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クジラの人魚姫5-4

(4)

彼女たちの勢いに負けたのか、それとも同情で譲ったのか。
沙希の両腕の感触は何時の間にか消えていた。
だが、逆に複数の手がクジラの怪物おっぱいをしゃぶるように攻め立て始める。
数人――少なくとも4,5人が囲い、指を突っ込んできた。

「うはァ――っ!!欲しい!!この腰周りィィ!!欲しい!!」
「お尻も、美味しそうゥゥ。――ふっくらパンみたいっ!」
「ちょっと、あたしたちにも回しなさいよ!!」
「ダメ……早い者勝ち」

勝ち気な子に弱気な子に真面目な学級委員風の女子まで群がって、肉体を苛めている。
彼女たちは気付いていないのか、気付いてやっているのか、分からない。
だが、クジラの魅力に当てられた彼女たちは知らず内に自身の行為をエスカレートしていく。

「きゃン!?ちょ、ちょっと!!これ、着替え違ァ――う!?」

セクハラ――だ。
これは、セクハラそのものだ。
幾つモノ女子の手が、クジラを捏ね繰り回す。
キュンと子宮が疼きだし、膨大な恥かしさに絶望が圧し掛かる。

「やめっ…ひやっ…すかーと……シャツも…もうないよぉぉ!!」
(なんで、シャツとスカートを外したのに――まだ体を弄るんだァァ!?)

臀部の頼りない柔肌を抓り、ウエストを難癖を付けるように何回も摩る。
巨乳に至っては乳首すらも摘んで遊んでいた。
ティッシュを取るかのように軽い動作だが、敏感な性感帯にそれはないだろう、と声なく絶叫する。

くじら6
挿絵.倉塚りこ

「ひゃっ…みんなっ…おちゅつっ…んっ!」
「無理ィィ!柔らかいよぉ!すべすべだよぉ!」
「ご利益あるかも!これならきっと私もグラマーに!」
「そんなわけ…くっ、ひぃぃっ、ん、ん!ちょ…乳首…誰え、ぇっ…!?」

ブラジャーとショーツ姿にも関わらず、女子どもは未だに『セラス』の肉体に遊び耽っていた。
巨乳を、腰を、お尻を、否。
女体のスリーポイントだけでなく、髪も肌もうなじも背筋も――耳裏にまで手が這い寄ってくる。
舐めるかのごとき苛烈な愛撫に、脱力的な痺れが全身に突き抜けた。

「くぅ、きゃうぅ…っ!」

直後、糸が切れたように座り込むと、足の付け根に地面がむちっ、と密着する。
悩ましい吐息をこぼし、身じろいだ。

「ハァハァ、――え?まだ、体操服に着替えて無いじゃん!?」
「早くしないと、遅れちゃうよ?なんで着替えていないの…?」
「なに座ってんのよ。ほら――立った! 立った!」

下着姿で息切れを起こしているクジラに、心配や罪悪感をまったく感じない集団。
彼女たちは、ただただ可愛く綺麗なセシリウスの姿をしたクジラを――『弄りたいのだ』。

「ヒィィ――ひぁっ?!きゃぅ、っああぁぁ!!」

それこそ本物の少女のような悲鳴を張り上げ、クジラは無数の魔の手から逃げようとした。
だが、数も力も敵が上で、赤子のように身体を持ち上げられ、無理矢理に立たされてしまう。

「アレ、これ――ぶ、ブルマ!?」

刹那、異常な熱気の篭る女子更衣室に絶叫が響いた。
クジラから奪った袋を物色していた女の子が、突如として狼狽している。 一時的に注目はクジラから、その少女に移る。

「ぶ…ルマ…? はへ、え!? ぶるうぅまああッ!?」

深々とした紺色が妙に艶やかで、小さな布地の物体。
男の精神を宿している『セラス』は否応なく、邪な気分を煽られる。皆の注目を集める少女の手には確かに――ブルマが存った。

(――なんでブルマがあァ!?)

渡されただけで、中身は知らなかった。
何度も酷い目に合わされた彼だったが、心地いい時間に気が緩んでしまったのだろう。
中身のチェックを怠り、謀られた――。
と、思うも、ずるずると彼の周りに『囲い』が出来上がっていく。

「えっ、うそォ――っ。なんでブルマがっ!?」
「ブルマっ!?」
「まさか――しゅ、趣味ィ!?」

今まで自分たちの行いを差し置いてクジラを、『セラス』を危険人物として見やる女子たち。
ブルマの出現に一番驚愕し、戸惑っているのは彼なのだが、生憎と彼女たちには関係ない。
最悪の展開である。
もっとも、一部始終を知り、尚且つ嬉々した衝動を押さえられない人物がいた。
クジラの幼馴染である――麻倉 沙希だ。

「ああ、セラスちゃんの前の学校ではブルマだったらしいよぉ~」

抜け抜けと真顔を幼馴染が呟く。

「え、本当っ」
「――って、いうかなんで沙希が知ってんの?なんだか仲も良いし、もしかして前から、知り合い?」
「うん、そうだよ」
「へぇ~~、にしてもブルマ採用している所って在ったんだ……」

変態扱いされずに済む流れなのだが、なぜか未だ危機感に胃がキリキリと痛み出す。
そこで不意に首を傾け、きょとんと『セラス』は考え込む。

(アレ――なに?この…流、れ…?へっ?じゃあ俺が……)

――ブルマ着るってことじゃん。
血の気がサァァ、と引いた。
ブルマ姿をしている『セラス』を想像し、未来の戦慄が先取りされて、全身が鳥肌立つ。

(落ち着け!落ち着け!そっ、そうだ――気分が悪くなった、といえば……)

『セラス』という仮面を強く顔に癒着し、クジラは覚悟を決めた。
嘘でも押し通すしかない――と、男のプライドを守る為に、減退した気力を振り絞る。

「あ、あのォ――あたし!!」

幸い、まだ女子たちはブルマというマニアックな異物の対応に困っている。
今までとは違い、隙だらけ。

「あ、あたし…気分が悪くなちゃった。だ、誰か保健室まで――んきォろ!?」

これならと大丈夫かと思われた――が、敵は残っていた。
むぐにゅんっ、と胸を持ち上げるように拉げ、喚こうとした口を指の根元ほど突っ込んで塞ぐ。

「ホラ、もう時間がないよ。 早く着替えさせて上げないといけないよ?みんな!」

幼馴染――と言う、難攻不落の敵が、クジラの行動を予測し、逃走を妨げる。
胸を弄られる衝動的な快感に声が狂った。
いや、それ以前に口腔に侵入した二本の指が舌の動きを束縛し、情け容赦なく言葉を破壊する。

「んびぃひょろろ!?んっ!?んぶぅ!!(なにするんだ!?あっ!?だ、め!!)」

沙希の片手が、双乳の片方を圧迫し――もう片方が、クジラの口唇にぬじゅるっ、と注がれた。
乳を揉んでいる方は巨乳を蹂躙し、二本の指が小さな紅唇に涎を強要する。
見事に舌をコントロールされて、絶叫すらも吐き出せない。

「むごっ!ンンっ!?(やめ…ンひィ!?)」
「ふふ、さぁ――皆も手伝って!」
「ん、ろひぉぉ!?(うそぉぉ!?)」

またも沙希が指揮し、女子たちに闘志が戻った。
迫ってくる。ギン、ギランッ、と昂ぶる目付きで。

「ひぁ…んあ!んむぅ!ん、むひぃぃ!!(やだ!やだぁ!やだよぉ!!)」

両腕を駆使しても沙希は離れない。
そして、その間に女子たちが雪崩れ込むように突進して来る。
ぎゅうぎゅうと圧迫される状態に、肢体は強張りを弱め始めていた。

「演技を忘れた罰よ。覚悟を決めてお仕置きされちゃいなさい。クジラちゃん」
「むぼ、ろひよぉぉ!?んきゃぁああ――っ!(そ、そんなああ!?ひぁああ!揉まないでぇぇ!)』

愛撫するのは沙希だけではない。またもや数人の女子たちが輪を作り、手を突き出した。
腰をむにんと撓める者もいれば、マニアックと言うべきか、暴れる手を捕まえてその指の狭間をぷにぷに突っついてくる。
痛みはない。快感も腰を下から撫でられるこそばゆい喜悦に比べたら、皆無に均しい。
だが、無力な自分を知らしめられるには十分で、なぜか――心臓が轟音を立てて興奮する。

<つづく>

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