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投稿TS小説 変貌の百合姫-シェリーの甘い企み続編-(10) by.りゅうのみや <18禁>

私たちは学校のプールの上を飛び回っている。
まずはみなもがいるかどうか確認するためだ。
「あ、あそこにいるの……あれがみなもじゃない?」
「よく見つけたわねシェリー、鷹のように視力がいいわね」
さらに近づいてみれば確かにみなもであることがわかる。
丁度クロールの最中らしく、優雅に泳いでいる。
さて…、
「あの場に乱入して犯すこともできるのだけど、
シェリーはどうした方がいいと思う?」
ここで問題となっていることは周りの人に気付かれないだろうかではなく、
人がいるかいないかどちらの方が効果的か尋ねる内容であった。
実際、みなもの周囲にマジックミラーみたいな結界を張れば、
周りからはこちらのサキュバス化の試みに気付かれる心配はない。
「そうね…、今すぐは得策じゃないわ。
周りに人がいることだし、彼女、パニックになると思うわ」
なるほど、そういう考えもできるのか。
それなら今すぐ行動するのではなく、
水泳が終わるその時を狙った方がサキュバス化に応じてくれやすい。
卑怯な手だが、少しでも有利な状況の下で行動を起こした方が
リスクが少ないのは、目に見えて明らかだった。
しかし……、

「みなもってあんなに可愛かったかな……」
ついうっかり呟いてしまった。
「あれ? 今頃気がついたの?
てっきり私は涼ちゃんの好みだから、
サキュバス化を目指そうとしているのかと思ったわ」
「なっ、そんな馬鹿なことしないわよ。
と言うかそんな余裕なんてあるわけないでしょ、
私の命がかかっている状況の中で!」
やはり普段の会話はシェリーの方が一枚上手だ。

そうした会話をしている間に部活が終わったのか、
部員が疎らになって来た。
こうした時がチャンスとなってくる。
別にここでなくてもいいのだが……、
「スクール水着姿のみなもを犯す方が萌えるから?
涼ちゃんってやっらしぃ~♪」
「な、ななななななっ!」
肝心な時にあまり実力を発揮できず、
こういうどうでもいい時にだけ読心力を発揮するのだから、
狙っているとしか思えないのだが……。
しかし図星なのだから反論できない。
でもこういったちょっと小悪魔的な要素に惹かれているのも事実だ。
「ほ、ほら、今がチャンスよ。私に続きなさい!」
そう言うなり私はグングンと急降下をした。

スタッ

みなもの背後に着地した。
私はすぐさま右手を地面に触れて魔法陣を描いた。
これでもうみなもは周りから見えない存在になった。
逆にみなもにとってみれば私達の存在に気づくようになる。
「なも……、みなも……」
「え? その声は……、ええっ!?」
みなもは振り返ると驚いた表情をみせた。
「お久しぶりぃ、みなも♪」
「りょ、涼子ちゃん、それにシェリーちゃん!
ど、どうしたの! いままでどこにいたの!?」
「ごめんねみなも、寂しい思いをさせて」
「涼子ちゃん……、涼子ちゃん……!」
あまりに当然の反応を示されたら、この後の展開に罪悪感を抱くが、
自分の身だけでなく淫魔界のことを思って行動を決起するしかなかった。
「ごめんね……、みなも…」
そう言って私はみなもの頬にキスをした。
いきなり唇を奪えばそれは完全にサキュバスになるよう誘っていることになるが、
これくらいならスキンシップの一環として受け流すこともできる。
「あ……、涼子ちゃん今までどうしたの?
それにシェリーちゃんも……。
おうちの方とかずっと心配していたのよ」

みなもが冷静に話すことができているのも、
声を掛ける前に翼と尻尾と額のルビーを一端消したからだ。
しかしキリのいいところでまた出さないといけない。
その出すタイミングこそ勝負の分かれ目となる。
「私は……、あなたを連れにやって来たのよ」
「連れる? どういうこと?」
「私はあなたが知っている『相良涼子』でもなければ、
『相良涼』でもない。言ってみるなら『サキュバスとして生まれ変わった相良涼』よ」
「え? 涼子? 涼? サキュバス?」
頭にクエスチョンマークが飛び交っていることだろう、
私が逆の立場だと同じ反応を示していただろう。
「順を追って話をするわ。
私は元々相良涼と言う男性だった。
しかし不慮の事故で死亡直前まで追い込まれたわ」
「相良涼…、不慮の事故……」
「それを救ってくれたのがシェリーよ。
彼女は知識欲のために私を人体実験にして、男性から女性に変えた。
その方法は精子の遺伝情報を書き換えるものであった」
「人体実験……、…せ、精子!?」
先程まで私の言ったことを反復する程度の反応しか示さなかったものの、
流石に卑猥な言葉には敏感だったようだ。
無理もない、みなもは性に疎いのだから。
「大丈夫!? ここでいったん話を打ち切りましょうか?」
「いえ、続けてください!
知りたいのです、どうして涼子ちゃんが消えちゃったのか」
そこまで言われたら断る理由はなかった。

「男性ではなく女性として世に生まれたのが、
あなたがよく知っている相良涼子。
三ヶ月半前までは私は相良涼子の人格が宿っていた。
しかし本来の、相良涼としての人格が目覚めたの。
あなたが知っている涼子はもういないわ」
一ヶ月半相良涼として過ごし、二ヵ月前に失踪したのだから
足し合わせて三ヵ月半前に今の私の人格が宿っていることになる。
私がみなもに初めて会ったのはちょうど過ごしやすい時期、
あれは確か五月あたりだったと思う。
もうだいぶ昔の話のように思える。
「知って………たよ。
私、最初から、涼子ちゃんが涼になる時から知っていたよ」
「……え?」
「だって性格が結構変わっていたし色んなことを忘れているし。
いくらなんでも一週間前にパフェ食べに行ったことすら
忘れているなんて、考えられないから……」
ああ……、もうバレバレだったんだ。
「どうして黙っていたの?」
「少なくともあなたに罪がないように思えたので…」
「それは……、どこを見てそう思ったの?」
「女は人を見る目が違うのよ。
じっくりと観察すれば簡単に分かるわ」
女心なのか、まだ三ヶ月半しか経ってないのだからそこら辺はよくわからない。
シェリーの方を見つめる。
コクコク
どうやら本当のようだ。
「ごめん……、結果的にあなたを騙す形になって」
「ううん、あなたはやっぱり私の知っている涼子ちゃんだよ。
その悩んでいるときに両手を背中にまわす癖、
ようやく戻ったのだもの。
それに最初の頃はぎこちなかった涼子の演技も、
私のもとにいなくなる頃には、
もうすっかり考え方まで涼子ちゃんそのものだったわ。
やっぱりあなたは私の知っている涼子ちゃんだよ!」
「ごめんね……、ごめんねみなも…」
私はしばらくの間みなもを抱き、泣きついていた。

<つづく>

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