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投稿TS小説第141番 Blood Line (9)(21禁)

「涙流す程いいらしいな。へへ、いい顔してるぜ」
 幹彦の震えながら耐えている姿を見ながら、大男はそう嘯く。否定しようにも否定しきれない。身体を支配している快感に、幹彦は抗おうとする。けれど、璃紗の肉体は幹彦を裏切り、剥き出しのような性感はそのまま幹彦を未知の高みへと誘っていく。
(あ、ぅうああっ、これっ、イクっ?! んんんっ……っあ!?)
 もう少しで男の絶頂とは別の、比較にならない程の快楽の極みに行きそうだった。しかしその瞬間、大男の幹彦を嬲る手の動きが停まっていた。思わず幹彦は相手の顔を見つめてしまった。その瞳にはほんの少し、物足りなさを映し出していた。
「最後まで行き着きたかったってか? 病棟でそんな事しちゃ拙いだろ」
 真顔でそう言う大男は、そのまま腰に力の入らない幹彦の手を引いていく。一瞬、物足りないとさえ思ってしまった幹彦は顔を真っ赤に染めながら俯き、自らの性的衝動に自己嫌悪に陥っていた。
「さて、余興はこれまでにして、例の場所に行こうか」
 高野の目に陰惨な光が宿っていたけれど、それは幹彦からは見えなかった。仮に見えていたにせよ、幹彦には何をする事も出来ないのだが。
 幹彦はそのまま病室から引きずられるように連れて行かれた。病室棟から地下へ入り、左右に曲がりくねった狭い廊下を行く。天井には鈍い光を放つ配管が縦横に走っている。幹彦も施設の中を知っているつもりでいたのだが、その区画に来るのは初めてだった。何度も曲がっている内に、自分がどの方向から来たのかも良く解らなくなってしまっていた。一度連れ込まれたら、もしかして二度と戻れないのではないか、そんな雰囲気さえ醸し出している。
 迷路のような通路を暫く歩くとガッチリした扉が目の前に現れた。そう簡単には破れそうに無い。そこがどのような場所か、璃紗の身体が覚えているのか幹彦の全身に震えが走る。恐怖と嫌悪。しかし同時に歓喜も身体を貫いていく。幹彦の身体は震えながらも、そのつるっとした内腿にアソコから分泌された粘液が伝っていた。璃紗がこの場にいたら詰問していたかも知れない。イヤな事をされるのに、どうして悦んでいるのかと。今はもう、自分の身体だと言うのに言うことをきかない聞かないもどかしさと、男だと言うのに女が感じる快楽の入口を垣間見て感じている自分にどうにも出来ない苛立ちを覚えていた。
「ここが君専用の『訓練室』だ。防音も勿論完備してるし、能力のモニタリングも集中管理室でサンプリング出来る」
 高野が開けた金属製の扉は、中央上部に覗き穴があるだけ。リベットが剥き出しになっている実用一点張りのそれは、まるで牢獄の扉のようだ。いや、幹彦にとっては、そこは牢獄なのだ。能力を開発するという大儀の陰にある、本質。性の檻。


「さぁ、お楽しみの時間だなぁ」
 言いながら扉を開け幹彦に入室を促す大男。 その顔は涎を垂らさんばかりの表情を浮かべていた。しかし幹彦はそちらには目を向けず、室内に魅入られていた。
 室内にはダブルサイズのベッドが一つ。白い室内のその奥には、鏡が据えられている。まるで入室したのが誰なのか、本人に解らせるように。そしてその効果は幹彦には覿面だった。
(! り、璃紗さん?)
 一瞬、それが今の自分ではなく、璃紗が目の前に佇んでいると思ってしまった。不安そうな表情で立ちすくむ彼女の両脇に高野と大男がいなかったら、それが自分だと思えなかっただろう。しかし、鏡の中の女性も幹彦の動きをトレースしているのだ。鏡に映る璃紗が幹彦本人であると思うしか彼には選択肢が無かった。
 自分のはずなのに、自分ではない外観。それを初めて目の当たりにした幹彦の精神的ショックは計り知れなかった。先程まで確かに幹彦自身も、自分の女性化を認識していた。ただそれはあくまで声が出ないとか、璃紗にはもう逢えないとか、彼にとってはより大きな衝撃の上に成り立っていた「事実」だったのだ。言い換えれば、真剣に考えるだけの余裕が無かった訳だ。ある意味、その問題と真正面から向き合っている現時点まで、自分が本当に女性の身体を持っている、という理解が出来ていなかった、とも言える。
(璃紗さんじゃ、ない。これ、僕だ……。--ああああっ! )
幹彦の記憶の中にある璃紗ではない。長かった髪は短く刈られ、まるで少年のようだ。しかし通常の黒髪ではなく、銀髪だったのだが。その姿のまま、幹彦は自分の置かれている状況を把握し始めていた。
(うそだぁっ! ぐっ!!)
 目と顔を臥せ、鏡に映る現実から逃避しようとした。しかし、それが通常の人間の心理なのか、大男は幹彦の背後から抱きかかえ身動きが取れないようにし、顎を掴み顔を上げさせてしまった。そして、左手はスモックの裾をたくし上げ、そこに見えるショーツの上部から腕を突っ込んで来た。
(あっ、やめっ。くぅっ、ン)
 無骨な指先が、繊細な肉芽に触れると、幹彦の腰が戦慄いてしまう。自分の股間をまさぐる大男の手の動きを抑えようとするけれど、力が違いすぎた。幹彦が掴んだまま動いている。
「おらっ目ぇ開け。俺の手掴んで弄らせてる姿をよく見て見ろよ」


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