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【投稿小説】とある冒険者の受難 第1話 

作:馬耳エルフ
イメージイラスト&挿絵 えたみ https://twitter.com/eta_64
えたみさん3

かつてこの地には戦乙女の異名で呼ばれた伝説の聖女がいた。
その名が示す通り、彼女の強さは規格外のものだった。
当時この世に跋扈していた強大な力を持つ魔物たちにその身一つで戦いを挑み次々と討滅し勝利しを重ね、やがてこの世界に平和をもたらした。
そして今も尚、その戦乙女がこの世を去る前に残した遺品がひそかに収められたといダンジョンがこの世の何処かに存在しているらしい。

「でもそれって単なるおとぎ話だろ」
冒険者・湊潮は装備している大剣を背中の鞘に戻しながら言った。
「ここの魔物どもはたしかに手強い。
しかし並のやつに比べれば比較的強いってくらいのもんで、戦乙女の形見の品を守るのに相応しいレベルじゃねえぞ。
やっぱここが戦乙女の遺品が眠ってるって噂はガセじゃないのか。
だとしたら今回はもう引き返したほうが良いかもな」
「おかしいのう、情報を掴んだ時は信憑性があると思ったんじゃが」
老魔術師・マロックは小柄な体を丸めため息をついた。
冒険者にとってダンジョン探索が空振りに終わるのはよくある話だ。
それでも、このダンジョンに戦乙女の秘宝が眠っているという情報が本物と信じていたのか、この老人は見るからに落胆した表情で落ち込んでいた。 
しかし、このまま手ぶらで帰れるはずもなくダンジョン探索は続いた。
その過程で手に入れたお宝はどれも女物ばかりだった。
短い外套にリボン、そしてやたらと際どい露出度の上下対となる鎧。
どれも大した値打ちものには見えない品々。
これが戦乙女の遺品に関係あるのかどうかは判別がつかないが、何も成果が獲られないまま帰るよりはマシということで、潮とマロックは見つけたお宝はすべて回収した。


そしてその日の夜のことである。
マロックが魔術で周囲に魔物避けの結界を張り、そこでキャンプを張り一夜を過ごすことになった時のこと。
ダンジョンに持ち込んだ安酒を飲んでいた潮に
「なあ、潮。これを装備してみんか?」
マロックはこのダンジョンで回収した女物の品々を潮の前に並べてみせた。
「なんだ爺ちゃん。これ全部女もんだぞ。冗談だろ?」
潮はマロックと違って下戸のくせに酒好きである。
すっかり酔っ払って顔を赤らめていた。
「あまりにも退屈なもんでな。仮にこれらが本当に戦乙女の遺品なら、お前さんの能力ならこれを装備したことでなにか変化があるかもしれないと思ってのう」
潮には、生まれつき他者とは違う特殊な能力があった。
装備したものに対応するように自身の能力を変化させるという異能を生まれながらに宿していた。
彼が大剣を装備すれば、それを自在に操れる強靭な腕力を肉体に宿し、また投擲用の小刀を持てば特に訓練しておらずとも数十メートル先の標的に命中させられるようになった。
そんな潮がこれらの武具を身に着けた際の変化で、この武具に特別な力があるかどうか真贋を見極めようというマロックの提案だった。
「うーん…」
さすがに露出過多の女物を男の自分が着用するのは気が引けたが、この装備の価値を確かめるのには有効な手段だと判断し了承した。
「よし、いいぜ。着てみようじゃねえか。
それにしても男にこんなもん着せようなんて物好きな爺さんだな」
「ワシだって本当は武器屋のクレアちゃんに着せたいわ。
ああ、でもあの慎ましいボディじゃこれを着こなすのにはボリューム不足かのう。
それを着こなすには最低でも乳がF、いやGカップは欲しいところじゃわい」
体積のやたら大きな胸当てを手にとってマロックは言った。
クレアとは潮とマロックが行きつけの武具屋の娘の名前である。
常連客であることを理由に女好きのマロックのセクハラの被害にあっているかわいそうな娘である。
このダンジョンに来る前に店を訪れた際もマロックに尻を撫でられる被害にあった挙げ句、胸の小ささを茶化されていた。
「全く。このスケベジジイは…」
潮は服を脱ぎ入手した武具を身に着けた。
そして…そこには女物の露出度の高い装備を身に着けた長身の筋肉質な男がいた。
「な、なんとおぞましい光景か…」
「やかましい。てめえが言い出したことだろうが。
さてと、特に何も変わらないしもういいだろ」
その時だった。
潮の体に熱を帯びた波動のようなものが駆け抜けた。
続いて鋭い痛みが全身に走る。
うずくまる潮の肉体に変化が訪れた。

じわじわとその肉体が別の物へと組み代わりはじめる。
筋肉質の男の長身がどんどん柔らかな体のラインへと変わっていく。
短かった髪の毛がするすると伸び、肩の後ろまで伸びていく。
体積の大きな胸当てをはち切れんばかりの柔らかそうな2つの山が狭苦しそうに押し上げる。
腰まわりが徐々に細くくびれて、臀部が後ろへと盛り上がる。。
太い2本の足はプニプニとした質感の柔らかそうな太ももへと変化した。
やがて、肉体の変化は収まりそこには1人の美女が完成した。

「な、何だこれ。胸が、声まで変わって…」
急激な肉体の変化に困惑する潮。
潮自身も自分の肉体が急激に変化していることは理解できたがその外見が見目麗しい美女に変わった事実には気づいていなかった。
逆にマロックはその変化の一部始終を目の前で観察していたため眼前の現象の正体を大まかにではあるが理解できた。
「なんだこれ…。何が起こったんだ…」
「おそらく、その装備は本物だったのじゃろう。
 我々が手に入れたのは、太古の時代にかの戦乙女が身につけていた正真正銘の聖なる遺物。
 しかし、男のお前さんが身につけたためその能力を十全に発揮できるようにお前さんの異能が発動した。
 大剣を装備した際に自在に振り回せるよう怪力が宿るように、戦乙女の装備を身に纏ったお前さんは、その防具を扱えるよう肉体が女に変わったのじゃろう。
 いや、しかしそれにしても…」
マロックは変わり果てた潮の姿をつま先から頭までじろりと舐めるように見定めていた。
大きな瞳に鼻筋が通った麗しい容貌は大きな青いリボンも不思議と似合っていた。
次に胸にある自己主張が激しい2つの双璧は大きく白銀色の胸当てを圧迫し素晴らしい双璧を形成している。
比類なき女好きで大の巨乳好きのマロックにとって、これだけでもたまらない気分になるが、さらに目を引いたものがある。
視線を下にやると綺麗なへそがあり、そこから臀部にかけての絶妙なラインは腰当ての布の上からでも理解できた。
今まで星の数ほどの女の肢体をこの目で愛でてきたマロックだが、目の前にいる潮は今まで自分が出会った女の中でも最上級の美女だ。
それを認識した瞬間、マロックの理性は跡形もなくはじけ飛んだ。


一方、女体化した潮は混乱の真っ只中にいた。
自身の肉体が別のものに変化するという衝撃を前に冷静な感覚など欠片ほどもも消し飛ばされ混乱していた。
そんな時に自分にとって冒険者としての師匠であり、育ての親であり最も信頼を置いている相棒でもあるマロックが邪な気持ちで
自分との距離をゆっくりと縮めていることに気付かないのも無理はない。
「潮おおおおおおおおおおお!!」
マロックは信じられない勢いで潮に抱きついてきた。
いきなりのことで驚いた潮だが、意外にもマロックの抱擁を素直に受け入れた。
なぜならば、湊潮という人間にとってマロックという男はこの世で最も信頼を置ける人物であるからだ。
極東の島国から流れ着いた身寄りのない自分を13年間に渡って、まるで実の息子のように育ててくれただけでなく、冒険者として生きていけるよう1からイロハを教え込んでくれた男。
好色ぶりにうんざりするところもあるが、それを帳消しにするほど優秀な冒険者であり大魔術師である男なのだ。
そんな己の尊敬する男が自分に対して肉欲をたぎらせ自分に抱きついてきたなど彼は想像もしなかった。
その結果、潮は半ば自主的にマロックの抱擁をまともに受け止めることとなる。
「おお潮。体が様変わりしたようじゃが大丈夫か?どこか痛くないか?」
「おう。一応、どこも痛めてはいないみたいだ…」
潮の口から漏れた言葉は男の時とは比べ物にならないほど高く綺麗だった。
マロックが自分に駆け寄り抱きしめていたわりの言葉を投げかけてくれたと勘違いして潮は安堵していた。
肉体が別のものへと変化していく怪現象に陥った自分に対してこの人は本気で心配してくれているのだと解釈した。
一方のマロックは自分が抱きしめ、あまつさえ胸に顔を密接させているのに何の抵抗もしない潮に対し己の欲望を全開にしていた。
時間にして2分ほど潮とマロックが抱き合う体勢は続いた。


そしてようやく、潮はある違和感に気付いた。
マロックがグリグリと顔を自分の胸に押し付けている事に気づいた。
身長差からすれば長身の自分と小柄な老人ゆえに、抱きつけば必然的にこの老人の顔は自分の胸に顔を押し付ける形になるのは潮にも理解できる。
だが、これが偶然では済まされないことに気付いた。
マロックが抱きついた際に、自分の腰に回されている手がいつの間にかお尻に移動し撫で回されていたからだ。
ひとたび思考がまともに回り始めた途端、自分の今置かれている状況が冷静に自覚できた。
マロックはひたすら潮の尻を執拗にいやらしく撫で回している。その両手は臀部の肉をまさぐり続けている。

えたみ0605納品

ここに至り潮はマロックの自分自身に向けられたスケベ心に完全に気付いた。
それを自覚した頃には時既に遅し。
マロックは顔を左右へグリグリと動かしながら潮の胸を堪能していた。
尻を這いずり回る手の動きもさらにエスカレートして、もはや触るというよりは肉付きのよい尻を指に力を込めてを込めて揉みしだいている。
「おい、悪い冗談は止めていい加減離れっ…ひゃわっ!」
自分の胸に顔を埋める体勢で抱きついているマロックを引き剥がそうとした潮だが予想以上に力強く抱きつかれているので上手く引き剥がせない。
それどころか、潮の拒絶の意思をあざ笑うように胸に埋められたマロックの動きは激しくなっていく。
「おお潮。どこも痛くないか、ここは平気か?
 ここはどうじゃ、このへんはどうじゃ。おお、こっちなんかとても心配じゃ」
「変なところをっ、んっ、ふぁぁ。あっ、あんっ!やめっ、くうっ!」
マロックの手のひらは尻、背中、へその周り、太腿と欲望のおもむくままに這い回っている。
そのたびに言葉にできない奇妙な快感が潮の背筋を駆け上リ思わず変な声を上げてしまう。
混乱のさなか、潮はマロックの左手がするすると潮の下腹部のさらに下にある“大事な部分”へと伸びていくのを感じた。
このまま数秒でも放置しておけばその大事な部分にマロックの指が到達して言葉にするのもおぞましい狼藉を働くのは明らかだった。
(いくら何でもさすがにそれは、それだけは許すわけにはいかない。胸や尻を触られるのとではわけが違うぞっ!)
「いい加減にしろっ!このエロジジイ!!」
右拳に渾身の力を込め密着しているマロックをぶん殴った。
己のすべての集中力を潮の女体を堪能することに集中していたマロックにその鉄拳を避けられるわけもなく、マロックの禿頭に拳が命中した。
殴られたマロックは低い悲鳴を上げながら後方へと信じられない速さで殴られた方向へと吹き飛んでいったのだ。
やがてマロックが吹き飛んだ闇の中から鈍い音がしてその空間には静寂の空気が流れるのみとなった。
「何だこれは…」
殴り飛ばした張本人である潮がこの状況に衝撃を受けていた。
自分はたしかに全力でマロッを殴ったがあの吹っ飛び方は異常だ。
この体に何が起きている。
冷静に自分の体に気を向けてみると妙に自分の奥から活力が湧き出るんを感じる。
今まで味わったこともない赤々と燃え上がる太陽のようなエネルギーが自分の肉体に宿っているのを感じた。
その時、潮は今の自分の身にに起きた変化を理解した。
この体は伝説の戦乙女の装備を着るにふさわしい肉体に変化したのならば、見た目だけではなくその強さも戦乙女と同等のものになったのではないかと。
マロックの吹き飛び方から察するに、今の自分の腕力は男の頃の数十倍、いやそれ以上のものになっているに違いない。
1人になって少しずつではあるが冷静さを取り戻した潮は状況を整理し始めた。
どうやら自分が女のからだになったことは胸の膨らみや23年連れ添った股間のモノの喪失を見ても明らかだった。
持ち込んだ荷物袋から手鏡を取り出し自分の顔を確認する。
そこには見知らぬ美女が写っていた。
なるほど、伝説の戦乙女の再臨と自称していい美貌だと我ながら思ってしまった。
そして、こんないい女が女日照りのダンジョン探索の最中に目の前に現れたのではあの超好色のマロックでは理性を保つのは難しいだろうと納得してしまった。
そう考えれば先程の自分に対するセクハラ行為も感心はしないが腑に落ちてしまう。
吹っ飛んでいったマロックのことを考えて潮ははっとした。
ここはマロックが貼った結界が機能しているが魔物が跳梁跋扈するダンジョンに違いない。
ここは魔物ひしめくダンジョンの奥地。結界の外では何時何処で魔物に襲われるかなど予想できない。
殴った時の手応えと吹き飛び方を考えれば、普通に考えればマロックはご臨終だろう。
仮に運良く生きていたとしても、全身複雑骨折の重症に違いない。
そんな状況で魔物に襲われたら…。
潮は大急ぎで荷物をまとめマロックが吹っ飛んだ方向へ向かった。


もはやダンジョン探索どころではない。
マロックを連れていち早くここから地上へ脱出しなければならない。
全速力で走る自分の規格外のスピードに驚きつつも一直線に潮は走った。
通路の突き当りにたどり着くとそこには壁に顔を深く埋め込ませた体勢でぐったりしているマロックを発見した。
ここに来るまでの天井や床が不自然な形にへこんでいることから察するにマロックはこの廊下をピンボールのように弾みながらこの壁に頭から着弾したのだろう。
ピクピクと動いていることから察するに怪我の度合いは大きそうだが、どうやら生きているようだ。
完全に気を失っているマロックを引き抜いて潮はダンジョンを脱出するべく階段のある方向へと向かった。
階層を行き来する場所だけは絶対に頭に刻んでおけ。
13年前に弟子入りした際、マロックに教えられた最初の冒険者心得だった。
それがこの窮地で役に立つとは潮は左手に抱えている老人に感心した。
その時である。
「グオオオオオオオオオオオ!!」
「な、なんだこいつら…」
眼前に立ちふさがったのは見たこともないほど巨大な魔物だった。
このダンジョンで交戦した今までの魔物以上に凶悪な気配を感じる。
ここに来るまでに姿を表していないにもかかわらず、今になって群れで襲いかかってきたことから察するにこれは戦乙女の武具を盗み出されるのを防ぐ役目を担っているのだろう。
その証拠に、戦乙女の装備を身に着けた潮に対し並々ならぬ害意を向けている。
おそらくは、このダンジョンで今まで戦った魔物に比ではない。
しかし、不思議だと潮は思った。
これほど絶体絶命の状況にもかかわらずまるで負ける気がしない。
マロックを脇に抱えながら戦わなくてはならないこの状況も、まるで取るに足らないことのように思えた。
そして、その予感は的中した。
魔物に雷光の如き速さで距離を詰めた潮は全力で魔力を込めた一撃を放った。
潮の拳が魔物の腹に突き立てられるとそこを中心に巨大な円の崩壊が起き、魔物の腹に巨大な丸い穴を開けた。
そして、魔物はその巨体を倒し熱湯に入れられた角砂糖のように体を崩壊させ消滅した。
魔力の込め方などは昔マロックに習った通りに行ったがこの体ならここまでの威力が出るのかと潮は驚いた。
その後、急いで階段から上の階へと移動し地表へと向かった。
途中で何体か先程戦った魔物と同じような姿のものとも戦ったが今の潮の相手ではなかった。
あっという間にダンジョンから脱出し、最寄りの町へと向かいそこに取ってあった宿へと向かった。
夜中ではあったが宿の主人は1階の受付カウンターに居たのは幸いだった。酒を飲んでいるのか顔が少し赤く色ずいている。
潮は宿屋の主人から鍵を受け取り自分たちが宿泊している部屋へと向かった。


ベッドが2つと大きめの鏡しかない簡素な部屋は先ほど点けた蝋燭の明かりに照らされていた。
マロックをベッドに丁寧に仰向けの形で寝かせると、潮は自分の着ている装備を髪をくくってある青いリボンも含めて全て脱ぎ捨てた。
潮は自分の体を確認するため鏡の前へ移動する。
今の潮は装備どころか指輪やイヤリング、髪飾りと言った装飾品すら身に着けていない裸の状態。
言ってしまえばすっぽんぽんの産まれたままの姿、完全な全裸状態である。
鏡の前に立った自分は髪が長く胸の大きい完全な女だった。
「こ、これが俺…」
しばらくぼうっっとした潮は我に返り自分の体に気持ちを集中させた。
自分の特殊能力を使った過去の影響から鑑みて、装備を手放してから10分も経てばその影響は完全に消える。
鏡の前で全裸で立ち尽くすこと5分経った…。6分…7分…8分…9分…。
その時だった。鎧を身にまとっていたときにこの身に宿っていた絶対的な魔力は体から消え失せていた。
装備した武器の影響が消えるのはいつも通りだ。
このままこの体も元の状態に戻るに違いない、そう思っていた。しかし…。
「なんだこれ…」
いつまで経っても鏡に映る自分は女のままそこにいる。これはどういうことなのか。
「恐らくは、この鎧とお前さんの能力によるものじゃろう」
大怪我を負ったマロックがベッドから語りかけた。
「お前さんの能力は装備した武具の性能を最大限にまで引き出すために自身の能力を合わせるというものじゃったな。
 そのために、武器に合わせて本来の腕力や魔力を人間離れしたレベルで高める能力変化を強制的に行うというのが今回お前さんの身体で起こった変化の原因なわけじゃ。
 しかし、今回装備したのは伝説の戦乙女の遺品。
 性能を最大限に引き出すためには自身の能力の向上だけでは足りずに自分の体すら戦乙女と似たものに変化させざるを得なかった。
 その結果、過剰に自身の肉体を女のものに作り変えてしまったわけじゃ。
 しかし、装着した超弩級の武具に合わせるために急激に体を作り変えてしまったため勢い余って元に戻れない状況まで行き着いてしまったのじゃろう」
「そ、そんなぁ…」

えたみ0527

自分はまさか今後一生、女のままなのか…。
その予感の正しさを証明すように鏡に映る潮の体は女のまま男に戻る気配はない。
男の体を失った絶望に潮は体を震わせた。
一方、ベッドに横たわったマロックは大怪我の痛みで薄れゆく意識の中、潮の大きな生尻を眺めていた。
(うひょおおう、ええのう。白く大きくて肉付きの良いいヒップじゃのう…元気な赤ちゃんが沢山産めそうじゃわい…)
マロックは、鏡の前で青ざめて頭を抱える潮の白く大きな尻を堪能しながらベッドの上で気を失った。



第一話 了 <第二話はこちら>

初出は20210621?

コメント

第二話掲載しました。
第三話のイラストは取り合えずえたみさんに打診しました。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

投稿ありがとうございます。
掲載しようかと思いましたが、

「そうした依頼人は心底魔物の被害に悩まされているので、報酬の額は普段潮たちがこなしてきた遺跡調査や資源採取の任務に比べ報酬の桁が2個ほど違っていた。
無論、報酬の高さは討伐する魔物の強さに比例する。
どの魔物も、並の冒険者では歯が立たない難敵だったが、戦乙女の武具を纏った潮の強さからすればたやすく勝利できる相手ばかりだった。」の部分がつごう2回あり、要編集かなと思いました。ご確認ください。

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2年前の冬にえたみさんのイラストすごくいいなと思った企画が、いま時を経て小説付きで浮上してきた事実に驚きを禁じえない。
と言うか、感動した。
あとイラストを見る限り潮がパイパン、最高。

期せずして美女になってしまった男の物語はTSFの王道

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