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選ばれしもの(仮)
作.ZERO 挿絵&キャラ.アリ
「次の店主はこの子か。」
ワシは突然崩れ落ちた客の容姿を見てそう呟いた。

この子に注文を聞いた時には間違いなく、男の子だったはず。
にもかかわらず、今は女の子。
そして、稼ぎ時にもかかわらず店内にいるのはワシとこの娘の二人だけ。
ワシは臨時休業の札を表にかけると、気絶している娘を奥の間へと運び込んだ。
----
「ここは?」
「おお、目を覚ましたかね。」
「僕は一体?」
「君はこの店に選ばれてしまったのだよ。」
「店に選ばれた?
どういうことですか?
それに、僕のこの身体って女の子ですよね。
本来ならパニックになっていてもおかしくないのに、なぜかそれを自然だと受け入れられるんです。
身体にも違和感を感じないし。」
「そうじゃな、その辺りから説明しようか。
ワシは寿 司というこの店の店主代理じゃ。
そしてお主が次期店主候補という事になる。」
「店主候補、ですか?」
「正確には候補というより、店主になる条件が揃うのを待っている状態じゃな。
この店は非常に特殊でのぉ。
店が店主を選ぶのじゃ。」
「店が店主を?」
「そうじゃ、ワシが店主代理とゆうたのはワシの連れ合いが店主だったからでのぉ。」
ワシは懐かしさに涙をにじませながら周りを見渡すと、床で寝ている娘にこの店の事を告げた。
この店は店が店主を選ぶ事。
選ばれた店主候補は毎日、この店に通わされる事。
店主候補は店内では毎日性別が変わり、ウエイターとウエイトレスを交互に行う事になる事。
性別が反転している間は現店主、およびその連れ合い、本人以外は本来の性別とは別人だと認識される事。
そのほかいくつかの点を注意して、伝えた。

「最大の問題点は次期店主となる事を拒否できんことじゃろう。
毎日、通わねば性別は反転したままになってしまい、帰るところが無くなる。
一週間、通わなければ性別は反転したままとなってしまうでの。
よっく注意しなければならんぞ。
そうじゃ期限の事を言っておかねばならんの。
ウエイターとウエイトレスをこなす期限はどちらかの姿で伴侶を見つける事じゃ。
いずれかの姿で子をなした時、その変化はとまる。
子供を孕めば生涯女性として。
子供を孕ませれば生涯男性として、この店を伴侶と共に切り回す事になる。」
「もしかして寿さんの奥さんって?」
「そう、ワシの妻が先代の店主でのぉ。
ワシの親友じゃったのだが、この店をわしも手伝っていてそのまま…
ワシらの子供たちは店に選ばれなかったでの。
まぁ、わしの言った事が事実かは自分自身で確かめるが良かろうて。」
「次の店主はこの子か。」
ワシは突然崩れ落ちた客の容姿を見てそう呟いた。

この子に注文を聞いた時には間違いなく、男の子だったはず。
にもかかわらず、今は女の子。
そして、稼ぎ時にもかかわらず店内にいるのはワシとこの娘の二人だけ。
ワシは臨時休業の札を表にかけると、気絶している娘を奥の間へと運び込んだ。
----
「ここは?」
「おお、目を覚ましたかね。」
「僕は一体?」
「君はこの店に選ばれてしまったのだよ。」
「店に選ばれた?
どういうことですか?
それに、僕のこの身体って女の子ですよね。
本来ならパニックになっていてもおかしくないのに、なぜかそれを自然だと受け入れられるんです。
身体にも違和感を感じないし。」
「そうじゃな、その辺りから説明しようか。
ワシは寿 司というこの店の店主代理じゃ。
そしてお主が次期店主候補という事になる。」
「店主候補、ですか?」
「正確には候補というより、店主になる条件が揃うのを待っている状態じゃな。
この店は非常に特殊でのぉ。
店が店主を選ぶのじゃ。」
「店が店主を?」
「そうじゃ、ワシが店主代理とゆうたのはワシの連れ合いが店主だったからでのぉ。」
ワシは懐かしさに涙をにじませながら周りを見渡すと、床で寝ている娘にこの店の事を告げた。
この店は店が店主を選ぶ事。
選ばれた店主候補は毎日、この店に通わされる事。
店主候補は店内では毎日性別が変わり、ウエイターとウエイトレスを交互に行う事になる事。
性別が反転している間は現店主、およびその連れ合い、本人以外は本来の性別とは別人だと認識される事。
そのほかいくつかの点を注意して、伝えた。

「最大の問題点は次期店主となる事を拒否できんことじゃろう。
毎日、通わねば性別は反転したままになってしまい、帰るところが無くなる。
一週間、通わなければ性別は反転したままとなってしまうでの。
よっく注意しなければならんぞ。
そうじゃ期限の事を言っておかねばならんの。
ウエイターとウエイトレスをこなす期限はどちらかの姿で伴侶を見つける事じゃ。
いずれかの姿で子をなした時、その変化はとまる。
子供を孕めば生涯女性として。
子供を孕ませれば生涯男性として、この店を伴侶と共に切り回す事になる。」
「もしかして寿さんの奥さんって?」
「そう、ワシの妻が先代の店主でのぉ。
ワシの親友じゃったのだが、この店をわしも手伝っていてそのまま…
ワシらの子供たちは店に選ばれなかったでの。
まぁ、わしの言った事が事実かは自分自身で確かめるが良かろうて。」
コメント
そういったコメントを頂けるとうれしいです。
いまさらかと思いますが、続きが読みたいですね
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