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投稿TS小説 ういんぐ・ふぉーむ

作.テノー
イメージキャラ作成:八城惺架

俺の部屋は、狭い。その狭い部屋の中で俺達は睨み合っていた。
あ、俺の名前は 山本 安曇。高校生です一応。よく中学生に間違えられるけどさあ…。
それはともかく、俺は今妙な事態に直面していた。学校から帰ってきたら俺の部屋に見知らぬ少女がいたのだ。おまけにその少女、どう見ても人間の外見をしていない。
尖った耳、角、蝙蝠のような翼。本人曰く、悪魔。
「自己申告なんてアテになるか。」
「ひーどーいー。信じてませんねー。」
「通報されないだけありがたく思え。」
「むうー…。」
泥棒かと思って蹴飛ばすところだったぞ。
「で?その自称悪魔が俺に何の用だ?」
「説明するとそれはそれは長くなるんですが…。」
「短くまとめろ。」
「…卒業試験であります。」
ワケわからん。自称悪魔とのたまう少女…アイリス…はこっちの脱力加減に
は気がつかない様子でさらに話を続ける。

「何だよそれ、悪魔にもテストあんの?学校あんの??」
「学校ではなくて、ある偉い悪魔の方に弟子入りしていましてですね…。」
話を聞くとつまりこういう事だ。
この自称悪魔はある上級悪魔の下で見習いをやっているのだが、生まれついての天然気質によりポカをやらかしまくり、半ば見放されかけてるんだとか。
それでもどうにかこうにか勉強を重ね今回やっとこさ一人前と認めてもらえる卒業テストまで漕ぎつけた。そんでもってそのテストとやらの対象に選ばれた
人間ってのが俺という訳。身勝手かつ迷惑な話なんですけど…。

「それでテストってのは?」
「あい、人間さん一人の願いを叶えます。代償として魂を頂きます。」
「また直球だなおい…。しかもバカ正直に本人の前でしゃべるなよ…。」
「はうあっ!!」
コイツを見ていると本当に悪魔かどうか怪しい…。迂闊すぎてこっちが不安になってくるんだけど。
「とにかくですねっ、あなたの魂を持って帰らないと卒業できません!!」
「知るか!てか何で俺なんだ!とっとと帰りやがれ悪霊退散!!」
「そんな~!!ていうか悪霊じゃなくて悪魔です!!」
「似たようなモンだろうが!!」
若い身空で悪魔に魂くれてやるほど落ちぶれてない。迂闊な悪魔で助かった。
それにしてもコイツをどうやって追い返すか、と考えていたら…。
「願い事、ありませんか?」
「はあ?」
涙目で尋ねてきやがった。同情誘ってるんだろうがそんな手にのるか!
「お前に叶えてもらいたい願いなんぞない。いいから諦めろ。」
「…身長、伸ばせますよ?」
「人 が 気 に し て い る 事 を !!」
ああうん。そりゃ背は高いほうがいいさ。幼馴染にも背の事でからかわれっ放しで…。
ごめんなさい話が脱線しました忘れてください。
こっちの動揺を見抜いたのかどうか知らんがアイリスはある提案を持ちかけてきた。
「お試し期間という事で、代償ナシで一つ願いを叶えてあげます。叶えた願い
に満足してもらえたら本契約のほう考えてください。」
「…満足しなかったらどうする気だ?」
「!!」
こいつ、ひょっとして卒業する気ないんじゃないのか?


すったもんだの議論の末、とりあえずアイリスの提案を呑む事にした。聞いてくれないと意地でも帰らないと駄々こねるのでね。
こうなったら適当な文句つけて追い払ってやる。ちなみに願いですが…。
はい背を高くしてくれと頼みましたこんなんでゴメンなさい。
「ていうかそんな事できるのかこの自称悪魔。」
「まだ信じてくれないんですか!?いいですよやってみせますよ!!」
「…。」
アイリスが呪文を唱えるとともに魔方陣が現れる。…本当に悪魔だったのか。
今更ながら不安になってきた。
「ではでは安曇くんの願いを叶えてあげます!」
「一応言っておくが余計なマネするなよ?問答無用でいきなり魂抜き取るとかナシだからな?」
「そんな高等技術もってませんよ。」
「…俺的には安心するところなんだろうが、何故か叱ってやりたい。」
「あう」
軽口を叩き合っているうちに、俺の体が光に包まれはじめた。体が熱くなってくる。どうやら変化が始まったようだ。
薄れかけた意識の中、頭の中を一瞬栗毛色の長い髪がよぎった。そのときなんだか取り返しのつかない事になるような気がした。

女の子な悪魔に変身する男の子


「…完了!」
言われずとも自分の体の変化はわかった。高く伸びた背、尖った耳、角、コウモリのような翼にでかい胸…っておい。
…。
……。
「これは…。」
自分の声におもいっきり違和感を感じる。ついでに術をかけた張本人はというと点になった目で俺を見ている。
そう。
オレは悪魔の姿になっていた。しかも女。
「…不合格なオマエ。」
「アルェ―――!?!?!?」
「たしかに背は伸びたが、それ以前に人間じゃなくなっちゃったよオイ…。」
悪魔にしてくれと頼んだ覚えはない。
「失敗しましたあ!!」
「失敗しましたで済むかあ!!」
アイリスは涙目になってうろたえてる。泣きたいのはこっちのほうだっての!
途方に暮れたオレはその場にへたりこんでしまった…。


<とりあえず続く>

はじめまして。悪魔っ子に魅かれてSS書いてしまいましたが…。

コメント

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早く続きが見たいです。
こんな二次元的なシチュいいですよね

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