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アリス・ドール2 ~ワタシを抱いてよ~(18禁)
アリス・ドール2~ワタシを抱いてよ~ (18禁)
作者 ありす さん
『いや……、やめてください、おねがい……』
モニターに映った少女が涙ながらに訴えている。
既に衣服は全て剥ぎ取られ、握ったら折れそうなほどに華奢な両の手首は、背後にある鉄柵の上で縛られている。屈強な浅黒い男たち3人に囲まれた、少女の細くて白い裸身が痛々しい。
男の一人が少女の股間を弄ると、その刺激から少しでも逃れようと身をよじるが、両手を頭上で戒められていては逃れるすべもない。かえってその動作は、硬さの残る胸の双果を僅かに震わせて、男たちの煽情を猛らせるだけだった。画面の少女はこんな事態に追い込まれながらも、諦めきれないかのように、涙を流して許しを請う。 少女も、そして少女を大切に思う誰かにしろ、こんなビデオを好んで見たりはしないだろう。
「もう少し、胸は振るわせたほうがいいかな。初期振動とフィードバック量を10%上げて、減衰を短めにしてみよう……」
誰に聞かせるでもなく、ボクは呟いた。最近独り言が多くなった。アイツのせいだ。
ボクは制御データをプログラムしなおすと、画像SIMに結果を転送させて、ビデオを巻き戻し、結果を合成表示させた。モニターの中の少女が、ボクの操作で先ほどと同じ動作を何度か繰り返す。オリジナル画像よりもほんの少しだけ、陵辱者を興奮させる要素を増して。
「どうだ?自分が犯されているビデオを見るのは?」
突然低い声で、後ろから声をかけられた。
「ハルカさん?脅かさないでよ……。まだ体、元に戻していないんですか?」
ボクらの仕事は“調律師”だった。人間そっくりに製造された、アンドロイド=“アリス・ドール”を調律するのが本来の仕事。
ほんの5年ほど前に開発された新理論に基づくヒューマノイドは、人間とほとんど変わらない外観と質感を持たせることが出来るようになった。とはいえ、搭載されたAIでは身体反応や感情制御も、どうしても不自然さが残ってしまう。
そこで開発されたのが、今ボクが“憑依”している人工体、アリス・ドールシリーズのセクサロイドだった。簡易型のVR体は既に実用段階にあったが、実際に人間とリンクされていなければ、身動きひとつできない。だけどボクが憑依しているアリス・ドールは違う。ボクとのリンクが切れれば、搭載されている擬似人格が目覚めて、“自らの意思”で行動することができる。しかし、そのためにリンクする人間側にも、より深層レベルでリンクを保つための特別なシステムを必要としていた。
本当のボクは男で、この建物の地下深くに設置された殻(シェル)の中にいる。脳幹にまで届く特殊なプローブを体に埋め込み、厳重に管理された容器の液体の中に本当のボクがいる。プローブの反対の側には、インタフェースを介してサブ処理系が組み込まれていて、本来の自分の脳以上の処理をすることも出来る。厳重なファイヤーウォールを間に挟んで、外部ネットワークにリンクすることも可能なシステムが構築されているけれど、実際に接続できるのは、今憑依しているこのドールに限定されている。VR接続したこの体に憑依して、動作や感情のパターンなどを調律するのがボクの役割になっている。そしてこの体で体験した出来事に対して、本当の人間が、どういう動作をすべきか、どう反応するべきか?といったことを、“体で覚えさせる”というわけだ。モニターで見ていたのは昨夜の“実地テスト”のビデオだった。
「残務処理があってねぇ。昨日の連中の後片付けを……」
「片付けたって、まさか……!?」
「ちょ~っと、記憶喪失になってもらっただけよぉ。一応は公的機関なんだから、罪もない一般人を裁判なしに勝手に処分したりはしない……筈よ」
「筈って……。まぁ、いいや。でも強姦魔だろ?アイツらは!」
「仕込ンだのは私たちでしょ?だからあれは合意の上でのことだから、罪には問えないわ」
「ふーん、そんなもんかなぁ? それよりその体でオネェ言葉やめてくんない?キモイよ」
「『フフフ、感じるだろぉ、ネエちゃん……』」
ハルカさんは回りっぱなしのビデオにあわせてボクに手を伸ばし、乱暴に胸を掴んだ。
「やめてよ、思い出しちゃうじゃないか」
ボクは昨夜の強姦魔の一人の手を振りほどいた。
ハルカさんは本当は女性で、昨夜は念のために用意した男性型VR体にリンクして、強姦魔の一人として、“実地テスト”に加わってもらっていたのだ。
「あれ、無反応?つまんないの」
「快感神経系はカットしてるの。でなきゃ仕事になんないだろ」
「ふーん、それで男言葉なんだぁ」
「これが“地”なんだよ。心理暗示も解いてあるから、本当のボクの性格が出てるの。そうでなかったら、こんな作業できないよ」
「ふぅん。でも、記憶は残ってるのねぇ、カワイソォ」
ハルカさんはそういいながら、ボクの腕に残った陵辱の痕跡を撫でた。
「だから、その体でオネェ言葉はやめてくれぇ!」
しつこくボクの体を撫で回すけれど、“感じない”ように設定しているため、煩わしいだけだった。
しかしハルカさんが本当は“女性”で助かった。でなきゃ、毎日押し倒されているかもしれない。
「それよりさぁ、モニター見てよ。どうかな?この胸の動き。こっちの方が“萌え”ない?」
「ん?ちょっと不自然じゃないかな?貧乳がこんなに揺れるのは」
「貧乳っていうなぁ! ……って何で怒ってるんだろ、ボク?」
「“出荷時”は未開発の処女っていう設定なんだから、あんまり媚びた動きじゃない方がいいと思うよ。それより乳首の色、もう少し目立つ方がいいんじゃないかな?不自然にならないように蛍光混ぜた方がいいと思う」
「そんな設定、今はじめて聞いたよ……。でも、乳首に蛍光色ってのは思いつかなかったなぁ」
ボクは画像SIMを操作して、言われた通りにしてみると、確かにその方が良く見えた。
「でしょ?昨日、ヤッてるときに思ったんだけど、薄暗いと今ひとつはっきり見えないのよね。それと膣圧もっと低くして。あれじゃ締まるというより押しつぶされるみたいで、イタいと思うよ?」
「そーか?ボクはアレぐらいじゃないと、形がよくわからなくて……って、なんか人として間違ってる会話だよなぁ」
「現実に戻らないの!これはあくまで調教なんだから」
「“調教”じゃなくて“調律”!それより胸揉むな!スカートに手ぇ突っ込むのもやめ!」
「快感系はカットしてるんでしょ? いいじゃん、ケチケチしないでよ。女性型ドールの体って、プニプニやわらかくてキモチいいんだよねぇ」
「このスケベオヤジ!もう仕事になんないだろ、これじゃ。夕方にはカズヤが学会から帰ってくるんだから、早く終わらせておきたいのに……」
「ま、カズヤ君に黙ってこんなことしてるんだから、バレたら大変よねぇ、ホホホ……」
「キモイから、ゴツイ体と野太い声でオネエ言葉はやめてくれっ!腰も押し付けるなっ!」
「だって、私も今日中にはリンクを解かなきゃいけないんだもん。だから……」
「……だから?」
「『いや、何を言いたいのか聞かなくてもわかる。目の前にいる男の目は、獲物を狩るケモノの目だった……』」
「それは、ボクのセリフ! っていうか、……ホントにするの?」
「だってこの状況で、潤んだ瞳で見つめられたら……」
「『哀れな目の前の少女を、押し倒す事などできない……』?」
ついでに、ボクは両手を胸の前で握って“オネガイ”の仕草をしてみた。
「いや! 『むしろ、猛獣と化した男の興奮を煽るだけだった』だ!」
そういうと、ボクはハルカさんにコンソールに無理矢理押し倒されてしまった。残念ながらこの体じゃ満足に抵抗する力はでない。
あああぁ、やっぱりこうなるパターンか……。昨夜みたいに見ず知らずの男にヤられるよりは多少マシだけど。もうこうなってしまったら、自分でも抑えられなくなってしまう“男の気持ち”もボクにはよ~く判る。男の体に慣れていないハルカさんが暴走してしまうのも無理もないことだ。
でも……、いくらハルカさんだとはいえ、やっぱり自分の意思に反して、ヤられちゃうのはイヤだなぁ……。
そんなボクの気持ちを読み取ったかのように、ハルカさんの手が止まった。閉じた目を開くと、ハルカさんがじっとボクを見下ろしていた。
「どうしたの? 感じない女を抱くのがつまらなくなった? ちょっと待ってくれれば、快感系の接続戻すけど……」
「そうじゃなくて!……いいの?」
「え?したいんじゃないの?」
「だから、いいのかって聞いてるの。アンタ押し倒されただけで、簡単に体許す様な調教をその体にするわけ?」
「だから“調教”じゃなくて“調律”だよ。そんな事いったって……。それが、このドールの役目なんだろ?」
「アンタはそれで良いワケ? 無理矢理押し倒されたいんだ?」
「そんなのボクだってイヤだよ。もとは男なんだし……」
「アンタ、カズヤ君以外のオトコ知らないでしょ?」
「な……、そんなの知りたくないよ!」
「ふうん、ホントに? ねぇ、初めての時ってさぁ、カズヤ君もこんな風に乱暴に押し倒したの?」
ハルカさんが、ボクの上着を剥ぎ取るように脱がした。
「カズヤはそんな奴じゃないよ。もっと……優しかった」
「へえ、あの朴念仁も女の抱き方を心得ていたの?どこで覚えたのかしらね」
「知らないよ。ハズかしいの我慢して、言わなくてもいいこと事言ったんだからいいだろ!
さっさとすれば?」
「体は男でも、心は“女”の私としては、無理矢理あなたを抱くのには抵抗がある」
そういいながらも、ハルカさんはボクのスカートに手をかける。
「じゃあ、なんで? 言ってることとやってることが……」
ハルカさんが簡易型とはいえVR体にリンクしたのは今回が初めてだった。おまけに昨晩は“寸止め”だった。だからかなぁ、迷っているのかも? 男ってイザっていうとき、イイワケが欲しいんだよね。
そういえば……ハルカさんも自分でシテみたのかな? いけない想像が一瞬浮かんだけど、それを振り払ってハルカさんの手をとり、ボクの頬に当てた。
「ゴメンね。私は初めてじゃなくて……」
一瞬、ハルカさんの動きがぴたっと止まったかと思うと、赤くなりはじめた顔を隠すようにボクをギゅっと抱きしめた。
「……いまのはキュンってきた。アンタやっぱりいい調律師だわ……」
体を通して伝わるハルカさんの低い声が心地いい。これで男女逆だったらもっとよかったんだけどなぁ……。
ボクの背中をシャツの上からやさしく撫でていた、ハルカさんの手が腰にまわされる。
「ちょっと待って、あと10分もすれば快感系のフィードバックが、もとに戻ると思うから」
いきなり感覚が戻ってくると、強いショックを感じてしまうため、感覚系のフィードバックは少しずつかかるようになっている。
「前技は10分でいいってこと?」
「……いじわる」
「心理暗示が解けているとは、思えない反応ね」
「萌えない?これでも努力しているんだけど……」
「そんなこと、ないさっ!」
そういってハルカさんは乱暴にボクのシャツを剥ぎ取る。
「きゃっ!」
「お、いいねぇ、その反応。ゾクゾクしてくる」
ブラをしていない胸をかばうように抑えた腕をとられ、カーペットの上に押し倒される。
「優しく抱いてくれるんじゃなかったの?」
「それは、カズヤ君に任せた。私は、燃える様な激しいセックスを教えてあげよう」
「それって、日ごろの……むぎゅっ!」
『欲求不満がたまってるんでしょう?』という言葉は、無理やりのキスでふさがれた。
歯茎を舌でなぞられる感覚が気持ち悪いものから、だんだんと変わり始める頃、口びるから漏れる息に、声が混ざるようになってきた。……モット、チガウシゲキガホシイ
逞しい胸板を押し上げると、浅黒い顔の真ん中で光る瞳に、紅色に染まったボクの顔が映っている。ごつい指が、胸の頂を転がすように撫でると、柔らかかった蕾が固さを増し、もどかしい掻痒感が胸に広がっていく。
「もっと強く、して……」
ハルカさんは両手を使ってはじめはそっと、でも段々と強く絞るようにボクの胸を揉みしだく。
カズヤとした時は、こっちも余裕がなくて、感じるどころじゃなかったけど、こうして揉まれていると、胸の奥にジンとした感覚が沸いて、快感へとつながっていくのがはっきりと感じられる。
この感覚……キモチイイ。
「したはどうかな?」
そういうとハルカさんは最後に残った一枚をするりとずらした。
(モットムネヲモンデホシイノニ……)訴えるように見つめたけれど、ハルカさんはまだ真新しいボクの肉の門に指をねじ込む。
「イ、痛いよぉ、もっとそっとやってよ」
「まだ濡れていなかったのね、ごめんごめん」
でもハルカさんは指に唾液をたらして、容赦なく責めを続ける。
「や、やだ。コワれちゃうよ」
「いったでしょ、激しいセックスを教えてやるって。我慢してね」
指につけた分だけでは足りないと思ったのか、ハルカさんは直接ボクの入り口に舌を這わせる。
「ひゃ!」
なんともいえない濡れてひんやりとする刺激に、思わず声がでる。
舌と指で交互に肉穴を執拗に攻め続けられ、ようやく痛み以外の感覚が沸き始めたと思った瞬間、電気ショックのような刺激が全身を襲った。一番敏感な突起を甘噛みされたらしい。
「ぎゃっ!」
悲鳴のような声と、思わず振り払うように敏感な部分をかばったボクの手に、ハルカさんも少しびっくりした様子で言った。
「ごめん、痛かった?」
「酷いよ、ハルカさん。もっと優しくしてよ。ボクだってそんなに経験ないんだからさぁ」
「まぁ初めのうちはそんなもんよ。すぐに気持ちよくなるから。ほら、四つんばいになって」
「ええぇ?やだ、そんな格好……」
「いいからいいから」
そういうとハルカさんは、強引にボクをうつぶせにひっくり返し、腰を持ち上げて犬のような格好にさせた。だけど中途半端に脱がされた下着が引っかかって、這って逃げることもできない。
ハルカさんは覆いかぶさるように自分の腰を押しつけてきた。
「あ、ボクまだ……」
「すぐに気持ちよくなるわよ」
股間に何かがあてがわれるような感覚がしたかと思うと、それはいとも簡単にボクを貫き、侵入を果たした。初めてのときは、カズヤにしてもらったときは、あんなに苦労したのに。
「うわぁ、なにこれ。すごくキモチイイ」
ハルカさんがうっとりしたような声で言う。
「そ、そう?」
逆にボクは、下腹部に加わる強い異物感に少し気分が悪くなる。顔を上げると、節電モードになっていた暗いモニターのガラスに、獣のように交わる僕たちが映っていた。
(コンナノヤダ……)声にならない思いが、雫となって視界が歪む。
「動くよ」
ボクの気持ちなんてお構いなしに、ハルカさんが抽挿をはじめる。はっきり言ってやめてほしいと思ったけれど、ここまできてハルカさんも途中でやめるなんて、できないだろう。
べそをかいた泣き顔を、髪が隠してくれている間は、じっと我慢していよう。そう思って耐えた。
それでもお腹の中をかき回されるような重い痛みに慣れてくると、同時に揉まれる乳房のからの快感と腰の奥から湧いてくるジンジンとした感覚が、同じ種類のものであるような感覚になってくる。
やがて、ハルカさんの吐息に声が混じるようになって、ひときわリズムが激しくなったかと思うと、体の中心にじんわりとしたものが広がって行くような感じがした。
「痛かった?ゴメンね。つい暴走しちゃって……」
「……え?う、うん。キモチ良かったよ」
正直、まだおなかに違和感があって、気持ち良かったのかどうか良くわからなかった。
「ふふ、優しいんだ」
そういって、ボクをそっと抱きしめた。まだ早鐘のような心臓の音と、乱れた息継ぎの音が直接ボクに伝わってくる。
「あ、ごめん、もうこんな時間。はやく憑依を解かないと、カズヤ君帰ってくるね。じゃ、また後でね」
「え?え? そ、ちょっとまっ……」
ハルカさんはそそくさと服を着ると、さっさと部屋を出て行ってしまった
追いかけようと立ち上がったボクの太腿を、情事の残滓がつうっと伝った。
「はぁ、なんだかこっちが欲求不満になりそう……」
3時間後。ボクは元の体に戻ったハルカさんと、カズヤを出迎えるためにロビーにいた。
「ハルカさん、さっきは酷いよ、ボクの事ほったらかしにして!」
「ゴメンゴメン。でもおかげで何とか間に合ったわ。あなたと違って簡易憑依とはいえ、乗り換えには時間がかかるのが、VR体の欠点ね」
「もう!ごまかさないでよ。だいたいエッチだってさっさと自分だけ……」
「まぁまぁ。それは今夜、たっぷりとかわいがってもらえばいいじゃない」
「「誰にかわいがってもらえって?」」
ボクと同じ台詞が頭越しに聞こえた。
「あらカズヤ君、お帰りなさい」
そうっと振り返ると、カズヤが怪訝そうにボクたちを見ていた。いやだなぁ、どこから聞かれていたんだろう……。
“ハルカさんとしちゃった”なんてカズヤが知ったら、怒るだろうか? それとも“ふーん”で済まされちゃうんだろうか?
「……お帰り、カズヤ」
「ただいま。どうしたんだ? 顔が赤いぞ。調子でも悪いのか?」
「ううん、なんでもない」
「カズヤ君、彼……彼女ねぇ、早く部屋で二人きりになりたいみたいよ」
「ああ? どういう意味だ?」
「ハルカさん! 余計なこと言わないでよ!」
「おおっと、コワイ。じゃ、お邪魔虫はとっとと退散しますね。ごゆっくり……ホホホ」
そう言い残してハルカさんは、さっさと行ってしまった。カズヤは訝しそうにしていたが、ゆっくりと腰をかがめてボクの頬に手を当て、目線を合わせた。
「なんだか良くわからんが、ちょっと見ない間に、仕草がかわいくなったな。オレがいなくても調律の方はうまく進んでいるようだな」
聞きなれた低い声と見慣れたはずの笑顔が、キュンっていう感覚を胸と腰の奥から呼び起こす。
「そ、そんなことないよ。まだまだだよ……」
まずい。今本気でカズヤに抱かれたいと思ってしまった。いや、これはきっとカズヤがこの体に設定した“時限爆弾”だ。大体、ボクらはもともと男同士。女性型ドールに憑依してエッチするのだって、レッキとした“仕事”なんだ!
ボクは中腰のカズヤの耳元に口を寄せて、そっと囁いた。
「ねぇ、かわいくなったワタシを、抱いてみたくない?」
ありす
2005年05月13日(金) 23時40分10秒 公開
■作者(または投稿者)からのメッセージ
第2話です。あんまりエッチではなくてすみません。
次回は少し時間をさかのぼって、カズヤとの初体験を書きます。
転載2005年08月12日
作者 ありす さん
『いや……、やめてください、おねがい……』
モニターに映った少女が涙ながらに訴えている。
既に衣服は全て剥ぎ取られ、握ったら折れそうなほどに華奢な両の手首は、背後にある鉄柵の上で縛られている。屈強な浅黒い男たち3人に囲まれた、少女の細くて白い裸身が痛々しい。
男の一人が少女の股間を弄ると、その刺激から少しでも逃れようと身をよじるが、両手を頭上で戒められていては逃れるすべもない。かえってその動作は、硬さの残る胸の双果を僅かに震わせて、男たちの煽情を猛らせるだけだった。画面の少女はこんな事態に追い込まれながらも、諦めきれないかのように、涙を流して許しを請う。 少女も、そして少女を大切に思う誰かにしろ、こんなビデオを好んで見たりはしないだろう。
「もう少し、胸は振るわせたほうがいいかな。初期振動とフィードバック量を10%上げて、減衰を短めにしてみよう……」
誰に聞かせるでもなく、ボクは呟いた。最近独り言が多くなった。アイツのせいだ。
ボクは制御データをプログラムしなおすと、画像SIMに結果を転送させて、ビデオを巻き戻し、結果を合成表示させた。モニターの中の少女が、ボクの操作で先ほどと同じ動作を何度か繰り返す。オリジナル画像よりもほんの少しだけ、陵辱者を興奮させる要素を増して。
「どうだ?自分が犯されているビデオを見るのは?」
突然低い声で、後ろから声をかけられた。
「ハルカさん?脅かさないでよ……。まだ体、元に戻していないんですか?」
ボクらの仕事は“調律師”だった。人間そっくりに製造された、アンドロイド=“アリス・ドール”を調律するのが本来の仕事。
ほんの5年ほど前に開発された新理論に基づくヒューマノイドは、人間とほとんど変わらない外観と質感を持たせることが出来るようになった。とはいえ、搭載されたAIでは身体反応や感情制御も、どうしても不自然さが残ってしまう。
そこで開発されたのが、今ボクが“憑依”している人工体、アリス・ドールシリーズのセクサロイドだった。簡易型のVR体は既に実用段階にあったが、実際に人間とリンクされていなければ、身動きひとつできない。だけどボクが憑依しているアリス・ドールは違う。ボクとのリンクが切れれば、搭載されている擬似人格が目覚めて、“自らの意思”で行動することができる。しかし、そのためにリンクする人間側にも、より深層レベルでリンクを保つための特別なシステムを必要としていた。
本当のボクは男で、この建物の地下深くに設置された殻(シェル)の中にいる。脳幹にまで届く特殊なプローブを体に埋め込み、厳重に管理された容器の液体の中に本当のボクがいる。プローブの反対の側には、インタフェースを介してサブ処理系が組み込まれていて、本来の自分の脳以上の処理をすることも出来る。厳重なファイヤーウォールを間に挟んで、外部ネットワークにリンクすることも可能なシステムが構築されているけれど、実際に接続できるのは、今憑依しているこのドールに限定されている。VR接続したこの体に憑依して、動作や感情のパターンなどを調律するのがボクの役割になっている。そしてこの体で体験した出来事に対して、本当の人間が、どういう動作をすべきか、どう反応するべきか?といったことを、“体で覚えさせる”というわけだ。モニターで見ていたのは昨夜の“実地テスト”のビデオだった。
「残務処理があってねぇ。昨日の連中の後片付けを……」
「片付けたって、まさか……!?」
「ちょ~っと、記憶喪失になってもらっただけよぉ。一応は公的機関なんだから、罪もない一般人を裁判なしに勝手に処分したりはしない……筈よ」
「筈って……。まぁ、いいや。でも強姦魔だろ?アイツらは!」
「仕込ンだのは私たちでしょ?だからあれは合意の上でのことだから、罪には問えないわ」
「ふーん、そんなもんかなぁ? それよりその体でオネェ言葉やめてくんない?キモイよ」
「『フフフ、感じるだろぉ、ネエちゃん……』」
ハルカさんは回りっぱなしのビデオにあわせてボクに手を伸ばし、乱暴に胸を掴んだ。
「やめてよ、思い出しちゃうじゃないか」
ボクは昨夜の強姦魔の一人の手を振りほどいた。
ハルカさんは本当は女性で、昨夜は念のために用意した男性型VR体にリンクして、強姦魔の一人として、“実地テスト”に加わってもらっていたのだ。
「あれ、無反応?つまんないの」
「快感神経系はカットしてるの。でなきゃ仕事になんないだろ」
「ふーん、それで男言葉なんだぁ」
「これが“地”なんだよ。心理暗示も解いてあるから、本当のボクの性格が出てるの。そうでなかったら、こんな作業できないよ」
「ふぅん。でも、記憶は残ってるのねぇ、カワイソォ」
ハルカさんはそういいながら、ボクの腕に残った陵辱の痕跡を撫でた。
「だから、その体でオネェ言葉はやめてくれぇ!」
しつこくボクの体を撫で回すけれど、“感じない”ように設定しているため、煩わしいだけだった。
しかしハルカさんが本当は“女性”で助かった。でなきゃ、毎日押し倒されているかもしれない。
「それよりさぁ、モニター見てよ。どうかな?この胸の動き。こっちの方が“萌え”ない?」
「ん?ちょっと不自然じゃないかな?貧乳がこんなに揺れるのは」
「貧乳っていうなぁ! ……って何で怒ってるんだろ、ボク?」
「“出荷時”は未開発の処女っていう設定なんだから、あんまり媚びた動きじゃない方がいいと思うよ。それより乳首の色、もう少し目立つ方がいいんじゃないかな?不自然にならないように蛍光混ぜた方がいいと思う」
「そんな設定、今はじめて聞いたよ……。でも、乳首に蛍光色ってのは思いつかなかったなぁ」
ボクは画像SIMを操作して、言われた通りにしてみると、確かにその方が良く見えた。
「でしょ?昨日、ヤッてるときに思ったんだけど、薄暗いと今ひとつはっきり見えないのよね。それと膣圧もっと低くして。あれじゃ締まるというより押しつぶされるみたいで、イタいと思うよ?」
「そーか?ボクはアレぐらいじゃないと、形がよくわからなくて……って、なんか人として間違ってる会話だよなぁ」
「現実に戻らないの!これはあくまで調教なんだから」
「“調教”じゃなくて“調律”!それより胸揉むな!スカートに手ぇ突っ込むのもやめ!」
「快感系はカットしてるんでしょ? いいじゃん、ケチケチしないでよ。女性型ドールの体って、プニプニやわらかくてキモチいいんだよねぇ」
「このスケベオヤジ!もう仕事になんないだろ、これじゃ。夕方にはカズヤが学会から帰ってくるんだから、早く終わらせておきたいのに……」
「ま、カズヤ君に黙ってこんなことしてるんだから、バレたら大変よねぇ、ホホホ……」
「キモイから、ゴツイ体と野太い声でオネエ言葉はやめてくれっ!腰も押し付けるなっ!」
「だって、私も今日中にはリンクを解かなきゃいけないんだもん。だから……」
「……だから?」
「『いや、何を言いたいのか聞かなくてもわかる。目の前にいる男の目は、獲物を狩るケモノの目だった……』」
「それは、ボクのセリフ! っていうか、……ホントにするの?」
「だってこの状況で、潤んだ瞳で見つめられたら……」
「『哀れな目の前の少女を、押し倒す事などできない……』?」
ついでに、ボクは両手を胸の前で握って“オネガイ”の仕草をしてみた。
「いや! 『むしろ、猛獣と化した男の興奮を煽るだけだった』だ!」
そういうと、ボクはハルカさんにコンソールに無理矢理押し倒されてしまった。残念ながらこの体じゃ満足に抵抗する力はでない。
あああぁ、やっぱりこうなるパターンか……。昨夜みたいに見ず知らずの男にヤられるよりは多少マシだけど。もうこうなってしまったら、自分でも抑えられなくなってしまう“男の気持ち”もボクにはよ~く判る。男の体に慣れていないハルカさんが暴走してしまうのも無理もないことだ。
でも……、いくらハルカさんだとはいえ、やっぱり自分の意思に反して、ヤられちゃうのはイヤだなぁ……。
そんなボクの気持ちを読み取ったかのように、ハルカさんの手が止まった。閉じた目を開くと、ハルカさんがじっとボクを見下ろしていた。
「どうしたの? 感じない女を抱くのがつまらなくなった? ちょっと待ってくれれば、快感系の接続戻すけど……」
「そうじゃなくて!……いいの?」
「え?したいんじゃないの?」
「だから、いいのかって聞いてるの。アンタ押し倒されただけで、簡単に体許す様な調教をその体にするわけ?」
「だから“調教”じゃなくて“調律”だよ。そんな事いったって……。それが、このドールの役目なんだろ?」
「アンタはそれで良いワケ? 無理矢理押し倒されたいんだ?」
「そんなのボクだってイヤだよ。もとは男なんだし……」
「アンタ、カズヤ君以外のオトコ知らないでしょ?」
「な……、そんなの知りたくないよ!」
「ふうん、ホントに? ねぇ、初めての時ってさぁ、カズヤ君もこんな風に乱暴に押し倒したの?」
ハルカさんが、ボクの上着を剥ぎ取るように脱がした。
「カズヤはそんな奴じゃないよ。もっと……優しかった」
「へえ、あの朴念仁も女の抱き方を心得ていたの?どこで覚えたのかしらね」
「知らないよ。ハズかしいの我慢して、言わなくてもいいこと事言ったんだからいいだろ!
さっさとすれば?」
「体は男でも、心は“女”の私としては、無理矢理あなたを抱くのには抵抗がある」
そういいながらも、ハルカさんはボクのスカートに手をかける。
「じゃあ、なんで? 言ってることとやってることが……」
ハルカさんが簡易型とはいえVR体にリンクしたのは今回が初めてだった。おまけに昨晩は“寸止め”だった。だからかなぁ、迷っているのかも? 男ってイザっていうとき、イイワケが欲しいんだよね。
そういえば……ハルカさんも自分でシテみたのかな? いけない想像が一瞬浮かんだけど、それを振り払ってハルカさんの手をとり、ボクの頬に当てた。
「ゴメンね。私は初めてじゃなくて……」
一瞬、ハルカさんの動きがぴたっと止まったかと思うと、赤くなりはじめた顔を隠すようにボクをギゅっと抱きしめた。
「……いまのはキュンってきた。アンタやっぱりいい調律師だわ……」
体を通して伝わるハルカさんの低い声が心地いい。これで男女逆だったらもっとよかったんだけどなぁ……。
ボクの背中をシャツの上からやさしく撫でていた、ハルカさんの手が腰にまわされる。
「ちょっと待って、あと10分もすれば快感系のフィードバックが、もとに戻ると思うから」
いきなり感覚が戻ってくると、強いショックを感じてしまうため、感覚系のフィードバックは少しずつかかるようになっている。
「前技は10分でいいってこと?」
「……いじわる」
「心理暗示が解けているとは、思えない反応ね」
「萌えない?これでも努力しているんだけど……」
「そんなこと、ないさっ!」
そういってハルカさんは乱暴にボクのシャツを剥ぎ取る。
「きゃっ!」
「お、いいねぇ、その反応。ゾクゾクしてくる」
ブラをしていない胸をかばうように抑えた腕をとられ、カーペットの上に押し倒される。
「優しく抱いてくれるんじゃなかったの?」
「それは、カズヤ君に任せた。私は、燃える様な激しいセックスを教えてあげよう」
「それって、日ごろの……むぎゅっ!」
『欲求不満がたまってるんでしょう?』という言葉は、無理やりのキスでふさがれた。
歯茎を舌でなぞられる感覚が気持ち悪いものから、だんだんと変わり始める頃、口びるから漏れる息に、声が混ざるようになってきた。……モット、チガウシゲキガホシイ
逞しい胸板を押し上げると、浅黒い顔の真ん中で光る瞳に、紅色に染まったボクの顔が映っている。ごつい指が、胸の頂を転がすように撫でると、柔らかかった蕾が固さを増し、もどかしい掻痒感が胸に広がっていく。
「もっと強く、して……」
ハルカさんは両手を使ってはじめはそっと、でも段々と強く絞るようにボクの胸を揉みしだく。
カズヤとした時は、こっちも余裕がなくて、感じるどころじゃなかったけど、こうして揉まれていると、胸の奥にジンとした感覚が沸いて、快感へとつながっていくのがはっきりと感じられる。
この感覚……キモチイイ。
「したはどうかな?」
そういうとハルカさんは最後に残った一枚をするりとずらした。
(モットムネヲモンデホシイノニ……)訴えるように見つめたけれど、ハルカさんはまだ真新しいボクの肉の門に指をねじ込む。
「イ、痛いよぉ、もっとそっとやってよ」
「まだ濡れていなかったのね、ごめんごめん」
でもハルカさんは指に唾液をたらして、容赦なく責めを続ける。
「や、やだ。コワれちゃうよ」
「いったでしょ、激しいセックスを教えてやるって。我慢してね」
指につけた分だけでは足りないと思ったのか、ハルカさんは直接ボクの入り口に舌を這わせる。
「ひゃ!」
なんともいえない濡れてひんやりとする刺激に、思わず声がでる。
舌と指で交互に肉穴を執拗に攻め続けられ、ようやく痛み以外の感覚が沸き始めたと思った瞬間、電気ショックのような刺激が全身を襲った。一番敏感な突起を甘噛みされたらしい。
「ぎゃっ!」
悲鳴のような声と、思わず振り払うように敏感な部分をかばったボクの手に、ハルカさんも少しびっくりした様子で言った。
「ごめん、痛かった?」
「酷いよ、ハルカさん。もっと優しくしてよ。ボクだってそんなに経験ないんだからさぁ」
「まぁ初めのうちはそんなもんよ。すぐに気持ちよくなるから。ほら、四つんばいになって」
「ええぇ?やだ、そんな格好……」
「いいからいいから」
そういうとハルカさんは、強引にボクをうつぶせにひっくり返し、腰を持ち上げて犬のような格好にさせた。だけど中途半端に脱がされた下着が引っかかって、這って逃げることもできない。
ハルカさんは覆いかぶさるように自分の腰を押しつけてきた。
「あ、ボクまだ……」
「すぐに気持ちよくなるわよ」
股間に何かがあてがわれるような感覚がしたかと思うと、それはいとも簡単にボクを貫き、侵入を果たした。初めてのときは、カズヤにしてもらったときは、あんなに苦労したのに。
「うわぁ、なにこれ。すごくキモチイイ」
ハルカさんがうっとりしたような声で言う。
「そ、そう?」
逆にボクは、下腹部に加わる強い異物感に少し気分が悪くなる。顔を上げると、節電モードになっていた暗いモニターのガラスに、獣のように交わる僕たちが映っていた。
(コンナノヤダ……)声にならない思いが、雫となって視界が歪む。
「動くよ」
ボクの気持ちなんてお構いなしに、ハルカさんが抽挿をはじめる。はっきり言ってやめてほしいと思ったけれど、ここまできてハルカさんも途中でやめるなんて、できないだろう。
べそをかいた泣き顔を、髪が隠してくれている間は、じっと我慢していよう。そう思って耐えた。
それでもお腹の中をかき回されるような重い痛みに慣れてくると、同時に揉まれる乳房のからの快感と腰の奥から湧いてくるジンジンとした感覚が、同じ種類のものであるような感覚になってくる。
やがて、ハルカさんの吐息に声が混じるようになって、ひときわリズムが激しくなったかと思うと、体の中心にじんわりとしたものが広がって行くような感じがした。
「痛かった?ゴメンね。つい暴走しちゃって……」
「……え?う、うん。キモチ良かったよ」
正直、まだおなかに違和感があって、気持ち良かったのかどうか良くわからなかった。
「ふふ、優しいんだ」
そういって、ボクをそっと抱きしめた。まだ早鐘のような心臓の音と、乱れた息継ぎの音が直接ボクに伝わってくる。
「あ、ごめん、もうこんな時間。はやく憑依を解かないと、カズヤ君帰ってくるね。じゃ、また後でね」
「え?え? そ、ちょっとまっ……」
ハルカさんはそそくさと服を着ると、さっさと部屋を出て行ってしまった
追いかけようと立ち上がったボクの太腿を、情事の残滓がつうっと伝った。
「はぁ、なんだかこっちが欲求不満になりそう……」
3時間後。ボクは元の体に戻ったハルカさんと、カズヤを出迎えるためにロビーにいた。
「ハルカさん、さっきは酷いよ、ボクの事ほったらかしにして!」
「ゴメンゴメン。でもおかげで何とか間に合ったわ。あなたと違って簡易憑依とはいえ、乗り換えには時間がかかるのが、VR体の欠点ね」
「もう!ごまかさないでよ。だいたいエッチだってさっさと自分だけ……」
「まぁまぁ。それは今夜、たっぷりとかわいがってもらえばいいじゃない」
「「誰にかわいがってもらえって?」」
ボクと同じ台詞が頭越しに聞こえた。
「あらカズヤ君、お帰りなさい」
そうっと振り返ると、カズヤが怪訝そうにボクたちを見ていた。いやだなぁ、どこから聞かれていたんだろう……。
“ハルカさんとしちゃった”なんてカズヤが知ったら、怒るだろうか? それとも“ふーん”で済まされちゃうんだろうか?
「……お帰り、カズヤ」
「ただいま。どうしたんだ? 顔が赤いぞ。調子でも悪いのか?」
「ううん、なんでもない」
「カズヤ君、彼……彼女ねぇ、早く部屋で二人きりになりたいみたいよ」
「ああ? どういう意味だ?」
「ハルカさん! 余計なこと言わないでよ!」
「おおっと、コワイ。じゃ、お邪魔虫はとっとと退散しますね。ごゆっくり……ホホホ」
そう言い残してハルカさんは、さっさと行ってしまった。カズヤは訝しそうにしていたが、ゆっくりと腰をかがめてボクの頬に手を当て、目線を合わせた。
「なんだか良くわからんが、ちょっと見ない間に、仕草がかわいくなったな。オレがいなくても調律の方はうまく進んでいるようだな」
聞きなれた低い声と見慣れたはずの笑顔が、キュンっていう感覚を胸と腰の奥から呼び起こす。
「そ、そんなことないよ。まだまだだよ……」
まずい。今本気でカズヤに抱かれたいと思ってしまった。いや、これはきっとカズヤがこの体に設定した“時限爆弾”だ。大体、ボクらはもともと男同士。女性型ドールに憑依してエッチするのだって、レッキとした“仕事”なんだ!
ボクは中腰のカズヤの耳元に口を寄せて、そっと囁いた。
「ねぇ、かわいくなったワタシを、抱いてみたくない?」
ありす
2005年05月13日(金) 23時40分10秒 公開
■作者(または投稿者)からのメッセージ
第2話です。あんまりエッチではなくてすみません。
次回は少し時間をさかのぼって、カズヤとの初体験を書きます。
転載2005年08月12日
テーマ:18禁小説(二次創作・オリジナル創作) - ジャンル:アダルト
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