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TS小説第23番 プリ○ュアに賭ける青春!(プリ春第一話)AF

「誰?」
ドアの隙間に見えるのは20代そこそこの女だ。
見覚えは無い。
女はドアの隙間にするりと足を入れて閉められなくしてから声をあげる。
「わたくし、TSを嗜むSWEEETと申します。ああ、やっぱりKAZUさんは想像通り素敵な方です!今日は差し入れに来たんです。」
にこにこ笑っている。
どうしても中に入る気満々だ。
それにしてもなんでわかったんだ?ストーカーか?
確かにぼくはKAZUと言うハンドルでプリ○ュアの特に黒い方を応援するサイトをやっている。
「、、、中に入れて下さい」
何を?とか言う冗談が頭によぎったが、言わない事にする。
女はニヤリと笑う。
「ある時は、プリ○ュアファン黒派の雄、KAZUさん。またある時は、可愛いイラストが萌えるほのぼのTS作家、クオン・フォルシード・アストベールさん。しかしてその仮の姿は!普通の会社員、紺野一葉(こんの かずは)さん!」
「うわぁ。」
なんて事言いやがりますか、この女は。
ぼくは慌てて制止にかかる。家の前でハンドルネームと本名と、プリ○ュアやらTSやら言う単語を大声でわめかれてはぼくの社会的地位が抹殺されてしまう。
「、、、非売品のプリ○ュアグッズ持ってきました」
持っていた紙袋の隙間から見えるなぎささんが結構イイっ!!

ふたりはプリキュアキューティーモデル キュアブラック

「ち、散らかってますが」
プリ○ュア好きに悪い人はいない。と思う。
彼女も別に悪気は無い、、、と思う。思いたい。
SWEEETさんはカードコミューンやらカードやらハンカチやらお面やら変なグッズやら。はてはたのしい幼稚園のバックナンバーまで揃えて持ってきてくれた。良い人だ。と思う。
うわぁ。こんなアイテムもあったんだ。レアなアイテムにちょっとときめいてしまう。
「えと。イベントかどこかでお会いしてましたっけ?」
ぼくはアイテム群のなぎささんに見とれながら尋ねる。
「いえ」
はて?
「まあまあ。先ずは二人の出会いに乾杯です」
「黒の為に!」
「黒の為に!」
チンッ。
冷えたシャンパン(差し入れ)が美味しい。

クリスタルグラス・シャンパングラスセット【森の中の玉手箱】

ぼくは疑問を口にする。
「いやあ、てっきりSWEEETさんは男だとばかり、、、」
この界隈、プリ○ュア関連もTS関連も男の比率が圧倒的に多い。
「やだなあ。これはTSですよ。TS。あはははは」
、、、そうなんだ?実践派?
「あーでも、楽しみですー♪KAZUさんはイラスト描けるから。きっと、可愛いなぎささんになれる事でしょう♪」
「へ?」
何のこと?
「あはは。TSですってば。あたしはイラスト描けないから苦手ですけど。」
なんだか、体の節々が痛くなってきた。
いたた。いたたたた。
頭が骨が、ぎしぎし音を立ててひずむ。汗がだらだらと出て床をぬらす。
「シャンパンに薬を入れたのでしたー♪」
「じ、自分も飲んで、、、」
いたたたた。
「だから女になって来たのです。さあ、イメージして。可愛いなぎささんを。素敵ななぎささんを。」
うわーん。いた、いた、いたたたた、、、

「ああっ。胸がっ!あんまり無い、、、」
なぎささんにされてしまった。服はだぼだぼ。こ、これ、元に戻れるんだよね?
「さいこーです。KAZUさん。素敵ななぎささんです!それでは早速、変身して頂きましょう。」
え?ほのかがいないと変身できないよ?
「もちろん、この「たのしい幼稚園2004年5月号付録キュア○ラック変身セット」で、ですよ。あははは」
「あははは」
ダッシュ!逃げろっ!
「しかし、まわりこまれてしまった」
「うわあああん」
なんの変哲も無いキュア○ラック変身セットだが、紙製のそれが僕の腕に巻かれると、着ていた服が消えてそこには黒とピンクで彩られたあの衣装が現れる。
「ああっ?」
「うふふ」
紙製のはずのそれが僕の胸に巻きつけられると、ピンクのリボンも可愛いひらひらの衣装となってぼくの身を包む。可愛い自分のおへそとスパッツから伸びる足にぼくは赤くなってしまう。あっと言う間にキュア○ラックの衣装に着替えさせられてぼくは呆然とする。髪の毛がカールし跳ね上がる。ちくりと耳に痛みが走るとハート型のピアスの重みがぼくの耳にかかる。
こ、こんな事で変身しちゃうなんて、、、

ふたりはプリキュア キュアブラック コレクションドール 浪漫堂版(予約)


「美墨さん。美墨さん。」
ふと、気が付くと藤P先輩の顔がそこにあった。
なぎささんの好きな藤P先輩の顔。
ぼっと顔が熱くなり、頭に血が上る。
や、やだ。
「ねえ、美墨さん。目を閉じてみて。」
ええーっ!?それって?それって?
「早く。」
「はいーっ。」
どきどきしながら目をつぶる。どきどきどきどき。
てゆうか、今はブラックに変身してたような、、、あれ?混乱している?
あれ?あれ?
藤P先輩の息遣いがすぐそこまで、、、
「そこまでよ!ブラックそいつは偽者よっ!」
ホワイトの叫びにわたしはびくりと震えて我に帰る。
「ホワイト!」
あっ!良く見れば、こいつは藤P先輩のお面をかぶっただけのザケンナー!
わたしはザケンナーを突き飛ばす!
「よくも、乙女の純情を踏みにじったわねぇ、、、」
わたしは怒りに燃えてホワイトの手を握る。ホワイトの手を伝って暖かい物が流れ込む。
わたし達は心を合わせて叫ぶ。
「ブラック・サンダー!」
「ホワイト・サンダー!」
「プリ○ュアの美しい魂がっ!」
「邪悪な心を打ち砕くっ!」
「プリ○ュア・マーブル・スクリュー!!」
プリ○ュア・マーブル・スクリューがザケンナーを直撃する!
「いや、この場合、セラピーの方が、うわああああ、、、、ゴメンナー。ゴメンナー。ゴメンナー。」
「なんて恐ろしい敵だったのかしら。」
「さあ、帰りましょう。ブラック。宿題もしないでこんな所で、、、しょうが無いわねぇ」
「宿題?」
あー、忘れてた!宿題未だ全然やってない!
「ね、ねぇ?手伝ってくれる?」
「うん。早く帰りましょ」
ふぅ、良かった。ほのかが友達で。
わたしはほのかに手を引かれて家へと向かうのだった。


<おわり>

この物語はフィクションであり実在するTS作家さんやプリ○ュアファンさんとは一切関係がありません。無いんだってば。

TS小説第28番 も~っと プリ○ュアに賭ける青春! はこちら


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