FC2ブログ

Latest Entries

「製作所へようこそ」 (15) 18禁 作.ありす

 逃げるようにして部屋に戻ったワタシは、周囲を十分に窺ってからドアを閉じて鍵をかけた。
 冷たい水で渇いたのどを潤してから、ワタシはPCに向かった。

 どんな写真を撮られていたんだろうか? 
 それがとても気になっていた。とにかくまず、コピーしてもらったメディアを再生した。

 何十枚もの画像ファイルのはじめの方は緊張したぎこちない表情のものだったが、ファイル番号が大きくなるにつれて自然な、魅力的な美少女のものになっていった。
 これならご主人様に送ってもイイかな? と思いながら、次のファイルを開いた。

「こ、これ!」

 画面には、うっすらと涙を浮かべながら、服を脱がされている自分が写っていた。
 下着姿の写真を撮られようとしている時のものだ。陵辱者こそあのブティックの女性だったが、必死になって抵抗しながらも服を剥ぎ取られ、レイプ直前であることを妄想させるに、十分な写真だった。
 抵抗もむなしく下着姿にされた少女は、顔を紅く染めながらも扇情的なポーズをとり、きわどいアングルから撮られた写真は、ポルノ雑誌に載っていてもおかしくないような、フェティシズムでいっぱいだった。
 こんな写真を撮られていたんだ……。
 自分では鏡を使っても見ることできないアングルから撮られた、アップの写真。そのショットを撮られていたときの記憶はまだはっきりと頭に残っている。

『カワイイねキミは……』

 店長はあの時、確かにそう言っていた。ファインダーの中に、今時分が見ているのと同じ場面を見ながら、そう言っていたんだ。自分が今この瞬間も同じように、たった一枚の薄布越しに局部を他人の視線に晒しているような錯覚を感じた。
 視姦……目で犯されるという意味を、初めてカラダで感じた。
 他人の視線によって惹起される、性の感覚。
 それを意識し始めたら、始めの方の写真ですら、性的な予感を感じさせられるものに、変化してしまった。
 初心な少女が、恥らうような笑顔を見せていた数分後には、こんな無防備な下着姿を晒してしまうんだ。
 そしてその憐れな生贄の羊こそ、ほんの少し前の自分自身なのだ。
 そんな背徳的な事実を元に、一つ間違えば起きていたかもしれない妄想に興奮していた。
 いつの間にか体が火照り始めていて、下着にも性的に興奮していることを示す変化が現れていた。

 ふと画面の隅を見ると、アイコンが点滅していた。
 サイトへの専用アクセスソフトだ。ダブルクリックすると、真っ黒なウィンドウが開き、赤い文字でメッセージが表示された。


     かわいい僕の奴隷。僕がキミのご主人様だよ。
     新しい服は買えたかな? 写真を楽しみにしているよ。
     キミからは判らないかもしれないが、僕はキミをちゃんと見守っているよ。

     さて、そろそろ、イカせて欲しいだろう?
     女の子の服を着たまま、鏡を見てオナニーをしなさい。
     ブティックでの体験を、細かく思い出しながらするんだ。
     それとこれからはイク時は

”ご主人様、エッチな私にイクことをお赦しください”

     と言うんだ。いいね。

     愛しているよ、僕のかわいいお菓子ちゃん。


 ご主人様……。

 リアルでそう言うのはとても抵抗があるだろう。だけど、これはあくまで仮の、お遊びなんだ。でも、

「……ご主人様」

 と、そうつぶやいたとき、官能の細波(さざなみ)がカラダの中を駆け抜けた。
 それはたぶん気のせいだと思い直し、送られてきたご主人様からのメッセージに、ブティックで撮ってもらった写真を何枚か添付して、返信した。
 服を脱がされている連続写真だけは、一枚も送らなかった。

 そして、ご主人様の言うとおりに、自慰を始めた。
 見知らぬ人の前に肌をさらす自分。突然直接もまれた乳房へのあの感触。初めて身につける女の下着。メイクをしてもらい、髪をブローされる自分。“カワイイね”などといわれながら、言われるままにポーズを取り、表情を変え、写真を撮られる自分。
 レンズを逆に通して大きく見えた、あの男性店員の瞳が忘れられない。
 いつの間にか想像の中のご主人様は、あの男性店員になっていた。

“カワイイ服だね。脱がせてもいいかな?”
「いや、やめてください、ご主人様」
“カワイイ下着だね。でもこれは何かな?”
「イヤ! 手を入れないでください、ご主人様」
“カワイイ乳首だ、つまんでもいいかな?”
「ダメです、そんなに強くしないでください、ご主人様」
“カワイイ反応だ。指を挿れたらどんな反応を見せてくれるのかな?”
「きゃふっ! もっと優しくしてください、ご主人様」

 淫らな想像は次第にエスカレートし、2日も溜め込まれていた性欲の塊が、次から次へと堰を切ったように溢れ出てきた。

 下着のサイズを測ったのは、あの男性店員に代わっていて、ほんの一瞬だけ生で触れられた乳房は、強引に揉みしだかれていた。想像の中のあの試着室で、ワタシはあの男性店員に辱めを受けていた。そしてスタジオの明るいライトに照らされた裸を曝け出しながら、あの男性店員に犯されていた。

“カワイイ僕のお菓子、イってもいいぞ”
「はひっ、ご、しゅヒんさまぁっ、えっちなぁ、ワタヒにぃ、ヒイクことをお、ゆるひくだひゃいっっ!!」

 絶頂寸前の途切れがちの息の中から、ご主人様の指示通りの言葉を搾り出した。
 全身がぶるるんっと震えて達した後に、快感の満ち潮が穏やかに引いて行くのはいつもと同じだった。
 だが、今回は以前とは違っていた。気を失うまでの快感ではなったのに、余韻にぼうっとしていると、段々と体が元の自分に戻っていったのだ。
 気を失うほどの快感を覚えなくても、元に戻れる。それは今までの様な果てのない不安ではなく、安心でもあった。
 しかし同時に漠然とした喪失感を感じたのも確かだった。
 弾力を失い硬くなっていく体。柔らかな快感を生み出してくれる乳房は、萎んで硬くて平らな胸板に変化した。キュンとなるような切ない子宮と卵巣は、まるでこの体に不要なものだとでも言わんばかりに下腹部から押し出されていく。全身の何処であっても、さする度にくすぐったかった皮膚の感覚も、鈍くなって行った。
 そしてその喪失感が自分の人生をも変えていくことに、その時の自分は気付いていなかった。

 あらゆる意味で、女の体の性に関して、無知だった。

<つづく>

コメント

コメントをどうぞ

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://okashi.blog6.fc2.com/tb.php/4387-a104f0c9

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

DMMさんの宣伝

 

初めての人はこちら

ts_novel.jpg

 

性の揺らぎに関する作品でお勧めのもの

ts_syouhin_20090318225626.jpg

 

性の揺らぎに関する作品(一般)

ts_syouhinもと

 

ブログ内検索

 

最近のコメント

プロフィール

あむぁい

  • Author:あむぁい
  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

全記事表示リンク

ブロとも申請フォーム

月別アーカイブ

 

最近の記事

 

ブロとも一覧


■ ブログ名:M物語(TSF小説)

 

カテゴリー

新メールフォーム

イラスト企画ご案内

20080810semini.jpg

 

リンク

RSSフィード

2019-11