fc2ブログ

Latest Entries

650万ヒット記念作品 洗脳TS小説第165番 SAY YES(前編) <18禁>

テキスト:あむぁい
イラスト:KAZU-T
主演:大野あゆむ as 森村あゆむ
大野あゆむ


「それじゃあ、これから質問をするから、必ず『はい』って答える事」
「はい」
私立東雲高校3年生、森村あゆむはボイスチャットにはまった。少し前の模試の判定がAで油断したのか、その日のあゆむは脇が甘かった。
ネットは1日1時間。そう決めていた。
便利なネットも過度に依存すれば害悪にしかならない。
受験生には節制が必要なのだ。
切っ掛けは、彼女の。高瀬ゆかりのブログの記事だった。
知性と教養溢れる品格のある文章。論理展開も完璧で心地よい。
ところがそれを書いてるのが20そこそこの東大生でしかも可愛いと言うのが意表をついた。で、書き込んだ。
何度か、交流を続けるうちにすっかり嵌ってしまっていた。
東大の情報を得るため、などと自分に言い聞かせて毎日チェックするようになった。
いや、さすがに東大は無謀だったのだが。
で、ボイスチャットに誘われたのだった。
両親が用意した完璧な防音のある勉強部屋は内側から鍵をかければ密室と化す。
彼女の言うがままに携帯とPCをつなぎ、アドレスをクリックするとそこには彼女が映っていた。
カメラ越しに動く彼女はブログで見慣れた彼女よりもさらに魅力的で。自分だけが今、彼女を独占している事に有頂天になった。彼女の映る画面、その背景は、プライバシー保護とかなんとかで不思議なゆらめきのある、色彩が時事変化するものだった。
じっと見ていると引き込まれそうな、ずっと見ていても飽きないような不思議なCGアニメ。これには実は仕掛けがあるのだが、あゆむが気づくのはしばらく後のことだ。
心理学、に興味があるそうだ。
あゆむも興味がある気がした。
受験生の心理状態に興味があるそうだ。
なるほど、と思った。
彼女は心理学のレポートを書かねばならず、協力して欲しいとの事だった。
もちろん、協力することにした。
で、冒頭のセリフとなる。
あゆむはこれからの彼女の質問にすべて「はい」と答える。そういう約束をした。
さて、では冒頭からの続きを始めよう。おっと、その前に少しだけ種明かし。
このお話、タイトルはSAY YESと言う。
奇抜な設定で大変申し訳無いが、このお話、主人公のセリフは実は「はい」しかない。
で、物は相談だが、キミに主人公のセリフをやってもらおうと思う。
良いじゃないか。物語と言うのは作者と読者が共同で作り出していくものなんだ。
良いだろ。簡単さ。
これから、主人公のセリフがあるたびに
「  」
とだけ書いておく。そこは、「はい」と言う意味だから、キミはそれを「はい」と読んでくれ。今、誰かまわりにいるかな。いないなら、好都合。そこだけ、声を出して読んでくれ。まわりにいるキミは、ちょっと残念だね。そういう場合は、心の中で「はい」と読むんだ。
大丈夫。「  」と見ただけで、「はい」と見えるようになっちゃうからね。
じゃあ、お待たせしたけど、お話を進めよう。
「今、緊張してる?」
「  」

「ダメよ、緊張したら。リラックスして」
「  」

少し、頬が緩む。ふたりっきりの会話。
「あゆむくん、って呼んでいいわね」
「  」

「わたしの事は、ゆかりさんって呼んでね」
「  」

女の子を名前で呼ぶなんてずいぶん久しぶりだった。
「あゆむくん」
「  」

「ふふっ。ドキドキしてるの?」
「  」

悪戯っぽく、彼女は笑う。
「女の子とこんな事するの、ひょっとして初めて?」
「  」

「やっぱりね。そうだと思った。あのね、これは実験なんだ。心理学のね。どんな実験だか知りたいかな?」
「  」

「フット・イン・ザ・ドア・テクニックって言うの。セールスマンがドアの隙間に足をいれて閉められないようにするやつ。そこまでいけば、半ば売ったも同然なんだ。人間ってのはね、小さな頼みごとを聞いているうちにだんだんと断れない心理状態になっていくんだって。だから、今。あゆむくんもわたしの頼みを断れない状態になってきてるわけ」
「  」

でも、ネタバレしちゃったら効果が無いんじゃないか?
「ねぇ、キスして?って、言われたらキスしちゃうでしょ?」
「  」

キミは赤面する。しかし、それは心理学と言うより、恋かはたまた本能の話じゃないの?
と言うか、「はい」って言えって言ったくせに。
「ふふ。ほらね。キミってほんとはわたしの事好きなんでしょ?」
「  」

上擦った声が、本音を透かす。
キミは彼女に恋してる。恋の魔法に掛けられた。
「思わぬところで告白させられちゃったね。でも、いいじゃない。うじうじ悩んでたら受験に悪影響だしね。わたしに感謝しなさいね」
「  」

「そうそう。それでいいのよ。感謝ついでにもう少し実験を続けること。いいわね?」
「  」
断れなかった。キミは彼女が好きで、彼女に告白した。彼女の返事は、まだもらっていない。

ayumu01.jpg



知らず知らずのうちに。キミは深みに嵌っていく。
これは、従順さを高める心理操作。
はい、と言う返事をするルール。それは一見、拘束に見える。
しかし逆だ。実はそれは解放なのだ。本心を言っても良いと言う許可なんだ。
そう、もともとキミは従順だ。勉強も、生活も、そりゃあストレスが溜まるだろう。成績を維持するのだって大変なんじゃないか?
従順だからやっていける。
本音を押し殺しても。
しかし、殺したはずの本音や本心はもちろん死んではいない。ただ、心の奥底で、おとなしくしていただけ。
キミのプライドの高さが作った虚栄や見栄。傷つき易い心を守るさまざまな壁。
ほんとうは窮屈な衣を脱ぎ捨てたかった。
そうでしょ?
好きだって言いたかった。
もっと素直に。
好きだと言って欲しかった。
優しく包んで欲しかった。
そうだよね?
でも、怖かった。傷つくのが。拒絶されるのが。

でも、ほら。全ての質問に「はい」と答えるルールがキミを守ってくれるよ。
本音を言っても良いんだ。
怖がらなくても良いんだ。
だって、ただの心理実験のルールだから。
さあ、好きだと言って。好きだと言ってあげるから。
「では引き続き、質問をするから、必ず『はい』って答える事。それがキミの本心であっても、そうでなくても。全部の質問にちゃんと『はい』って答えられたら、ご褒美をあげるからね。ご褒美、欲しいでしょ?」
「  」

「そうそう。その調子。キミはわたしをおかずにオナニーした事はある?」
……
「  」

「ふふ。間が空いちゃったね。いいけど、その方がわかっちゃうんだけどな。本当か、どうか。あら、怒ってるの?拗ねてるの?だめよ。わたしはオトナだし、キミだってオトナでしょ?」
「  」

「なら問題ないじゃない。それにこれは心理学の実験。でもね、この実験をすると二人の距離は縮まるの。ココロの距離がね。ほら、確かに実験前とではちがってるでしょ?」
「  」

「前より、わたしの事が好きになった?」
「  」
心理操作の訓練を受けたものが、そうでないものを操ることなんか簡単だ。
そうでなくても男は本能的に可愛い女の子の頼みを断れないんだ。
巧みに混ぜられた言葉の縄がキミを縛っていく。
でもキミはそれに未だ気付かない。
彼女、キミの呼吸に合わせてるぜ?
吸って吐く。人間なら当然呼吸してる。
吸い込むときに言葉を投げかけられたら、その言葉を丸呑みしてしまう。本当さ。
催眠術師はそうやって、暗示を入れてしまう。
もちろん、キミはそれにも気づけないけれど。
心理操作は「命令」「受容」「報奨」の3つのプロセスからなっている。
彼女は拒絶される命令を出すようなへまはしない。
操作対象、キミの事だよ?キミが断る理由の無い。断るはずの無い。いや従いたくてたまらない命令しかしてこないよ。
だから、自然に、当然にキミは従ってしまう。
彼女の「命令」を「受容」してしまう。
そうする事が当然になっていく。
キミが「受容」すると、彼女は「報奨」を出してくれる。
それはほんの僅かな笑みであったり、優しい言葉であったり。
キミはそれが嬉しくて。
もっと欲しくて。
ますます深みに嵌ってしまうよ。
好きな女の子のために頑張るのは男の子のサガでしょ?
そうやって、「命令」「受容」「報奨」のサイクルを何度も何度も回していくと。いつの間にか脳の思考回路に刻み込まれていくよ。
所詮、人間の思考回路だって化学反応なんだ。
同じところを何度もなぞれば、そこはやがて深い溝になる。
シナプスが結合して回路が固定化される。
そして、消せなくなってしまう。
ほら、だんだん難しい「命令」も「受容」できるようになってきた。
キミが難しい「命令」を「受容」すれば、大きな「報奨」がもらえるでしょ?

「わたしと付き合う事になったら浮気はしない?」
「  」

「ふふ。約束だよ?」
「  」
ほらね。約束しちゃったよ。
これはダブルバインドと言う心理テクニック。「浮気をするかどうか」を検討する時点ですでにキミと彼女が付き合ってる、愛し合っていると言う前提条件になってしまっている。そう、キミは無意識のうちにこの前提条件を刷り込まれてしまっている。
だんだん、ルールとして「はい」って言ってるのか、キミの本心で「はい」って言ってるのか。わかんなくなってきただろ?
ううん。キミは本心で「はい」って言ってるのさ。
そうでしょ?

「じゃあ、ご褒美をあげよっか」
「  」

ほらね。餌を目の前に出されたら、キミはもう餌に夢中だろ。
お預けを食らってる犬みたいだぜ。行儀良く、「良し!」を待ってるけど、餌からは目が離せないんだ。
「じゃあ、目をつぶってね」
「  」

言いなりだね。
しゅるしゅると言う衣擦れの音がキミを更に興奮させる。
ほんとによだれを垂らした犬みたいだね。
まぬけな顔をさらしちゃってさ。
「じゃあ、目を開けて」
「  」

期待に目を見開いたキミがディスプレイ越しに見たものは。
強烈な光の明滅。
揺らめく画面の彼女の微笑みを見ているうちにキミの頭はぐらぐらと揺れ始める。
「さあ、もっと良く見て。そして、全てを受け入れるの」
「  」

そしてキミは画面を見続ける。
高速で映し出される画像とメッセージがキミを縛っていく。
そう、これは新たな「命令」。
キミはこれを「受容」しなければならない。
準備はいいね?
大丈夫、素敵な「報奨」がキミを待っているはずさ。

「  」
「  」
「  」
「  」
「  」
「  」
密室の中、ひたすら画面を見つめて、キミはひとり返事をする。何度も、何度も。


<つづきはこちら>





無料アクセス解析



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://okashi.blog6.fc2.com/tb.php/4025-da8fc9d0

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

FANZAさんの宣伝

 

初めての人はこちら

ts_novel.jpg

 

性の揺らぎに関する作品でお勧めのもの

ts_syouhin_20090318225626.jpg

 

性の揺らぎに関する作品(一般)

ts_syouhinもと

 

FANZA専売品コーナー

ブログ内検索

 

最近のコメント

プロフィール

あむぁい

  • Author:あむぁい
  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

全記事表示リンク

月別アーカイブ

 

最近の記事

 

カテゴリー

新メールフォーム

イラスト企画ご案内

20080810semini.jpg

 

リンク

RSSフィード

2024-02