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投稿TS小説第145番 双子%ぽんぽこ%兄妹 2 トゥルー・ロスト・バージン(1) <18禁>

作.ありす
イラスト.杜若つくね http://club.oekaki.jp/~tsukune/


「ふぅ……朝か? 今日は休日だったな……」

窓辺から差し込む光で、オレは目覚めた。体がだるい……と体を起こすと、いつもの目覚めとは違う違和感を体に感じた。下着すらつけていない全裸のオレの胸に、果実がなっていた。

「げ、まだ元に戻ってなかったのかよ?」

まったく昨日は酷い目にあった。妹の美樹に怪しげな薬で体を入れ替えられたと思ったら、風呂場で文字通り処女を奪われた。挙句に両親が揃って海外赴任で留守にしているのをいいことに、寝室に連れ込まれて散々犯された。
これって、近親相姦だぞ! 美樹の奴は自慰だと言い張っていたが、まったく冗談じゃない。それに、……女の体があんなに感じるとは、思わなかった。
オレは夕べの出来事を思い出し、そっと(今は)自分の胸に触れてみた。先っちょのとんがりがちょっとだけ堅くて、大きい。男の乳首とはぜんぜん違う。そして吸い付くような柔らかい脂肪の膨らみ。発育中で、それほど大きくも無いのだが、手にしっかりとしたボリュームか感じられる。エッチな気分になっていないせいか、少々揉んだところで、夕べ美樹にやられた時のようになったりはしない。しかしこのぷにぷに感は、自分で弄っていても癖になりそうだ。

「揉んであげようか?」
「えっ!? あ、いや、こ、これは……」

いつの間にか美樹がベッドの横に立っていた。Tシャツにジーンズというラフな格好の、いつものオレだ。

「そろそろ起こそうかと思ったんだけど、どう? いまから一発?」
「いえ、結構です。  ……じゃなくて! 早く戻せよ!」

中指を立てる下品な指使いでウィンクするオレ(美樹)。まったくコイツがこんな奴だとは思わなかった!

「戻すのはちょっと待って。それよりちょっと手伝って欲しいことがあるんだけど」
「な、何だよ?」
「詳しくは後で。先ずは着替えて、朝ごはん食べよ」
「あのなぁ、美樹。その……ぉnyぃ手伝え……、なんてのは無しだからな」

どうもはっきり口に出して言うのは憚れる様な気がして、ぼそぼそっと下を向いて言った。

美樹は鼻で笑うと、Tシャツと女物の下着、スパッツをベッドに置いた。
早速Tシャツを被ってから、小さな布切れで出来たパンツをはいた。着替えるオレを見ている美樹に言った。

「何で見てるんだよ」
「別にいいじゃん。自分の着替えだし」
「……ブラ ジャーはその、しなくていいのか?」
「付け方わからないでしょ? それとも付けてあげようか?」
「あ、いや、遠慮しときます」

先っちょが少し摺れて痛いから、と思ったが、美樹の奴がイヤラシそうに手をワキワキさせるのを見てあきらめた。スパッツを履くと、腰全体にぴったりとして、確かに収まりはいいが、なれない感触のせいか、いまひとつ落ち着かない。そのことを美樹にいうと、『じゃあ、スカートのほうがいい?』と聞いてきやがったので、おとなしく一階に降りて朝食をとることにした。
流石は女の子(?)美樹のやつは、ちゃんと朝食の準備をしてくれていた。軽くトーストとサラダですませ、ジャムをつけたスコーンを紅茶で流し込んでいると、美樹が言った。

「一息ついたら、私の部屋に来て欲しいんだけど?」
「ああ。やっと元に戻す気になったか」
「それはもうちょっと後。手伝って欲しいことがあるっていったでしょ?」
「やれやれ、まだなんかやらせる気かよ? で、何をするんだ?」
「デートに行く服を見立てたいの」
「デートぉ? 誰と! 」
「だから、守クンとの……」
「あー、そーいや、昨日そんな様な事言っていたな。まぁ兄としては、特に邪魔する気はないが……」

守はイイ奴だ。真面目だし頭もいい。性格だって申し分ない。俺の友人連中の中では一番の好人物だ。美樹がご執心なら、わが親友の為にも、ここは協力してやりたい。
まぁ、ちょっと内気で引っ込み思案なところがあるが、あれは"謙虚”と評するべきだろう。欠点は重度のシスコンということぐらいだ。シスコンといっても、美人で男勝りの守の姉に頭が上がらないということであって、アヤシイ関係ではない。アヤシイ関係……というところで思考が止まってしまった。昨日のアレは、やっぱりアヤシイ関係なんだろうなぁ……。思わずテーブルに突っ伏していると美樹が言った。

「何死んでるの? さ、時間無いから早くして!」
「いや、ちょっと……。質問なんだが、まさか守にまで、こんなことしないだろうなぁ?」

オレが自分(今は美樹の体)を指差すと、美樹は涼しい顔をしていった。

「ああ、心配しないで。大樹とは遊びだから」
「…………」

オレは怒る気にもならなかった。


--------------------------------------

「ねぇ、こっちとこっち、どっちがいいかなぁ?」
「どっちでもいいよ。それより早く何か着せてくれ、恥ずかしいぞ、コレ」

美樹の部屋の姿見に、下着姿の少女が映っている。体は美樹のだが、中身はオレなんだから、二重の意味で居心地の悪い恥ずかしさを感じる。おまけに肝心の下着ときたら、黒のレースの上下にガーターベルトとストッキング。良くこんなものが恥ずかしげもなく買えるもんだ。

「私の体でいるときは、あんまり乱暴な言葉遣いしないでよ。昔よくやった時みたいに、ちゃんと女の子の言葉を使って」
「それを言うなら、オマエだってオレの体でそんな言葉遣い止めろよ。自分がオカマになったみたいで、正直見るに耐えん」

美樹は、いきなりオレを押し倒さんばかりに腰をがっしりとつかんで抱き寄せ、上体をそらすようにおでこを突き、低い声で脅す様にいった。

「では、女らしく振舞えるように、体にたっぷりと教えてやろうか?」
「……い、いえ、ごめんなさい。言うとおりに、します……」

オレはマジびびった。突然だったのと、自分がスゴめばこんなに威圧感があるんだなんて、予想外だ。ちくしょう! あとで絶対に仕返ししてやるからなぁ!

「あ、あのね。 守……クンはね、派手なのやひらひらしている服よりも、シンプルで大人しい感じの服がスキだと、思うなぁ」
「シンプル、ねぇ?」

慣れない(慣れてたまるか!)女の子言葉で、かわいさを心がけるように言うと、美樹はちょっと考え込んでから、白いブラウスと紺のジャンパースカートをクローゼットから出してきた。それとタンスの引き出しから、なんていうんだっけ? 薄いスカートみたいな、下着……?

「ペチコート履かないとそのスカート、まとわりついて歩きにくいからね」
「そ、そうなのか?」

美樹の言うとおりに、何とか一通り身に着けると、やっと落ち着いた。姿見の前に立ってみると、品のいい、おとなしそうな女の子に見える。うん、これならまだ我慢できる。長さだって膝下まであるから、スカートでもそれほど恥ずかしくないしな。鏡の前で裾を持ち上げて、くるっと一回転して確かめてみせると美樹が言った。

「例えばこんな感じが、守クンの好みなのかな?」
「そう、ね。やっぱり高校生なんだし、こういうのがいいと思う、よ?」
「派手さが無いなぁ」
「だから、そういうのはいいんだってば」
「ま、背中の方は下着の黒が透けて、そそるものが無いわけじゃないけど……」
「え、ええっ?」

そこまでは気がつかなかった。慌てて背中を姿見に映して確認する。確かにブラジャーの黒い肩紐が白いブラウスに透けて見えている。

「あぁあ。下着は白か、淡い色にすれば?」
「ちょっとこれを付けてみてよ」
「なんだこれ? って、エプロン?」

あちこちにヒラヒラがついている、白い大きなエプロンだ。付けてみると確かに違和感が無いが、なんか引っかかるものを感じた。

「これも付けて」
「なんだこれ? オマエの制服の胸のリボンじゃないか」

あらかじめ結んであって、細い紐で止める奴だから、オレにも簡単に付けられる。鏡を見ると、胸元が赤いリボンが飾られて、なかなかいい感じだ……。

「……って、おい! これじゃまるでメイドみたいじゃないか!」
「でしょう? “萌”だよねぇ~」
「うわっ! やめろ!! 頬ずりするなぁ!」
「ヘッドドレスは流石にないんだけど……、あ、そうだ!」
「今度は何だ?」
「代わりにこれつけてよ。シンプルだけど、白のカチューシャ」
「とほほ……。付ければいいんだろ、付ければ」

こうなったらヤケだ。鏡に映った姿はどこぞの喫茶店にでもいそうなメイドそのものになっている。『幅広のレースのリボンもいいかも』とか『パニエも買っておけばよかった』などと言っている美樹を恨めしく睨んだ。

メイドもどき


階下の電話の音に、美樹が気づいた。

「あ、電話。ちょっと出てくる」
「どうせセールスかなんか、でしょ? ほっとけば?」
「そうも行かないよ。出てくるね」

美樹もオレも自分の携帯を持っている。知人なら携帯に掛けてくるわけだから、家電話は限りなく知らない人間の可能性が高い。ほうっておけば、そのうち留守電機能が応答するはずだ。しかし美樹は、一階へ下りて行って電話に出るつもりのようだ。

美樹は暫くすると戻ってきて言った。

「ごめん、急用が出来た。ちょっと出かけてくる」
「出かけてくるって……そのまま?」
「うん。体入れ替えている暇がないの。ちょっと緊急」
「緊急って、オレの体だろ? 用が足りるのか……ひてて! 痛いじゃないか!」
「その体で男言葉使うなって、言ってんだろ?」

オレはつねられたほっぺたをさすりながら抗議したが、逆に凄まれた。

「友達なんだけど、トラブルに巻き込まれているみたい。好都合だからこの体借りるよ」
「お、おい! 本気かよっ!? ……じゃなくて、大丈夫なの? そのまま行って?」
「うまく誤魔化して治めてくるから、留守番してて!」

美樹はTシャツの上にジーンズ地のジャケットを羽織ると、玄関へと降りていった。
慌てて追いかけると、玄関のところで美樹が振り返って言った。

「いいか? 誰か来ても”美樹”のフリで押し通すんだぞ? くれぐれも注意すること。いいね?」
「誰も来ないことを祈る、わ。そっちも気をつけてね」

流石にメイドまがいの服装で後を追いかけていくわけにも行かず、オレは留守番を引き受けた。
戸締りを”しっかり”と確認して、ダイニングにいくと、食い散らかしたままの朝食の跡に気づいた。

「エプロンもしていることだし、せっかくだから家事もやっておくかぁ……」

両親不在の間は、家事一切は美樹と分担制である。水仕事を適当に終え、洗濯機を回して掃除機をちょこまかとかけていると、聞きたくない音が鳴っていることに気がついた。

「げ、来客かぁ。誰だろう? 居留守しようかな?」

とモニタつきのインターフォンの画面を見ると、来客は美樹の恋人候補にして我が大親友の守であった。

「げ、よりによって一番会いたくない奴に……。うーんどうしよ?」

美樹の体で守に会うのは、具合が悪い気がしたが、門前払いもかわいそうである。
悩んでいると再度インターフォンが鳴り、うっかり応じてしまった。

『ごめんください。柴田です。美樹さんはご在宅ですか?』
「あ、はい、わ、私……です。ちょっと待っててください」

我ながら迂闊もいいところだ、仕方ないから玄関を開けてやると、守の奴がいやにきちんとした服装で立っていた。デートの誘いだろう。美樹の奴、守との約束忘れているんじゃあるまいな? ……はて、約束? オレは何かを忘れているような嫌な感覚が頭を掠めたが、それが何かを思い出す前に守の奴が口を開いた。

「ごめん、掃除中? 忙しかった?」
「え、いや……」

うぅ、そういやメイド姿のままだった。まぁ掃除の途中に見えないことも無い。
デートの約束、何とかごまかせないかな?

「う、ううん、大丈夫。どうしたの? 今日は」
「え、どうしたの、って…………」

守の奴、いつもと違って歯切れが悪い。デートの誘いならもっとはっきりしないとダメだぞ! と、心の中で我が親友に叱咤した。今誘われても困るけど。

「こ、これ、……どうぞ」
「え、あ、ありがとう」

守の奴、こともあろうに花束なんか持ってきやがった。まぁ、デートの誘いなら無難な選択ではある。オレは“女の子は花束を貰ったら喜ばないといけない”と思い直して花束を受け取り、あらためて言った。精一杯、かわいらしく。あくまで美樹の代役として。

「ありがとう、守クン。きれいな花ね。とってもうれしいわ」
「い、いやぁ、ははは」

守の奴、赤くなって照れていやがる。我が親友ながら純朴でイイ奴である。とは言うものの、これからどうすればいいんだ? まさか守の誘いに乗ってデートに出かけるわけにも行かない。玄関先でいつまでもこうしているわけにも行かないだろう。

「と、とりあえず、上がる? 美……お兄ちゃん、今出かけていて留守なの」
「うん、さっきすれ違ったよ。『美樹なら家にいるから、よろしく』って言っていた」

あんのヤロー、この始末どうつけるつもりだ?

「どうしたんだい? 具合でも悪いの?」
「あ、ううん、なんでもない。とりあえず上がって」
「じゃ、お邪魔します」

守をリビングに通し、貰った花束を花瓶に生けてから、適当にティーバッグでお茶を入れて出した。

「どうぞ、安物だけど」
「ありがとう。……その服、すごくかわいいね」

守の奴が赤くなって言う。あ、さてはコイツもメイド萌だったのか?
よし、カマかけてやる。

「お気に召しましたか? ご主人さま」

スカートの裾をつまんで、にっこりとお辞儀してやると、守の奴がえもいえない顔をしやがった。
げ、ビンゴだったか!! まぁいいけど……。

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