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投稿TS小説第141番 Blood Line (37)(21禁)

 * * * 行き違い * * * * *

 翌日から数週間、リサの休憩時間は俊治と一緒に過ごす事となった。リサは幹彦の肉体だった時も璃紗の肉体を得た今までも、その能力のせいで同年輩の友人がいた事が無かった。俊治との一時間に満たない会合は、誰かと他愛ない会話を楽しむと言う事をリサに教えた。
 話しを聞きそれに返答する為に、リサの『声』を使う能力はこの時期に飛躍的に進歩していた。幹彦が覚えていた璃紗口調、イントネーションをトレースし俊治の鼓膜を振るわせる。そして巧みに口唇を動かしまるで声帯と口を使ってしゃべっているように見せる事も覚えていた。恐らく、一対一ならば何の違和感も持たせることは無いだろうレベルまで。
 元々リサが幹彦として生きていた頃も、俊治に対して悪い印象は無かったから、うち解けるのも早かった。リサにとっては、男の友達関係でしかなかったけれど、俊治にとっては、徐々に「男女」の距離が近づいてきていると思っていた。
「端から見たら、俺達ってどう見えるかな。まさか普通の友達なんて思われないよなぁ」
 中庭のベンチに腰掛けた俊治が唐突に言い出した言葉は、まるでリサと俊治がつき合っているように聞こえた。リサは言葉の真意を量りかね、きょとんとした表情で俊治の横顔を覗き込んだ。
「いや、だから、俺達ただの友達って事じゃなくて、もっと仲良い風にみえるって事だよ」
 ただの友達以上の仲良い関係。リサはそれが「親友」を意味していると思い笑みがこぼれていた。これまでの人生の中でも絶対に手に入らないと思っていたものだったのだから。
 しかし俊治が持っている意味はそれでは無かった。リサの脳が幹彦である事など知らないのだから、当然、女性としてリサを扱っていた。リサのたたえた笑みを当然取り違えていた。
『僕の事を友達以上って思ってくれて、すごく嬉しい』
(親友なんて、初めてだ。それも俊治くんだもん)
 唯一、顔見知りであっても幹彦をいじめの対象としなかった俊治は、リサの中でも特別な存在でもあった。そんな彼が親友となるなんて夢にも思ったことはない。
「リサちゃんも? 俺もだよ。じゃぁさ、今夜部屋に行っていいかな?」
『え? 部屋に? 今夜? ……僕はいいけど、夜間出歩いたのがばれたら俊治くんが怒られるよ?』
 基本的に夜九時以降は施設内の徘徊は禁止になっている。幹彦誘拐事件が起こってからは、特に警備も厳しくなった。俊治と話をするのは楽しいけれど、一度脱走し目を付けられている身だ。警備以外の監視が無い筈が無い。そして、自分だけならまだしも、俊治に迷惑がかかるとリサは考えていた。
「ああ、大丈夫だって。学校でもちょくちょくサボって、学外に買いだし行ってたしね」
 そうとは知らない俊治は、生徒のノリで簡単に考えている。
『そうかも知れないけど、でも――』
「俺と一緒にいたくないの? 寂しいなぁ」
 大げさなジェスチャーで悲しげな表情をリサに投げかけると、俊治はそのままリサの視線を外しそっぽを向いてしまった。
『え、違うよ、そうじゃないから。一緒にいたいよ、ほんとに。でも』
「じゃ、決まりね。九時半には行くからさ」
『う、はい……』
 親友の機嫌を損ねたかとリサは慌てて取り繕う。それを見越したように俊治は強引に承諾させていた。

 その日の夜は忙しかった。鹿島に能力開発訓練を施されたリサは、だるいにも関わらず部屋の掃除をしていた。誰かが自分の部屋に来るのは、初めてのことだ。掃除が終わっても、リサは落ち着けなかった。
(あ、シャワー浴びなくちゃ。忘れてた)
 股間のヌル付きを取るべく、バスタオルと着替えを持って浴室へと入っていた。

 夕食後、俊治は熱めのシャワーを入念に浴びた。もしかしてもしかするかもという淡い期待の下、股間は必要以上に入念に洗う。
(念には念を~♪と。今日はヤレる、かも知れないしな)
 カリ首を扱きながら洗い、その場面を想像するとあっという間に屹立してしまった。ここでヌけば持続性を確保出きるかも知れないが、それも勿体ない。吐き出すならやはり。
(リサちゃんの中、でしょ)
 俊治は浴室を出てコロンを振りかける。時計はまだ九時十分を差している。約束の時間には早いけれど、彼はいそいそと部屋を出ていった。

(あれ? 来た?)
 浴室でチャイムの音が聞こえたように思えたリサは、バスタオルを身体に巻き付け、急いでドアまで走った。鹿島でさえこの時間に来室したことはない。そうなればチャイムを鳴らしたのは必然的に俊治しかないのだ。そして俊治を長時間廊下で待たせる訳にはいかない。警備の見回りが来ない内に室内へ入れなければいけない。
 リサがドアを開けると、ニコニコした俊治の顔が覗いた。しかしその表情は直ぐに目を丸くした驚きへと変化していた。
(バスタオル?! ――リサちゃん、結構いいカラダしてんだ)
 生地の端で押され盛り上がったバストは、シャワーの熱気で上気していた。ふわっと香るソープの匂いは、それだけでも俊治にとってはフェロモンになる。
『突っ立ってないで、早く入って!』
 視線の先がどこにあるのかも気にせず、リサはぼーっとしている俊治の腕を取り室内に引き入れた。
 鍵を締めるリサを俊治はまじまじと後ろから視姦していた。いつものスモックとは違い、身体のラインがばっちりと見える。メリハリの利いたその肉体を前に、直ぐにでも抱きつきたい欲望がむらむらと沸き上がってくる。
『見つかってないよね? ちょっと早いからびっくりしちゃった』

<つづきはこちら>

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