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投稿TS小説第145番 双子%ぽんぽこ%兄妹 2 トゥルー・ロスト・バージン(2) <18禁>

作.ありす

美樹が戻るまで、どう場を繋ごうかと思案していると、電話がなった。

「あれ、電話だ。誰だろう? ちょっとゴメンね」
「うん」

守の前で出るわけには行かないので、リビングの子機を取らずに玄関の親機を取ると、聞き覚えのある声が。

『どう、大樹。うまくやってる?』
「美樹か? 今どこにいるんだよ。早く戻って来いよ。守の奴、待ってるぞ」
『うーん、そうしてあげたいんだけどね。都合が悪いんじゃないかなぁ』
「どういう意味だよ」
『ほら、昨日言ったでしょ? あげる約束だったって』
「あげるって何を……、ってまさか?」
『思い出した? 守クン、今日は男キメるつもりで来てるんだよねぇ」
「美樹……テメエ、ハメやがったな?」
『昨日たっぷりと。じゃなくて、守クンの前でそんな下品な言葉、使っちゃダメだよ』
「冗談じゃないぞ。いくらなんでもそんなことできるわけ無いだろ。守にはうまいこと言いくるめて帰ってもらうから、オマエもとっとと帰って来い!」
『それがねぇ、そうも行かないんだ。実はね、守クンともうひとつ、約束してたんだ』
「約束って、何を? まだあるのか?」
『守クンとエッチする変わりに、大樹と守クンのお姉さんの間を、取り持ってもらうことになってたの』
「な、なんだって?」

守の姉……柴田麗華さんというのは、この近所じゃ有名な才媛だ。オレや守とは3つ離れた女子大生だが、超のつく美人で文武両道、非の打ち所のないスーパー美女だ。告白した男の数は既に5桁を超えると言う噂だがそのことごとくを蹴り、いまだにフリーだということだった。親友の姉ということで、何度となく会ってはいるが、オレの憧れの人であり、機会があればなんとしてでも彼女にしたい。いや、彼氏にして欲しい……かな?

「そ、それは本当かよ?」
『嘘をついてもしょうがないでしょ。現に今、一緒なんだ』
「な、何だって」
『ここで女心に通じた、ってホントは女なんだけど、このあたしがうまいこと立ち回って、お兄ちゃんと麗華さんの仲をばっちりキメてあげるからさ、そっちはそっちでがんばってよ』
「それならなおさら戻って来い! 大体、いくらなんでも男となんて出来るか!」
『いいじゃん。昨日さんざんヤったんだし、いまさら嫌がらなくても。兄妹でするより健全だよ』
「どの口でそんなことが言えるんだぁ~、美樹!」
『大樹ぅ~? 元に戻る方法は、あたししか知らないんだし。一生このままでもいいのかなぁ?』
「なんだと!?」
『それにここで帰っちゃったら、大樹の麗華さんへの印象、最悪なものになっちゃうかもしれないよねぇ~?』
「ぐむむ、悪魔め。脅迫する気か?」
『ちゃんと役目、果たしてくれたら、体元に戻してあげる。インチキしても駄目だよ。後で聞けば解るんだからね』
「後でって、そこまでするか?」
『私は守クンとラブラブに。大樹は麗華さんと。悪くない取引だと思うんだけどなぁ』

もはや言い返す気力もなくなってきた。

「……あのな、ひとつ確認しておきたいんだが」
『何?』
「おまえ、まさか麗華さんに手を……、その、ヤッちゃったりとかしないだろうな?」
『--------』

くそっ! 切りやがった。オレは受話器を叩きつけて、リビングに戻った。

--------------------------------------
リビングに戻ると、守がニコニコしながらオレを迎えた。

「なんか会話が弾んでいたみたいだったけど、誰からだったの?」

弾んでいた? こじれていたんだよ、守!

「あ、いやぁ。その、親戚、の人……」
「ふうん、僕はてっきり、大樹と姉さんからだと思った」

オレは脱力してテーブルに突っ伏した。ああ、そうですか。オレだけが蚊帳の外で、全部計画済みだったんですか!

「どうしたの? 大丈夫」
「い、いえ何でも……」
「少し座って落ち着いたら? そうだ。美樹ちゃんの部屋、見せてもらってもいいかな?」

そらきた。

「え、でも……」
「ここじゃ、僕もなんとなく落ち着かないし……」
「う、うん。ちょっと恥ずかしいけど、いいよ」

リビングで押し倒されるのも嫌だし、美樹との不本意な約束も果たさねばなるまい。果たしたくないけど。
おお神よ! ワタシは自らを窮地に陥れているのでしょうか?!

美樹の部屋に入ると、守は物珍しそうに一通り見渡してからオレの手を引いて、ベッドに隣同士に座った。

「今頃、大樹と姉さんたちもデートの真っ最中だね」
「う、うん。羨ましいなぁ」

つい大樹としての本音が出てしまう。

「僕たちだって、こうして二人っきりじゃないか」

守はぴったりと体を寄せてきて肩を抱いた。オレは反射的に体をぴくんとさせた。すると守がポケットから銀紙に包まれたものを出した。

「口をあけてごらん」
「え?」
「チョコレートだよ。あーん」

オレは守の口の動きにつられて、つい口を開いてしまった。すかさず守に口の中に何かを入れられた。甘いチョコレートの香りがして、そのまま噛むと砕けて中からとろっとしたものが流れ出した。

「これ、ウィスキーボンボン?」
「そう。これから、大人の恋を始めるのに、ふさわしいだろう?」
「え、……ええ、そうだね」

守の奴に、こんな気障なセリフがはけるとは思っていなかった。守はもうひとつをポケットから出して、包みを解いて、オレの口にウィスキーボンボンを入れようとした。拒否するのもヘンなので、素直に口にした。だけど自慢じゃないが、オレは酒に弱い。高校生なんだから当たり前かも知れないけど、美樹の体も多分そうなのだろう。僅かなアルコール成分のはずなのに、カラダが熱くなってくるし、口の中に広がるチョコレートの甘みと、ウィスキーの持つ芳醇な香りに、酔ってしまいそうだ。おまけにいつの間にか、守とぴったりと体を寄せ合っていて、時折肩や二の腕をさすられている。薄手のブラウスの背中越しに、下着の線を指で辿られる度に、美樹の……、女の体になっている自分を意識してしまう。
そういえば、下着がブラウスから透けていたの、ずっと見られていたんだ……。

守はキスをしようと、美樹の体を抱き寄せて、唇を寄せてきた。オレはちょっと抵抗するようにして、守との間に自分の腕を割り込ませて、距離をとった。

「どうしたの? キスするのは嫌かい?」
「あー、そういうんじゃないけど」
「僕は君とキスしたい。駄目かな?」

嫌味の無い爽やかな笑顔でストレートに言いやがった。

「だ、駄目じゃないけど……。い、いきなりかなって……」

今のはちょっと、……してもいいかなって気分に、ナッタ。
でも、いくらなんでも守とキスするのはなぁ……。しかし、今は守はオレのこと美樹だと思っているわけで……。それにしても守は、いやに大胆で行動的だ。いつもの守とはまるで別人みたいだ。何とかごまかして、コトに及ばないようにしようかと思ったが、さっきから守のペースに押されっぱなしだ。やっぱり男になろうって時は守だってしっかりと相手をリードできるんだなぁ。てことはやっぱり、この先に進むのは避けられない事態なんだろうなぁ……。自分を納得させるには、キスするしかないのかも? 目を閉じていれば、なんとか男とキスしているという嫌悪感も和らぐだろう。少なくとも"自分”とするよりはまともな気がする。いや、でもなぁ……。何度か"いいよ"と言いそうになって、開きかけた唇をついつい意識してしまい、躊躇ってしまう。
だが、ためらい続ける仕草に守は痺れを切らしたのか、オレの逡巡を唐突で強引なキスで中断した。
さっきと違って、身構える暇もなかったから、がっしりと腕で抱きしめられて、たいした抵抗も出来ずに唇をふさがれたままベッドに押し倒された。守のキスをしながらの愛撫は、はっきり言って美樹にやられたときとは比較にならないほどうまかった。親友とキスしているという、背徳感を忘れさせるほどの、微粘膜の触感とブラウス越しの滑らかな愛撫は、気持ちよさ以外の何も感じさせなかった。初めは強引に思えるような舌の動きも、繰り返されているうちに、自分からそれを求めるように守に応じていた。
髪を優しく撫でられ、敏感になった体に囁く様な微かな愛撫を加えられているうちに、心地よい恥ずかしさと期待に満ちた体の疼きが、心を変容させていった。
オレは、自分でも気がつかないうちに、乙女のスイッチを入れられてしまっていた。

”いいじゃん、守るとシちゃっても……”

つづきはこちら♪





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