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僕の秘密日記(27)  by A.I.

僕の秘密日記(27)

 つかさ君と一緒に風呂場から退却すれば良かったかな。目の前にいるのはかつてない強敵だ。ここで逃げ出しても恥ではない。このままでは戦死する可能性すらある。僕は全身の血液が沸騰寸前になっているのを感じた。
 しおりちゃんが惜しげもなく裸体をさらして体を洗っている。ぷるぷると小刻みに震える熟した果実は、僕の喉を鳴らさせるには充分な魅力を放っている。見ちゃいけないと思うのに、目が離せなくなっていた。
「あきら、困っていることはない?」
「お、おっぱい」
 うがぁ、僕は何を口走っているんだ! きっと呆れられたに違いない。
「あきらったらいつまで経っても子供なのね。お姉ちゃんはまだ母乳は出ないわよ」
 僕の妄言にもまったく動じずに、しおりちゃんは屈託のない顔で乳房を手で持ち上げて揺すってみせた。ぽよよんと弾けた双丘は、ほとんど形を変えずに揺れている。いや、僕は赤ちゃんではないけど、乳首に吸いつきたくなった。
「そ、それじゃ触らせてもらっていいかな?」
 羨ましいほどの大きさと張り。憧れと欲望が僕の小さな胸の内をかき混ぜ、僕は従姉の秘密を知りたくなった。どんなものを食べればあんなに成長するんだろう。しおりちゃんは太っているわけではなく、引っこむべきところはちゃんと痩せている。卑怯だ。
「別にいいわよ。でも、あきらもお姉ちゃんの頼みを聞いてね」
 緊張感の欠片も感じさせずにしおりちゃんは許可してくれた。お願いした僕のほうが内心では焦ってたのに、従姉はまるで気にしてない。これは僕が男性ではなくなったからだろうか? それとも従弟は異性として見られてなかったということかな?
 あまりに無防備だと、従姉の身が心配になっちゃうよ。
「で、では、触らせてもらうね」
 口が震えて舌を噛みそうになる。体を洗い終えたばかりのしおりちゃんに僕は手を突き出した。生の乳房を触るなんて初めての経験だ。僕は目をカッと見開き鼻息を荒げて、ピタッと豊かなバストに掌を押し当てた。
「うはぁぁっ」
 感動だ! 僕のものとは比べるのもおこがましい弾力のある質感が伝わってくる。このときほど女になったことを後悔したことはない。きっと男のままなら今夜は手首を酷使することになっただろう。
「フフフ、あきらくすぐったいわよ」
 僕だったらちょっと力を加えられただけでも痛いというのに、しおりちゃんの胸は分厚い脂肪で守られている。
「憧れちゃうなぁ。僕ももう少し成長しないかなぁ」
 全力で揉むようなことは最後の理性で留めはしたけど、僕はしばらくフニフニと大人の女性の胸の感触を楽しんでいた。よし、この記憶はしっかりと手に刻んでおこう。
「ありがとね。堪能したよ……」
 いつまでも揉んでいたかったけど、興奮しすぎて後頭部が痛くなってきた。残念だ。
「それじゃ今度はお姉ちゃんの頼みを聞いてもらえるかしら?」
 無理難題でも僕はしおりちゃんの頼みを断るつもりはない。報酬は前払いで充分貰った。
「もちろんいいよ」
 体が煮え立ってしまいそうで、僕は湯船に立ち上がりながら返事をした。
「お姉ちゃんの前で背中を向けて座ってみて」
「わかった」
 足だけでもお湯に浸かっているのはだるいからちょうどいい。僕はピンク色に染まった体を洗い場に移動させた。ふぅ、涼しい。余計な熱が逃げていくよ。
「あきらは胸がもっと膨らんで欲しいの?」
「あ、うん。あとちょっとは」
 男だった僕が胸を欲しがるなんておかしな話だとも思うから、控えめに希望を述べてみた。
「お姉ちゃんが協力してあげるわ。それにあきらだけが触るというのも不公平でしょ。触ってみたいって思ったの」
 茶目っ気のある明るい声が背後から聞こえる。僕は他人事のように従姉の言葉を聞いていた。えーっと、もしかして僕のぺったんこな胸のこと?
「あきらってまるで剥いたばかりのゆで卵みたいなツルツルのお肌なのね。羨ましいわ」
 しおりちゃんの乳房が僕の背中に押しつけられた。
「ひゃぁっ、そ、そんなことないって」
 背後から回された手が僕の肌をまさぐる。柔らかなタッチでくすぐったい。しおりちゃんの肌もしっとりしていて、僕に負けず劣らずだと思うのだけどね。
「ウフフ、初々しい手触りね。お風呂上りで揉めばきっと効果あるわよ」
「はふっ、ああんっ、おかしな気分になるから……」
 自分で揉んだときには何も感じなかったのに、しおりちゃんの指が胸で踊るたびに未知の感覚が広がった。繊細でありながら敏感な場所を探し当てて、さりげないタッチで優しく愛撫を繰り返している。陽だまりにいるような温かい感覚はじわりと僕を虜にしていく。
「やあぁん、しおりちゃん、もういいでしょ?」
 僕のものではない声が出てしまいそうだ。未知の感覚に飲まれそうになって、僕は止めてくれるよう従姉に頼んだ。何だか怖い。
「感度は良好みたいね。これなら心配しなくても成長するわよ」
「はぁはぁはぁ、そ、それなら安心だね」
 僕のおっぱいが大きくなったような錯覚を覚えたが、視線を下げてもぺったんこのままだった。残念のようなほっとしたような気持ちだ。僕は瞳を潤ませながら、胸に渦巻いている情欲を払うように大きく息を吐いた。
「相談に乗ってくれてありがとう。それじゃ先にあがっとくね」
 このままだとまたおかしな気分になりそうで、僕は浴室から大急ぎで出た。頭を冷やしたほうが良さそうだ。まだ目の奥にしおりちゃんの艶姿がちらついているよ。

「いいお湯でしたよ」
 僕が茶の間に足を踏み入れると、男衆は寄り集まって話に花を咲かせていた。父親たち兄弟は久しぶりに会って積もる話があるのだろう。
 茶の間では三つのテーブルを繋げて、新年会の準備が整えられつつあった。丸い漆塗りの寿司桶には目に鮮やかな彩りの握り寿司が並んでいる。それが一家族に一つずつ、計三つあった。
 台所に目を移すと母親を含めた女衆が集まっている。足元には発泡スチロールの箱が置かれていた。おそらくつかさ君が話していたカニが入っていたのだろう。
「僕も何か手伝うことあります?」
「カニの解凍をしてお味噌汁を作るだけだから、ゆっくりしてて」
 叔母に言われて、僕は腰を上げた姿勢から座布団に座りなおした。
「さっきはすまなかったな」
「気にしないでくださいよ」
 つかさ君が照れくさそうに頭をかきながらやってきて僕の隣に座った。朗らかで純朴な顔が僕に向けられている。僕が幼いときはお人好しな従兄の手を焼かせたものだ。風呂場での事故は、まぁ、些細なことだったと思うことにしよう。思い出すと気恥ずかしくてつかさ君の顔を見れなくなる。
「知らないうちに色々とあったみたいだな。さっき父さんから軽く話は聞いたよ。どうも父さんは話したつもりだったみたいだ」
「伯父さんらしいですよ。驚きましたけど、死に至る病ってわけでもないですからね」
 やっぱり僕の体のことを聞いてなかったか。
「割り切れるならいいんだが、困ったことがあれば遠慮なく相談してくれよ」
「そうさせてもらいますね」
 つかさ君と話していると、暇を持て余したたつみが僕らの間に体を割りこませてきた。
「お兄ちゃんたち、一緒にトランプをやろうよ」
 たつみは手にプラスチックのケースを持って、僕らの顔を交互に見ている。従弟が寝るまではゆっくり話もできないな。
「三人でやるのか? こずえはどうしたんだ?」
「お姉ちゃんはお風呂いったよ」
 つかさ君が尋ねると、僕と入れ違いにお風呂に入ったらしい。今ごろはしおりちゃんと一緒にいるのかな。従妹の成長具合を確かめる良い機会だったのに惜しいことをした。僕のことをまな板呼ばわりするんだから、確認しても罰は当たるまい。どこかで報復できないものかな。
「トランプなら四人以上でやりたかったね。何をしたいの?」
「大富豪をやろうよ」
「ルールは革命あり、2とジョーカーあがりはなし、8流しはありでいいのかな?」
「うん!」
 ローカルルールをしっかりしておかないと、ゲームが中断することになるからね。
 たつみはつたない手つきでトランプをシャッフルし始めた。途中でトランプを落としそうになりながらもどうにか切り終える。
 カードを配り終えると年下からスタートということで、たつみから手札を切った。順当に一番弱い3からのスタートだ。
「それじゃ5」
 4を二枚持っているから、場を流せることがあればそこで使うほうがいいだろう。
「ここで2!」
「いきなりですか!」
 ジョーカーを除けば一番2が強い。僕の手札にはジョーカーはないし、まだ序盤だ。ただつかさ君がここで最強カードを出してきたということは、場を流せば勝算があるということだ。警戒する必要はあるけど、ここは様子見でパスだ。
「たつみもパスでいいのかな。それじゃ10を四枚で革命だ!」
「うわっ、ひどい!」
 同じカードを四枚なんて持ってない。これで2が一番弱くて、3が一番強くなってしまう。そこそこ手札が良かったのに、逆に仇になってしまった。たつみのほうを見ても革命返しはできないらしく、ふて腐れた顔をしている。
「それじゃ1のツーカード」
 ぽんぽんと僕とたつみはその上にカードを置いた。ここらで4を出して流れを変えたほうがいいかもしれない。
「4のツーカード」
「あきら、悪いな。3で流しだ」
 このあとはつかさ君の独壇場で、あっという間に勝負にけりをつけられてしまった。このあとはたつみを負かして貧民になることは避けられたけど、駆け引きと今日のカード運は従兄に軍配が上がるようだ。
「あとでまたやろう。そろそろ夕飯だ」
「うん、今度はお姉ちゃんたちとも一緒にやりたい」
 数回勝負をしてみて結果はつかさ君の圧勝。うまく表情を隠して手札を切るから、従兄のペースに巻きこまれてしまった。
 親戚一同が神妙な顔をして席につく。それぞれの手にはビールか烏龍茶の入ったコップが握られていた。
「今年もまたこうして無事に全員が顔を会わすことができました。今後の健康と発展を祈って、乾杯!」
 親族を代表して伯父が乾杯の音頭を取った。コップを打ち合わせて全員が砕けた笑顔になる。
「伯父さん、伯母さん、あけましておめでとうございます」
 僕は挨拶がまだだった伯父のところへビール瓶を持って近づいた。
「おう、おめでとう。あきらが注いでくれるのか。いやぁ、美人に酌をされると酒がうまいな」
 恰幅が良い伯父は相当の飲兵衛で、水のように酒を飲む。酔うと陽気になるらしく、軽い口調でにやけていた。
「あきらこっちも頼めるかしら?」
 その血を引くしおりちゃんも飲める口だ。従姉弟で成人しているのは彼女だけで、つかさ君は僕らと同じで烏龍茶を飲んでいる。
「あとでみんなで遊ぼうね」
 酔いすぎないように一言断ってから、僕はコップにビールを注いだ。伯父と同じで陽気になるのはいいんだけど、羽目を外すことがあるから注意が必要だ。
 一通り酌をして回ると席に戻った。今日は振り回されてお腹がペコペコだ。あとは存分に飢えを満たすぞ!
 魚介類が好きな僕としては、握り寿司というのは嬉しい。カニもあることだし言うことなしだ。同じネタを取らないようにしながら、次々と寿司を口に運んでいく。僕の体についての話題は一段落ついたし、ここは食い気優先だね。我ながら色気のない話だとは思うけどさ。
「あきら君、今日はみんなで一緒の部屋で寝ようよぅ」
 一足早く食事を終えた甘えん坊が、僕の膝の上に乗って訴えかけてきた。子供の勘で誰から説得すれば良いかよくわかっている。僕さえ説き伏せてしまえば、大甘な従姉が断るはずがないと踏んでいるのだ。
「どうしようかなぁ」
 たつみと隣り合って寝たらどうなるか想像はつく。危険は回避すべきだが、結局は僕も年下に甘いんだよなぁ。熱っぽい目で顔を見つめられては、僕のほうが折れるしかない。
「父さんたちはまだ飲むようだから、奥の部屋に行こうか。そこで遊んでから寝ればいいだろうしね」
 僕らは茶の間から移動して子供だけで集まることにした。酔いが回ってきて大人たちが騒がしいということもある。奥の間でふすまを閉めておけば騒音も防げるしね。

<つづく>

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