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白と黒の羽 by.伊達ん子 (4)

ひりつく痛み。ぬるつく粘液。それが身体から流れ出していった。全部出たのか判らないのに、もういいやと思ってしまった。身体に染みついたような唾液も流そうと頭から熱いシャワーを浴びる。ソープの泡が身体を包むとそれが繭のように感じた。洗い流せば新しい俺になるんだろうか。何もかも元に戻るんだろうか。

泡の中から現れたのは、やはり女の身体だった。その事実がイヤで早々にユニットバスから飛び出した。タオルで身体を拭くと否応なく柔らかな肉体を触ることになった。豊かな胸にくびれたウェスト、張った腰。何もかも俺じゃない。長い髪が濡れたせいか頭が重くなって肩が凝りそうだった。

猫の鳴き声、それが俺の耳に絶え間なく入り込んでくる。それを無視してTシャツとパンツ、スウェットを履いた。いつもの俺の寝間着。乳首がちょこっと出て、スウェットの股間はつるんとして、女であることを強調していた。ガラスに写った姿に顔を顰めた時、ドアをノックする音が聞こえた。

●●さん、ちょっと、いるんでしょ。開けてちょうだい。大家の声に驚いたのか、三毛猫は机の下に引きこもっていた。俺は今の姿のままで出ることに躊躇したが、ライトが点いているのに居留守も使えなかった。ノックの音は大きくなり、ついに俺はドアを開けた。

●●さんは? 猫の声がするって言われたのよ。ここにいるでしょ。すぐに捨てて頂戴。イヤなら出ていってもらいます。矢継ぎ早に口から飛び出る言葉に、俺は口を挟む間もなかった。

それから、あんた誰? ここは●●さんの部屋でしょ? 俺が本人です、そう言えたら楽になるんだろうか。俺が、間借りしていると言った途端、●●さんは真面目そうだったのに見損なっただの、住んでるならもう一人分家賃追加だの、帰って来たら言いたい事を言って去っていった。
2007/4/24(火)11:32

●●いるか? いつの間にか寝入っていたのか、男の声で覚醒した。低く深い声。決して大声ではないのに辺りに、俺の心に響く声。一緒に育ったと言っても過言ではない、旧友。

ああ、ちょっと待って。今開けるから。暗い部屋の中を器用に歩き玄関の扉に手を掛けた。いつも沈着冷静な旧友の、驚愕の表情というのを見たのはこれが初めてだったかも知れない。

あれ? ●●の部屋だよな。寝ぼけていたのか、今の状況を忘れ開けてしまった自分の失態を呪った。ええっと、取りあえず入って。取り繕う事などできず、かといっていつまでも玄関先で佇む訳にもいかず、俺は旧友を招き入れた。三毛猫が不機嫌そうな声を上げた。

●●も隅に置けないな。いつの間にか彼女ができてたんだ。普通に考えれば、俺が同じように旧友の部屋を尋ねて女が出てくれば同様に思うことを彼は言った。

深い茶色の瞳が、俺の顔を、そしてだぼだぼのシャツから垣間見える胸元を行き来していた。こいつも男なんだと、改めて感心していたが、いつ帰ってくるのか聞かれ、俺は正直に自身の身に降りかかった件を話す事にした。

じっと見つめながら話を聞く旧友。その真剣な眼差しと、室内に響く俺の高い声が、俺には妙に違和感を感じた。いつもなら俺の声を聞いているこいつが、俺ではあっても俺では無い姿と声を見て聞いている。真剣に。子どもっぽいけれど、俺は今の俺自身に少し嫉妬していた。

そうか、キミが、●●なのか……。解ってくれた、こいつならきっと解ってくれると思っていた。それが嬉しくて気づいたら旧友に抱きついていた。下着など着けていない、シャツを押し上げる胸の先はちょっと尖って旧友の胸に擦り付けてしまっていた。顔を胸に埋めてしまったせいで、旧友の表情の変化に気づかなかった。

お前だったら解ってくれると思ってたよ。俺は……、?! いきなり突き飛ばされた俺は、普段乱暴などしない旧友の顔を見上げていた。
2007/5/1(火)17:40



肩を掴まれ、床に押し倒され、のし掛かりながら何事か言っていたけれど、俺は突然の事に何がなにやら解らなかった。そんな言葉は耳に入らなかった。

血走った目。欲情に火照った顔。見たこともない表情は、俺を恐怖させていた。次に行われること、それは弟達にされたことと同じ筈だ。腕で押し返そうとしてもビクともしない旧友の肉体は、俺の華奢な身体を引き寄せていった。

どうして解らないんだ?! 俺だってば! 言いながら股間に足で一撃を加え、呻く旧友に目もくれず這いながら玄関へ向かった。直ぐ側にありながらも、近づいてこない扉。そして、足首に痛みが走ると同時に、見る見ると玄関が遠ざかって行った。止めようとしても、引っかかりの無い床の上で空しく俺の手が動くだけだった。

やってくれたな、使えなくなったらどうしてくれるんだ。冷静な声色だけれど、俺には解った。こいつの怒りが。シャツをめくられ、男物のパンツが剥ぎ取られてしまうと、俺は足を固く閉じた。しかし同時に俺はそこから動けなくなったことを物語っていた。

尻を撫でられると悪寒と共にゾクゾクとした感覚が蘇っていた。その手の動きを止めようと腕を後ろに回し旧友の腕を引っ掻くが何の防御にもならなかった。尻の割れ目からグッと手が入り、敏感な部分に指が触れると思わず口から呻き声が漏れていた。振り返っても旧友の顔を見ることは出来なかった。けれど、荒い息遣いが背後から聞こえ旧友が俺に欲情していることだけは理解できていた。

親友だと思っていたし、何でも知っていると思っていたけれど思い上がりだったのか。くちくちと弄り回されると次第に痛みより快感が勝ってくる。誰にされるよりこいつに身体を弄られているという事が屈辱的だった。

こんなのイヤだ、間違ってる、お前がこんなことするなんて。叫ぶけれど気にせず旧友は無言で弄り回していく。弟にレイプされた時にも出なかった涙が、物陰からじっと見つめる三毛猫を見た途端溢れていた。

●●に言わなけりゃ解らないだろ。それにほら。そっちだってヤル気満々じゃないか。後ろ手に俺の腕を取り、身動きが益々取れなくなった身体を押さえつけ、股間へ差し込んでいた手を見せてきた。少し泡だった粘液が糸を引き淫猥な香りを辺りに振りまいていた。
2007/5/8(火)14:12

どくん、と大きな鼓動が胸を打ち、耳に届いた。興奮というより、感じている証拠を突きつけられた戸惑い。そして次第に高くなる快感による焦燥。いくら感じていないと否定しても旧友の指が俺の性感を次から次へと引き出していた。

指から逃れようとした隙に腿の間に膝を入れられて閉じられなくなっていた。濡れた音がくちゅくちゅと室内を占領して、俺を耳から苛んでいく。声が出そうになるのを唇を噛み締め必死で耐えた。金属の音が聞こえたかと思うと、手首が締め上げられる感触。ベルトで後ろ手に締め上げられた身体は、既に抵抗する気力も無くなりつつあった。

あっ! ダメだっ、よせよ、俺達男同士だろ?! 親友じゃなかったのかよ?! 濡れた裂け目に旧友の肉棒が触れると叫び声をあげた。けれどまるでヤツは無視して体重を俺に預けてきた。

もっと抵抗しないと入っちゃうぞ。ほら、先っぽが……うン、頭だけ入った。すげぇ気持ちいい~。旧友が俺の中に入ってくる。その手の趣味でも無い限り有り得ない状況に、俺はきつく目を瞑った。しかし、徐々に挿入されてくる感覚は、目を瞑ると余計に大きくなって脳内でそのビジョンを鮮明化させていた。

ピンクに入り込む茶色。濡れ光る肉襞は無惨に開き茶色の肉塊を飲み込んでいく、そんな映像が溜息が零れ出る程の快感を伴って展開されていた。
2007/5/14(月)20:04

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