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投稿TS小説第141番 Blood Line (5)(21禁)

 一頻り泣いた後、幹彦は何をすべきかそれを考えていた。当然第一はこの檻から逃げ出すこと。第二はこの施設の実態を世間に公表すること。第三は、難しいけれど高野に復讐すること。ただ今の幹彦の状態では第一も難しい状況ではあるのだが。
(どうしたら逃げられる? 助けを呼ぶなんて声が出ないから出来ないし……。自力では、まだ身体動かない。あ、力を使ったら?)
 手足を使うと言うことは自分の「能力」を使うようなものだ。自ら持っている手足以外の能力を使えばもしかしたらこの施設から出られるかも知れない。ただそれには幹彦が本当に自分の意のままに能力を使えるという前提が必要だった。
 辺りを見回すとパイプ椅子が一つ置かれている。幹彦は高野と璃紗の顔を交互に思い出しながら深呼吸した。怒りと共に悲しみが大きくなって「力」を生み出していく。背筋にゾクゾクと性的な快感が走っていく。そうなる度に「力」が強くなり下腹部に集まってくる。今回はむやみにその力を開放せず、小さい渦をパイプ椅子にぶつけてみた。
 大きな音と共に、椅子が床に倒れた。パイプ椅子の重さは二・三キロ程度。
(ムムこれくらいなら痛くない。投げつけるのはいいとして、外に出るにはベッド押してく?)
 まだ残っている力をベッドに向ける。妖しい程の快感が幹彦の、璃紗の身体を貫いていく。しかし次の瞬間。
(あっい、痛いっあたま、いたいいたい!!)
 高付加がかかったせいなのか、仕込まれたリミッターが反応して痛覚神経を刺激する。その痛みは通常の頭痛とは桁外れだ。
(こ、こんなんじゃ、ダメだ。どの位だったらいいんだろう。これじゃここから出られないよ)
 頭痛が沈静化したと思った時、看護士が飛び込んできた。
「0087号、どうしたの?」
 部屋を見回し倒れたパイプ椅子を一瞥した。
「あら、椅子が……。0087号がしたの? すごいわね」
 驚きの表情を見せながら幹彦に言う。幹彦にとってみれば簡単な(それでも以前はなかなか出来なかったけれど)能力の開放に過ぎない。そういう「能力」を持つ「バケモノ」なのだから。
 看護士は幹彦の頭からつま先までゆっくりと観察していく。幹彦の体調を看る、というより何か違った雰囲気で。そして振り返って扉を一瞥した。
「……あたしね、0087号のことすっごく素敵だと前から思ってたの。前々からお世話したかったのよ」
(お世話? 今はお世話して貰わないと何もできないけど……)
 にっこり微笑みながら看護士は幹彦の左ベッドサイドに腰掛けた。
「銀色の髪も真っ白な肌もとても綺麗で。凛とした雰囲気が好きだったの。それに、訓練のときは『すごい』って聞いてたし。ふふっ。今お世話出来るなんてラッキーだわ」
 言いながら彼女は身体を捻り左手で幹彦の、というより璃紗の右の乳房に手を置いた。
(え? あっちょっ、何すんだ? 目つき変わって……ひっ耳元で囁かないでよっ)
「明日になったら多少動けるようになるだろうし。今のうちに少し、ね? いいでしょう?」
 ゆっくりと乳房の肉を集めるように揉みしだく。そうしながらトップを指先で弄っていく。これまで感じたことのない感覚に幹彦の心が飛び跳ねていた。
(やっやめっ、璃紗さんの身体にっ触るなっ。ん、なん、この感じ……)
「あ、今ちょっと感じたでしょ。もう神経繋がり始めてるのね。すごいわ。じゃぁ、もう少しよくなってね♪」
 嬉々とした表情で掌と指を使って幹彦に胸の快感を刷り込んでいく。もやもやした感じから次第にはっきりと愉悦が紡ぎ出されていた。
(うっ動けないのいいことに、悪戯しないでよっ。ふっんああっ、そんなに揉まないでよ。あ、なんかアソコが……)
 言いようのない快感が背筋から股間へと走っていく。璃紗の身体の反応のいいためなのか、幹彦は何かが身体の奥からじっとり染み出してくるのが解っていた。
「ね? 動けるようになったら訓練されちゃうでしょ。あたし0087号が男にいいようにされてるなんて嫌なのっ。そんなの耐えられない。でも、所長は絶対だし……だから、それまでは、ね」
(んんっ、やだっ、感じて……。?! 訓練て、え、えっちな事するんだって……璃紗さんもしてた? この身体で? じゃあ、この身体を持った僕も、お、男に?! 嫌だっそんなの、嫌だあ!!)
 漸く幹彦は自分の立場を認識していた。自分は璃紗の身体を持っているモノなのだ。璃紗が受けてきた訓練と言う名の陵辱は、これから先幹彦自身が受けなければならない。その事実に恐怖した。そしてそれと同時に、この璃紗の身体が既に余すところ無く「開発」されている事も。軽く胸を揉まれただけで、まだ神経も良く繋がっていない、感覚の鈍い筈の身体は、今まで幹彦がオナニーで得た快楽と同等の感度を有しているのだ。感じないと念じてみてもそれは無駄なことだ。女の身体が凄いのか、開発された璃紗の身体が凄いのかは解らない。その感じるという事が幹彦には悲しく、そしてその快楽を受け容れてしまいそうになる自分が情けなく、涙が溢れてきた。
「泣くほどいい? ……それとも泣くほど嫌?」
 普通、無理矢理されたら絶対に後者だ。けれどこの看護士はそうは思っていない。
(泣くほど嫌に決まって、あ?!)
「じゃ、こっちに聞いてみるね。こっちも泣いてたらOKよね」
 言うが早いか、彼女は胸から手を離し毛布に手をかけた。一瞬幹彦は看護士がどうしようとしているのか理解出来なかった。
 幹彦の下半身に風が入ってくる。両足首を掴まれた感覚がある。それがどういう意味を持つかなど、十五歳の幹彦にも解った。
(だめだってばっ。ひっお腹触るなっ! ちょっあっパンツ、脱がすなっ! ひぇっ足拡げちゃだめだ!)

<つづく>そろそろコメントを♪

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