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My Little Princess (4)

作.うずら
キャライラスト&挿絵.いずみやみその

<4>
「ああ、やっぱり素敵です、アリッサ」
「そうですね。このまま持って帰りたいぐらい」
「だめです、イルマ。わたくしのものです。誰にも渡しません」
「だ、そうよ、アリッサ?」
「そう、ですか」
 その言葉、男のときに言ってもらいたかった。鏡に映るその姿は姫様をお守りするどころか、だれかに守ってもらわないといけないほど頼りない。これでは、たとえ姫様が渡さないと言っても、お仕えすることはできないだろう。
「あら、ご機嫌斜め?」
「そんなことより、まともな服をください」
 覗き込んできたイルマをにらみつける。この諸悪の根源め。イルマ自身は今の私など、なんとも思っていないだろう。だが、言葉がまずかったのか、珍しくむっとした表情を見せた。
「いまアリッサが着ているものは、まともとは認められないってわけ?」
「当たり前です。こんな下着も付けず……」
「それはわが国に伝わる伝統的な衣服よ。下着をつけないのも、昔からの慣わし。もちろん、時代とともに変遷はあるけど、大本は変わりません。あまり一般的ではありませんが、それはこちらの国々の意匠を取り入れた特別なもの。
 あなたたちにとって騎士道が大事なように、アタシたちにも大事なものはあるの。アリッサ、それをあなただけの価値観でまともではないと決め付けるのは、どうなの? その口でよく、姫様に知識を付けろ、見聞を広げろなんて言えたわね」
 何も反論できなかった。論点がずれている気もしないではないのだが……。たしかにこれでは姫様にとやかく言う権利はない。だが、それでもこの服には抵抗感が残る。
「しかし、これは……」
「まだ言う!?」
「い、イルマ、そのあたりで。アリッサも反省しているみたいですし」
「いーえ、だめです。何事も最初が肝心。おしおきです」
 おしおきなんて、いつ以来だろうか。見た目どおりの子供ならいざ知らず、仮にも国政に携わる者への言い草ではない。だが、反論する間もなく、肩から強引に服を剥かれた。
「ひっ」
 独特の構造のせいか、単に非力なだけなのか。半端に脱がされたせいで、腕が固定され、動かない。うっすらとピンク色の乳首が恥ずかしく、つい、しゃがみこんでしまう。
「あらぁ、アリッサ、どうしたの?」
 いやらしく、イルマが笑いかけてくる。分かっているだろうに。性格の悪い女だ。
「アリッサ、どうしたのですか? 顔も赤いですし、気分でも悪いのならお医者様に……」
 心配してくださる姫様。だが、この格好で診てもらうわけにもいかない。そもそも、羞恥心は医者にかかったところでどうこうなるものでもない。
 イルマと共に謀ったと分かっていても、憎めない。姫様になら、抱かれても……。はっ、あやうく飛んでしまうところだった。
 たとえ一瞬のこととはいえ、抱かれても、などと無礼極まりない。そして、私が男である以上、抱くのは私だ。そのようなこと、陛下も王妃様もお許しにはならないだろう。私とて血筋は悪くないが、おそらくもっと高位の者が婿として迎えられるはず。信頼されているという自負はあるものの、それとこれとは別問題。口惜しくはあるが、努力や才能でどうにかなるものではない。
「ッサ、アリッサ、ほんとうに大丈夫ですか?」
「ひゃい!?」
 声と顔があまりに近くて、驚いた。そのせいでバランスを崩して背中から転がってしまう。腕が固定されてしまっている以上、仕方がない。だが……起き上がれないのは、困る。
 試行錯誤したところで、いっこうにうまくいかない。仰向けにはなれたが、これでは芋虫だ。見た目以上に筋力もないのかもしれない。
 それよりも参ったことは、絨毯の毛で乳首がすれて、声が漏れそうになってしまうことだった。力が入らない原因は、ここにもあるのかもしれない。それでも起き上がろうと、身体をよじる。
「い、イルマ……」
「なんですか?」
「アリッサの、アリッサのかわいらしいお尻が、わたくしの前で揺れていますっ」
 興奮したような姫様の口ぶり。それで、ようやく気がついた。普段の装いとあまりに違っているため、意識になかった。今の体勢では、スカートがめくれて大変なことになっているはずだ。しかも、下着も何も身につけていない状態で。
「だ、だめです、姫様っ!」
 制止の声が、悲鳴に聞こえたかもしれない。羞恥のあまりどうにかなりそうだった。なんとか視線から逃れようと、ばたつかせた脚を押さえ込まれた。びくともしない力強さからして、イルマだろう。
「こ、この、離せっ」
「あら、そんな乱暴な言葉、ご主人様に使っちゃだめよ。それにあなたは今、女の子なのだから」
「え?」
 声とともに、イルマが横から覗き込んできた。恐る恐る後ろを見ると、頬をピンクにした姫様が脚をつかんでいた。体重をかけるようにしているせいで、動かないのだろう。
 さらりと姫様の手が内ももをなでた。直接触れるのとは違う、手袋の感触のせいでぞくぞくしてしまった。身体が勝手に震える。
「あ、姫さ、まぁあ!?」
 背中に弱い電気が走った。私のお尻に顔をうずめた姫様に、たぶん、なめられたのだろう。全身の力が抜け、絨毯に沈み込む。
「あら、かわいい声」
「はぁ……素敵です、アリッサ」
 ためいきをつく姫様は、いまだかつて見たことの無い姿だった。自らの肩を抱き、くねくねと身体をよじっている。幻滅、というわけではない。ただ、知らない一面に驚かされた。男女の壁がなければ、そんなこともなかったのだろうか。
「もっと、もっとその声を聞かせてください」
「え、ちょっと、やめ、ひゃぁあっ」
 長考癖のせいで油断がなかったといえば嘘になる。が、気を張っていればどうにかなった、とは思えない。私の下半身を持ち上げた姫様。その隙間にクッションを挟んだイルマ。狙っていたかのようなコンビネーションで、お尻を差し出すような姿勢にされてしまった。
 さきほどと同じように、できたばかりの、その、女性器にぬるりとした塊が這う。男の私ですらしたことのない行為だ。そんなものをどこで覚えたのか……やはり、イルマが元凶だろうか。叱らねばと思ったが、正常に論理立った思考ができたのはその時点までだった。
「あっ、ひゃめ、中、はいって、はううんっ」
 くちゅくちゅと音がして、姫様の舌が中に入ってきた。本来なら存在してしかるべきだが、異物感も違和感もない。ただ未知の快感だけが私を支配していた。
 なめられるたびに、目の奥がチカチカと明滅する。胸がこすれるたびに、背中がゾワゾワと逆立つ。なにも考えられない。
「ああっ、ひゃうんっ」
 わずかに粘つくような水音が、三人だけの部屋にひびく。
「アタシだけ仲間はずれというのも、つまらないわね……。ちょっと失礼して」
「ぁ、っ、はひっ」
 服がぬげている首や、耳にもあたたかいものがはいまわる。軽くかまれたりして、そこがじんわりと熱くて、きもちがいい。
 反対に下の方は、はげしくつきあげてくる感じで。中をなめられているだけなのに、それだけなのに、一度ごとに射精しているみたい。首のやわらかいののせいで、それがもっと強く思えてくる。でも、まだ、まだたりない。
「もっと、もっとぉ」
 おねだりに応えるように、中の動きが激しくなる。奥、奥がきもちいいの。
「んちゅ、完全に女の子になってしまっていますね。これがあの誇り高いメイフィール殿だと思うと……うふふふ……。ねぇ、姫様、そろそろイかしてあげませんか」
「ぺちゃぴちゃ、ぢゅぅー?」
「そうですね……。割れ目の先のところに、お豆さんがないですか? それを思い切り吸ってあげてみてはどうでしょう?」
「ん、これ、ですね……ちゅうぅぅっ」
「あっ、あぁっ、ああぁぁっ」
 あたまの中がばちばちと音を立てる。からだがぴくぴくして、力が入らない。おなかがなんだか、あったかくて……。
「あら、お漏らしまで」
「はふ……ちょっとしょっぱくて、でも、おいしくて、とても愛らしかったです。素晴らしいです、アリッサ」
 下半身が次第に冷たくなり、意識の明滅が収まってくる。と、同時に、羞恥が大波のように襲いかかってきた。
 いや、それ以上に、畏れ多いことをしてしまった。姫様に愛撫されるのはともかく――もちろん良いわけではないが――快楽におぼれて、もっとしてくれなどと浅ましいことを。それどころか、その場で粗相をするなどと……。どのように謝罪しようとも、許されようはずもない。

<つづく>

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