FC2ブログ

Latest Entries

投稿TS小説第141番 Blood Line (25)(21禁)

 見た目が変わっていて訳アリ風の、過去も解らない少女。名前も本名かどうか解らない。もしかしたら、側にいるだけでも真理の立場は拙い状況になるかも知れない。
(でも、放って置けないし――。どことなく、似てるのよね……)
 真理には、7歳年下の妹がいた。名前は真美(まさみ)と言った。比較的ずばずばと物を言う性格の真理とは違い、言いたい事、伝えたいことがなかなか口に出せない、気弱な性格だった。何かと世話を焼いた真理だったが、真理がしていた事が彼女にとってプラスに作用していたかは、解らないままになっていた。真美は高校在学中に急死してしまったから。その事が真理の深層心理に深く根を下ろし、救えなかった自分に枷をはめ、「誰かを救いたい」という贖罪の気持ちに変化していた。
 勿論、リサは声帯自体が無いから言いたい事があっても話せないだけかも知れない。内気な真美とは違って本当は良く話す娘かも知れない。しかし、儚げなで危なっかしい印象を与える雰囲気や内気そうな態度が、リサと真美の姿をオーバーラップさせていた。この事がリサに対する保護欲を刺激し、側に置きたいという願望に変わっていた。
(何してるんだろ、いない間って。掃除? 洗濯?)
「長谷川センセ。何かいいことありました?」
 同僚の男性医師の言葉に真理の思考は遮られた。
「え? あ、いいえ、なにも? そんな感じに見えた?」
「そりゃね。いつも難しい顔してるのに、にやにやしてたら聞きたくもなりますよ」
 真理のいるセクションは、というより研究所では、真理と守が婚約者であることは周知の事実だった。研究所の責任者である守と、医師会から政界へ打って出た真理の父親の事を考えれば、周囲はおのずと腫れ物に触るようになる筈だった。しかし真理の人なつこい性格が、彼女を孤立やおべんちゃらから排除する一助になっていた。
「ちょっと、ね」
 明るく微笑む真理に、同僚がもう一言付け加えた。
「男、ですか?」
「違う違う。女よ女。女の子。可愛いのよ、これが」
 少々不思議がる同僚をよそ目に、真理は再び研究に没頭していった。

(ああ、しまった。食事の用意してない!)
 掃除と洗濯の合間に真理の所蔵する医学書を読んでいたリサは、その難しさ故か昼寝をしてしまっていた。既に六時を回っている。今から大急ぎで作っても、それ程多くのおかずは作れない。今日は七時くらいには真理が帰宅する予定だった。
(えっと、何があったっけ? ……鍋物くらいしか出来ないなぁ。外には出たくないし)
 この二週間というもの、リサは殆どの時間を真理の部屋の中で過ごしていた。外出すれば、もしかしたら外出先で見つかってしまうかも知れない。それでは逃げてきた意味は無い。
(先ずはご飯焚いて、と。白菜と葱と豚肉。全部入れちゃえばいいや)
 白米を計量カップで量り、丁寧に研いでいく。冷たい水がリサの目をはっきりと覚ました。
(時間無いなあ。急いでしなくちゃ)

 野菜を大急ぎで冷蔵庫から取り出すと、水洗いをした。それから長ねぎを切り、椎茸を切り、春菊を切り、白菜をざくざく切る。
(! あっつぅ……やった……)
 勢い良く切っていたからか、白菜の上を包丁が滑りリサの指を切り裂いていた。白と薄緑に綺麗な赤がぽたぽたと垂れていく。元々血が流れる事が好きではないリサは、ぼたぼたと流れるに任せていた。
「ただいま。仕事早めに切り上げてきちゃった――あら?」
 キッチンで青い顔をして立ちつくすリサが真理の目に入った。何をしているのか、最初は解らなかったけれど、手元を見て直ぐさま駆け寄る。
「ちょっと、大丈夫? 早く止血しないと」
 真理がリサの指の根本を握る。そしてその指を口に含んだ。普通に考えると口に含むより水で流してから消毒するべきだったけれど、何故が真理はそうしていた。
(あ、ん……舌が)
 指全体をねっとりと舐める真理の舌の感触。リサの背筋にゾクっとした刺激が通っていく。疼痛と快感が一緒になり、リサは自分の身体が火照っていくのを知った。もう、失われてしまった股間にあった器官を舐められている、そんな感覚に陥っていた。
(真理、さん――)
 舌の感触がリサの幹彦だった部分の劣情を突き動かす。殆ど背丈の変わらないリサと真理。リサの腕は真理を抱きしめようとゆっくり動いていた。しかし、真理は次の行動に移っていた。
「ん、取りあえずちゃんと消毒して傷口を止めましょ」
 指を押さえる箇所をリサに指示し、自分はガーゼとテープを取りに行く。
(僕は、今何を?)
 リサの身体全体がほかほかと熱くなり、じわっと粘液がにじみ出していた。
(なにやってんのよ、あたしは。洗って止血して消毒すればいいだけじゃない。血なんか吸っても意味無いでしょうに)
 救急箱の中身をさらい、目当ての品を手に取りながら暫し自分を見つめていた。いくら気になるからと言って、他人の血液を舐め取るなど感染症を考えたらしてはいけない行為だ。それでも、真理はそうしたかった。
 キッチンに戻ると、上気したリサが言われたとおりのまま待っていた。真理が慣れた手つきで処置を施していく。
(真理さ)
「はい、終わり。暫くずきずき痛むかも知れないけど、直ぐ治るわよ。痕も残らないから安心して」
 にっこりと微笑む真理の口元に、リサの目は釘付けになっていた。
 暗い部屋で荒い息遣いだけが聞こえてくる。時々、その呼吸音が止まり「くっ」と喉を鳴らす音が聞こえた。
(真理さんっ、真理さんっあっ、いくっ、んんん~~……)
 ちゅくちゅくと、布団の中で濡れた音が聞こえていた。夕方の身体の熱が全く冷めなかったリサは、布団にくるまりながら自らの花弁を開き、濡れそぼったソコを慰めていた。

<つづきはこちら>





無料アクセス解析

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://okashi.blog6.fc2.com/tb.php/3085-0ddee5c1

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

DMMさんの宣伝

 

初めての人はこちら

ts_novel.jpg

 

性の揺らぎに関する作品でお勧めのもの

ts_syouhin_20090318225626.jpg

 

性の揺らぎに関する作品(一般)

ts_syouhinもと

 

ブログ内検索

 

最近のコメント

プロフィール

あむぁい

  • Author:あむぁい
  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

全記事表示リンク

ブロとも申請フォーム

月別アーカイブ

 

最近の記事

 

ブロとも一覧


■ ブログ名:M物語(TSF小説)

 

カテゴリー

新メールフォーム

イラスト企画ご案内

20080810semini.jpg

 

リンク

RSSフィード

2020-08