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投稿TS小説 楽しいバレンタイン(仮)

作.七条友奈
イラスト.吉野かや

時は2月12日。俗に言うバレンタインが近づいた夕方。今日も今日とて友人2人と、学校帰りにナンパをしていた孝は意気揚々と帰宅した。
お笑いネタ番組【レッドンカーペット】に出演しているお笑いタレントばりの軽口トークで、今日も3人組みの女子高生と即興デートしてきたからだ。
孝「おう、葉子ネェ。ご精が出るね~」
キッチンに入ると、孝の2歳上の姉・葉子がチョコ作りに勤しんでいる。ざっと100個近い数だ。
葉子「仕方ないでしょー。商売だもの」
葉子は弟の孝と違い、県内でもトップクラスの進学高校へ通っている。しかも理数系の成績は学校で1、2を争う。
化学研究部の部長も務めている才女である。
葉子「研究費を稼がなきゃねー。こっちは男子用媚薬入りで・・・」
孝「何気にサラッとすごい事を言うよな」
彼女が作っているのは≪特殊バレンタインチョコ≫。
調合知識を活かして葉子が作る特製のモノ。
早く言えば媚薬入りだったり、媚薬入りだったり、媚薬入りだ・・・
葉子「失礼ね。媚薬入り以外もあるのよ」
孝「例えば?」
葉子「利尿剤入り・睡眠薬入り・しびれ薬入り・女子用媚薬入り・・・」
孝「ちょっと待てよ。女子用って何だ?」
葉子「バレンタインにチョコをあげる相手が、男とは限らないでしょ」
孝「・・・世も末だな。俺には関係ねーけど」
葉子「あっ!ちょっと失敗したかも!」
会話に気を取られた葉子が視線をチョコに戻す。孝はさっさと2階へ上がって行った。
そう。確かに孝には関係ない・・・ハズだった。

2月14日。孝の学校でもバレンタインのチョコ渡しが起きていた。
建前上は禁止だが教師も黙認している。女の子もわきまえていて、成績が悪い教科の教師にチョコを渡したりしているのだ。
孝も、日頃の付き合いのよさで何人からかチョコを貰っていた。
中でも同級生の一人には校舎裏に呼び出されて。
女の子「あ、あの・・・・・・」
孝「まーまー。いいじゃん。・・・名前なんてったっけ?」
女の子「み、瑞希です」
孝「オッケー。ミズキちゃん♪バレンタインってさ、楽しく行こうよ」
チョコを貰える勝ち組と、貰えない負け組があるなら、孝は勝ち組に入る。殆どは義理チョコだろうが、孝にとっては結局はイベントに過ぎないこの日。やけに馴れ馴れしく瑞希の肩に手を回した孝は、もう片方の腕で瑞希の胸をさり気なく触り始めていた。
孝「これミズキちゃんの手作り?」
瑞希「いえ・・・手作り風で・・・近所の高校の通販」
孝「ふーん。まぁいいや。このチョコ、1番で食べてあげるからさ」
孝は丁寧にチョコの包み紙を開け、瑞希の目の前でチョコを食べた。
正確には、甘いものは少々ニガテなので半分だけ。残り半分は包み紙ごとカバンの中だ。
孝「チョコの次はっと」
孝が優しく瑞希の髪を撫でる。瑞希はこういった経験値が殆ど無いのだろう。反対に孝は割りと経験がある。瑞希の動揺した表情を楽しみながら指先がスカートの中へと入りだしていた。

kaya_y.jpg

2月15日。風は冷たいがよく晴れた土曜日。斉藤家は共働きで、土日も両親にはそれぞれ仕事がある。休日の惰眠をむさぼっていた孝は、ベッドの中の甘い香りと胸の違和感に目が覚めた。
そして現実を知った。
孝「きんきゅー対策会議ー。ドンドンドン・ぱふぱふぱふ!」
リビングで叩き起こした葉子と向かい合った孝は、パジャマの胸を開いた。大きい胸が出てくる。
葉子「・・・ホンモノ?」
孝「偽者つけてどーするよ?」
葉子「髪もホンモノ?」
孝「偽者つけてどーするのって」
葉子「股間は?」
孝「調べた。ぶっちゃけ、あるハズのモノが無い」
葉子「病院行く?」
孝「精神病棟へ隔離されるなフツー」
孝は胸あり・くびれあり・顔良し・ムダ毛なしの美少女へ変身を遂げていた。正直、これが自分なのを後悔するぐらいのイイ女へ。
葉子「昨日の夕食は同じ物を食べたから、夕食が原因じゃない・・・。風呂もトイレも異常ない・・・。ケータイも家の中で使用は可能・・・」
孝「ケータイ関係あんの?葉子ネェ」
リビングを歩き回る葉子の行動を、孝は不振に思った。
葉子「宇宙からの怪電波を調べるにはケータイが一番なのよ」
さも当たり前に言ってのけた葉子は、ソファーに座り直す。
葉子「あんた、変なクスリでもやってない?」
孝「クスリは葉子ネェだろ」
葉子「私の部屋から何か持って行って飲んだ?食べた?」
孝「しねぇっつーの。・・・チョコは学校で貰ったし・・・」
通学カバンをひっくり返す。教科書・ソートと共にチョコが幾つか落下する。
葉子「あ!あんたソレ・・・私が調合したチョコ!」
葉子は自分が調合したチョコの包み紙を、全て赤地に白い星の包装紙にしていた。
葉子「誰から貰った?顧客リスト調べるから」
普段はノートPCを持ち歩く葉子だが、バレンタインチョコの顧客リストは大学ノートで作ったらしい。ページをめくる。
孝「あっと・・・ミズキとか言ったか・・・な?」
葉子「あんたの学校で、ミズキ・・・ミズキ・・・。・・・・・・・あった!加納瑞希!調合は媚薬と・・・精力剤」
孝「せ、精力剤!?おっそろしいな・・・」
この時ほど孝は、女性が計算高いと思った事はない。
葉子「・・・失敗したかもと思ってたら・・・本当に失敗だったか」
あろうことか、12日に失敗したチョコは加納瑞希が、斉藤孝にあげる予定のチョコだったらしい。
葉子「さぁー大変だ。中和剤を作んなきゃ」
孝「どれぐらいで出来る?」
葉子「そうねぇ・・・1年あれば?」
孝「おっせーな、おい!」
葉子「だ、大丈夫よ。男にはすぐ戻れるから」
孝「はぁ?」
葉子「あんた・・・そのチョコ食べてから、性的に興奮したでしょ」
葉子は少しバツが悪そうに視線をそらした。
孝「なんのこっちゃ?」
葉子「にぶいわねぇ。だから、ほら。しゃ、しゃせーしたとか・・・」
孝「ひらがなで『しゃせー』ってか」
葉子「う、うるさいわね。とにかく、そーゆう事をしたんでしょ?」
悪びれもなく孝は頷いた。
葉子「お、同じように女性の身体でも性的な快感を得れば、男に戻れるわ。多分・・・いや、絶対に」
孝「ほう、そうか。じゃあ早速」
パジャマのズボンを脱いだ孝は、トランクスを下げる前に手を止めた。
孝「でもさ、男に戻っても中和されねぇと」
葉子「また女の子になるでしょうね」
中和剤の配合を計算し始めた葉子は、孝の顔を見ずに答える。
孝「じゃ、暫く女でもいいか!オナニーすれば行き来できる身体なんて滅多にねぇし!」
パジャマのズボンを履き直した孝を見て、葉子は改めて孝の性格と考え方に驚嘆した。本当に自分の弟なのだろうか?コイツは。もしかしたら橋の下で拾われたのかもしれない。きっとそうだ。
大学は県外に決めて、進学と同時にこの弟から離れよう。
葉子は堅く心に決めた。
孝「っつーわけで葉子ネェ。ブラジャーとか貸してくんね?」
葉子「はいはい。持ってくるわよ」
孝はパジャマとシャツを脱いで、両手で自分の胸を触る。
孝「あ、俺Dカップぐらいあるな。じゃ葉子ネェのじゃだめだ」
葉子はBカップである。
ワハハと笑う弟に殺意を覚えた。
中和剤の前に、バストアップ薬を考えようと、半ば本気で思っていた。

<つづく?>

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