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はやぶさ Ⅱ by.isako
第16話 コードネームはOscar(オスカル)
(1) アバンタイトル
15話の『さらば隼』の最後の爆発シーンから入り、ホワイトアウト。
その後徐々に暗くしていく。
衛星軌道上、背景は黒い宇宙。
遠ざかる小惑星から青い地球にパン。
そのまま漂う隼1号の姿までズームインしていく。後方は太平洋。
地球に背を向けていた隼がゆっくり回転し、地球を向く。輝くヘルメット部分に地球が映る。隼は脳波通信機のスイッチを入れて糸川博士に連絡をとる。
隼『博士、終わりました。聞こえますか』
隼の残りエネルギーが少なく帰還できないことに気づいているせいで返事は遅れる。
糸『ああ、聞こえているとも。よくやった。小惑星はそれたよ』
隼『ありがとうございます。1つお願いがあるのですが』
糸『言ってみたまえ』
隼『落ちる場所を選ぶ程度のエネルギーはあります。必ずパワーブレイドを回収してください』
糸『待て、早まるな。隼の肉体なら生き延びれるかもしれない。JAXA、いやNASAにも連絡をとれば』
隼『エネルギーが切れれば変身は解けます。それにパワーブレイドを特定の国家に委ねれば、ある意味ダークネスのおかげでまとまった人類の団結にヒビが入るかもしれません』
博士は涙声になっていく。隼はさらに方向を変え日本列島の形がはっきりする。
糸『しかし』
隼『俺は満足してますから。何しろ地球を救った英雄になれたんですからね』
糸『あ、ああ、そうだな』
隼『もう時間がありません。伝言をお願いできますか』
糸『いいとも』
隼『弟に。借りた本はバイクのラッゲージボックスに入っていると』
糸『達也くんにだね。分かったそれから?』
隼『博士、熱くなってきました』
糸『一色君!』
隼『博士』
糸『なんだね』
隼『薫を知っていますね』
糸『ああ、素晴らしい女性だ。なにを』
隼『熱い。東京の夜空でも俺が見え……』
逆パンで星空を映し、ズームアウトするとそこはどこかの山中で長い髪の女性(風間薫)のシルエットが見える。
突然夜空が明るくなり、大きな流れ星があらわれすぅーっと消えていく。
(リバースショットで女性を映す)
その光で女性の顔が明らかになり頬をつたう涙がキラリと光る。
(2) オープニングテーマ
今までと同じ。ただし次回からはシナリオの変更に伴い映像を変えること。(風間を中心に)
(3) Aパート
東京湾に浮かぶ船の上、甲板の手すりにもたれ渋い顔で海面を見つめる糸川博士に軍服姿の男が近づいてくる。
曇天で海も暗い。
軍「博士。まだ見つからぬようですが、場所は確かなのですか」
博士は海を見たまま返事をする。
糸「落ちたとすればこの地点だと申し上げた。彼は燃え尽きたのですよ」
軍「我々の計算では大気圏突入くらいでは隼の体は平気なはずですが」
糸「敵と戦い、残ったエネルギーの全てを使い小惑星の軌道を変えたのです。我々を救うために」
軍「なるほど……だとしてもパワーブレイドは残るわけですね」
糸川は振り向き軍人を睨みつける。
糸「傍受していたのか、脳波通信を」
軍「たまたまアフラの技術で開発された機器の実験を行っていただけです」
糸「それを私に信じろと」
軍「好きにされるがいい」
糸川は口を歪め視線を海に戻す。
糸「ところで助手の一色達也の乗船を許可していただけないのはなぜです」
軍「はっきり申し上げれば、彼とパワーブレイドの親和性が高い可能性があるからです。それは博士もご存知のはずだ」
糸「彼もある程度は覚悟していると思いますが」
軍「素人に用はありません。軍人から候補者を募ります」
糸川は小声でつぶやく。
糸「パワーブレイドも人を選ぶと言っていたよ、和也くんは」
糸川は空を見上げ、カメラは糸川視点に。
視線が下に戻るとそこは信州の山の中で視点が変わると風間薫の姿がある。(風間は登山らしい格好で良いが女性を強調する。長い髪は上でまとめておくこと)
場所は第1回で一色和也がパワーブレイドを見つけ、第6回で風間薫がおとずれた洞窟がある山。
風間は迷わず洞窟を見つけて入っていく。しかし前回とは違い洞窟の深部は活動しており壁面の幾何学模様は光浮かび上がっている。
そして広間の中央の台座上には、光り輝くパワーブレイドが浮かんで回転していた。(パワーブレイドは第一回の青白い光ではなく、赤く拍動する光にすること)
拍動するパワーブレイドを見つめたまま薫がつぶやく。
薫「やはりここに戻ってきていたのね」
薫と和也の思い出をフラッシュバックさせる。戦闘シーンはなし。
薫「あなたはあの人の側で全てを見ていた……私の正体も知っているのかしら」
まるで返事をするようにパワーブレイドが光る。
薫「笑っているの? 愚かな私を」
突然薫がトランス状態になる。
《アイキャッチ》 仮面ライダー隼1号
(4) CM
《アイキャッチ》 風間薫
(5) Bパート
パワーブレイドの拍動がおさまり正気に戻った薫は笑い始める。
薫 「私に何をしろと。人の心を読めるあなたは私の正体も知っているのでしょう。あの人に近づいたのは仕事、スパイなのよ。彼は人類と宇宙のために命を投げ出 したけど、私は昇進と昇給のためにあなたを上司に届けようとここにきたの……トラップがあるなら早く発動させなさい。別に怖くないから」
その時山全体が震えるような振動が走った。
薫「なんなのいったい」
シーンは外に移り上空に開いた次元の歪みから黒い霧が広がってくる。
森の動物達は逃げまどい遅れて霧に巻き込まれたものは死んでいく。
霧は洞窟の前で集合し近くの植物と融合しながら実体化した。
怪物は黒い球体状で蔓の触手をふるい、たくさんの目を持ち、浮遊している。
洞窟からはアフラの防御兵器、バッタ型の多脚戦車が応戦する。
戦車は数を頼みにダークネスのモンスターを防ごうとした。しかし見る見るうちに倒されていく。
洞窟内の風間に切り替わる。目の前には外の状況が映し出されていた。
薫「ダークネスのお出ましか……あなたをあいつに奪われるわけにはいかないわね」
薫は髪をほどくと無造作につかみ腰のナイフで切る。ポケットからこぼれ落ちた通信機に偶然スイッチが入った。
声『オスカル、現状を報告せよ』
薫は黙って踏み潰す。
薫「これで良いでしょう。ただし今回だけ……と言っても勝たなきゃ無意味か」
薫がパワーブレイドを手に取ると融合が始まる。
薫「変身!」
変身過程は通常よりゆっくりと、新しいCGで女性であることを強くイメージさせる。
隼2号がダークネスの前に立ったところでメインテーマが流れ、
『つづく』と画面に表示。
(6) エンディング
今までのエンディングではなく、新ライダーが洞窟内の通路を抜けダークネスのモンスターの前に進んでいく映像を使用する。
(注)
* Oscarは、戦闘機隼の連合軍でのコードネームと、ベルサイユのばらの主人公男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ(Oscar François de Jarjayes)から。
* 一式戦闘機、隼(はやぶさ)の開発には糸川英夫が関与した。偶然だがJAXAの探査機はやぶさの目的地は小惑星イトカワだった。
(1) アバンタイトル
15話の『さらば隼』の最後の爆発シーンから入り、ホワイトアウト。
その後徐々に暗くしていく。
衛星軌道上、背景は黒い宇宙。
遠ざかる小惑星から青い地球にパン。
そのまま漂う隼1号の姿までズームインしていく。後方は太平洋。
地球に背を向けていた隼がゆっくり回転し、地球を向く。輝くヘルメット部分に地球が映る。隼は脳波通信機のスイッチを入れて糸川博士に連絡をとる。
隼『博士、終わりました。聞こえますか』
隼の残りエネルギーが少なく帰還できないことに気づいているせいで返事は遅れる。
糸『ああ、聞こえているとも。よくやった。小惑星はそれたよ』
隼『ありがとうございます。1つお願いがあるのですが』
糸『言ってみたまえ』
隼『落ちる場所を選ぶ程度のエネルギーはあります。必ずパワーブレイドを回収してください』
糸『待て、早まるな。隼の肉体なら生き延びれるかもしれない。JAXA、いやNASAにも連絡をとれば』
隼『エネルギーが切れれば変身は解けます。それにパワーブレイドを特定の国家に委ねれば、ある意味ダークネスのおかげでまとまった人類の団結にヒビが入るかもしれません』
博士は涙声になっていく。隼はさらに方向を変え日本列島の形がはっきりする。
糸『しかし』
隼『俺は満足してますから。何しろ地球を救った英雄になれたんですからね』
糸『あ、ああ、そうだな』
隼『もう時間がありません。伝言をお願いできますか』
糸『いいとも』
隼『弟に。借りた本はバイクのラッゲージボックスに入っていると』
糸『達也くんにだね。分かったそれから?』
隼『博士、熱くなってきました』
糸『一色君!』
隼『博士』
糸『なんだね』
隼『薫を知っていますね』
糸『ああ、素晴らしい女性だ。なにを』
隼『熱い。東京の夜空でも俺が見え……』
逆パンで星空を映し、ズームアウトするとそこはどこかの山中で長い髪の女性(風間薫)のシルエットが見える。
突然夜空が明るくなり、大きな流れ星があらわれすぅーっと消えていく。
(リバースショットで女性を映す)
その光で女性の顔が明らかになり頬をつたう涙がキラリと光る。
(2) オープニングテーマ
今までと同じ。ただし次回からはシナリオの変更に伴い映像を変えること。(風間を中心に)
(3) Aパート
東京湾に浮かぶ船の上、甲板の手すりにもたれ渋い顔で海面を見つめる糸川博士に軍服姿の男が近づいてくる。
曇天で海も暗い。
軍「博士。まだ見つからぬようですが、場所は確かなのですか」
博士は海を見たまま返事をする。
糸「落ちたとすればこの地点だと申し上げた。彼は燃え尽きたのですよ」
軍「我々の計算では大気圏突入くらいでは隼の体は平気なはずですが」
糸「敵と戦い、残ったエネルギーの全てを使い小惑星の軌道を変えたのです。我々を救うために」
軍「なるほど……だとしてもパワーブレイドは残るわけですね」
糸川は振り向き軍人を睨みつける。
糸「傍受していたのか、脳波通信を」
軍「たまたまアフラの技術で開発された機器の実験を行っていただけです」
糸「それを私に信じろと」
軍「好きにされるがいい」
糸川は口を歪め視線を海に戻す。
糸「ところで助手の一色達也の乗船を許可していただけないのはなぜです」
軍「はっきり申し上げれば、彼とパワーブレイドの親和性が高い可能性があるからです。それは博士もご存知のはずだ」
糸「彼もある程度は覚悟していると思いますが」
軍「素人に用はありません。軍人から候補者を募ります」
糸川は小声でつぶやく。
糸「パワーブレイドも人を選ぶと言っていたよ、和也くんは」
糸川は空を見上げ、カメラは糸川視点に。
視線が下に戻るとそこは信州の山の中で視点が変わると風間薫の姿がある。(風間は登山らしい格好で良いが女性を強調する。長い髪は上でまとめておくこと)
場所は第1回で一色和也がパワーブレイドを見つけ、第6回で風間薫がおとずれた洞窟がある山。
風間は迷わず洞窟を見つけて入っていく。しかし前回とは違い洞窟の深部は活動しており壁面の幾何学模様は光浮かび上がっている。
そして広間の中央の台座上には、光り輝くパワーブレイドが浮かんで回転していた。(パワーブレイドは第一回の青白い光ではなく、赤く拍動する光にすること)
拍動するパワーブレイドを見つめたまま薫がつぶやく。
薫「やはりここに戻ってきていたのね」
薫と和也の思い出をフラッシュバックさせる。戦闘シーンはなし。
薫「あなたはあの人の側で全てを見ていた……私の正体も知っているのかしら」
まるで返事をするようにパワーブレイドが光る。
薫「笑っているの? 愚かな私を」
突然薫がトランス状態になる。
《アイキャッチ》 仮面ライダー隼1号
(4) CM
《アイキャッチ》 風間薫
(5) Bパート
パワーブレイドの拍動がおさまり正気に戻った薫は笑い始める。
薫 「私に何をしろと。人の心を読めるあなたは私の正体も知っているのでしょう。あの人に近づいたのは仕事、スパイなのよ。彼は人類と宇宙のために命を投げ出 したけど、私は昇進と昇給のためにあなたを上司に届けようとここにきたの……トラップがあるなら早く発動させなさい。別に怖くないから」
その時山全体が震えるような振動が走った。
薫「なんなのいったい」
シーンは外に移り上空に開いた次元の歪みから黒い霧が広がってくる。
森の動物達は逃げまどい遅れて霧に巻き込まれたものは死んでいく。
霧は洞窟の前で集合し近くの植物と融合しながら実体化した。
怪物は黒い球体状で蔓の触手をふるい、たくさんの目を持ち、浮遊している。
洞窟からはアフラの防御兵器、バッタ型の多脚戦車が応戦する。
戦車は数を頼みにダークネスのモンスターを防ごうとした。しかし見る見るうちに倒されていく。
洞窟内の風間に切り替わる。目の前には外の状況が映し出されていた。
薫「ダークネスのお出ましか……あなたをあいつに奪われるわけにはいかないわね」
薫は髪をほどくと無造作につかみ腰のナイフで切る。ポケットからこぼれ落ちた通信機に偶然スイッチが入った。
声『オスカル、現状を報告せよ』
薫は黙って踏み潰す。
薫「これで良いでしょう。ただし今回だけ……と言っても勝たなきゃ無意味か」
薫がパワーブレイドを手に取ると融合が始まる。
薫「変身!」
変身過程は通常よりゆっくりと、新しいCGで女性であることを強くイメージさせる。
隼2号がダークネスの前に立ったところでメインテーマが流れ、
『つづく』と画面に表示。
(6) エンディング
今までのエンディングではなく、新ライダーが洞窟内の通路を抜けダークネスのモンスターの前に進んでいく映像を使用する。
(注)
* Oscarは、戦闘機隼の連合軍でのコードネームと、ベルサイユのばらの主人公男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ(Oscar François de Jarjayes)から。
* 一式戦闘機、隼(はやぶさ)の開発には糸川英夫が関与した。偶然だがJAXAの探査機はやぶさの目的地は小惑星イトカワだった。
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