FC2ブログ

Latest Entries

投稿TS小説 変貌の百合姫-シェリーの甘い企み続編-(11) by.りゅうのみや <18禁>

大分時間が経過したのか、日が傾きかかっていた。
「シェリーはさっき言っていたように私とは血縁関係は全くないわ、
実験の経過を観察するために地上に降りて来たの」
「え、シェリーはいったい何者なの?」
「平たく言えばもののけという種族で人間ではないわ」
「……!」
「しかし、私と恋に落ちて、もののけとしての立場を捨てたわ」
「どうして……ですか?」
「それは生存維持活動が人間の生体エネルギーを
奪う方式に嫌気がさしたからよ。
生体エネルギーを失った人は命を落すの」
「……、もしかして人と触れることで情が移ったとか…?」
呑み込みが早くて助かった。
言おうとしたことを言ってくれた。
「その通りよ、シェリーはもののけより
下等生物とも呼べるサキュバスに身を落としたわ」
「さきゅ……ばす?」
理解力は高いけど、ウブなためか性的な話になると知識に欠けるようだ。
まぁ、あまり知り尽くしても反応に困るのだが……。
「エッチなことをすることで、
人の生体エネルギーを吸い取る種族のことよ。
サキュバスなら人の命まで奪うことはないわ」
「………っ!」
急にみなもの顔がボッと燃え上がるように真っ赤になった。
大丈夫かな、話しを続けて?
「話を続けてもいいかしら?」
みなもはただ黙って頷いた。

「シェリーはサキュバスになったばかりだから、
危険を冒して性を吸い取ることができなかったわ。
そこで恋人同士となった私が性を与えるパートナーになったわ」
「恋人に…? シェリーちゃんと?」
そう言って視線をシェリーの方に向ける。
「まぁ……、長い人生にはいろいろあるのよ」
今まで私が説明していたのを見守っていたシェリーだったが、
聞き流してほしいのか頭を掻きながらそう答えた。
「話を続けるわね。
しかし一人の人相手だとどうしても性を吸い尽くしてしまうわ。
それこそ一日中性を吸わないと生きることすら難しくなるの」
「そんな……、シェリーちゃんがそんな目に……」
「重要なのはその後、もう普通の生活ができなくなった私達は、
人間界を離れ、サキュバスが住む淫魔界に住み着いた。
性の手ほどきを受け続けた結果、私はサキュバスへと生まれ変わったの」
「あの、そんなこと急に言われても信じられません!
何か証拠があるというのですか?」

とうとうその言葉が出たか……、
そこまで話が展開できたのならとりあえずの成果を挙げたことになる。
ついに種明かしをする時がやって来たのね…。
「いい、今から見せることにびっくりするかもしれないけど、
でもそれは現実のことなのよ。
私のことを嫌いになることがあっても現実だけは認めてね」
「…………わかったわ」
そう、ぼそっと呟いた。
後戻りはできなかった。

私とシェリーは力を解放した。
背中からは大きな翼が、お尻からは長い尻尾が突き出てきた。
そして私の額にはルビーのようなものが浮かび上がった。
「………! これは!?」
「ごめんなさい、私は見ての通り化け物よ。
人間だった時の記憶は持っているけど、体は人間ではない。
人間より淫らなことを考えて、そのためだけに生きている。
だから、あなたが拒めば私はここを去るわ……」
本心だった、これ以上みなもを傷つけたくなかった。

ガバッ

「え…?」
突然のことで何をされたのか分からなかった。
「みなも…?」
何とみなもは私に飛びついたようだ。
「やっぱり……、やっぱりあれは涼子ちゃんだったのね!」
「え? どういうこと?」
今度は私の方がみなもの言っている意味が分からなかった。

『やっぱり』 『あれ』

その言葉の意味からすると、
今の自分の姿をある程度知っていなければ、言えない発言だったから。
「どうしたのみなも、やっぱりって?」
「はいっ、私、ここ2,3日不思議な夢を見たのです」
「不思議な夢? どんな?」
「遠くからでしたが、人が空を飛んでいる夢でした。
その人は大きくて真っ黒な翼を持っていました。
そして私の目の前に華麗に舞い降りたのですが、その顔が……」
「まさか私だったというの!?」
みなもは頭を頷いた。
何ということだろう、みなもは知っていたのだ。
予知夢…、いや私がサキュバスになったのはちょうどその頃だから、
偶然かもしれないけれどみなもには遠くの出来事を
察知できる力があるかもしれない。
「私は嬉しかったわ。
もう会えないと思っていた涼子ちゃんに再び会えるなんて。
でも朝になるといつもあなたは消えてしまう…。
あなたもここから消えるわけじゃないよね?」

うっ、そうきたか。
私は正直どうしたらいいのか分からなかった。
ここで消えないというのは簡単だった。
しかしそれは彼女をサキュバスにするということで、
今は冷静さを失っているみなもを誘ったら
有無を言わずにサキュバスになってしまう。
でもそれは確かに自分の意志ではあるものの、
冷静な判断のもとで下した決断とはいえないからだ。
「ど、どうしたの!? 涼子ちゃん、どうして泣いているの!?」
泣いている? 私が?
手で目元を拭った。
大粒の涙が流れていたのが分かる。
「辛いことがあれば全部私に話して!
あなたが悲しむと私も胸が痛いわ……」
情けなかった。
逆に慰められた。
なんでだろう、これから酷い目に遭わせるはずなのに、
逆にそういった不意打ちがやってくるとは……
「辛いことは全部話して。
私、涼子ちゃんのためなら何でもするわ」
「…………わか……ったわ、今から言うことをよく聞いて……。
あなたを………サキュバスにします…」

言ってしまった。
今までみなもをサキュバスにするプランを散々考えていたけど、
実際にこういう形でやってくるとは……
サキュバスにも良心というものが存在するのだなと思った。
だって、こんなに胸が痛いから。

<つづく>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://okashi.blog6.fc2.com/tb.php/5989-a8d61e7f

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

DMMさんの宣伝

 

初めての人はこちら

ts_novel.jpg

 

性の揺らぎに関する作品でお勧めのもの

ts_syouhin_20090318225626.jpg

 

性の揺らぎに関する作品(一般)

ts_syouhinもと

 

ブログ内検索

 

最近のコメント

プロフィール

あむぁい

  • Author:あむぁい
  • 男の子が女の子に変身してひどい目にあっちゃうような小説を作ってます。イラストはパートナーの巴ちゃん画のオレの変身前後の姿。リンクフリーです。本ブログに掲載されている文章・画像のうち著作物であるものに関しては、無断転載禁止です。わたし自身が著作者または著作権者である部分については、4000文字あたり10000円で掲載を許可しますが、著作者表記などはきちんと行ってください。もちろん、法的に正しい引用や私的複製に関しては無許可かつ無料でOKです。適当におだてれば無料掲載も可能です。
    二次著作は禁止しません。改変やアレンジ、パロディもご自由に。連絡欲しいですし、投稿希望ですけど。

 

全記事表示リンク

ブロとも申請フォーム

月別アーカイブ

 

最近の記事

 

ブロとも一覧


■ ブログ名:M物語(TSF小説)

 

カテゴリー

新メールフォーム

イラスト企画ご案内

20080810semini.jpg

 

リンク

RSSフィード

2021-04