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TSF No64 おねがいチャーマー!(その1)

おねがいチャーマー <女性化催眠イメージクラブ>


ピンポーン。
チャイムの音が鳴る。
いよいよ本番だ。
さすがに緊張するなぁ。
すぅー、深呼吸してあたしは自分の格好を確認する。
黒い三角帽子魔女風味、よし。
さらさらのロングヘアー、よし。
黒ぶちの伊達めがね、よし。
耳に仕込んだコードレスイヤホン、よし。
ジャケット代わりの白衣、よし。
ギリギリまでカットの入った濃紺のハイレグレオタード、よし。
黒いエナメルブーツ、よし。
うん。だいじょぶ。
哲也さんががんばれよっと、ぽんっと肩に手を乗せる。
うん。がんばるっ。
哲也さんは隣のパソコン室に退避する。
大丈夫。隣の部屋には哲也さんがいてくれるんだから。
アイドル催眠術師チャーマールナ!
初陣ですっ。

20050728001312.jpg


イラストはTS内燃機kenjiさんに描いて頂きました♪
「いらっしゃいませ。田中様ですね。お待ちしておりました」
「あ。はい。どうも」
初めてのお客様は27、8ぐらいだろうか。
若いサラリーマン風で別にこれといった特徴はない。
落ち着きなさそうにもごもごと挨拶した。
哲也さんのHPの常連の方らしいけど、哲也さんも会った事は無いそうだ。
「どうぞ、入ってください」
この格好他から見られたら嫌だから。
あたしは田中さんをマンションの奥へと招きいれて椅子に座らせる。
田中さんはきょろきょろと落ち着かない。
部屋を見回したり、あたしの格好をちらちらと見たりしている。
うー。恥ずかしいからあんまし見ないで欲しいな。
あたしは、A4のクリアホルダーに入った紙を取り出して田中さんに見せる。
「当店のシステムをご説明いたしますね。当店は日本で始めての催眠術をお客様に掛けて、女の子になって頂くという画期的なシステムを採用したお店です。本番など一切ございませんのでご了承ください。お値段の方は60分で3万円となっていますが、現在試行期間中と言う事で半額となっております。万一、お客様が催眠術に掛からなかった場合はさらに半額に致しますが、そんな事にならないようにいっしょにがんばりましょうね」
あたしは何度も練習したセリフをしゃべる。
田中さんはまだ落ち着かないのかそわそわしている。
あたしはにっこりと笑って、伊達めがねを直す。
「緊張されてるんですね。実はあたしも緊張してるんです」
「あ。はい。そうなんですか」
「ええ。でも大丈夫ですよ。リラックスして下さい。まずは大きく深呼吸して下さい」
「すー。はー」
田中さんは手を伸ばして深呼吸をはじめる。
こころなしか緊張もほぐれてきたようだ。
「田中さんはこういうお店ははじめてなんですか?」
「え?あ。はい。てゆうか、他にはありませんし」
「あ。そうでしたね」
あたしは頭をかく。
まぁ、女装系の店が近いといえば近いかもしんない。
「えーっと、ちょっぴりハード目おまかせコースで良かったんですよね?」
「あ、はい。よろしくお願いします」
田中さんはぺこりと頭を下げる。
緊張が解けたら普通の人みたいだ。よかった。
「それじゃあ、ぼちぼち始めましょうか」
「はい」
「肩の力を抜いて下さい。肩をぐるぐる回してみましょう」
「はい」
ぐるぐる。ぐるぐる。
「はいじゃあ。大きく息を吸ってー。吐いてー。」
「すー。はー」
「楽しい事を考えましょう。これからあなたは催眠術を掛けられちゃって、女の子に変身しちゃいますー」
田中さんの顔が少し赤らむ。
「催眠術を掛けられてしまうとー。あなたはわたしの言うとおりになってしまいますー。ちょっと怖いですかー?」
田中さんがかすかにうなずく。
「そうですねー。ちょっと怖いですねー。でも、あなたは催眠術に掛かりたくって仕方がありません。ちょっと怖いけど、掛かってみたい。催眠術に掛かったらどんなに気持ちが良いか。あなたは知りたくって仕方ありません。ほーら。もう掛かってきちゃいましたよー。催眠術に掛けて欲しいでしょー?」
田中さんはゆーっくりと頷く。
なんて事は無い。元から催眠術に掛かりたいに決まってるのだ。田中さんはずいぶんその気になってきたみたいなので、いよいよあたしは仕上げに掛かる。
「ほーら。体が揺れてきましたよー。ふらー。ふらー。ほらほら。掛かってる掛かってる。気持ちがよくなって来たでしょー。もうあと少しで完全に掛かっちゃいますよー。催眠術に掛かったらあなたは女の子になっちゃいますよー。うれしいですかー」
「は……い」
田中さんはしゃべるのがやっとのようだ。
「はい。あたしのめがねに注目―。あたしがめがねを取って、あなたを見つめるとあなたはもうあたしの目から目がそらせませんよー。ほーら」
あたしはゆっくりとめがねを外して田中さんを見つめる。
田中さんの目があたしの目を見つめる。
「ほーら。もう、目が離せない。あなたはわたしの虜になっちゃいました。きれいでしょー?吸い込まれるみたいでしょー。うふふ。もう目が離せません。まばたきもできませんよー。あははは。完全に掛かっちゃいましたねー」
田中さんはあたしの目から目が離せない。まばたきもできない。
だんだんとつらくなってぶるぶると体が震えてくる。
「目が離せないとつらいですよねー。でも、駄目ですよー。我慢して我慢して。あたしの目を見れば見るほど催眠の深度が上がっていきますよー。ほーら、どうしても目が離せない。つらいですねー。でも、催眠術にかかったあなたはどうしても目が離せない。だってもうあなたはわたしのとりこ、、、、、、うふふ。ごめんなさいね。意地悪して。いいわ。わたしが3つ数えたらあなたは目をつぶれるの。でも、その代わりにもっと深く催眠術に掛かってしまう。ああ。つらいのね。いいよ。許してあげる。はい。いーち。ほらほら。もう、少しで楽になれるわ。にーぃ。がんばれ。もうちょっと。さあ、いよいよね。さんっ」
かくっ。
田中さんは意識を失って崩れ落ちる。
「はい。完全に催眠に掛かっちゃいました。気持ち良いでしょー。すごく、気持ちいいねー。もう、あたしの声しか聞こえない。いいわね?そして何をされても気がつかない」
「は……い」
ふぅー。掛かった掛かった。
あたしはほっと一息をつく。
やっぱりはじめての人を催眠状態に導くのは一苦労だ。
がちゃりと隣の部屋のドアが開いて哲也が出てくる。
「やったね、さすがはぼくのチャーマールナだ」
彼は隣で一部始終をモニターしていたのだ。
哲也は親指を立てて合図する。
「じゃあ、早速仕込みに入ろうか」
「うん」
あたしは頷いた。

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