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【投稿小説】第二次性徴異常発育症候群 性転換症 第七話 リハビリ

作 kyosuke

さて、菜緒の場合は全身大火傷と言う状況から数日で全快したと言う医学的にもあり得ない現象が起きたので性転換は副作用と言う位置付けである。
「身体面で異常が無いか確認するから学校の体力測定方式でする事になったよ」
「はぁ」
「プールも使うからね、確か楠瀬さんは水泳出来ると聞いている」
「はい……えっ、あの水着に着替えるのですか?」
「全裸でやっても構わんよ。ここの医大には屋内プールもあってね……かつては性転換症で通学拒否された発症者が使っていたんだよ」
「「!」」
楊博士はため息を吐く、その表情は暗い。
「医大敷地内にある洋館は医大の前身になった専門学校の校舎でそこでみんな暮らしていた……これでも発症者全員を把握している訳でもない、中には不信感から自ら失踪した発症者も居る。他人の戸籍を不法に取得してね……」
日本だけの問題では無いが……行方不明になった中学若しくは高校在学中の男子生徒が今でも存在しているのは事実で探し出して事情を聴けば“裁判所の許可が下りなかった”と言うケースもあり海外に渡り男性化したケースもあった。無論違法であるが超法規的処置と言う事で不起訴に……無理に法令順守しても女性に戻す事は不可能であるのだ。
「……だからこそ失望させない様にしているんですか?」
「まっ、玲の言う通りさ。さて楠瀬さん……水着と運動服は用意する様に家族には連絡を入れている」
「……あっ」
菜緒は脳裏に浮かんだのは今頃喜々として母親と姉は選んでいるだろう。
「それと玲、運動の許可が下りたからな……護衛の柊軍曹も」
「了解しました」
彼女は藍の友人と言う事になっている。


翌日……連絡を受けてリーナが来た。菜緒のPCに入っていた問題集をオートコンビニにあるコピー機でプリントアウトして貰い問いている最中だ。
「胴着でいいの?」
リーナが持ってきたスポーツバックには空手の胴着にタオルに……合宿の際に使う品物である。
「うん、これ着ないと運動した気分にならないからね」
病室でスポーツブラと運動靴を履き軽くジャンプして胴着に……空手をしていると聞いていたが帯の色を見ると猛者と分かる。何より真奈美の眼は鋭くなる、そこに上官の一式が訪ねて来た。
「柊、一ノ瀬さんの組手してみたいのか?」



医大であるが体育会系部活は充実している、武道堂にて玲と真奈美は組手をしていた。頭部にヘットギア無しのフルコン……これには学生や顧問の教授も驚いた。二人ともお構いなしに突きと蹴りを繰り出し見物している面々も声を上げる程に、菜緒は素人であるが互角と理解した。
「日下部師範代の門下生か……そりゃあ現役士官相手でも出来るよな」
顧問の教授も漸く思い出した様だ。何度か玲の試合を見た事があるが小〇生離れしている印象を受ける程に強い。
「柊、マジになりかけているな……ありゃあ楽しんでいるぞ」
「玲も……相手は軍人なのに」
これには一式も背広を床に置いた、二人とも熱くなりすぎている。
「それまでじゃ……玲、鬱憤はれたかのぉ」
そこには甚平を着た老人がにこやかな表情で片手で玲の突きと真奈美の蹴りを受け止めていたのだ。一式も驚く程の動きである。
「師範代!」
リーナが叫ぶ。彼こそ日下部 虎介であり老人になってもなお衰え知らずの武人である。真奈美も蹴りを受け止められた瞬間に格上と判断できる程に……。
「そこのお嬢さん、玲の相手をしてありがとうなぁ」
真奈美は感じた背後に居るのは虎だ。唸りが聞こえる程の……一式も話には聞いた事があり初めて目にした。



「将から聞いたが……うむ、元気だな」
「はい……運動が出来なくって不満が溜まってました」
「だが、この胸は男を狂わす。玲も匙加減をな」
この場合は技の威力だろう、麻奈美も軍士官学校に入る前には幾多の男性らを叩きのめした事がある。
「どうしてここに?」
「うむ、ちょい酒呑み仲間で大家をしている奴から以前から不審な住人が居るって言う事で交番勤務の警察官と共に同行してな……訪ねて来ただけなのに逆上されて包丁を向けられて仕方なくな。蹴りだけで失神するとは弱くなったもんじゃ」
玲とリーナは苦笑するしかない、昔はオヤジ狩りをしていた不良らを幾多も返り討ちし背後に居たヤクザもK.Oさせて血だらけで警察署に引き摺って放り込んだ事もある。
「まっ、部屋を見た警察官の表情から見ると大麻でも栽培していたかのぉ……匂いもしたしな」
失神したので救急搬送と言う事だが大麻常習者の疑いもあり警察官が同行している。



「あ~強かったぁ、師範代が止めてなかったら一本取られていた」
「もう……」
病室に戻りシャワーをする玲、リーナも呆れるが流石に陸軍でも指折りの激務を任務とする部隊所属である事は一式少尉の話からある程度は察していた、あの時師範代が止めに入る寸前は本気で狩りに来た、あの女性士官は空手だけでは無く他の武道も嗜んでいる。師範代も柔道や合気道も少々出来る事は知っていた。
「スポーツブラは大丈夫よね」
「うん、これなら安心する」
空手をしている玲にとって気になっていたのだ。


程なくして玲の担任である住之江 宗先生が訪ねて来た。冴えない中年教師であるが評判が良い。
「一ノ瀬……大変と思うが手加減はするんだぞ」
「はい」
「楊もな……授業内容に関してだが体育は柔道から創作ダンスに変更。グループは楊の所に……」
「はい」
「レオタードで踊る事になるわね……水着で踊るものだから」
玲は項垂れるしかない……あれは直視出来のに漸く慣れた所で自分が着る羽目に。
「隣の部屋も中学生か?ちらっと見たが」
リーナも玲も苦笑するしかない、菜緒の事はまだ公表されてない……。
「あっ、先生も来ていたんですか?」
クラス委員長の渋谷 蘭が来た、スラッとした美人であるが気さくである、小学校が校区違いだ。蘭の視線は検査服姿の玲の胸を見て言う。今まで見せた事も無いジト目だ。
「……リーナ、これどういう事?」
「見てのとおりよ、何なら遺伝子解析を職業にしているお父さんか兄の話聞いてみる?一発で寝れるわよ」
リーナの言葉に住之江先生も苦笑する、あれは教員も眠る程の内容だ。
「一般的には“胸部臀部異常発育症”を併発したけど健康面では問題は無い、ただし精神面では多少は影響が及ぼすわね」
「沖先生……」
山場を越え急患も来ないので入院患者を診て回っているのだ。
「個人差があるけど小〇生高学年で胸のサイズがデカい子は疑い事例があるから……対処療法はカウンセリングになるわね」
「はぁ」
蘭は納得した感じになる。
「制服に関してだが女子学生用スラックスがあるぞ」
蘭もその事は知っており母親が一着は買っている。
「スカートに抵抗がある生徒向けに用意しているって……珍しいですね」
「他所の地域の話になるが痴漢行為が元で性行為を強要された生徒が出てな……彼女は不登校になったのさ……因みに加害者は日下部の爺さんに逆鱗触れて病院送りになった、警察のな……」
「「……」」
玲とリーナは加害者にご愁傷様と告げただろう。蘭は唖然とする。
「市長も教育委員会も市立中学や高校の生徒数確保と言う事で女学生用スラックスを導入しているがね」
住之江先生も遠目になる程だ。

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