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無断リンク禁止派と自由リンク派のメンタリティーのモデル分析とか

割かしいろいろ見て回ったのですが、この二つの論は両方感情論ですな。

かんじょう‐ろん〔カンジヤウ‐〕【感情論】
理性によってではなく、感情によってなされる議論。「―に走る」
[ 大辞泉 提供:JapanKnowledge ]



「俺はリンクされたくないから無断リンクを禁止する」
理由:されたくないから
「俺はリンクしたいから無断リンクをする」
理由:したいから

ではなぜ相反する二つの思想が芽生えるのかをモデルを使って説明してみましょう。

要素A:無断リンクしたいと思う気持ち。利便性です。だって楽なんだもん。
要素B:人から批判されたくないと思う気持ち。恐怖心です。だって変な人こわいし。
要素C:環境要素です。普段付き合っている人のコミュニティが無断リンク推奨派か、無断リンク禁止派か、です。

あっとちなみに常にローカルルールは全体のルールに優先されます。社長がクズ肉混ぜとけと言えば、世間では許されなくても混ぜますし、年金なんかいい加減でいいんだよ、という身内ルールがあれば年金記録に名前がなかったってへっちゃらなんです。横道にそれました。


普通の人は、AもBもCも全部もってます。問題は大小なんですな。
たとえば要素A:利便性が要素B:恐怖心に勝って、なおかつ要素C:環境も邪魔しなければ無断リンク推奨派となります。これが今現在の多数派でしょうかね。

どうも、2002年ごろは「マナーとして無断リンクはNG」だった模様です。その頃は、まぁまだコンテンツの数も少なかったし、いちいち許可を求めてもそんなに面倒ではなかった?Aの要素が今より弱かった?
そして、ネットに慣れてないからBの要素も強かった?
さらに全体としても、環境要素Cも無断リンク禁止だった?
だから、無断リンク禁止、と言う風潮があったのではないでしょうか。
まぁ、細かい要素の増減は別として環境さえ変われば無断リンク禁止が主流派足りえたわけです。

参考記事
猫と書物とその他諸々: 無断リンク禁止禁止の歴史
http://doppeln.seesaa.net/article/25667845.html

たけくまメモ
【blog考7】 リンクをめぐる論争(1)
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/blog7_00e5.html
【blog考8】 リンクをめぐる論争(番外編)
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/blog8_ef00.html


で、人それぞれでAの要素、Bの要素、Cの要素のボリュームは違いますんで「無断リンク禁止が好ましいか、好ましくないか」と言う判断結果も変わってくるんです。今、現在主流は「自由リンク」みたいなのですが、これは別に議論で勝ったからではなくって、便利さと恐怖心と場の空気を見れば「自由リンク」の方が得なんじゃね?て多くの人が判断したってことではないでしょうかね。


昔:全体環境は無断リンク禁止容認

A-B-C<0 なら無断リンク禁止容認(Cを引いているのでマイナス結果になりやすい)

今:全体環境は自由リンク推奨

A-B+C<0 なら無断リンク禁止容認(Cを足しているのでプラス結果になりやすい)


ひとつ重要なのは、環境要素Cのウエイトがでかいって事ですね。みんなが無断リンク禁止の方が良いと思い、それがマナーやルールになれば……ふつうの人は無断リンクをしなくなるんです。オレは少なくともそうなりますね。「今時無断リンク禁止なんていう奴は××」とか、「空気読め」とか言う方々は自らの価値判断において環境要素を重視しているんじゃないかと推測されますね。長いものに巻かれるってのはベストでは無いかもしれませんが、現実的で効率的な戦略です。


もうひとつ重要なのは、利便性と恐怖心って言うのはディメンジョンが違うんですな。モデルでは単純に足し引きしてますけど、本来は無茶をしてます。東京タワーと富士山はどっちが高い?であればディメンジョンは高さなんで比較可能なんですけど、原発設置のリスクと電力供給のメリットはどっちが大事?なんて質問は比較が大変困難なんです。それはディメンジョンが違うから。ディメンジョンが違うときに便利なのは異次元間での換算が容易な単位=お金に換算しての比較とかが良くやられますけど、これとても万能ではないし、判断者によって結果はぶれますわな。だから、利便性と恐怖心を比較したモデルで前提とか個性とかすっとばして「いかなる場合でも自由リンクが善である」とか「いかなる場合でもリンクに許可が必要である」とか極端な結論を出す人は「うさんくせー」とか眉唾で見るべきですし、普通の人はそうしてるんじゃないでしょうか。


ときどき無断リンク禁止派は理屈が通っていないみたいな言われ方をしますが、そうじゃない。AとBとCをちゃんと判断しているケースが多いんですな。彼らはAの利便性を重視せず、Bの恐怖心が大きく(これには特殊ジャンルなどの環境影響もありますな)、Cの環境要素もローカルルールによって時に符号が変わる。その結果、上記式がマイナスになりやすい、と言っただけの話です。価値観は違うけど、計算じたいは変じゃないんです。これはマイノリティと言うだけで基本的には認めてあげるべき、と私は考えます。


無断リンク推奨派の方でときどき「なぜ無断リンクを禁止しようとするのかさっぱり分からん」「理解できない」などとおっしゃる方がおられますが、そゆ方は想像力が足りないんではないかと思います。メンタリティーや環境が違えば判断結果は変わって当然です。


たけくまさんは、
「私のように他サイトを紹介したり論評することの多い人間からすると、つくづく便利になったものであると、素直に今は思っている。」
と、自分の立場を確認した上で、「便利」と評価されてます。
これは逆に、「他サイトを紹介したり論評することの無い人」あたりにはこの「便利」ってのはあまりたいしたアピールにならない事を示唆しますな。だから、それぞれの要素の重要性は立場によって異なるのです。


で、さらにおせっかいな自由リンク派の方は「間違ってる無断リンク禁止派」の人を正そうとしたりする。んーとですね。間違ってる訳ではないのです。「違ってる」だけ。
要素Aの重要性判断も、要素Bの重要性判断も、要素Cの重要性判断も、みんなその人なりの価値判断で行ってるのです。そこは、無遠慮に立ち入っちゃダメな領域ですよ。それは個性そのものなんですし。


さて、トラブルが発生するのはリンク自由派が無断リンク禁止派に無断リンクした時です。

なかでもA要素が極端に大きい、すなわち「オレの利便がすべてに優先する」みたいなメンタリティーをもち、B要素が極端に少ないひと、たとえば「ネットにあげた以上はだれにどんなリンクをされようが文句は言えない」みたいな、攻撃的な人が無断リンク禁止派に無断リンクすると普通のひとまで眉をしかめるような事になるときもありますわな。

「オレはリンク自由派だけども、だからと言って嫌がってるのを知っててリンクするのはどうかとも思うし、ましてや無断リンク禁止のサイトを晒すかのようにリンクしまくるのはどうも駄目だ」てのがそれ。

リンク自由派の甲が無断リンク禁止論者乙に批判的無断リンクした。オレはリンク自由派ではあるが、どうも感情的には甲はダメ。なんでだろう?てな感情が本モデルで説明できるのではないでしょうか。

”オレ”がリンク自由派甲に感情移入ができないのは、ひとつはモデル計算式の正負の符号自体は一致してるのだけど、絶対値が違ったり、各要素の価値観が違うから。結論“どちらかと言うと自由リンクの方がいい”は同じにしてもプロセス、計算過程が違っちゃってるんですな。

そして、もう一つ重要なのは、甲の行動がリンク自由派の立場を悪くする可能性があるから。

本モデルでは、利便性と恐怖心の重要性比較と環境要素を加味して人がリンク自由派になるか、無断リンク禁止論者になるかの選択判断をしている、と考えています。
で、リンク自由派を増やすにはどうすればいいか。

一つは、自由なリンクによってすばらしい表現を行うこと。情報と情報の結びつきで新たな価値が出来ることを実証することです。そうすることによってA:利便性の重要性をあまねく知らしめるのです。……まぁ、実際にはそんな素晴らしいコンテンツは一部の人にしかできないんでしょうけどね。
「良いリンクが増えれば自由リンク派の立場が良くなる」

もう一つは、恐怖心を取り除くこと。リンクを自由にしても、ちゃんとしてれば、そんなに実害は無いんだと言うこと、めったに変な人が変なリンクをして不快な思いをすることなんて無いんだって事を証明すること。B:恐怖心は幻想だってことを説明することです。
「悪いリンクが減っても自由リンク派の立場は良くなる」

Aの価値が高く、Bのデメリットはそれほどでは無い、と言うことを事実をもってゆるやかに説得していくことでしか、彼らの価値判断を覆すことは困難だと思うのです。

で、あればですね。
「自由リンクは絶対普遍の真理」なんて勘違いのもとに、極めてネガティブなリンクを貼る行為は彼ら無断リンク禁止論者の恐怖心をあおり、頑なにするだけでなく、世間全体の価値判断に関しても「確かに無制限の自由リンクには問題があるな」などと言う新たな判断材料を与えます。

それは、モデルの方程式の結果を変えてしまう、つまり自由リンクが制限される方向へ向かう一つの力にもなりうるのです。
「自由リンク派が悪いリンクを増やせば自由リンク派の立場は悪くなる」

と、言う訳で今回のコラムではこんな内容をお送りしました。

1)無断リンク禁止派とリンク自由派のメンタリティーを利便性と恐怖心と環境要素で説明するモデルを作ってみた。
2)「良いリンク」はリンク自由派を増やす。「悪いリンク」はリンク自由派を減らす。
3)世間の大多数は多数派につくだけだから、ほんとにリンク自由にしたいのであれば、「悪いリンク」はすべきではない。

(悪いリンクの定義はとりあえず。世間の一般的な人がそのリンクを見て悪感情を抱くようなリンク、としておきます。)

コメント

裁判は法で裁くけどこの案件を裁く法は無いっすよ。まぁ、公序良俗で死ぬ気でがんばるしかーw

この案件はしばらく放置するしかないのでは?ネットはまだ安定期にはほど遠いのにルールを決めるのは無理がある。

いろいろ考えたけど

スパッとした結論はでませんね。
何を基準にどこまで適用するかが不明瞭のような・・・。

フェミニストは裁判官になれないんですかね?

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[無断リンク]ちょっと言及

その1:無断リンク禁止≠許諾リンク推奨 どうも、2002年ごろは「マナーとして無断リンクはNG」だった模様です。その頃は、まぁまだコンテンツの数も少なかったし、いちいち許可を求めてもそんなに面倒ではなかった?Aの要素が今より弱かった? あむぁいおかし製作所

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