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六鏡 玲人の暗躍――水野 希光の場合 ――(22) by.黒い枕

ドアが開いたと思ったら、そこにはスクール水着――しかも、サイズが合っていないかのようにピチピチに肉体に張り付けている――痴女が居たならば、大抵の男は引くだろう。
が、ここにいる水野希光は違かった。
素晴らしいほど眩い笑顔で、褒められる。

「あはは…似合うじゃないか…ん?――楓希」

この場合、褒め言葉ではない。責め言葉である。
だから、きつく唇を閉じ、必死に応えないようにするスクール水着の美女――楓希。
巨大な乳房が代わりに振動する。
そして、彼女が沈黙を保てたのは三秒だけだった。

「あ…はい…あ、ありがとう、ございます…」
「そうそう…でも――まだ覚悟を決めていないんですか?もう諦めちゃいましょうよ…ね」

希光が優しく、けれどもオカマ口調で、さらに問いかけると、またも彼女は口を閉ざした。
どう見ても、屈辱のあまりに固まっている顔だ。
と、同時に、またも水着の布地を切り裂こうとするほど、乳房が蠢く。

「へぇ…反抗するんですか?だったら、現マスターであり、新マスターであるボクが調教しないといけませんね」
「…だ…っ…ん」
「はい?なんですか?」
「だ、だから…結局…調教、するん、だろ…んんっ!あっんん!」

羞恥心に触発されて、楓希はかつての『自分』として発言した。
完全な自爆である。
マスターである希光ですらも変えられない【楓希】として、根幹が彼女を発情させた。
生命としては有り得ない異質な興奮に、楓希は簡単に股間を濡らす。

「んあっ…ああ!」
「あーあ、こうなることが分かっていた筈なのに、イケない子だ…」
「ひぃ…ひんん!」

座り込む暇なく襲う快感に、本物の少女のように無抵抗に喘ぎを洩らす楓希の股間に手を伸ばすのは簡単なことだった。
指で一回、二回と、弄るだけで、びくんびくん!
この頃は、罪悪感を感じる以上に、可愛いと思えるようになり、希光は狂い踊る楓希を微笑んで見下ろした。

「可愛い奴だ…こんなに濡らして…マスターに抱かれたくて…仕方ないんだな?」

ぬとぬと感で分かる。
今、感じて洩らしたにしては粘着質が強く、香りが強い。
恐らく、水着に着替えて、家に着く前までにたっぷりと興奮してしまっていたのだろう。
一層強く、顔を赤らめる楓希の反応が、何よりの証拠である。

「あ…ちが…んん!!」
「違う?じゃあ、先に負けたのは?あの日の夜――ボクに何をしたのか忘れたのかい?」
「だから…あれは…この体の、この体のせいぃ……ですぅ」

根負けした――否、命の危険を感じるほどの体の疼きに、メイドのような口調に戻る楓希。
はっきりと、息遣いすらも、立て直していく。
人間から見れば、異常以外のなにものでもないのだろう。

「だから――違う…です。あれは…私の意思じゃ…」
「だったら、しっかりと説明してくれかな?マスターであるボクに…ああ、勿論、これは命令だ」
「か…畏まりました…マスター…っ」

火照って汗を掻いた乳房に、余計に張り付いてくる水着の恥ずかしさ。
女として興奮した証拠をたくさんこびり付かせた股間の辱め。
全身が羞恥心を刺激する諸悪の根源。
なのに、それでも彼女はマスターの命令に従う。

(おれが…俺が…希光…なのに…俺はフブキじゃ、ない…のにぃ…っ)

付け足し、顔はおろか全身が熱いのに、燃えているのに――と、悲しみながら、楓希はマスターである希光の命令に従い、説明していく。

「あ…あの日、わた、私は…マスターのご厚意を断わって…そして、そ、して…っ」
「うん、それで――なに?」
「あっ、はい…そ、それで…っ」
(この悪魔……っ!!あっくぅ!き、記憶が…ひっいんん!!)

思い出したくないのに、この脳は、使っている者の意思を無視する。
続きを求められれば、それこそ泥酔したみたいに口が滑った。
いや、言葉を発してしまう。

「わた、しは…お、おお、女と、して…マスターを…マスターの童貞を…いっ、頂きぃました…っ」
「違うだろ?強引に――奪ったんだ…今の姿でね…」
「は…はい……」

しゅんと、頭を垂れる楓希。
そう、彼が希望を掛けて、【楓希】の中から『希光』の意識を呼び起こそうとした日。
彼女はマスターを襲った。
それも、今の姿――スクール水着に着替えてから、性行為を強要したのだ。

「でも…でも…それは、その…」

赤く染まった顔もあり、従順なさまが愛らしい楓希。
彼女は、促されていないにも関わらず言葉を続けようとした。
それこそ、子宮がどくんどくんと、勝手な行動の罰で起動しても――。

「この体が、勝手に動いた…からです…」

言わなければいけないことがあると言わんばかりに強く、抗議する。
あの日、確かに楓希はマスターである希光を性的な意味で頂いた。無論、『女』として。
しかも『マスターを男にするのが、私の務めです』――と、宣言して、驚き、硬直し、遂には泣き出してしまうほど恐怖していた彼を絶頂させてしまった。
これが彼女自身の本心からの行いなら、今の状況は、間違いなく自業自得である。
しかし、しかし――だ。

「シークレット…モードか…」
「はい…そうです。そうなんども言っているじゃないですか…」

″シークレット・モード″。
その文字が、メモか何かに書かれているかのように頭の中に出現した瞬間、嫌がる楓希を追い遣り、男を責め立てる【楓希】――でもない、第三の人格と評していいほどの情欲が体を支配した。
つまり、楓希の意思はなかったのだ――が、それでも、それは 水野希光にとっては、六鏡 玲人の意思であることには変わらなかった。

「私でも知らない機能…つまり、そう言うことなんですよね…」
「だ、だから…なんでそう…んんっ…なるん…ですか…っ」

それが、彼の意思ならばと、楓希は兎も角、【楓希】として生まれた希光は、従うことしか考えていなかった。
何度、説明しても、哀願しても彼の思考はそこに戻り、手招きする希光。
それに抗う術を持たない彼女は近づくしかなかった。

「だって…一度交わったら、最後…融合機能が失われるなんて、どう考えても、”元に戻るな”…って言っているようなものじゃないですか」

この肉体が逆レイプして以来、融合と言う能力が――いや、この場合は、二人が元に戻るための力が、と言った方がいいだろう。
兎に角、初めて交わった日、その力が失われた。
希光は責めるつもりで言っているのではないだろうが、スクール水着と言う恥以外の何ものでもない衣装で視姦されている楓希は心が弱く、簡単に泣いてしまう。

「う…うぅ…ひく…っ」
「だから、私は水野希光として、楓希を所有しないといけないことなんですよ――ねぇ楓希」
「は、はぃ……」

苦しめと命令するなら、喜んで――それが、『彼女』たちの生き方なのだ。
楓希には、どうすることも出来ない。
彼女の方は、心が反対しても、体が従うのだから、現実世界では無抵抗も同じである。

「それじゃあ、なんて言うんだい楓希。ボクに、マスターに言ってごらん」
「わ、私は…私は…っ…!」
(ふぐう――ゥ!?んあっああ!…ひぃああん!)

否、精神においても、楓希はどんどんと、従順に興奮していった。
マスターの意思。
巧みに発情を促されてしまう肉体の”機能”。
そして、純粋なる――自分から痛みを求めるマゾ的な悦楽が、彼女を追い詰める。

「私は楓希…水野希光…さまの…奴隷…ですぅ…」

泣きながらも彼女は人形――ではなく、『女』であり、性奴隷であることを宣言しなければならない。
それが希光の嫉妬であり、最後の慈悲だった。

「まぁ、まだ五日目だから、ボクから行くけど…来週辺りからは、ちゃんと自分から誘うように…っ」
「…ひんっ…ん!」
「返事は…?」
「あ――っ、はい…ど、努力、しますう…」

彼に言わせれば、楓希は『人形』として失格らしい。それは楓希本人も理解していた。
心の底から、人形に、希光を愛しているつもりだったが、性行為の前では、そんなもの紙のように破れた。
兎に角、怖い。震えるほど、おぞましい。
だから、彼の指摘は正しい――が、そこからが問題だった。

「ほら…ベッドに横になれ…」
「は、はい…マスター…っ」

続けて言う言葉は『股を開きやすいように蟹股になれ――』である。
恥辱の思いを、胸に――文字通り、両手で胸を押さえ――溜め込みながら、瞳を瞑る楓希。
しかし、それが癪に障ったのか、希光はさらに命令した。

「目を瞑ってどうする!しっかりと、学ばないとだめだろ!?」
「も、申し訳ありませーんっ!!」

元マスターのためだとか、少しでも気を楽にするためだとか、言っている割りにはイラつき、怒鳴り続けている希光。
どうやら、慈悲以上に嫉妬の――【楓希】の体でいることに対しての――気持ちが、強いようである。
益々、息遣いを荒くすると、ズドンっ!!
開かせていた楓希の脚と脚の付根に入り込むと、一気に、その男性器で貫いた。

「ひぎゃああっ!んんっぐっ…うぅ!くうぅん!」
「こら、なに獣みたいな叫びを出しているんだ!?こう言うときこそちゃんと嬌声で、悩ましい女の言葉で誘わないとダメだろ!?ボクの話を聞いているのか――!?」
「ひぁああん!ご…ごしゅ…ああっ!しゅみ…ま、まっせん、んんんっ!!んぎぃぃっ!?」

ギシギシと、倒壊寸前のような建物のような軋みが、悲鳴が、下半身から生じる。
全身が砕かれたような衝撃。
濡れている筈なのに、ここまでの激痛――決まっていた。
楓希を出来る限り『女』にしようと、ワザと希光は強姦のような勢いでペニスを突き刺したのである。

(おれ…おれぇ!あ…あくぅ!ああ…わた、し)

激しい痛みの中、段々と感じる快感に、楓希の中の――『彼』の心が削れてしまう。
もっとも、けして、その意地は無くならない。
そう作られた【楓希】の肉体が、そうさせないのだ。
快と獄に挟まれ、彼女は醜く、喘ぐことしかままならない。

(わたしぃ…わたしいぃ!!はっうん、ん――っ!!)

彼女は、完全には【楓希】ではなかった。
かつて、楓希だった精神が言うには、完全に成り切られると面白くないからと、最初っから肉体の方に組み込まれているシステム――自我保存の力らしい。
その隠された機能によって『彼』は自身を保ったまま女として屈辱を味わっていた。
もう、何度も泣いたことか。
それこそ、女の子みたいにワンワン、と枕を涙で汚した。
しかし、だからと言って、この体から解放される訳でもなく、こうして希光の最後の優しさをもって、調教されていく。

「あぐっ!!ひあぁぁぁ――っ!!」

挿絵 3
挿絵:神山 響

人形でなく、悲しみ、もがく心を保たなくてはいけない――【性奴隷<オモチャ>】として楓希は、今日もマスターに抱かれるのだった。

【完】

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