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「製作所へようこそ」 (8) 18禁 作.ありす

 次の日の朝、宅配便の鳴らすチャイムの音で目覚めた。
 手近にあった脱ぎ散らかした服で体を覆って、荷物を受け取った。
 ぼさぼさの髪と着崩れただらしない格好に、宅急便の配達員が少し顔をしかめた。後で気が付いたがそれは身づくろいが整っていなかっただけではなく、女の体臭を身にまとっていたからだった。甘いような独特の臭いに、汗の入り混じった少しすえた匂い。「性臭」が身にまとわりついていたのだった。

 例のサイトから届いたのは、いつもの封筒ではなく、小さな段ボール箱だった。たぶん購入特典が入っているのだろう。
 包みを開けると、小さな箱の中から“それ”が出てきた。細長い箱から想像できたとおり、男根を模したバイブレーターだった。

「これ……」

 ドクンと心臓が激しく波打ち、期待に胸が高鳴る。震える手でバイブレーターのスイッチを入れると、ぶるぶると震えながら、くねるような動作と伸び縮みを繰り返した。

「こ、こんなの入れたら……?」

 男の体に戻っていた僕は、想像するだけで勃起していた。熱くたぎり始めた股間に手を伸ばし、1週間ぶりに“男のオナニー”をした。
 けれども高みには上れるものの、一瞬で果てるその性戯には、とても満足できるものじゃなかった。
 ティッシュで後始末をすると、直ぐに僕は口紅を作り、唇を染めた。

 姿見には、見慣れた少女が映っている。期待に満ち、潤みかけた瞳。少し強張ってはいるが、赤く染まった頬。内面の淫乱さを表現するかのような、艶のある深紅の唇。くたびれた白いワイシャツの胸元には、膨らんだ乳房が作った谷間がのぞき、その膨らみの頂点には乳首が浮き出していた。足元に目をやると、すらりと長く伸びた白い2本の足が伸びていて、少し大きめになったシャツは、太腿の付け根をかろうじて隠していた。
 抱きしめたい衝動に駆られて思わず手を伸ばすと、透明な壁に阻まれるように左手の指先がカツンと音を立てた。利き腕である右手を伸ばさなかったのは、バイブレーターを握っていたからだった。
 つつぅっと、内股を雫が伝った。

「………!」

 この体はこれから行われる性戯……自らを陵辱する悦びと官能の大海に投じられることを想って、歓喜の涙を流していた。
 今日はたぶん、鏡はいらない。自分の顔の辺りが見えるように部屋の反対側に立てかけると、バイブを持ってベッドに横になった。

 股間に手を伸ばすと、もうぐっしょりと濡れていた。ぷっくりと柔軟性を増していた陰唇を開いて肉壺を探ると、2本の指も軽く飲み込んだ。だがバイブはそれよりももっと太い。ダイジョウブだろうか?
 でも、どうせ試さずになんていられない。震える手でバイブを握り、シリコンで出来た切っ先をあてがった。もちろんまだスイッチは入れていない。
 ぐっと手に力を込めると、ぷちゅっというような音がして、それが侵入してきた。

「んくっ……」

 やはり少し大きい。まだほとんど挿れていない筈なのに、まるで大きな杭を股間に穿とうとしているみたいだった。

「はぁっ!」

 それでも意を決して、バイブに込めた手の力を増して、ずぶずぶと自らの中心を貫いていった。強烈な異物感に、下腹部が拒否反応を示して、今にもそれを押し出そうとする。

「ち、力……、抜かなきゃ……」

 でも、太い……。太すぎる。昨日挿れたローターは指2本分よりも少し小さいぐらいの大きさ。でも今挿れているモノは指3本よりもまだ太い。

「ローション、買っておけばよかった」

 諦めていったんバイブを抜き、代わりに中指と人差し指を挿れた。ここまでは難なく飲み込む。3本目……薬指を同じように埋め込んでいく。何とか入るけれど、やっぱり入り口のところが少し硬いみたいだった。
 そういえば、処女膜は? 昨日指を挿れて掻き回した時も、裂ける様な痛みは感じなかった。恐らくはじめから無かったのだろう。処女喪失の痛みを体験できなかったのは、少し残念な気もしたが、女の子になる度に痛いのはちょっと困るかもしれない。
 3本の指をいやらしく動かして、入り口を揉み込むと、段々と硬さがほぐれていくような感じがした。何よりも膣口の周辺をこね回す行為が、また新しい快感を生み出し始めていた。体の奥深くを曝け出す様な開放感にも似た感覚。
 いったい、この体に潜んでいる快感は、どれだけの種類があるのだろうか?
 この曝け出された肉壺に、さっきの暴れん棒を埋め込んだら、どんな快感が得られるのだろうか?
 ぬちゃりという恥ずかしい音とともに指を抜いて、先ほどのバイブを再び膣の中へと埋め込んでいった。
 男性器を模したシリコンの物体。まだ少しきついけれど、もう痛くはない。カリに相当する部分が、Gスポットと思しきところを撫で上げると、キュンとするような快感が走る。でも長くて太いバイブのまだ半分も挿入っていない。全部挿れると、根元の側のイボイボの部分がここに当たるかも知れない。そんなのに、僕は耐えられるだろうか? だけど、もう止められない。Gスポットのことばかり考えながら、ゆっくりと太いものを押し込んでいった。
 やがてコツンと何かに当たった感じがした。シリコンの異物は終にこの体の最奥部にある、子宮の入り口に到達したのだった。この体が完全に女になっていることの証だった。

「あ、お、奥に、オクに当たってるよぉ……」

 初めて体験する、体の奥深くにある内臓を刺激する快感に、感動すら感じていた。
 けれど、処女地を征服するシリコンの乱暴者は、まだその真価を発揮してはいない。
 僕はコントローラーを手繰り寄せ、スイッチを入れた。

「きゃぅっ! ああぅっ! いやっ! やぁ、いやぁっっっ!」

 グイーン、キュイッキュィ……という音とともに、脊髄を直接ねじられるような感覚が襲ってきた。快感を通り越したあまりの刺激に、体を激しくのたうたせた僕は、コントローラーを手放してしまった。苦しいほどの刺激に、もはやコントローラーを手繰り寄せることも出来なかった。
 かつて無いほどに鼓動が高まって、今にも気を失いそうになる。
 何もかも、放り投げ出したくなるほどの強い刺激。必死に意識をとどめようと、はかない抵抗を続けるうちに、体がねじ切られるような強い刺激を、脳がとろけるような快感に置き換えていった。

 頭の奥がジンワリとして、あの世界に僕は再びやってきた。天国にいるみたいだと本当に思った。
 まぶたを閉じているのに、目がチカチカとして視神経はさまざまな模様と色を複雑に変化させながら伝えてくる。
 もしかしたらあまりの快感に狂っているのかもしれないと思いつつも、そんなことはもうどうでも良く感じていた。
 自分の体に形を感じなくなり、唯一バイブレーターの刺激する快感を生み出す肉の器官だけが、自分であるような錯覚さえ感じていた。
 押し寄せる官能の波に揉まれて漂い、大波が押し寄せて体がバラバラになってしまいそうな感覚がしたとたん、激し痙攣を起こして、同時に周囲のものが形を取り戻していった。
 内股にごろんとした異物感を感じた。あまりの快感に膣がバイブを弾き出してしまっていたのだった。
天界から堕ちていくように周囲のものが現実感を取り戻し、打ち寄せていた官能の大波の、後波の一部になっていた。淫らにひくつく性肉の塊が、弱々しい少女の体へと形を取り戻していった。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、……」

 荒れた息づかいと、激しい鼓動。二の腕に当たっている柔らかな自分の乳房からも、激しい拍動が伝わってくるようだった。
 だんだんと呼吸も、心臓も平静さを取り戻し、僕は現実に還ってきた。

「はぁっ、ホントに……、死んじゃうかと、思っ、た…………」

 ベッドの反対側の壁に立てかけた鏡を見ると、ベッドにうつ伏せに突っ伏して、汗で前髪をぐっしょりと濡らした少女が、こちらを不安そうに見つめていた。

 気を失うほどの絶頂が、性戯の果ての頂点だと思っていた。
 でも知ってしまった。昨日までの頂点は、身の危険を感じた脳が、強制的に自らの意識をフリーズさせていたのだった。
 でもさっきのは……今までのとは全然違う。


 一線を越えてしまった。


そう思った。

<つづく>

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