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クジラの人魚姫3-2

作:黒い枕
キャラデザ&挿絵:倉塚りこ 

「決めた。これから24時間、お互いのフリをすることにした」
「はあっ!?――えええぇぇ!??」

クジラとセシリウスの肉体が入れ替わってしまってから、既に2週間。
長時間の引きこもりはよくないとして――クジラ本人も承諾して――水族館の清掃員兼案内人として働くことになり、その為の衣装選びをしていた。
そんな場面での、トンでも発言。
当然、クジラは怒った。

「なっ…なにをいってるんだ――ッ?!」

セシリウスの理由のない提案にクジラは、ただ口を開けたまま仰天するばかりである。
そして、一番驚いたのは――。

「私も…そっちの方がいいと思うよ、クジラ」
「沙希――ィイ!!?」

幼馴染の麻倉 沙希が、その理由なき狂行を認知したことだ。
最近どうも、沙希と『クジラ』――中身はセシリウス――は、仲がいい。
まるで、数年以来の親友のように、一緒になって、メチャクチャに騒ぐのだ。
思いを寄せている彼だったが、その行き過ぎたはしゃぎように、引いてしまうこともちょくちょく。
しかし――それでも、何だかんだで、最後は味方になってくれる、と信じていた。
彼の中の沙希は常識人だからである。

「沙希ちゃんもそう思う? なら――決定。今からあたしが――俺が、クジラだ」
「おい!!ちょっと待て!!なに勝手に決めてるんだ!!」
「何ですか、セシリウスさん?不満があるんですか?」

しかし、その信頼は見事に裏切られてしまった。
空気を読んでいないと、目でクジラを責めて、セシリウスも同じ顔だ。

「あるに決まってるだろうがあッ!!!」
「…あ!…そうですね。少し問題あるかもしれませんね?」
「――沙希!!」

晴れる世界。眼の錯覚ではなく、本当に光が世界を貫いた。
やはり、彼女は自分の味方――。

「セシリウス――って名前だと、少し呼びにくいかな?」
「そっちかぁよおおおォォ!!?」
「ん、それも、そうかも」
「えっ?ええ、――あェ!?えっ…おいっ!?」

裏切られ、助けられたと思ったら、また裏切られた。
ショックは隠せないが、何か言わないと――本当に、一日中、セシリウスとしての生活を強要されそうで、咄嗟に言葉を出した。
飛びっきり大人の女性が戸惑う姿は、実にシュールだ。
すると、またも二人はうんざりする様に顔をしかめてから、最高の笑顔で、クジラの体を捕まえた。

「は、はなせっ!」
「じゃあ、セシリウスとクジラを足してセクスは?」
「ん~~、あっ!! ――"セラス"。 セラスなんてどうでしょうか!?」
「いいじゃん、それに決定!じゃあ今からキミはセラス――さんだから、気をつけてね」
「誰も遣るなんていってなじぁっ?! あっ――ちょ、ひンァっ?!!」

拘束すると共に、臀部の肉を彼女たちは、ぎゅぎゅ、と押し込んだ。
またもセクハラである。
尻だけでなく、肩や背中まで撫で回され、クジラは生暖かい息を、厭らしく吐き散らした。

「ひゃ、んっ!!? ああっ?!」

そして、最後の最後に彼の心を崩すのは。
(むねええええ!?? やめ!! やめええろおおォ!!)

波打つ大海――そう表現できるほど、クジラは自分の乳房を蹂躙された。
沙希の指が、手錠のように巨乳を捕まえている。

「さっ、沙希ぃ――なっなに、を…くんっんん…っ!!」

そして、ぐにゅりぐにょり――と、圧力が、さらに強まった。

「クジラが――うん、ん。 セラスさんが悪いんだよ?一応、加害者なんだからいうことを聞かないと――ねッ!!」
「にゅうううぅぅ――!? やっ!やめ……あっ!」
「そうだ。この際、ペナルティーとして演技をしてなかったら胸モミモミの刑に決定ィ…っ」
「あっ、それもいいですね」
「ちょっ!? あっ、こっ…やン!!」

反抗しようにも、乳から伝わる衝撃に喘ぎが加速する。
沙希が右乳をくりっと、屈折させた挙句に持ち上げた。

「んっ…ああ!! ちょっ…ンっっ…」

ビリビリ…っ。
体の芯から感電する。
同じく、左も力強く外側に引っ張られる。

「ああ、ん!ひうぅ!? ん…あっ、ああ!」

ぐぎゅり、ぐぎゅり。
壊れそうなくらい歪む乳。
クジラは、意識まで持って行かれそうだった。
一瞬とは言え――波寄せる快感に完全に支配されたのだ。

「んひあぁンン!!マジッ! マジィやめ…てっ!! あっ!」
「だったら――約束できる?」
「~~っっ!?!?」
「…えイっ!」
「ぐにゥッ!? あひィんっ!? ――わっ分かったッ!! 分かったからああぁぁ!!」

全身が抗いようのない快感に満たされる。
同時に、恐怖だ。
だから、変になる前に、狂ってしまわないように彼は――『セラス』となった。

「約束だよ――セラスさん」
「じゃあ、今日から俺がクジラで、貴方がセラスさんですから、気をつけて下さいよ」

二人が離れて行き、クジラは発汗する乳を庇いながら、その場に座った。
拘束が何時の間にか、支えになっていたのである。
ヘナヘナと女性座りして、クジラは、沙希と『クジラ』を見上げた。

(…あっ…んん…っ)

そして、二人は、再びお喋りを楽しみだした。
悔しさに打ち震えている『セラス』にされたクジラを、忘却するかのように。

<つづく>

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