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「製作所へようこそ」 (1) 18禁 作.ありす
キャラクターイメージイラスト&挿絵 stem
建材の匂いがかすかに残る真新しい部屋。僕は新生活に備え、住み慣れた家を出て一人暮らしをはじめた。
これからはエッチな本や画像もいつでも見放題。
荷解きもそこそこに早速ノートPCを回線につないで、その手のサイトを巡回し始めた。
引きこもりがちで友達のいない僕は、ネットだけが唯一の友達だった。
そんな僕が、アダルト系のサイトで孤独な自分を慰めるようになるのは、ごく自然な流れだろう。そう思うことにしていた。
いくつかのサイトを巡り、無修正画像をダウンロードして、そろそろ止めようかと思った頃、妙に印象に残るサイトを見つけた。
【おかし製作所】
一見ただのスイーツ関係のサイトかと思ったが、デザインが淫靡な雰囲気を漂わせている上に、“21歳未満閲覧禁止”となっていた。
期待をこめてクリックし、年齢認証をパスして捨てアドでユーザー登録をすると、入り口が現れた。
入り口は“調教コース”と“開発コース”のふたつ。
それっぽいことをされている女の子のサムネイルが入り口に飾られている。SM系のサイトかな?
虐められっこだった僕は、ようやくその環境から逃れ、違う町での生活を始めたばかりだった。
自分が女の子だったら、そういう性的な嫌がらせもされていたのかもしれないな……。
そんなことを思いながら、なんとなく調教コースをクリックした。ところが、
こちらのコースはあなたの人生に大きく変化をもたらします。
初めての方は開発コースを選択してください。
と言う表示が出て、そこから先へ進むことが出来なかった。仕方なく開発コースを選ぶと、黒い目線を付けられた女の子たちの裸画像のサムネイルが並んでいた。その一つをクリックすると、その子のあられもない姿のいくつもの画像にたどり着いた。目隠しをされたり、拘束されたりしていた。僕は興奮を抑えきれず、次々に女の子たちの画像収集を始めた。
女の子たちにはニックネームが付けられていた。“いちごショート”とか“マロンタルト”とかの、お菓子の名前だった。おそらくサイトの名前にちなんでのことだろう。単純に“ミルク”とか“チョコレート”とか言うのは奴隷暦が長いのだろうか? かなりハードなプレイをされていた。
いくつかの画像を眺めているうちに、ふとページの一番下に表示されていたバナーに気が付いた。
あなたもこんな風にされてみたいと思いませんか?
なんとなくクリックしてみると、そこは通信販売のコーナーだった。この手のサイトには極めてありがちだ。でも、このサイト女性向けだったのかな? 確か入り口には18禁であることの表示と、内容説明の欄にはっきり“男性向けサイト”と、書いてあったような気がしたけど?
しかし商品一覧をみて、僕はちょっと戸惑った。“女性の快感は男性の10倍!”のキャッチフレーズとともに商品が一つだけ。他にもっとあっても良さそうなものなのに、選べるのはその一点だけだった。
説明には“あなたにも女性の快感をもたらす、不思議な口紅”とあった。値段は10ビットキャッシュ。安っ! 運送会社のメール便程度の値段だ。
送料が出るかというぐらいの値段にうそ臭さを感じながらも、購入してみることにした。
翌日、小さな包みが届いた。どうせジョークグッズかなんかの類だろうと思って開けてみると、中には使い捨てのプラスチックのトレーに赤い粉の入った袋。それになにやら液体の入った小袋が入っていた。
説明書きによると、付属の油で赤い粉を溶いて唇に塗れとある。媚薬の一種だろうか?
粉の入っていた小さなトレーに付属の油をたらして練り、唇に塗ってみた。すると、そこを中心に顔が熱くなってきた。これはまずいことをしてしまった、と思うまもなくそれが全身にいきわたり、体の感覚が失われていった。
一瞬気が遠くなったような気がしたが、すぐに我に返ると、体に違和感を感じた。手を見ると華奢な白い腕、それに細くなった足。何より着ている服がぶかぶかだった。おまけに、胸が少し張っているような……。
「う、うそだろ? こ、こんな事って……」
僕は胸と股間を同時に触って確かめた。
紛れも無く女性のものになっている!
あわてて説明書を見るとそこには、
鏡を見て自分の顔を確かめてみましょう。
その時『こ、これが僕?』と言うのを忘れないように。
でも安心してください。オナニーをして気を失うほどの快感を得れば。元に戻ります。
と書かれていた。
<つづく>
建材の匂いがかすかに残る真新しい部屋。僕は新生活に備え、住み慣れた家を出て一人暮らしをはじめた。
これからはエッチな本や画像もいつでも見放題。
荷解きもそこそこに早速ノートPCを回線につないで、その手のサイトを巡回し始めた。
引きこもりがちで友達のいない僕は、ネットだけが唯一の友達だった。
そんな僕が、アダルト系のサイトで孤独な自分を慰めるようになるのは、ごく自然な流れだろう。そう思うことにしていた。
いくつかのサイトを巡り、無修正画像をダウンロードして、そろそろ止めようかと思った頃、妙に印象に残るサイトを見つけた。
【おかし製作所】
一見ただのスイーツ関係のサイトかと思ったが、デザインが淫靡な雰囲気を漂わせている上に、“21歳未満閲覧禁止”となっていた。
期待をこめてクリックし、年齢認証をパスして捨てアドでユーザー登録をすると、入り口が現れた。
入り口は“調教コース”と“開発コース”のふたつ。
それっぽいことをされている女の子のサムネイルが入り口に飾られている。SM系のサイトかな?
虐められっこだった僕は、ようやくその環境から逃れ、違う町での生活を始めたばかりだった。
自分が女の子だったら、そういう性的な嫌がらせもされていたのかもしれないな……。
そんなことを思いながら、なんとなく調教コースをクリックした。ところが、
こちらのコースはあなたの人生に大きく変化をもたらします。
初めての方は開発コースを選択してください。
と言う表示が出て、そこから先へ進むことが出来なかった。仕方なく開発コースを選ぶと、黒い目線を付けられた女の子たちの裸画像のサムネイルが並んでいた。その一つをクリックすると、その子のあられもない姿のいくつもの画像にたどり着いた。目隠しをされたり、拘束されたりしていた。僕は興奮を抑えきれず、次々に女の子たちの画像収集を始めた。
女の子たちにはニックネームが付けられていた。“いちごショート”とか“マロンタルト”とかの、お菓子の名前だった。おそらくサイトの名前にちなんでのことだろう。単純に“ミルク”とか“チョコレート”とか言うのは奴隷暦が長いのだろうか? かなりハードなプレイをされていた。
いくつかの画像を眺めているうちに、ふとページの一番下に表示されていたバナーに気が付いた。
あなたもこんな風にされてみたいと思いませんか?
なんとなくクリックしてみると、そこは通信販売のコーナーだった。この手のサイトには極めてありがちだ。でも、このサイト女性向けだったのかな? 確か入り口には18禁であることの表示と、内容説明の欄にはっきり“男性向けサイト”と、書いてあったような気がしたけど?
しかし商品一覧をみて、僕はちょっと戸惑った。“女性の快感は男性の10倍!”のキャッチフレーズとともに商品が一つだけ。他にもっとあっても良さそうなものなのに、選べるのはその一点だけだった。
説明には“あなたにも女性の快感をもたらす、不思議な口紅”とあった。値段は10ビットキャッシュ。安っ! 運送会社のメール便程度の値段だ。
送料が出るかというぐらいの値段にうそ臭さを感じながらも、購入してみることにした。
翌日、小さな包みが届いた。どうせジョークグッズかなんかの類だろうと思って開けてみると、中には使い捨てのプラスチックのトレーに赤い粉の入った袋。それになにやら液体の入った小袋が入っていた。
説明書きによると、付属の油で赤い粉を溶いて唇に塗れとある。媚薬の一種だろうか?
粉の入っていた小さなトレーに付属の油をたらして練り、唇に塗ってみた。すると、そこを中心に顔が熱くなってきた。これはまずいことをしてしまった、と思うまもなくそれが全身にいきわたり、体の感覚が失われていった。
一瞬気が遠くなったような気がしたが、すぐに我に返ると、体に違和感を感じた。手を見ると華奢な白い腕、それに細くなった足。何より着ている服がぶかぶかだった。おまけに、胸が少し張っているような……。
「う、うそだろ? こ、こんな事って……」
僕は胸と股間を同時に触って確かめた。
紛れも無く女性のものになっている!
あわてて説明書を見るとそこには、
鏡を見て自分の顔を確かめてみましょう。
その時『こ、これが僕?』と言うのを忘れないように。
でも安心してください。オナニーをして気を失うほどの快感を得れば。元に戻ります。
と書かれていた。
<つづく>
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