なく僕の頤に指を当て、顔を向けさせる。

「いろいろは、いろいろさ。ふふふ楽しみだなぁ。キミが、かわいい奴隷に墜ちていくのを想像すると、先生物凄く興奮するよ」
「だ、誰が、奴隷なんかに……うくっ!」

先生の手が、今度は薄い下着のようなワンピースに包まれた僕の乳房を撫ではじめた。ゆっくりと何かを擦り込まれるような、強くもなく弱くもない手のひらの動きが、思考力を鈍らせていく。

「怖がらなくても良いよ。先生は決してキミを虐めたいだなんて思っていない。キミはただ、ぼくに甘えていれば良いんだよ。先生の望みは、常にキミがかわいい奴隷で、あり続けることなんだ」

「そ、そんなこと……僕は絶対に……」
「そんな強情を張らずに。きっとキミは墜ちるよ。さぁ、ぼくを受け入れて、こんな無粋な首枷ではなくて、奴隷の証である、この首輪をしなさい」

そういうと甘井先生は、僕の首に嵌めていた首枷を外すと、金色のプレートのついたチョーカーをつけようとした。

「止めてください、先生! 僕は奴隷なんかにならない!」

僕は枷を外されて、少しだけ自由になった首を動かして、チョーカーを付けようとした先生の手に噛み付いた。

「くっ、仕方ないな。もう少し、キミは素直な子だと思っていたのだが」

先生はうっすらと血の滲んだ手の甲をさすりながら、どこかへ電話をかけた。

「さぁ、お楽しみはこれからだよ」

くぅ……、楽しいのは先生だけだろう? 僕は、こんな恥辱を受けて…………、決して、奴隷になんか、なるもんか。
そんな僕の抵抗も、再び嵌められた鎖付の首枷と、繋がれた鎖に自由を奪われた両手枷の前に、どれだけ抗し続けられるだろう?
先生はまた噛み付かれないようにと僕に口枷を嵌めると、テーブルの上にうつ伏せに押し付けて、乱れたワンピースの裾を胸の近くまでめくり上げた。研究室のひんやりとした空気がお尻から腰全体に纏わりつき、僕は凍えるような寒気を感じていた。

「さぁ、怖くないからね」

かちゃかちゃという音がしたかと思うと、先生は両手で僕の腰をがっしりと机に押し付けた。
窓の外の景色がすっかりと赤みを失い、紺色に換わっていくのを見ながら、僕は先生に犯されようとしていた。

(3)担当:ありす

(せ、先生。ホントに赦してください! 僕は……)
嵌められた口枷のせいで言葉を封じられた僕は目で訴えたが、先生はもちろんそんなものを意に介してはくれなかった。
そして僕の気持ちなんかお構いなしに、先生の剛直が股間に侵入してきた。

「痛くないかな? 鶉谷君」

想像ほども痛くはない。だけど体よりも心を貫かれる方が、もっとイタい。

「まだ全部は挿れていないよ。ゆっくりと優しく、キミの膣(なか)に入っていってあげよう」
「ん、むぐぐぐぅ……」

ずぶずぶと奥深くまで、先生のモノが僕を侵していく。
先生は僕に圧し掛かるようにして腰を押さえつけ、右手を僕の乳房に回した。そして左手で、長く伸びた僕の髪を弄り回している。

「鶉谷君の髪はいい匂いだね。ますます好きになってしまいそうだ」

情けない。僕は何の抵抗も出来ないまま、ただ先生の欲望を満たすために、全身を弄ばれている。だけど恥辱の行為に虐げられる僕の抵抗心とは裏腹に、汗ばんだ体から男を誘うようなフェロモンが放出されているのが、自分でもわかった。

「さぁ、最後まで挿れるよ」

ずん! という衝撃が全身を貫き、僕は一瞬気が遠くなりそうになった。
大切なものを失ってしまったような、空しさと悲しさを伴った感情が湧き上がってきた。
同時に体の奥底にあるしこりのようなものから、経験した事のない疼きを感じて、僕は身震いした。

「んぐっっ!!!!!」
「お、なかなかイイ締め付けだね。焦らしてもかわいそうだから、このまま一気に行くよ」

律動を始めた先生の腰が、容赦なく僕の中を掻き回していく。

「さぁ、そろそろ、そのかわいい声を聞かせてもらおうか」

そういって、先生は僕の口に嵌められた枷を外した。
非道をなじってやろうと思っていたのに、出てきたのは許しを請う懇願の言葉だった。

「はぁ、や、やめて、おねが……くっ、……いです。せ、んせ、い、 んはぁっ!」
「啼き声もやはりかわいいね、鶉谷君」
 
お腹の奥、しこりのようなお腹の中のカタマリに、先生のモノが何度も当たる。

「んくっ、くはっ! ……ふぁっ! んふっ……! ひぃぁっ! ……やぁっ!」

せめてこれ以上の嬌声を漏らすまいと固く結んだ唇から、先生の腰の動きに合わせて吐息が漏れる。

一体どれほどの時間が過ぎたのだろう? 無限にも感じられる陵辱の時間の終わりを、先生が告げた。

「ぼくも、そろそろイケそうだ」
「んむぅ?」

先生のくぐもった声が、虚ろになりかけた僕の意識を取り戻した。

「お、お願いです、先生、膣(なか)にだけは……」

こんなの男がいうセリフじゃない。でも、それを口にしなければならない屈辱に思わず涙がこぼれそうになる。
だけど、先生はまるで何も聞こえなかったかのように動きが激しくなり―――奥深くまで疲れたお腹の底に熱い何かが注がれるような感覚がした。とうとう…………。

「「はぁ、はぁ、はぁ……」」

単調な動作を繰り返している間に、何時の間にか同調していた二人の吐息の音が、研究室を満たしていた。
先生はぼくの口から枷を外して言った。

「どうだい? ぼくの奴隷になれば、毎日かわいがってあげるよ」
「だ、だ、れが……」

その時、コンコン、カカンという、少し変わった調子のノックの音がした。
先生は素早く身なりを整えると応えた。

「入りたまえ」
「失礼します」

僕は着乱れたあられもない姿のままドアのほうを振り向くと、背の高い女の人が立っていた。クセのある長い髪、黒のタートルネックのセーターに黒のタイトミニ、黒のストッキング。薄暗い部屋の中、窓からの月明かりを受けて、獲物を狙うかのように大きな瞳を輝かせていた。滑らかでしなやかな曲線を描くその人の姿は「黒豹」を思わせた。
黒豹は僕の顔を一瞥すると、厳しい視線を甘井先生に投げかけた。

「あのっ、助けてください! 甘井先生は変態なんです。本当は僕、男なのに、こんな格好にさせられて、奴隷になれだなんていうんです!」

僕はこの期を逃したら、逃げる術はないと思って、初対面の女性に助けを求めた。学内でのこんな犯罪行為を、女性ならば見逃すはずはない……と、僕は思ったのだ。だが、それは甘い考えだった。教授はにこやかに、その女性に向かっていったのだ。


「おお、待っていたよ、有栖川君」

(4)担当:うずら

「あ、りすがわって……せんぱい?」

自分がされたことを思うと、もしかして、先輩も……。
僕の言葉を無視して、女性はつかつかと先生の方へ歩み寄った。

「何をされてるんですか!」

先生が僕にしたことをとがめてくれたのだろうか。
そう楽観視するのは間違いだって分かってたけど、どうしても期待してしまう。
その漆黒の女性は予想通りの、いや、予想以上の言葉を口にした。

「ワタシが来るまで待っていてくださらないと」
「すまないね。鶉谷君の反応があまりにも可愛かったから、先にいただいてしまったよ」
「もう……それでは、次はワタシの番ですわね?」

目を猫科のそれのように輝かせながら、僕の方に向かってくる。
逃げようにも、腰が抜けてしまって一歩も動けない。

「それじゃあ、その股間から、キレイにしてあげるわね?」
「ひっ、や、先輩っ!?」

足で抵抗しようと思っても、軽々と抑え込まれてしまう。
大人が子供を制するよりも簡単に。
そのまま机の上で、大きく股を開かされる。
と同時に、ごぽっと中から白い液体が流れ出てきた。
先生のが僕の中に注ぎ込まれたんだ。
そう思うと、悔しくて情けなくて、涙が溢れそうになった。

「出されるのも良かったでしょう? でも、吸われるのも……」
「え、う、そっ! やだ、やめてください!」
「だぁめ」

先輩はサディスティックな笑みを浮かべると、僕の股間に口をつけた。

(5)担当:あむぁい

「んくっ」
思わず唾を飲み込んでしまう。
身を縮めようとして、鎖のせいで手首に痛みが走り、その痛みが我を忘れかけてた僕を現実に帰す。
綺麗な女の人に僕のアソコが舐められてるよ!!
なに、この現実。
「動かないで!」
有栖川さんの声に僕はびくりと体を震わす。
「妊娠したくないでしょ?ちゃんと舐め取らないとね」
言うと再び彼女は僕の股間に顔を埋めて、小さなペチャペチャと言う音を立てはじめた。
純粋な快楽が僕の心を蕩かしていく。
にんしん……って、僕が?
何で?嫌だよ、そんな!
「ほら、もっと取り易いように足を広げて」
ぼくはゆっくりと足を広げる。
取ってもらわないと。
先生に出されちゃった精液を取ってもらわないと。
妊娠しちゃうっ。
くぅっ。
はぁあっ。
熱い息が漏れ、カラダから力が抜ける。
なにこれ気持ち良い……
弛緩した僕のカラダからゆっくりと顔をあげ、彼女は僕の顔を見つめる。
急に恥ずかしくなって、顔を背けようとすると髪の毛を捕まれて無理やり彼女の方を向かされた。
な、なんだよう。
「さすがは先生の見立て。あなた、素質あるわよ。奴隷の」
「ぼっ、僕は奴隷になんかならないっ!ひやあっ」
空いているほうの手の指が股間をなぞり僕は悲鳴をあげる。
「どうしてそんな事が言えるの?キミは奴隷調教を受けて、奴隷にならなかった経験でもあるのかしら?ちなみにワタシと先生が二人がかりで調教して堕ちなかった子なんかいないんだけど?」
その言葉に僕はただ震え、言葉を返せなかった。
「じゃあ、まずは痛みと快楽から教えてあげようかな?」

(6)担当:"l"eap the wind

有栖川さんが足もとから離れ、持ってきたバッグのところへ行った。代わりに先生が口を開く。

「先生は快楽担当だから安心しなさい」

さわやかそうな笑顔でそんな事言われても信じられるわけない。

「ついさっき僕を、お、犯したのはあんたじゃないか!」
「あれは愛情表現だよ。痛みの担当は有栖川君だからね」

頭の上から足もとへ先生が移動して、そして有栖川さんの綺麗な顔が目の前に迫っていた。僕の男が反応して心臓がどきどきする。長い黒髪が僕の視線の三方を塞いで有栖川さんしか見えなくなった。

「オーソドックスにいきましょう。これ、なぁんだ?」

僕と有栖川さんの距離は30センチくらい。絡む視線の中に洗濯ばさみを差し出してきた。敢えて答えないでいると。

「……ちゃんと答えなさい」
「! いったああいぃ! い、言いますっ言うからやめてくださいぃ!」

冷たく言い放ったかと思うと、僕の胸に、乳首に熱い痛みが走ってじんじんし出した。有栖川さんが乳首を抓ったようだった。室内には僕だけしかいないかのように、僕の叫び声しか聞こえない。グロスで濡れたように光る有栖川さんの唇が妖艶な笑みを浮かべ、口を開く。

「言うとおりにしないとお仕置きしか待ってないわよ。ほら、言いなさい。これは何?」
「せ、洗濯ばさみ、ひあ?! んぅぅ」

名称を言った途端に股間から得も言われぬ快美感が生じて、抓られた痛みがどこかへ飛んでいってしまった。一体なにをされたのか、視線を落としても有栖川さんの髪が邪魔で見えない。

「さ、もう一度。これは何?」
「洗濯、ばさ、んあ、やっなにして?!」

言葉と一緒にねっとりした甘い感覚。有栖川さんの舌と似た刺激が僕の股間に再度おとずれていた。これ、甘井先生が、先生が舐めてる?!

「気持ちいい? 先生が愛情たっぷりにあなたの女の子を舐めてくれてるわよ。……続けましょ」
「ふぁ、ん、洗濯ばさみ、くぅ、せんたくばさみぃ、ひン……」

何度も何度も同じ言葉を言って、その度に舐められて、嬌声をあげさせられて、それがどのくらい続けられたのだろう。僕の身体はいつの間にか先生の舌に高ぶっていた。男だったら、何度もイッてしまってる程の快感。でも今の僕にはまだ足りないのか、お腹にわだかまりが溜まったみたいになっていた。
先生の舐め方も、最初は触れる程度だったのに、次第に充血し始めたピンクの珠や蕾を丹念に、舐めていく。僕の変わってしまったアソコから、はしたなくトロトロと粘液が流れ出していた。感じている顔を有栖川さんに見られたくなくて顔を背けても、乳首を抓られて戻されてしまう。その羞恥に身体が熱くなっていく。せめて視線だけでもと目を閉じても有栖川さんの指先は徹底していた。

「先生、そろそろいいですわね?」
「頃合いだね。じゃあお願いするよ」

荒くなった僕の息遣い、そして吐息が有栖川さんと僕の間に充満する。甘い吐息はそれだけで僕をくらくらさせていく。足りない「何か」を埋めようと、自然に腰が動いてしまって僕にも止められなくなっていた。

「これ、なぁに?」
「せんたくぅううあああっなにかっくるっはあぁぁああっん!」

答えた瞬間、乳首にそれまで以上の痛みが走った。けれど、それを凌駕するほどの愉悦が股間から脊髄を通って僕の脳を、そして心を焼いていく。理性ではイッてはダメだとわかっているのに、目も眩む快感は容赦なく僕を頂点に持ち上げ、虜にしていく。
「女」としての初めての絶頂は、男のそれとは比較にならなかった。そして、痛みが快感を与えてくれる、そんな刷り込みをされながら味わっていた。

「鶉谷さん、イッた顔も可愛いわよ。ご主人さまにイかせて貰えるなんて、羨ましいわ」
「……はぁ、あ、んン、はふぅ……」
「有栖川君も欲しいのかい? まぁこのコの調教が済んでからしっぽりと、な?」

緊張と弛緩を繰り返す僕の股間から顔を上げた甘井先生。僕の愛液で口元をぐっしょりと濡らしながら、有栖川さんに笑顔で答える。癖のある長い髪を手櫛で後ろへとくと、有栖川さんは意味あり気な笑みを甘井先生に送った。

「……先生、ワタシ、来る前にお姉さまにも連絡したんです。『そんな美味しい話、参加しない訳ないじゃない』って。新しいペットも連れてくるらしいですよ」
「おいおい有栖川君。彼女も呼んだのかい? 鶉谷くんが保つかなぁ……まぁいいか。調教するなら二人はうってつけだからね。ははは」

ぐったりした僕の身体を撫で回しながら先生が不穏な事を言う。僕は、けれど、その話を半分くらいしか聞いていなかった。達してしまった僕の身体は、先生の後戯を受け容れてしまって新たな火種を灯し始めていたから、だった。

「あっ、痛ぅ」
「あらあら、洗濯ばさみで乳首を挟まれたのにどうしたの? 洪水みたいよ」
「え? ! う、うそだっ!」

それが本当の事だと僕も解っていた。身体の中心から熱いモノが流れて出てきてる。痛いのに、でもそれが心地よいと僕の脳は判断してしまってる。その恥ずかしさと自分のはしたなさに涙が出てきた。

「いい濡れ具合だし、今度はこれね」
「うーん、先生は先生のでしたいけどなぁ」
「ひっ」

ごとッと机に置かれたプラスチック製の品物。誰が見てもゾッとする凶悪な形をしたソレがどう使われるのか、僕は瞬間的に理解できた。

(7)担当:ダークアリス

「あら、先生。コレは私の特製品なんですよ」
「うん? は、そうか。ははは、何時の間に?」
「この前、早起きして朝コッソリと型を採らせていただきましたわ」
「あの時か? それで起きた時に、キミが横で寝ていたのか!」
「正解です。じゃ、”小鳥ちゃん”。覚悟してね」

凶悪な黒いものを手にした有栖川さんが、僕に迫ってくる。
だが、逃げようにも僕の自由を奪う鎖の片方を握られていては逃げようもない。
足をぎゅっと閉じて身を堅くし、目を閉じるのが精一杯だった。
陵辱者の気配がすぐそばに感じられたと思ったら、予想に反して僕は上の口に”ソレ”を咥えさせられ、ストラップで吐き出せないように頭に固定されてしまった。そう、まるで口枷のように。

「うむむぅ~」
「そのカタチ、しっかりと唇と舌で覚えてね? 後できっと役に立つから」

有栖川さんはそういうと、部屋にあったベッドに僕を押し倒す様に寝かせ、手に嵌められていた枷の鎖を使って頭の上の手すりにくくりつけてしまった。

「先生?」
「うん判った」

先生は僕の傍に立ち、かろうじて僕の乳房や腰にまとわり付いていた薄いワンピースをびりびりと引き裂いた。すっかり丸裸にされてしまい、もう身を隠してくれるものは何一つない。部屋の片隅に置いてあった大きな鏡には、大きく足を広げ、天井から鎖で吊るされた少女が映っていた。黒くて禍々しい物を口に咥え、今にも泣き出しそうな不安な顔の少女がこちらを見ている。それが自分自身であるということは、腕にかかる自分の体重や、惨めな姿に身を捩る動きが自分のそれと同調していることが示していた。
(信じられない、今朝起きたときは…………いや、甘井先生の部屋を訪ねたときまでは、確かに普通の、平凡な男子生徒だった筈なのに……)
目を閉じて、じっとしていると、何かぬるぬるとしたものを体中に塗られる感覚がした。目を開けると、先生が何か透明なものを手に取り、僕の体中を撫で回していた。

「先生、あまり塗りすぎると、却って感覚が鈍くなっちゃいますよ?」
「いやぁ、ついつい、この感触が楽しくてね」

体中を撫で回されたことで、強制的に変えさせられた自分の体の形をいっそう強く意識してしまう。

「んぐ! うむものうむぉっおんおぉ!(僕をどうしようってんだ!)」
「んふ、かわいい啼き声を聞かせて欲しいのは山々だけど、ワタシが今聞きたいのは、ご主人さまへの忠誠の言葉だけよ。あなたが言う気になるまで、この口枷は外してあげない」

そして有栖川さんは僕の前に回り込んで、あごの下に手のひらを這わせ、自分のほうを向かせた。

「そんなに怯えなくていいのよ、小鳥ちゃん。あなたが素直に言うことを聞けば、イタい目にはあわせたりしないわ。本当はワタシ、とっても優しいのよ」

『嘘だ!』口枷がなかったら僕はそう叫んでいただろう。恐怖の色を隠せない僕の顔を反射する大きな瞳は爛々と輝き、明らかに獲物を屠ろうとする、肉食獣---黒豹の「狩」の目だった。

「じゃあ、先ずは軽く、ね?」

ぶいーんという音と共に、何か振動する物体が、僕のおへその辺りに押し付けられた。
ぞわぞわという感覚が体中を走り抜けた。

「んむむむーん!」
「どう? 体に塗られた薬のせいで、すごくビンカンになっているでしょう?

そして振動するソレは、だんだんと下の方へと移動していった。そして突然、全身に電気が走った。

「んきゅぅーっ!!」

口枷のせいで、悲鳴すら満足に上げられなった。一体何が起こったのか、自分でもわからないほどの衝撃だった。
力がぬけ、全身を震わせて息をしていると、黒豹が黒い瞳をますます黒くさせていった。

「どう? スゴイでしょう? ちょっとこの、カワイイ蕾に当てただけで、息も絶え絶え……。どう? ご主人様の奴隷になる気になった?」

そういって僕の口に嵌められていた、男性器をかたどった卑猥な口枷を外した。

「はぁ……、だ、誰が……、奴隷に、なんかっ!」

僕は全身の力を振り絞って、目の前の女性の手に噛み付いた。一瞬怯んだ様子をその黒い瞳に浮かべたが、すぐに冷たい光を宿し高と思うと、唐突に股間に鈍い痛みと共に何かを突っ込まれる感覚がした。

「気絶するまで、イキ続けちゃうといいわ」

と、ぞっとするような声色で言われたと同時に、下腹部をかき回すような振動が襲った。

「い、いやぁぁぁっ!!!!!」

もう一時も我慢できない、体内を激しく動き回る電動バイブが、苦しいまでの快感を僕の脳に送り続ける。
でも、それだけじゃなかった。薄笑いを浮かべた、甘井先生が僕に覆いかぶさるようにして、両の乳房に卑猥なマッサージを始めたのだ。時折ツンと尖った乳首を甘噛みされる。僕は何度も何度も悲鳴混じりの嬌声を上げさせられ…………あまりの快感の連続に、意識が混濁していった。

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激しい調教に気絶してしまった奴隷候補を地下室に残し、ぼくは執務室に戻って応接のソファーに腰を下ろした。
やれやら、相変わらず有栖川君の調教は激しい。見ているだけでも疲れる。
タバコに火をつけて、支援をくゆらせていると、どこからともなく有栖川君が現れた。黒いノースリーブのタートルネックに黒のタイトミニ。いつもの格好だが、頭には黒い猫の耳を模したようなカチューシャと腰には尻尾の飾りをつけていた。ぼくと二人だけの時にしか見せない姿だ。もちろん、彼女が身に着けているものの全ては、ぼくが買い与えたものだ。興味の対象が次々に変わる、気まぐれなこの奴隷の性格に合うと思ったのだ。脱色していた髪も、漆黒に染め直させた。

「ずるいですわ、教授。憎まれ役はいつも、ワタシに押し付けて」
「いや、流石は有栖川君だ。おかげで、いい奴隷が手に入りそうだよ」
「ふふん、そうでしょうとも」

勝ち誇ったような笑みを浮かべると、ぼくの膝の上に上半身を預けるようにして、寝そべった。

「後輩の奴隷たちは、みんなワタシのこと見ると怖がって、逃げ出そうとまでするんですよ」

責めるような目つきでぼくを睨むと、鶉谷君に噛み付かれたのだろうか、手の甲の傷をぺろぺろと舐め始めた。その仕草はまるで猫そのものだった。

「そうだね。では有栖川君には、ご褒美を上げなくてはね」

吸いかけのタバコを灰皿に押し付けて消し、有栖川君の喉を撫でると、猫科の動物がするように喉を鳴らす代わりに、くぐもった甘い声を漏らした。腰を優しく撫でまわし、背中をさすってやると、甘えるようにぼくの体に頭を擦り付けてきた。しかし柔らかで大きな胸のふくらみに手を伸ばしたとたん、ぴくんと体を緊張させて、僕の膝から飛び降りるようにして立ち上がった。しまった! 愛撫の順番を間違えたらしい。この気難し屋の仔猫は、ちょっとしたことで、すぐにつむじを曲げる。

「今夜は遠慮しておきますわ、ご主人さま」

そういうとスタスタと部屋を横切って、出て行ってしまった。せっかくその気分にさせたと思ったのに。追いかけても逃げてしまうだけだろう。ぼくはタバコに火をつけ、部屋の天井に向かって紫煙を吐き出した。

ふと気が付くと、部屋のドアが少しだけ開いていて、有栖川君が頭だけ出してこちらを見ていた。ぼくがにっこりと笑いかけると、有栖川君はペロッと舌を出してから言った。

「おやすみなさい、ご主人さま。夢であいましょう」

そういって、極上の微笑みを浮かべると、頭を引っ込めて部屋のドアを閉じた。

「やれやれ、気まぐれなチェシャ猫め」

ぼくは小声でそう呟き、どうしたものかと少し考えていたが、彼女の言葉を思い出した。

『……先生、ワタシ、来る前にお姉さまにも連絡したんです。『そんな美味しい話、参加しない訳ないじゃない』って。新しいペットも連れてくるらしいですよ』

ぼくは自然顔がほころぶのを抑えられなかった。さて、楽しみだなぁ。

(8)担当:うずら

「ん、く……?」

鳥が鳴いてる。
朝?
っていうか、いつの間に寝てたんだろう、僕。
ここ、は……先生の部屋、だよね。
何で寝ちゃったんだ?
たしか昨日は女の子になった夢を見て……。
チャリチャリ

「え? なん、で?」

身を起こそうと思ったのに、手が頭の上で固定されていた。
う、うそ!?
だって、あんなの夢じゃないとおかしいよ!
確かめるのは怖いけど、でも、ちゃんと目で見ないと。

「あ……る……」

大きくは無いものの、お椀型のキレイな塊が二つ。
それに、足をどう動かしても股間にあるべきものが確認できない。

「や、やだっ! そんなのっ、変、だよ!」

もがいてもただ空しく、頭上の鎖が音を立てるだけ。
力任せに引っ張っても外れる様子は無い。
だって、昨日のが現実ってことは、僕、男に……先生に犯されて、痛みで感じちゃって……。
そう考えるだけで、自分の体が汚らわしくて仕方なく思えた。
お風呂に入りたい。シャワーを浴びたい。
そんなのじゃ、穢れは落ちないって分かってるけど、それでも今のままいるのは耐えられない。
つぅっと涙が流れてきた。

「あっ……目が覚めたんですね」
「え? だ、だれ!?」

首をねじって、ドアの方に目をやる。
女性の声だったから、黒いあの人かと思ったけど、違った。
そこにいたのは人形のような女の子だった。
腰までの金髪には柔らかくウェーブがかかっていて、目は碧色。
肩が大きく膨らんだ、ロングのエプロンドレスを着ている。

「今、身体を拭きますから」

そういって、湯気の出ている手桶とタオルを持って近寄ってくる。
この状況に何も言わないってことは、きっとあの黒いのの仲間なんだ。
あの仕打ちを思い、自然と身体が強張ってしまう。
固く絞られたタオルでぬぐわれながらも、緊張は解けない。
何かされたら、蹴飛ばしてやるんだ。

「酷い、ですね。こんなに赤くなって……あざにはならないと思うけど……」
「っ」

同情をするような、ちょっと湿っぽい声。
人間として扱われたのが、すごく久しぶりな気がして、目が潤む。
でも、我慢だ。
相手はどんなことをしてくるか、分かったもんじゃないんだから。
一生懸命身体を拭いてくれるのは嬉しい。
だけど、僕は奴隷になんか、ならないんだから。
じっと睨みつけていると、その視線に気がついたのか、少し悲しそうな顔をした。
良心が痛むけど、こいつだって、アレの同類に決まってるんだ。

(9)以降はこちら






コメント

御疲れさま、うずら。

そう来ましたか。屋敷ごと火をつけてクロージングとか考えていたのだけど、それももう無理ですかねぇ。ちょっと方向性を見失ったので今夜ゆっくり、どう進めるかを考えますね。

リレー その16

あずみちゃんは有栖川先輩に任せておけば良い。
そう判断してからの動きは、我ながら上出来だった、と思う。
まず、再び僕を墜とそうと近づいてきた二人をスタンガンで気絶させた。
次にサイズの大きいエルの服でなんとか見繕いして、研究室から抜け出した。

と、ここまではよかったんだけど行く当てもなく、数日間はマンガ喫茶を転々としていた。
でも、こんな身体になったことへのストレスと、目減りしていく財布の中身に限界を感じ始めていた。
それに、先輩からもらった飴も……。
コレがなくなったら、きっとただの色狂いになってしまう。
その前に、と意を決して先輩のマンションを訪れた。
エントランスで部屋の番号を押して、しばし待つ。

「はい? あっ、鶉谷くん!」
「……あの……」
「何も言わなくて良いから、あがってきなさい」

機械の向こうで先輩が言うなり、自動ドアが開いた。
中にも警備員が立っていて、ビクビクしながらエレベーターに乗り込んだ。
こんなマンションの最上階に住んでるって、何で儲けてるんだろう。
先生の支援……ってことはない、よね。
ここまで来て怖気づきそうな自分を叱りながら、部屋にたどり着く。
インターフォンを鳴らすと、すぐに先輩が出てきた。
真っ黒なミニワンピに黒いストッキング。
相変わらずの黒尽くめだ。

「いらっしゃい、鶉谷くん」
「……こんにちは、先輩」

豪華な部屋に招き入れられて、緊張してしまう。
先輩は僕をソファーに座らせてからは何も言わず、キッチンの方へ歩いていった。
食器がカチャカチャ鳴る音の合間に、うめき声のようなものが聞こえた。
なんだろう……?
犬か何か?
見られてないことを確認して、こっそりと聞こえた方のドアを開ける。
暗くてよく見えない。
もうちょっと、ドアを大きく開いて。

「っ」

悲鳴が出そうになる口を押さえて、必死でこらえる。
見なければよかった、と後悔した。
だって、ヒトがベッドに縛り付けられてる……。

「見たわね」
「ヒッ」

いつの間にか、先輩が僕の後ろに立っていた。
弁解しようとしても、口から漏れるのは空気だけ。

「アレは、あずみちゃんよ」
「え? な、なんであんな酷いことを……?」
「仕方ないでしょう。禁断症状が起きたら、クスリのことと性交しか頭になくなるんだから。それにアレも治療の一貫よ。最初に比べたら、だいぶ発作の感覚が長くなってるわ」
「そう……なんですか」

素人でしかない僕には、本当かどうかの判別はつかなかった。
でも、助けてくれたんだから、ここに来て嘘はつかないだろう。
二人でソファーに戻り、向かい合う。

「それで、あなたはどうすることにしたの?」

いきなり核心をつかれた。
どうって言われても、そんなの答えは出ていない。

「その前に、僕は……僕たちは元に戻れるんですか?」

先輩が沈黙する。
わからないってこと、か。
というよりは、絶望的と見た方が正しいのかもしれない。
このまま生きていくとして、頼れる人なんて先輩の他にいないじゃないか。


=========================
……ダメです。
力尽きました。
っていうか、文字が浮かんできません。
ごめんなさい。

あずき>無理させてごめんね。大丈夫だよ。きっとうずらがなんとか・・・・・・フィニッシュは難しいかなぁ、推定ボリューム的に。

ごめんなさい。ガチで続けるの無理そうなのでうずらちゃにタッチします。。。

本当にごめんなさい。。。

思わずツッコまずにいられない!?

>それがダメならうずらでフィニッシュだ!

あのー、それってすごくヘンな言い回しだと思うんですけどぉ??(*^_^*;)

悪役>あ、いやいや。やっぱ拉致していきなり女性化したら悪役以外の何者でもないっしょー。だがやってしまった以上は「結果オーライ」しか無いわな。

現実のぼくはちゃんとした合意の後にしか本格的な調教を始めないから奴隷候補のみなさんは誤解しないようにね。

……ってこの話、いつまで続くのでしょう(^_^;)?
>よし、あずきちゃん。可能ならフィニッシュを目指せ!それがダメならうずらでフィニッシュだ!

リレー その16

はぅー更新遅れてごめんなさい

****************************
「元に? 元に戻ってどうするんだね? 鶉谷君」
「どうするって、こんな体にされて、どうやってこれから生きていけばいいんですか?! 家には帰れないし、戸籍だって……」
「心配要らない、ぼくの研究室には多額の寄付金が寄せられているんだ。キミひとりが増えたところで、ぼくの愛の奴隷たちを養っていくのに困るようなことは無い」
「なんだって?」
「キミはただ、快楽に身を任せて、僕の言うとおりにしていればいいんだ。それは甘美で幸せな愛の巣にいるということだよ」
「な、ふざけるな!」
「ふざけてなんかいない。エル君。彼、いや彼女にもっと、ぼくたちの愛の形を教えてあげようじゃないか」
「はい、ご主人さま」

甘井先生とエルが、二人がかりで僕を床に押さえ込んだ。

---------------------------------------------------

バン!
ワタシは甘井教授の地下調教室の戸を、蹴破るようにして開けた。

「鶉谷くん!」

部屋に飛び込むと、全裸の少女が部屋の隅に置かれたベッドの上で、もぞもぞと動いていた。

「鶉谷くん? 大丈夫?」
「あり、す、がわせんぷぁい?」

しかし、振り向いた少女は探していた人物ではなかった。

「あずみちゃん? あなた、どうしてここに? 鶉谷くんはどうしたの? 甘井先生は? エル姉さまはどこに?」
「あのコなら、逃げましたよぉ」
「逃げた?」
「ご主人さまと、エル姉さまがいない間に、アタシが逃がしてあげたの」
「そう、よかった。ならば、鶉谷くんは無事なのね?」
「アタシのことは、……どうでもいいんですか?」

ワタシははっとした。明らかにやせ衰えた裸身。巧妙に衣服に隠れる様に付けられた全身の傷跡。そのうちのいくつかは……ワタシがつけたものだった。

「あんなコのことは心配していても、アタシのことは心配してくれないんですか?」

今にも泣き出しそうな、傷ついた少女。甘井教授の命令とはいえ、奴隷の仲間にしたワタシにあんなに懐いてくれたのに、エル姉さまに請われて手放してしまった少女。ワタシは自分の犯した罪を、いまさらながらに悔いた。

「ごめんなさい、あずみ。もちろんあなたのことも心配だった。エル姉さまに連れて行かれて、どんな目にあわせられているのか、心配しない日は無かったのよ?」
「嘘だ! いいえ、有栖川先輩だってそう! アタシをこんな風にして! アタシ、汚されて! もう、元に戻れない!」
「ごめん。ごめんね、あずみ」
「嫌よ! 先輩、もっとアタシを愛して! アタシを離さないでぇっ!」

泣き叫ぶあずみを、ワタシはぎゅっと抱きしめて謝った。だけど、あずみは予想外の行動をはじめた。
ワタシの下着の中に、手を忍ばせようとしたのだった。ワタシは慌ててあずみを体から離した。

「あずみ……?」
「ふぅ、知ってるでしょう? アタシ、ありすおねーちゃんの作った薬で、こんなになっちゃたんだよ? ほら」

そういって、あずみは股間に手をやり、淫裂を押し広げて見せた。ぬらぬらと光る液で、そこはもうぐっしょりと濡れていて、よくみると薄汚れたベッドのシーツにまで水溜りを作っていた。

「ねぇ、ありすおねーちゃん。アタシ、とっても喉が渇いているの。カラダもココロも。アタシのこと、潤してよ」

そういって、何も出来ないでいるワタシに、キスを求めてきた。
(ごめん、あずみ。あなたをきっと元に……。いえ、もう元通りにはならないかもしれないけれど、せめて普通に生活できる体に戻してあげるわ、絶対に!)
ワタシは舌を差し込もうと、しがみ付いてきたあずみを抱きしめながら、スタンガンのトリガーを引いた。
そして、気を失ったあずみを毛布にくるんで抱きかかえ、甘井教授の執務室へと向かった。

---------------------------------------------------

「甘井先生! ここを開けてください。有栖川です」
「おお、待っていたよ、有栖川君」

ワタシは開かれたドアの向こうに、もう一人の犠牲者を見た。

「鶉谷くん……」
「ふふふ、どうかね? 流石はキミと実力を2分するエル君だよ。鶉谷君も、もう墜ちたも同然だ」
「鶉谷くん、あなた逃げたんじゃなかったの? 折角あずみが……」
「ほう、鶉谷君を逃がしたのは、やはりその仔狐だったか」

ワタシの腕の中のあずみに、甘井教授が手を伸ばそうとした。

「触らないでください、先生。このコは……」
「キミの薬のせいで、壊れてしまったのだろう?」

ワタシは言葉に詰まった。そう、あずみがこうなってしまったのは、確かにワタシが作った薬のせい。だけど、ここで先生の口車に乗せられてしまったら、あずみも鶉谷くんも救えない。

「あはぁっ、気持ちいい……エル姉さま、もっとぉ」

鶉谷くんは手足に拘束具を嵌められ、エル姉さまが操る淫具に、嬌声をあげていた。

「先生、もう止めて下さい。鶉谷くんまで壊してしまうおつもりですか?」
「ふふふ、キミがぼくに黙って媚薬を完成させていたことについては不問にしておこう」
「先生、ワタシの言った事を本当に解って下さったのですか? あの薬は……」
「脳に作用して、強力な催淫効果があるのだろう? 元に戻れなくなるほどの。エル君ではなく、ぼくに渡しておくべきだったな」
「ちがいます、先生。あれは媚薬なんてシロモノではありません。まかり間違えれば、命を失う可能性だってあるんです!」
「何だと!?」
「あらぁ、ありすちゃん。そんな脅し、先生には通じないわよ」
「エル姉さま! あの薬は絶対に使っちゃいけないって、あれほど言ったのに」
「でもぉ、あずみちゃんだって、あの薬を使ったらとっても素直になったし、鶉谷君だって、ほら、こんなに」
「はうぅん」

エル姉さまの性技に、艶っぽい声で応える鶉谷くん。ワタシは抱きかかえていたあずみを、部屋のソファに静かに寝かせると、エル姉さまの傍にいき、エル姉さまの手から淫具を取り上げた。

「何するのよ! ありす!」
「もう止めて下さい。エル姉さま。鶉谷くんまで、壊さないでください」
「やあん、エル姉さまぁ、もっとぉ」
「しっかりしなさい、鶉谷くん」
「有栖川君、いったい、あの薬は何なんだね?」
「……ジイソプロピルトリプタミンの化合物と、モノアミン酸化酵素阻害剤を組み合わせたものです。先生」
「なんだって!? そんな危険なものを作っていたのか? 君は!!」

薬の組成を明かすことで、甘井教授もやっと事の重大性を理解してくれたようだった。

「ごめんなさい、先生。最初はちょっとした好奇心だったんです。よくあるトリプタミン系の薬物だと、いずれ代謝で効果が薄れてしまう。だから、そうならない薬を組み合わせれば、効果が持続すると……」
「素人判断だな。おい、エル君。いったい二人にどのくらい使ったんだね?」
「さぁ? あずみちゃんには何回使ったかなんて忘れちゃったわ。あ、でも鶉谷君には、一回だけよ」

急に険しい表情になった甘井教授に、不可解な表情でいるエル姉さまがワタシに言った。

「あんたのせいで、わたしが悪者扱いになってしまったわ、どうしてくれるの?」

ワタシは敢えてエル姉さまの言葉を無視した。勝手に薬を持ち出したのは、エル姉さまじゃないの!
そして、蕩けた表情の鶉谷くんを抱き起こした。

「鶉谷くん、これを舐めて」

ワタシは小さな粒の入った小袋をポケットから出して、一粒を鶉谷君の口に含ませた。気付けにとレモンの果汁を濃縮した物を混ぜた水あめに、薬理作用があるマイクロカプセルを混合して固めた物だ。強い酸味が鶉谷くんの正気を、少しだけ取り戻させたようだった。

「あれぇ? 有栖川、先輩? ……んん、酸っぱい。レモンの飴? これ、有栖川先輩が作ったものだったんですかぁ?」
「セロトニンやトリプタミンの分解酵素を含んでいるの。つまり快感を抑制する働きがある。これを舐めて暫くすれば、体の疼きを抑えることができるわ」
「ふん、そんなものまで作っていたのか? 有栖川君。どうりでキミが、ぼくの思い通りに墜ちないわけだ」

いつの間にか、甘井教授が後ろに立っていた。

「先生。先生が行っていることは犯罪です。でも先生が究極の愛と幸せを求めて、こんな事をしているというのも解ります」
「そうだろう、何しろキミには私がたっぷりと愛を注いできたのだから」
「そうですね……。でもワタシ解ったんです。何が本当の幸せなのか」
「ぼくがキミたち奴隷に与えるものこそが、究極の愛であり、キミたちの幸せなのだ」
「いいえ、先生。幸せは本当はひとりひとりが自分で決めるべきものなんです。他人から与えられるだけでは、本当の幸せには届きません。だって、もしその人からの愛を失ってしまったら、どうやって生きていけばいいのですか?」

ワタシは毛布に包まれ、ソファで横になっているあずみを見つめた。

「ははは、心配することは無い。ぼくの愛は尽きることが無い! 永遠にだ!」
「……あずみはワタシが連れて行きます。暫くはそうっとして置いてください」
「待ちたまえ! 有栖川君」
「いえ、ワタシにはあずみを、……こんなにしてしまった責任があるんです。鶉谷くん、あなたも来なさい」

先ほど与えた飴の作用で、正気を取り戻しつつあった鶉谷くんは、一瞬考えこんでから、ワタシを攻めるような目つきで言った。

「先輩? 先輩は本当は何を考えているんですか? 甘井先生と組んで、僕やあずみちゃんをこんなにした癖に。一体何を信じればいいんですか?」
「ワタシを信じて。決して悪いようにはしないわ。本当よ」
「……有栖川先輩。いまさら、僕やあずみちゃんに、何をしてくれるというんですか? 僕はこのあとどうすればいいんです? いっそのこと、このまま墜ちてしまったほうが、何も考えなくていいのかも知れないじゃないですか!」
「ははは、有栖川君。キミの偽善よりも、ぼくの愛の力の方が勝っていたようだね」

ワタシは唇を強く噛んだ。私の予想よりも早く、鶉谷くんは調教が進んでいるのかもしれない。
それに、あの怪しい口紅の謎が解けない以上、鶉谷くんもあずみも元には戻せない。ワタシを含めて、元のあるべき生活になんて、戻れる保障などどこにも無いのだ。

「そうね、どうすればいいのかしら……。でもあの薬は1回だけならまだ引き返せるわ。この飴がなくなったら私のところへ来なさい。そして、何が本当の愛で、何が幸せなのか、考えるといいわ」

ワタシは飴の入った小袋と、スタンガンを鶉谷君の手に握らせた。
そしてソファのあずみを抱き上げると、教授の研究室を後にした。

*******************************************
ごめんなさい、ご主人さま、l姉さま。お二人を悪者にしてしまいましたw。
あずみちゃんへの愛に、ワタシ目覚めてしまったんです。
でも、書くのにてこずった割には、話が進んではいないような……?
薬の話は適当なので、あまり信じないように。

次回予告w
果たしてあずみは自分を取り戻すことが出来るのか?
鶉谷君の出した結論とは?
エルと甘井教授は、このまま有栖川の行動を見逃してくれるのか?
事態は混迷の度合いを深め、愛憎劇は終劇へと向かう。
刮目して次回を待て!

と、あずきちゃんにバトンタッチ!
……ってこの話、いつまで続くのでしょう(^_^;)?

リレー その15

甘井先生の研究室は研究棟の最西端にあった。
【あむぁい研究室♪】
鉄製の扉に貼ってあるプレートに書かれた文字に、僕は軽い目眩がしていた。
ぎー、なんて音がしないように、ゆっくり開ける。五センチくらい開けて中を覗き、誰もいないことを確認した。
素早く、でも纏ったカーテンが挟まれないように注意深く入ると、膨大な書籍が堆く積まれている。その間を縫うように奥へと進むと、もう一つ、ワイヤーの入った透明なガラスがはめら
れたドアがあった。

(あ?!)

窓から見える光景に、思わず声を上げそうになっていた。なぜって、男女が睦み合っている場面に遭遇したから。そしてそれが普通じゃなかったから。
机の上に仰向けになっている女は全裸だった。両手首に革製のカフスが付けられ、それが、あろうことか乳首に付けられた環状ピアスに細いチェーンで繋げられている。そして手首のカフスは膝に装着されたベルトに鍵止めされていた。
細身のダークグレーのスーツを着た男が腰を振る度に、女の身体がびくんと反応している。その動きにつられて手足が動いて、チェーンが引かれおっぱいも引っ張られる。

(痛そう……。先生ひどい……)

女は苦しいのか痛いのか、眉間に皺を寄せいていた。けれどその表情は僕には解らない。大きめの目隠しと栓のついた口枷が彼女の表情を隠していた。
でも、その女がエルだというのは、ウェーブのかかった髪で判断できた。お仕置きにしてもひどい気がする……。
僕はノブをゆっくりと回し隙間を開けた。途端にエルのくぐもった声と、ぬちゃぬちゃと濡れた音が耳に届く。

「エル、きみは何をしたか解ってる? ぼくの言いつけ守らないなんて、そんなのぼくの奴隷じゃないよ?」
「ん゙ーっ、ぅん」
「ぼくに愛されてないと思ったのかな? そんな事はないよ。今だってきみの素晴らしい肉体と精神を愛してるじゃないか。この愛が解らないきみじゃないだろう?」

僕だって思春期の男だし、セックスに興味はある。けれど、これが「愛の行為」なんて到底思えない。思えないけど、なぜかじわっと身体が熱くなってきていた。思えばレモン味の飴は口内から無くなっていた。
目の前の痴態が与える視覚からの刺激と血中を巡る薬物による性的興奮。次第に呼吸が速く、浅くなっていた。

「?――そうか……。エル、さぁもっと悶えて。ヨガっているところをぼくに見せてくれ。これはぼくからの愛の証だよ」
「んぐぅ、はくっんんん゙~!」

ピアシング用の機械を手に取った甘井先生。バチッと大きな音がして、エルの嬌声が一際高くなった。僕は目を疑った。アソコに、エルのクリトリスに穴を。そしてブルーの石がついたリングを取り付けてしまった。
じりじりと快感が僕の腰から生まれて、足から力を奪っていく。そして衝撃の場面を目の当たりにして、すっかり腰が抜けていた。
ぺたりとお尻をつくと床が冷たい。

「きみの瞳の色に合わせたサファイアだよ。大事にしてくれよ」
「あぁ、……ぃ」
「なんだイッちゃったのかい? うん、この締め方で解るよ。じゃぁ、ぼくもきみの膣内に――」

言いながら甘井先生が猛然と腰をエルにぶつけていく。それは折檻なんじゃ無いかと言うほどに。でもエルは空中で何かを掴むように手を握り締め、そしてまた身体を振るわせた。同時に甘井先生も痙攣した。

「はぁ、はぁ、はぁ。エル素直に愛を受け容れたね。ぼくが愛してるのが解ったなら一つ仕事を頼むよ」

AV以外で初めて他人がイク所を見た僕の身体は、抑えきれない程の火照っていた。僕もあんな風にされたんだ。そう思うと僕は恥ずかしさと悔しさで震えが出た自分の肩を抱いて必死に声を上げないようにがんばっていた。でも、同時に心の奥底で何かが変化しているのに、僕は気づけなかった。
ふと顔を上げると、甘井先生がエルの戒めを解いていた。

「……ご主人さま、わたしは――」
「ああ、解ってるよ、でも今は彼女を捕まえてくれないかな」

突然甘井先生が僕の方を向き指を差した。いつの間に気づかれたのか。僕は急いで立ち上がろうとするけれど身体に力が入らない。
視界の端に裸のエルの姿が映った。

「うわっ、はっ放せ!」
「いやぁよ。ご主人さまの命令ですもの。いいと言うまで放さないわよ」

いつの間にかエルが馬乗りになっていた。僕の両肩を押さえつけ、そして足を僕のひかがみに入れて広げさせてしまう。柔らかな茶髪の豊満な美女に乗られるなんて、男だったら垂涎ものだ。たわわな乳房がゾクっとくる。でも今は逃げなきゃいけない。
僕は乳房の先にあるピアスを思い切り引っ張った。

「痛い痛い痛い~っ! はなして~っ!」
「お前が早く放せっ。さもないと」
「ちぎれても絶対放さないからねっ。それにあんた身体熱いでしょ?! 薬が効いてるからよ。もう戻れないわ。ありすちゃんにだって出来ないんだから!」
「こらこら、ぼくの大切な奴隷同士が争っちゃだめでしょ。エル、きみから先に放しなさい」

痛みからか涙目になりながら僕を睨むエル。その手がすっと放れていく。こうなったら僕も手を放すしかないじゃないか。
エルは立ち上がると扉を閉めその前に立ち塞がった。前には甘井先生が、後ろにはエルがいる。

「さて、誰がきみを逃がしたか、これは些末なことだね。何が大事かというと、きみは僕の愛が解ってないってことなんだ」
「愛なんて、さっきのが愛なんてありえない。僕は甘井先生にお願いがあったんです」

僕は座ったまま甘井先生を見据えた。

「身体を戻せと言うことかな?」
「このコ解ってませんね、センセ。幸せになれるのに」

顎に手をやり、小首を傾げながら甘井先生が口を開いた。エルは蔑んだ目で僕を見ながら脱がされた服を着込み始めた。

「そうじゃなくて。僕のこともですけど、あずみちゃんを元に戻してください」
**************************************
とんでもなく中途半端ですが、ここまで。
果たして交渉は上手くいくのか? というより交渉の席についているのか?!
次回「鶉谷君インデンジャー」、
A little bird in the nest.(うそ)ご期待ください。

ありすちゃ、がんばってね。それから半端でごめんね。

リレーその14

いったい、どこからおかしくなってしまったのだろう。
ぼくはエルを犯しながら考える。
ぼくの奴隷のエルを。
非力なぼくだけど、エルはぼくの奴隷だし。こうやって、拘束して目隠しして口や手足に枷を嵌めてしまえば彼女と言えどもぼくに愛されるのを待つことしかできない。
こうやって、丁寧に愛を注いであげれば誰だって素直に奴隷になれるのに。
どうして危険なクスリにまで頼ろうとしてしまうのかな。
そんな事したら、危ないし、可哀想だし。第一、楽しくないじゃないか。
こうやって丁寧に愛を注いでやって、ありのままを愛してあげないと。
奴隷の子は一人ずつ違うのだから、それぞれその子なりの愛し方をしてあげないと。

あれ、でも。
ぼくは鶉谷くんを奴隷にするはずだったのに、なんでここでこうしてエルを愛してあげてるんだ?鶉谷くんにもぼくが必要なのに。ちゃんと愛してあげて、ちゃんと奴隷にしてあげなくっちゃいけないのに。

ああ、でも。
エルにも愛を注いであげないと。せっかく奴隷にしてあげたのに、あんな事をしちゃったのはぼくの愛が足りなかったから、かも。
ほら、これで分かっただろ?ぼくは、キミを愛してる。
鶉谷くんも、きっとすぐにぼくの愛に気付いてくれるはず。
だって、今までの奴隷たちもそうだったから。
はやく、彼女もぼく無しではいられないようにしてあげなくっちゃ。




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いや、別に良いんじゃないですか、うずら。
平日は厳しいっすw 今日のところは先生H中の独白で終わって次の方へパスっすw

リレー その13

「はぁ……はぁ……」

全裸で裸足という、普通なら考えられない状況で、僕は部屋から飛び出した。
とりあえず、人目につかない場所へ。
それでいて隠れていれば見つからないところに。
廊下を走っていた足が次第に鈍る。
これで、良かったんだろうか。
口の中のレモン味が、強烈にあの子を思い出させる。
逃げないと。
でも、戻らないと。
戻って何が出来るの?
でも、戻らないと。
戻って何がしたいの?
あの子を救ってあげたい。
どうやって?
何か手立てがあるはず。
頭の中をぐるぐる思考が駆け巡っている。
ゴールのない迷路に迷い込んで、足もつられて止まってしまう。

「どう、しよう」

ひとまず、近くの部屋に忍び込んで、カーテンを外して身体を覆う。
このまま見捨てて逃げて、良いワケがない、よ。
せっかく逃がしてくれたけど。
だって……。
そういえば、先生は薬学部の教授なんだから、もしかしたら解毒方法なんかも知っているかもしれない。
エルに対して怒っていたから、あずみを助けてくれる可能性だって大きいはずだ。

「先生は……研究室、かな?」

とりあえず、どうするつもりなのか、確かめないと。
僕は部屋を出て、気づかれない様にこっそりと研究室のドアに近づいた。


=======================

なんか僕がわがまま言ってストーリー変えさせちゃったみたいです……。
すみません……。

俺の考えたエルの反応と開きがあって面白いです。
エルと甘井先生との「話し合い」に期待。

確かに早いですねぇ…。

本気ですか、ご主人さま?

ってこのままだと小説本文になっちゃうw

うあ、バトン回るのはえーw

あずきちゃん、成長したな。

リレー その12


「あ、ぐっ!?」

思わずうめき声を上げてしまう。
それくらいに鋭い、文字通り刺す痛みだった。

「どうかしら?効きはじめるまでちょっと時間かかるから、それまでいい事してようね?」

優しく言われる。碧眼が僕をまっすぐに見つめる。
耐えられなくなって思わず目をそらすと、くすり、と意味深な笑いが聞こえた。

「いつまでやせ我慢できるかしらね?ほら、あずみちゃん。あなたは足を舐めてあげなさい。もちろん、敏感なところは舐めちゃだめよ。」
「は、はいぃ。エル、お姉ちゃんっ…。」

エルから命令されたあずみは躊躇いなく僕の太ももへと舌を這わせ始めた。
そのねっとりとした液体が空気に触れる冷たさと、舌の熱い温度。
その相反する感覚が僕の体を襲い始める。

「んっ、くぅ……。」

奇妙な感じに思わず声を上げてしまうと、エルは勝ち誇ったような笑みを浮かべる。

「あらあらあら。こんなことで感じちゃうなんてずいぶん敏感なのね?」

くい、と顎をつかまれる。強制的に視線を合わせられる。
その深い蒼色を見つめていると、だんだんそのなかに吸い込まれるように…

「っ…はぁ。はぁ…。エル。…壊すな、と言った筈だ。」

唐突にドンと乱暴に開かれた扉。息を切らして入ってきたのは甘井先生だ。
ズンズンと僕たちの方へ歩み寄ってくる。
それを見て、エルもいつになく慌てていた。

「ご、ご主人さま!?い、いえコレは普通の薬で…」
「有栖川君から聞いたよ。それはやばい薬らしいな。」

うっ…と唸ったまま言葉も返せないエル。
確かに説明通りの効果なら簡単に壊れてしまう、とても危険な薬だ。
甘井先生の登場で正気に戻ったのか、舐めることを忘れて二人のやり取りを見ている、あずみのように壊れてしまうに違いない。

「…とにかく、話し合おう。今すぐに。」
「ちょ、ちょっと待ってください!まだこの子の調教が…」

今度はパンという乾いた音。
甘井先生が、エルの頬を打った音だった。

「…いいから来なさい。あずみちゃんはおとなしくここに。」

怒りのためか言葉が震えている先生は、また足音を鳴らしながら廊下へ出てしまう。
指示されたあずみはコクコクと頷く。
そして、まさか打たれるとまでは思っていなかったらしいエル。
腫れてきた頬を押さえながら、甘井先生を追うために走って部屋を出て行く。


・・・・・・・・・・・・・・・・


長い沈黙。だが時間にして一分も経たなかっただろうか。
膠着を破ったのは僕ではなくあずみの方だった。
逝ったあとで力が入らないのか、よたよたとした歩みだがエルが残していった道具のなかから鍵をとりだす。

「…もうちょっと早く気がついてくれてもよかったのになぁ。」

ぼそり、とつぶやきながら自分の服であっただろうモノからも何か取り出した。
黄色い袋の…飴だった。

「……なに意外そうに見てるのよ。」

ツン、とトゲのある言い方のあずみ。今までの印象とはまったく違った。
袋から飴をとりだすと口に放り込む。飴があるであろう頬がぷくっと膨らむ。

「あんたはまだ奴隷じゃないわ。今ならまだ助かる。…だから」
「君は二重人格…?」

タイミング的に相手の言葉を遮ってしまったのだが、それが気に食わなかったのか、あずみはふるふる震えている。

「違うわよ!薬の副作用で攻撃的な部分が出てるだけよ!……まぁ、それを二重人格っていうならそうなんでしょうけど…。」

真っ赤になって反抗するあずみ。なんだか他人行儀な感じはどこへやら。これが彼女の素なのだろうか。
そんなことを考えていると、あずみは言いそびれた言葉を言い始めた。

「だから、あんたを助けるわ。今はご主人さまもエルおね…、エルも居ない。逃げるなら今しかない。」
「…どうして、そこまでしてくれるの?」

ふと疑問に思ったことを口に出せば、目を丸くして驚かれた。そこまで驚くことでもないと思うんだけど…。

「ここに来る奴で進んで奴隷になろうなんて奴はほとんど居ないわ。…まぁ逃げたくないって言うならいいわよ。アタシは何もしない。」
「いや、そういうことじゃなくて…。きみは、逃げないの?」

手のひらで鍵を弄びながら答えるあずみ。はぁ、と軽くため息をつけばキッと僕の目をにらみつけてくる。

「こんな体にされて戻るところなんてもう無いわ。…こういうところに同情なんて、必要ないわ、よっと。」

小さな体をめいいっぱい伸ばして僕の拘束を解いてくれる。
先ほどとは違って、ちょっと潤んだ、そうして羨ましそうな瞳が向けられる。

「…あんたは、光のあるところに居る人だと思うわ。アタシは…もう、汚れちゃったから。さ、部屋から出て廊下をまっすぐ行けばいいわ。そうして…、これはアタシからのプレゼント。」

ずいっ、と顔が近づいてきたかと思えば、そのまま相手の目が当たるくらいの距離で…?!

――んちゅっ―

触れるだけのフレンチキスかと思いきや、強引に舌で唇を割られ、何かを入れられる。
舌…ではなくもっと無機物。レモンの味がするこれは……。

「ぷはっ…。よくわからないけどね。その飴舐めてると薬が効かないの。だから、あげる。がんばってね。」

確かにじわじわと湧き上がっていた快感が少しずつ引いていく気もする。それに笑顔を浮かべたあずみはなんていうか……、儚い笑顔だった。

「ありがとう。君もできれば…幸せになってね。」

それくらいの言葉しか思い浮かばない頭を恨めしく思う。言われた本人は、ふふっ、と面白そうに笑うだけだった。

そうして、扉を閉めて廊下へ飛び出した。このまま僕は逃げ切れるのだろうか……?


・・・・・・・・・・・・


「なにが『幸せになってね。』だ、このばぁーか。」

扉に向かってあっかんべーとしてやる。
ずくんっ、と下半身から衝撃が走る。
薬による習慣性がついてしまっているあたしの体ではレモン飴の効果も薄くなってきているのだ。

「はぅ、んっ……!」

立っているのが耐え切れなくなって、ドアにもたれ掛かるように座る。床に水溜りが広がっていく。

「はぁ、あー、ぁ…。もっと、はやっ、くっ。気づいて、欲しかった、よぉっ…。」

一人しか居ない部屋に響く己の声。もはや止められない手を恨めしく思いつつ、自然と、頬を伝うものがあった。

「あふっ、おそいよ、ありす、さんっ…!あた、し、あなた、が、好き、でぇっ!こんなに、ひゃんっ、好きなのにぃ!ああっ、エルさん、より、ずっとずっと、あなたがああぁぁっんんっ?!」


*********************************************

伏兵のアズキです。
もーエロくないし自分勝手ですねぇ…。

自分だけ傍観してるわけにも行かないと思って書いてみましたが…。結果こんな感じです、ご主人さま、エルお姉ちゃんごめんなさい……。


果たして次はどうなってしまうのか?うずらちゃ…ごほんごほん。鶉谷くんは逃げ切れるのか?
そしてエルお姉ちゃんの処分は?ご主人様の決断は?ありすおねーちゃんの薬は?そしてあずみはこの後どうなるの?

すべてを丸投げでうずらちゃにバトンをくるくるぽいっちょ!

リレー その11

「ふぅー」

部屋に戻ったワタシは、着替えもせずにベッドの上に身を放り出した。疲れた……。それに、ちょっと体が火照っている。
ご主人さまの愛撫は本当にうまい。的確にワタシの感じるところを突いてくる。いや、そうなる様に覚えさせられてしまったのだ。
このカラダに……。
だけど、快楽に身を任せることの恐ろしさを、ワタシは嫌というほど知っている。
自分の体で、そして哀れな生贄のTS少女達……。ワタシは人が快楽に墜ちていく様を、何度も目の当たりにしてきたのだ。

甘井教授が持っているあの怪しい口紅。どんな男でも、可憐な少女の姿に変えてしまう、恐ろしい口紅。
いったいどうやってあの口紅を、甘井教授は手に入れたのだろう?

もともとギリシア文学専攻だった、ワタシが甘井教授に会ったのは、大学の資料館でだった。
甘井教授は学部が違うにもかかわらず、私のことを自分の研究室に誘ったのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「何を調べているんだい?」
「は、はい、ちょっとギリシア神話を」
「ふうん、キミは文学部なのかね?」
「え、ええ、そうですが……」
「ふむ、それでは”テイレシアス”という神話の人物を知っているかね?」
「え、ええ。確か……盲目の預言者で、蛇を打ったとかで、女になってしまった人の話ですよね?」
「そう。だがこれは知っているかね? テイレシアスはこう言っている。『男を1とすれば、女はその10倍快感が大きい』とね」
「は、はぁ……そうですか?」

初対面の男子学生に、いきなり下ネタの話をするなんて、とワタシはその時思った。だが、その後甘井教授がワタシに言った言葉は、もっとおかしなものだった。

「どうだね? それを確かめてみないかね?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あれから3年。ワタシは人生の全てを書き換えられてしまった。文学部から薬学部に移籍してまで調べたけど、元に戻る方法は見つけられなかった。いや、戻りたくなくなってしまったのかもしれない。ワタシは男性だった頃の体とは似ても似つかない、今の自分の体を確かめるように抱きしめた。

ふと上を見上げると、奇妙な違和感を感じた。鍵つきの小さな戸棚が少しだけ開いている。
(おかしいな、厳重にカギは締めてあるはずなんだけど?)
ワタシはベッドから立ち上がり、戸をあらためようと手を触れたら、棚の戸は難なく開いた。
慌てて中を調べると、ダイヤルロック式の金庫が開いていて、中に入っていたはずのアンプルとインジェクタ(注射器)がなくなっていた。
いけない! あのアンプルは失敗作で、人体に多用するととんでもない事になる。ご主人さまに命じられて、無害な媚薬を作れといわれたけど、出来上がったのは習慣性が強くて、常用すると廃人になりかねないほどの劇薬だ。だから、ご主人さまにもウソをついて厳重に保管していたのだ。いったい誰が……?
恐らく犯人は……エル姉さま!!

そう、失敗作であるこの薬の存在を知っているのは、ワタシの他にはエル姉さまだけだ。こんな危ない薬は捨ててしまおうとしたワタシに、『それを基にして、今度は成功させたらいいじゃない?』といって、思い止めさせたのは、エル姉さまだ。
でも、いったい何時から……?
そういえば、先月奴隷の仲間にした、安東あずみ……あのコ、あんなに嫌がっていたのに、あるときから急に従順になって、エル姉さまにべったりになってた……。まさか!

ワタシは、慌てて携帯をとった。ワンタッチ登録してある一番にかけて、相手が出るのを待つ。

お願い! ご主人さま、早く出て! あの薬は……!

*********************************************
ほえ~。うまくリレーから抜けられたと思ったのですがw。
エロなし、短くてごめんなさい。ちょっとリアルのお仕事のほうが…………アセ

>本当は、有栖川嬢が痛くして、それをフォローし習慣化させるのがエル。という設定だと俺は考えましたが。

ワタシもそう思ってました。或いは、有栖川君とエル姉さまは同一人物で、昼と夜とで性格が変わる二重人格という設定のパターンも考えていました。でもうずらちゃんが書くの耐えられなくなりそうだから有栖川君は退場して、次はエル姉さまが優しく調教してくださる……と思ったのにぃ。

以降"白"と"黒"はいままでの自分たちの役割に、それぞれが疑問と不満と不安を感じていて、反対の行動をとり始めたってことで。

(次回予告w)
薬物投与という暴挙に出たエルに、危機感を募らせる有栖川。
果たして鶉谷を救うことは出来るのか?
電波ソングを歌わされ、壊れてしまった安東あずみに、救いは無いのか?

緊迫の次回を待て!

というわけで、誰もが予想しなかったであろう伏兵 あずき姫 に、バトンタッチ!

「――んっ。……ご馳走様でした。ご主人さま、いつもお元気ですね」

唇についた白濁液をぺろりと舌先で舐め取ると、ウェーブのかかった柔らかな茶髪をかき上げニンマリと笑みを浮かべる白いスーツのエル。甘井の股間から見上げるその顔は淫蕩で、当の甘井でさえゾクっとした。

「そりゃぁ、キミがしてくれるからだよ、エル。さぁ、続きを……」
「ありすちゃんに逃げられたからわたし、ですか? わたしを『わたし』として愛でないとこれ以上はしませんよ。それに……」
「ちょっと、エル。痛い、う?!」

軽く怒ったように睨み付け甘井のペニスをぎゅっと掴む。そのまま先端を軽く舐め上げ、口を開いた。

「何人たりともわたしの楽しみを奪えません。たとえご主人さまでも。――あずみちゃん」

腰を突きだし、もっととねだる甘井を後目に、エルは携帯電話を手にあずみを呼んだ。モニターの中で歌い踊るあずみの身体がビクンと反応し、その動きを止め、恐る恐るカメラを見上げていた。

「五分で上だけほぐしておきなさい。上手くできたらご褒美をあげる♪」
『! ご褒美?! は、はいっ』

モニターの向こうではあずみが鶉谷に向かい合うのが見えた。エルはそれをちらっと見ながら甘井にパンツとズボンを穿かせ、股間から立ち上がった。スーツの皺を気にしながら『道具』の入った銀のアタッシュケースを持ち上げる。

「壊しちゃダメだぞ。ぼくのお気に入りなんだから」
「――ご主人さま、調教は愛ですわ。それにご主人さまが愛する者なら、奴隷達も愛していますもの。もっとも、わたしはわたしの愛し方しか出来ませんけど」
「いや、それがマズイんだって、何度――」
「わたしはわたしのやり方でご主人さまの方に振り向かせますから」

居住まいを正した甘井がいつもとは違う表情を見せた。人当たりのよさそうな表層ではなく、厳しい内面。エルはそれをしれっとしてはね除けてしまう。だからと言って隷従していない訳ではない。エルはS奴隷として独特の隷従の仕方をしているまでだった。それを知っているからこそ、甘井も大目にみているきらいもある。

「では、行って参ります、ご主人さま」

お辞儀をし、そのまま振り返ることなくパンプスを響かせ部屋を出ていく。それを甘井は無言で見送ると、モニターへと視線を転じた。

「ごめんね。エルお姉ちゃんがほぐしておけって言うから」
「えぇ? な、なにをほぐすって?」

突然オケが途切れ、糸が切れた操り人形のように動きを止めた僕の目の前にいる自称アイドル。こわごわと部屋の隅を見上げたかと思うと、突然こちらを向き話し始めた。

「あのね、全然ご褒美なんて欲しくないです、あたし。でもねでもね、エルお姉ちゃんが言うから仕方なくしてるんです。あたし、ほんとはやりたく無いんだよ? ほんとだから。だけど、手が動いちゃうのは許してね♪」
「ちょっ、ちょっっと、待っ、あん、やめ、ふぅン」

目の前の小さなアイドルが、ごちゃごちゃと自分を正当化しながら、僕の身体に触れてくる。触れるか触れないか、くすぐったさの中に時折しっかりとした感触が、僕の神経をソコへ集中させてしまう。
首筋にキスされると、あずみの体臭が鼻腔をくすぐっていく。確かにアイドルと言ってもおかしくない程可愛いあずみが、こんな距離にいるなんて男だったら嬉しいだろうけど、今は違う。
小さな手が僕の胸を揉みしだき指先で乳首を刺激されると、落ち着いていた筈の身体の疼きが再び大きくなっていく。

「あン、いやぁ。そこ、ダメだって」

女の子が悶えて声を上げている。それが僕の耳に入ってくる。でもそれって本当は僕の声だ。そう思うとゾクゾクするような、お腹の中がきゅうッとなって切なくなるような感覚が立ち上ってくる。

「んふふっ。気持ちいいですか? いいですよね。乳首たってるもの」
「ひゃはっん、! ちがっちがう、感じてない」

胸から快感を絞り出されるように愛撫されると、それが下半身に溜まってくるみたいになった。それが溢れ出して腿をトロっとした液が伝わる。産毛を薙ぎ倒し床を目指す粘液は、僕自身から出ているのに僕を蹂躙していく。でも、感じているのを否定したくて叫んでいた。

「えー? ほんとですかぁ? だって、ここ――」
「ソコはわたしのよ、あずみちゃん」
「あっ」

僕の下半身に向かってあずみの手が移動しまさに触れる瞬間、扉が開き女性が入ってきた。最初逆光のせいか有栖川さんが来たのかと思ったけれど、目が慣れるに従いそれは誤りだと悟っていた。
明るい色のウェーブのかかった髪。大きな目と碧眼は優しげな印象を与えている。そして白いスーツとパンツ。パンプスのせいか男の時の僕と変わらない位の背。有栖川さんとは対になるような、そんなイメージの女性。これが“エルお姉ちゃん”なのか? あずみの身体は一気に体温が上がり、微かな震えが僕に伝わってくる。そんなに怖そうには思えないのに。

「え、エルお姉ちゃん、あたし……」
「下に手を出そうとしたのは減点だけど、まぁよくできました。ご褒美あげましょう。いいコね」
「頂戴、頂戴、ご褒美ちょうだぁあい!」

余程嬉しいのか、僕をはね除けてあずみが飛び上がりながら白い女性に抱きついていった。そして熱烈にキスしていく。キスしながらエルお姉ちゃんと呼ばれた女性は、あずみの頭越しに僕の姿を上から下まで舐めるように眺め、目だけで笑った。さも「よく見ていなさい」と言うように。

「さ、あずみちゃん。これはなにかしら?」
「注射器ーっ!」

エルが持つ糖尿病で使うようなペン型の注射器を取ろうと、あずみはぴょんぴょんと跳ねながら手を伸ばす。けれどエルが注射器を頭上高く差し上げてしまうと小さなあずみでは届かない。

「何が入ってるのかしら?」
「注射したところが熱くなって、すごくすごく敏感に! 痛いのはすごく痛くて、でも、でもっ、気持ちいいのはもっともっと、あ、ん、気持ちよくっ、はぁあ!」
「あらあら。思い出しただけでイッちゃったの? 困ったコね。最初はわたしのこと嫌いって言ってたのに。今はどう? 嫌い?」
「――あたし、エルお姉ちゃんのこと大好きィ……お願い、お姉ちゃん、大好きだからっイジワルしないでぇ!」

縋り付きながら身を震わせたあずみに、僕は驚いていた。さっきまで多少イッちゃってたけど元気一杯で普通だったのに。あのペンのようなモノを見た途端に様子がおかしくなっている。泣きながら懇願する様は、僕から見ても哀れに映った。あれって麻薬か何かなのか?
エルは既にあずみを見ず、僕を真っ直ぐに見据えてペン型の注射器を指先で器用にくるくると回す。あずみの身体を引き寄せると、あずみを僕と相対するように立たせ、あずみの胸元を引きちぎった。小振りだけれど形のいいおっぱいが僕の目の前に広がる。同年輩の裸を目の前で見るなんて無かった僕は、どこを見ていいのか解らずエルの碧眼を見てしまった。

「このコ、ありすちゃんに調教されたの。でも、見た目可愛いでしょ? だからわたしのペットにしたの。これで」
「――そ、それ、麻薬?」
「……無粋ね。媚薬よ、媚薬。超協力な、習慣性のある、感度を極限まであげてくれる、媚薬。わたしを見たらこれの刺激を思い出し、性的快感と痛みがあってもわたしを思い出すの。その度に……見て、洪水になっちゃうのよ♪」
「あ!」

あずみの下半身を包む布の全てを取り去り、僕の目の前にさらけ出してしまう。赤く色付いたアソコが、恥液を溢れ出させ、淫穴がひくひくと動いている。僕は思わず釘付けになっていた。

「ぅんっ、あああん!」
「ご褒美、あげたわよ。――呑気にイキまくってないで手伝いなさい」
「あぅ、あぃい……」

パンプスの音が室内にこだまし、僕の前で止まった。あまりの痴態に僕は言葉がでない。

「可愛いわ。ありすちゃんに調教されたのよね。気持ちよかった? 痛かった? 彼女優しいものね、好きになっちゃった?」
「あ……、べつに……」

あの女が優しい? そんな馬鹿な。好きになるって? ありえない。僕はエルの言葉の意味がよく解らず、曖昧な返答しかできなかった。

「あ?! やっやめ、ろお」

悶えていた筈のあずみが僕の足を広げ固定してしまう。股間を隠す術は無く丸出しになってしまった。エルの指先が包皮を剥きあげ固くなり始めた肉芽を刺激していく。突然の快感に僕の腰はわなわなと震えていた。
エルが僕の頬をなでながら軽くキスすると、身体が熱くなってくる。彼女は僕の唇から離れると耳元で囁いた。

「わたしの事を好きにさせてあげる。あずみちゃんのように。痛いのも気持ちいいのも極限まで。これまでのあなたを、壊してあげる」
「え? あ?! ひっぐぅう!」

視界が歪むような痛みが下半身を襲った。

****************************
色んな事を処理しなくちゃならなくて、導入だけで長くなりましたが。
有栖川嬢に無用な対抗心剥き出しのエルお姉ちゃん。彼女の調教は、この薬剤を中心に痛いのと気持ちいいのを道具を使いつつ、色々しますお。
本当は、有栖川嬢が痛くして、それをフォローし習慣化させるのがエル。という設定だと俺は考えましたが。エルは有栖川嬢をよき友人でありつつも、ライバルだと思い、一方は全くそんな事は考えておらず……。大抵、エル見たいなヤツは不幸になるのです。
だから、有栖川嬢かご主人さまが登場しない限り、鶉谷くん、壊されちゃうかも。

というところで、ありすちゃにバトンたっち。

※この物語はフィクションであり、登場人物が実在しませんw。

リレー その9

「あの……はやく奴隷になった方が良いですよ?」
おどおどと首を傾げながら少女は話しかける。やっぱりあいつらの仲間だ!
「誰が奴隷になんてなるかっ!奴隷になんてなったらどんな扱いをされるかっ!!」
「でも、奴隷にならないと次はもっとひどい目に合わされるかも。痛いのはあなただって嫌でしょ?」
痛み……昨晩の仕打ちが脳裏に浮かび、自然に震えてしまう。
あんな拷問が続けば、いつかは屈服させられる。
「もう、こうなっちゃったら元のカラダになんか戻れる訳無いんだから、早く諦めちゃった方が良いですよ。……あたしみたいにね」
あたしみたい……やっぱり甘井先生は前からこんな事を!
「キミも男だったの?」
「そうですよ。ごく普通の男の子。それが今じゃあ、アイドル歌手にして甘井先生の奴隷……」
「は?アイドル歌手?」
そうなの?
「え?気付いてなかったの?割かし良いセン行ってるんですけど。知らない?美少女アイドル安東あずみ?ファンの間ではあずみ姫としてー」
「えと、ごめん。知らない。あんましテレビとか見ないから」
「知ってるふりしてくれても良いのに……」
「えー」
なんでだ。
「兎に角、無駄に抵抗してたらホントに壊されちゃうよ。ここは屈服した振りでもして奴隷宣誓しちゃおうよ。で、奴隷になってあたしと組まない?アイドルとか興味ない?」
「考えた事も無いよ!」
本気で言ってるのか?
「えー、アイドル楽しいのに。可愛いあたしをオカズに、男の子達がオナニーしたりするんだよ?」
そう言った時の彼女は急にとてつもなく淫靡に見えた。
「それに今奴隷になっとかないときっと後悔するよ?次はエルお姉ちゃんの番なんだから」
彼女は“エルお姉ちゃん”と言う言葉を口にした時、かすかに震えた。
誰だ?
「ほら、奴隷になる気になった?まだ?じゃあ、あたしの歌を聞いてね。作詞、あむぁい先生、歌は安東あずみでお送りします。「永遠の愛」、ミュージック、スタート!

永遠の愛 作詞 あむぁい

愛してるから~洗脳したいの~ こんな気持ち初めてな~の
愛してるから~操りたいの~  わたしだけみつめてい~て
初めて会った時から、ピンと来ていたの♪
ちょろそうなあなた♪恋しちゃったのか~も♪
「鴨!鴨!カモン!」(男性コーラス)
逆ナンなんて~、した事ないわ~
だけど、お願い。話を聞いて~
変な噂を信じちゃ駄目よ お願い。私だけ信じて~
つまらない日常。早く抜け出して 心のドアを開け
さあ飛び立つのよ!愛の逃避行~
わたしの愛で♪
あなたは変わる♪
わたしだけを見て、ずっとこの先~♪あ~永遠の愛~♪



「あずみちゃん、成長したな」
「本気ですか、ご主人さま?」
「キミが出なくてすむなら、その方が良いだろ?」
「それじゃあ、わたしの楽しみが……」
「そこはぼくらで楽しめば良いじゃないか。久しぶりだし。有栖川くんには逃げられちゃってね」
「まぁ」
「取りあえず、いつもの奴からお願いするよ。“エルはlickのエル“だっけ?」





と、ここでちょっと暴投気味にパス。次は”l”さんですね。
ちなみに挿入歌は2004年の作品。

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