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妄想劇場「復讐の時(後編)」 真城 悠&松園

作.真城 悠(Mashiro Yuh)
「真城の城」http://kayochan.com 
「真城の居間」blog(http://white.ap.teacup.com/mashiroyuh/)
挿絵:松園

「おい!テメエ!どういう積もりだ!?」
 電話口で怒鳴る俺だったが、「ご主人様」は動じる素振りも見せない。
 いいから待ってろ。今夜の深夜には帰るからそれまで大人しくしてろということだった。

 身体に女の身体の感覚が残っている。
 何度も書くがバニーガールの衣装というのは見た目が猛烈に刺激的なのだが、実は着ている感覚はそれほど特殊なものでもない。無論、それまで持っていなかったおっぱいが始終締め付けられている感覚があるし、ハイヒールは高いし、胸から上は全露出だし…って結構色々あるな。

 その後、俺の部屋に「ご主人様」が光臨した。
 要するに身の回りを世話する家付きのメイドとして雇ったと。

 「ご主人様」の目的としては「より多くの雇用を生み出す」ことで一人でも多くの幸福を実現することにある。だから、きちんと給料も出すという。
 どうして男を雇った上で性転換して女として働かせるなどということをするのか。というかこの性転換システムは一体何事なのかと詰め寄った。

 実はこのシステムは既に開発されているが、一般に広がって悪用されることを恐れてごく一部にしか流通していないという。

「というより、この発明そのものがウチの主力商品なんだがね」

 奴の表情が歪んだ。

「ということは何か?全世界の大金持ち相手に商売をしてるってことか?」
「ま、そういうことだ。貧乏サラリーマンのお前には分からんだろうが、本当の金持ちは自分の収入なんぞ気にしない。年収が幾らなどという発想そのものが貧乏人のそれだ。本物の金持ちはディーラーに任せたおのれの資金の運用がどうなってるか毎朝経済新聞の株価欄に目を通すのが仕事で、それ以外は遊びほうけている」

「…だから何だ」

「鈍い奴だな。これだから貧乏人の相手は疲れるってんだ。暇を持て余した連中が何を考えるか想像してみろ」
「…乱交パーティとかそんなんか」
「ま、初歩の初歩だわな。連中は警察にだって目端が利く。ありきたりの余興じゃ退屈凌(しの)ぎにもなりゃしない」

「まさか…」

「そうさ。刺激を追い求めれば男を女にし、女を男にする発明に行き着く」

「しかしそう簡単には行かんだろ」

「そりゃ色々とあったさ。俺は採算度外視で己(おのれ)の資産の全てをこの発明に注ぎ込んだ」

 こいつから『採算度外視』なんて発言が出るくらいだから余程打ち込んでいたのだろう。
 噂の「マシン」の姿が見えないが、恐らくそこいら中の壁にでも仕込んであるマシンが時間になると発動して男を女に変えているに違いない。

「官僚も政府も既に黙らせている。見るかい?今の事務次官のバニーガール姿の写真を」

「悪趣味な…」
 俺は嫌悪感に顔を歪めた。

「馬鹿言っちゃいけない。見目麗しい美女だぞ」
 まあ、恐らくそうなんだろう。でなけりゃこいつが承知すまい。

「ついでに総理大臣のバレリーナ姿もあるぜ。白鳥と黒鳥」

「お前…」

「言っとくがお前が想像してる志村けんのバカ殿コントみたいなバレリーナじゃねえぜ。世界に通用する美しさだ」

 ここに至って遂に合点が行った。

「…おい、まさかお前…政府を脅迫してるのか?」

「人聞きが悪いな。みんな協力的だったぞ」

「一体何を考えてやがる…」

「だから言ってるだろ。俺のやりたいのはわが国を平和にすることだ。それはつまり経済を安定することであり、それは雇用を確保することだ。雇用を確保するには資金がいる。資金を作るには大金持ち相手に手堅く確実に、しかも大金を儲けられてしかも安全な商売が必要だ」

「それがこの性転換マシンか」

「実はまだこれといった名前が無い。お前付けてくれんか?」

「どうでもいい。しかしそんなに儲かるのかよ」

「お前が余命幾許(いくばく)も無い大金持ちだったとしよう。そうだなあ、70歳くらいだとまだ元気だから、90歳も半ばと思え」

「…思うのはタダだからな」

「その通り。そして、金さえあれば男を女にして好きなようにいたぶれる魔法の機械があり、それが資産500億円のうち、100億円で1年間使い放題となったら…どうかな?」

「…レンタルしてんのか!?売ってねえのかよ」

「誰がこんなもん他人にコピーさせるか。厳重なプロテクトが施してある」

「阿漕(あこぎ)な話だ」

「お前、日本にリースされてるアメリカの戦闘機知らんのか?日本じゃ修理もロクにできんブラックボックスの塊だぞ」

「…」

「俺にとっちゃ正にメシの種さ。問題があるとすれば権力すら自由に出来る連中が違法行為も辞さずに力づくで奪い取りに来る場合だが、それも対策を打ってある。万全だ」

 確かにこれなら溢れる資産も思いのままだろう。それを運用に回せば…金利だけで俺の年収が月収として入ってくる…というしょぼい計算しか出来ないのが小市民たる所以(ゆえん)だが、ともかく食いっぱぐれないのは間違いあるまい。

「で?そのセレブ代表のご主人様が何故俺なんか雇う?」

「はぁ!?決まってるじゃねえか」

 次の瞬間、また身体が女のそれに性転換した。

「ぐわあっ!!」

 髪が腰まで伸び、味気ないジャージに豊満な身体が押し込められている。
 次の瞬間、「ご主人様」がのしかかってきた。

「よ、よせええええっ!!!」

 周囲に人目が無いため、「ご主人さま」はもう遠慮が無かった。
 安物のジャージを引き裂き、ズボンを引き抜いて放り投げ、ブラジャーもつけていないその身体を全裸にした。

「お前をやるためだよ!」

「ば、馬鹿な!何を考えてるんだ!!」
 もう声も女になっていた。抵抗しようにも身体に力が入らない。そこまで操作されているのだろう。便利極まりないマシンである。
 両手で乳房を覆い隠し、身体をひねるその仕草は男の時代の面影は微塵も無かった。

「俺はガキの頃からお前がだいっ嫌いでな!」
 そういって乳首をつまみあげる。
「きゃあああっ!!」

「オメエのその態度にクラスの女の子は釘付けだったよ!」
 今度は乳房ごと鷲づかみにする。
「いやああっ!!」

「お前の方が背が高くてよお!チビだった俺はいつも一番前にならんでたんだ!」
 乳首を思いっきり口に含み、全力で吸い上げる。
「っ!!っ…っ!!!!」

 その後俺は奴に抱かれた。
 細かいディティールはどうでもいい。というか覚えていない。
 この後はロクに目を開けられず、成すがままだった。

 俺たちふたりは何度も絶頂しては果てることを繰り返した。

「どうだ…今の気分は…」

 体液まみれでうつ伏せになっている女の俺に何と言って答えろというのか。

「クラスの人気者で、学園祭だの体育祭だのともなりゃ女の子にきゃーきゃー言われてたお前が、女の身体になってひーひー言わされてるのはどうだ!?ああっ!?」

 …しかし妙なことを言う奴だ。
 確かにうだつの上がらなかったこいつに比べれば多少はマシだったとはいえ、俺はそんなモテモテキャラなんかではなかった。
 ちと美化が過ぎるんじゃないのか?

「お前…何か勘違いしてるぞ…」

「うるせえっ!!!」

 すると、身体が勝手に動いて立ち上がる。
 部屋に準備されたクローゼットを開ける。
 そこには衣装がびっしりと揃えられている。横から見ただけではどれがどれなのか分からない。

 女の身体である俺は、手際よくウェットティッシュで全身を拭いていく。
 綺麗な髪にへばりついた体液も鏡を見ながらしっかり落とし、短時間でどうにか見られる状態にまで回復させた。
 パンティにブラジャー、スリップといった下着類が勝手に動く手足によって身に付けさせられていく。
 女の身体なので、当然違和感なくぴったりとフィットする。

 そして…。

「お前…なんて悪趣味な…」

 どうやら口だけは動かせるのか、悪態をつくまもなくそこに準備されたブラウスにスカート、カーディガンにリボン、そしてジャケットに靴下まで身に付ける。
 それは…「ご主人様」母校の高校の制服だった。言うまでも無く女子のである。

 両手をペンギンみたいに可愛らしく広げ、内股でとことこと全裸の「ご主人様」の元に歩いていく俺。
 客観的に眺めることが出来ないが、一糸の隙も無い「女子高生」のはずである。

「そうさ…おれはあの頃のクラスの連中に一人一人復讐してるのさ。俺に与えた屈辱をな!」

 そう言ってスカートをめくり上げる。

「きゃっ!!」

 思わずスカートを押さえてしまう。
 もうそんなところはパンティごしどころか直接なんどもあれこれされているのに、今さらパンチラで恥ずかしがることもないにも関わらずである。

 そして俺は再び押し倒され、高校時代の思い出を耳元でささやかれながらまた犯された。

 全裸よりも、清楚でオシャレな女子高生の制服を脱がしながらの方が興奮するのか、「ご主人さま」の体力は底なしだった。
 パリッと糊が効いていたブラウスはどろどろになり、スカートのプリーツもぐちゃぐちゃに押しつぶされている。

 俺は思い浮かべていた。
 これは…これは一体何なんだ?

 昨日までは確かに男だったこの俺が、かつてのクラスメートだった男に捕らえられ、性転換された上、高校時代の女子の制服を着せられて…女としてセックスさせられている?
 もう完全に現実味が無かった。
 そりゃあの頃にこの制服に憧れを抱いたことはあったが、まさか自分が着せられることにではない。あるもんか。ましてや女にされて脱がされながらセックスさせられることなど…。

 もしかして…あのバニーガールたち…俺の同僚ということになる…もまたクラスメートの男たちなんじゃないのか?
 いや、間違いなくそうだろう。この不景気のご時世、クラスメートで無職の奴なんて探すのは簡単だ。

「おい…もしかして…俺以外もみんな…」

「ああそうさ!」
 ご主人様は怒鳴った。

「あいつらもみんなバニーガールにして働かせてやってる!いい気味だ!調子に乗っていたあいつらがでかい尻晒して恥ずかしがってるところを横切る快感がお前に分かるか!?ああっ!?」

 狂ってやがる…と俺は思った。
 こいつの目標は既に分散している。復讐の方が雇用なんかより余程勝っている。つーかこいつは地域の無職を全員バニー制服のメイドとして雇う積りなんぞあるまい。

 つまり、まず第一にクラスメートへの復讐だ。
 厄介な事にこちとら「いじめた」覚えすら皆無である。
 せいぜい無視か邪険に扱う程度だったはずだが、こいつにとっては屈辱だったのだろう。人の主観に完全に同期することなど出来ない。


 狂態は明け方まで及び、俺はどろどろになった女子高生の制服を軒並み洗濯に出し、大浴場で残り湯を使って全身を洗った。
 奴が気を利かせてくれなかったのか、その晩は男に戻れず、「仮眠」を取ったまますぐに朝の交代の時間がやってきていた。

 もうこうなれば雇用もクソも無いので、すぐにでも逃亡したかった。
 が、女になっている状態だと行動に制限が掛かるらしく、バニーガールの格好でかいがいしくテーブルを拭いたり部屋にはたきをかけたりせざるをえない。

 バニーガール姿のメイドたちは、お互いに交流を深めればいいのに、不思議と黙りこくったままだった。行動制限ということもあるが、みんなどこか後ろめたいのだろう。
 高校時代の記憶なんぞもう薄れ始めているし、みんな綺麗にされているので面影も何も無いため、特定は困難を極めた。

「アルファさん」
 俺は思い切って声を掛けた。
「…なに?ロミオ」
 名前は記号的なものを強引に割り当てられていた、アルファ、ブラボー、チャーリー、デルタ、フォックストロットなどである。
 俺の記憶が確かならば、これはNATOが使っていた対象の名前を読み間違えない為のコードである(「B」と「C」の様に、発音が短いと咄嗟に聞き取りにくいが、「ブラボー」「チャーリー」ならば聞き間違えが少なくなる)。

「皆さん…ご主人さまの同級生ですよね?」
 周囲のバニーガールたちがざわめいた。
 明らかに「触れてはならないこと」に触れたという空気である。

 結局、話は全く進展しなかった。
 それどころか、メイドたちは仕事が終わるとみんな自室に引きこもってしまい、男状態で顔をあわせることも無いどころか、プライベートでメイド同士が出会うタイミングすらない。

 ご主人様は世界中に販路を広げているのか、留守が多くなっていた。
 金持ち仕事せずのはずではなかったのかとも思うが、とにもかくにもこうしてメイドをやっている限り餓死はしそうになかった。
 まだこの時点で一度も給料は貰っていない。
 何でも景気回復のためには消費が一番、というご主人様のポリシーで給料はかなり多く、かつ貯蓄よりも消費が推奨されているという。
 貯蓄されると独立の危険も高まるということなのだろう。

 定期的に男に戻るため、どれだけ性交渉されても決して妊娠しないらしかった。
 これは便利なのか何なのか分からない。
 一ヶ月間連続で女のままということは無いので、月のものに悩まされる心配は無いのだが、たまに「おいた」をしたらしいバニーが女のまま過ごさざるを得なくなり、月経に苦しんでいるという話は聞いたことがある。
 あのバニーガール衣装のどこに生理用のものを施すのか、未だに生理を経験したことが無い自分には想像も付かない。
 恐らく慣れているバニーガールなどこの職場には一人もおるまい。

 趣味だったらしいバニーガール姿だが、決して一種類ではなく、正規(?)のメイド衣装で働かせてもらうこともあった。
 流石にその日は能率が上がる。熱いお湯が下半身に多少掛かってもエプロンと分厚いスカートが阻んでくれるし、ハイヒールでない足元のため、かがみこむ作業も楽になる。

 その他、決してバリエーションは多く無いが、女子高生の制服やテニスウェアなどを着せられて働かされることもあった。
 女子高生の制服同士だと、バニー同士では水商売みたいだった雰囲気が途端に放課後の部活動みたいな雰囲気になって面白かった。それで何かに発展する訳でも無いのだが。

 たまに、夜通し男に戻れず、しかも脱ぐ事も出来ないため、バニーガール衣装を寝巻き代わりにせざるを得ないことなどもあった。どうやらこれは割りとよくあることらしい。

 メイド同士は決して口を利かないということではなく、稀にひそひそ話しているところを見かける。同期なのか何なのかは分からない。

 何でも、奥様が非常に嫉妬深いのでご主人様は女遊びが全く出来ないらしい。
 だが、「中身が男」ならば不倫には当たらないということを納得はさせているという。
 だからこうして、「使い捨てて構わない男」をかき集めては女にして周囲にはべらせているのみならず、実際の性交渉にまで及んでいるのだ。

 「中身が男だから女とセックスしても不倫ではない」というのも考えてみれば無茶な話だが、夫人がそれで納得しているんならそれでいいんだろう。

 自分の元に現れない日も多かったが、生憎(あいにく)こちとらそれで嫉妬を覚えるほど殊勝な女にはなっていない。
 そのあたり、「ご主人様」も心得ているのか、セックスの回数で給料が増減する事は無かった。
 回数比例だと、「金のため」になってしまう。
 元々こんなセックスに心なんぞありゃしないが、そこに持ってきて「金のため」は嫌ということなんだろう。このあたり女には分かりにくい男心ってところだ。

 そして、ランダム(無作為)に男に戻れなかったり戻ったりするのは、この屋敷に住み込んでいるメイド…男…たちの性欲処理は自分たち同士でどうにかしろという意味だとやっと分かって来た。
 実際、ベテランどうしては上手くやっているらしい。たまに我慢しきれずにお互い女なのに「いたして」しまうこともあるらしい。流石に中身が男なので「男同士」ではやっていないみたいだが。


「奥様…」
 そうつぶやくしかなかった。

 ある日「奥様」に呼び出された俺はその部屋に初めて入った。
 そこにはすっかり年相応になったかつてのマドンナがいた。
 「ご主人様」と結婚したかつてのクラスメートの女子である。

 この日はメイドの格好だった。

「あらいらっしゃい」

 自分のことを棚にあげて、「成長したなあ」というより「老けたなあ」という感想を抱いた。
 思い出にあるのは花も恥らう女子高生の頃なのだから当然だ。

「…随分可愛くしてもらったじゃない?」

 微笑ながら言う。
 かつてのクラスメートの男子が性転換されてメイドとして目の前にいるのだから、微笑みながら迎えるのは悪趣味というものだろう。

 「奥様」たる夫人は、自室に俺を招きいれたかと思うといきなり抱きしめてきた。

「っ!!っ!」

「あなた…確かにそうなのよね?」

 奥様は俺の本名を言って確認した。
 俺の本名は性別不詳だったり、名前だけでは女と間違うものではなく、誰が聞いても男のそれなので、今のメイド姿に似合わないこと夥(おびただ)しい。

 もう俺はカゴの鳥だ。いやそれ以下だ。
 仕方なくこくこくと頷いた。

「やっぱり…どうしてこんな事になってるのよ…」

 といっておっぱいを揉んでくる。

「っ!!」

 言っていることとやっていることが違う。
 しかも、おっぱいを揉むその手つきは余りにも堂に入っており、「ご主人様」よりもずっと気持ちがいい。

「あーら。どうしたの?そんなに頬を赤らめて?もしかして嬉しいの?男のくせにメイドの格好なんてさせられてさあ…」

 俺は血の気が引いた。
 そこにいる狡猾そうな目の光を持つ中年女は、既に憧れの女子高生マドンナなどではなかった。
 彼女もまた、性転換マシンに魅入られ、嫌がる男を無理矢理性転換させて女としていたぶる加虐的快感に耽溺するモンスターだったのだ。

 俺はその日だけでメイドからバニー、そして女子高生の制服というこの屋敷での定番衣装をとっかえひっかえさせられた。
 どこから取り出してくるのか、高校の男子制服を似合わないのに無理矢理身にまとって「女子高生」たるこちらをいたぶってくる。

「どう…?かつての憧れだった女子高生に、今は自分が女子高生になって一緒に手を繋いで歩いている感想は…?」

 バニーのタイツと違ってスカート…それもふとももがほとんど全部見えているほど短いスカートは純粋に寒い上に物凄く不安だった。
 殆(ほとん)どパンティ一枚それっきりみたいな感じである。

「答えなさいよ!」
「きゃああっ!!」

 少しでも言いよどむとすかさずスカートをめくり上げ、スカートの中に手を突っ込んでかき回してくる。
 脳天が痺れるほどの凄まじいシチュエーションの刺激である。

松園2

「やめて…やめ…てえぇっ!」
 俺は女子高生姿で身をよじった。

 この調子でこれが毎日続くってのか…。

 俺は気が遠くなった。
 そして、実際にそうなった。
 俺は気に入られてしまったのか毎晩のように「奥様」の元に呼ばれ、様々なことをさせられた。

 え?どんなことをさせられたかって?
 そりゃまあ…色々あるけど、決して美しい景色ばっかりじゃないということだけは言っておくよ。うん。
 色々あったんだが、俺はその後メイドの中では順調に出世して外回りの仕事を任される様になったって訳だ。
 だからこうして外に出てきている。
 大手のブログの手助けを借りて、小説という形でこの事実を発表し、興味のある人間を勧誘して回ってるのさ。
 え?そんなに沢山メイドいらないんじゃないかって?
 そりゃご主人様が一人だけだったらそうだろうが、今は派手に稼いで派手に使うのが一番なのさ。
 ケインズ政策知ってる?
 知らなくても大金持ちがバンバン消費すれば売る側が潤うのは分かるよね?

 だからウチのご主人さまの方針はそれさ。
 ただ、単にお金をばら撒くのは精神の荒廃を招く。たとえばら撒くにしてもそれは必ず「仕事」とセットでなくちゃいけないってのがポリシーなのさ。
 これは大賛成だね。

 ただ、ウチの仕事はハードだよ。
 基本的に住み込みだし、ハイヒールの痛さや腕の寒さにも慣れなくちゃならない。
 だから最初は半ば強制的に叩き込むのさ。だから勧誘も少しは強引にやらなくちゃね。
 特に眠っている労働力を掘り起こすのは日本経済再生への道さ。そう思わないか?

 ということで、パソコンでこれを読んでいる君。
 近々君のところに迎えに行くんでよろしく。
 大丈夫大丈夫。貞操の危機は毎日訪れるけど命は安全だから。

 この頃は装置も進歩してきてねえ。遠隔操縦も出来る様になったのさ。
 ほら、見下ろしてご覧。
 徐々に胸が膨らんできただろ?
 次は…。






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