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強制性転換小説第36番 きまぐれ★おにゃのこロード

はこ

夢幻館さんの第二十二回 イラスト企画 絵師:■|ω・)ノさんに参加した時のお話です。アイニスさんと■|ω・)ノさんには転載許可を頂いてます。



「おっと、テレポーター」
盗賊ギースの乾いた声がダンジョン内の部屋に響く。
宝箱の罠にひっかかったのだ。
俺たちの悲鳴と怒号があがる。

ゆらり、と空間がゆがむ。
赤と青のサイケな縞模様。
白い煙が俺たちを包む。
猛烈な頭痛と吐き気が襲う。
激しい脱力感。
しかし、それらは一瞬で終わり、
静寂が訪れた。

……
真っ暗だ。
どこに飛ばされたのだろう?
俺は、仲間に声を掛ける。
「……!」
変だ。
声が出ない。
暗闇と沈黙。
一体どうなってしまったのだ?

俺はウィル。戦士の技と僧侶の魔法の両方を使えるロードというクラスだ。
俺たちのパーティーは聖王ボートレーの命を受け、
魔道師ヴェルドナの作った地下迷宮に挑む精鋭だ。
その地下10階。
魔道師ヴェルドナその人もどこかにいる筈の迷宮の奥深く、
ファイアードラゴン4匹を倒した俺たちはワクワクしながら宝箱を開けようとした。

しかし、盗賊ギースは罠の解除に失敗。
最悪の罠テレポーターの発動だ。
テレポーターは犠牲者をその階のどこかの地点に強制的に転送する。
転送地点が空気なんかだったら幸いだ。
モンスターのすぐそばに転送されたとしても、まだまだラッキーだ。
それが、グレーターデーモンのそばだとしても。

テレポーターで、石の中に実体化して全滅したパーティーの話は良く聞く。
……全滅したのに、誰がそれを伝えたのかがよく分からないが。
でも石の中でもまだマシ。
死んだら、魔法で生き返るチャンスがある。
最悪なのは生き物がいるところで実体化するパターン。
変な形にくっついちゃった戦士アナと魔法使いポ―ルの話とか。
巨大蝦蟇蛙のお腹の部分で実体化しちゃった女の子ヒロミの話とか。
兎に角テレポーターにまつわる怪談はダンジョンに事欠かない。

……なんか息苦しくなってきた。
「……!」
声は相変わらず出ない。
さっきから動こうとしてるのだが、なんだか狭い場所に閉じ込められてるようで。
体もしびれてしまっている。これは……麻痺?
それで俺は手で足を抱え込んだような小さくなった格好で、
姿勢を変えるほどのスペースは周りに無く、すぐに壁のようなものに当たってしまう。
そして、何故だかわからないが。
俺は裸なのだった。
あんまり聞いた事無いが、転送される時に肉体だけ転送されてしまったのだろうか?
英雄の鎧やらエクスカリバーやら勇者の兜やらの、数々の超レアアイテム……
手にする為にどれほどのモンスターを倒して来た事か。
命より大事と言っても過言では無い。
魔法を使えば生き返れる可能性は常にあるのだから。

……マジで息が苦しくなって来た。
魔法で生き返れると言っても、死体があって、高位僧侶魔法が使える者がいる場合だけだ。
シンシアは……シンシアは無事なのだろうか。
彼女が無事なら、例え死んでも望みはある。
でも彼女も死んでしまっていたら……
死体すら発見されなければ生き返れる望みなど無い。
ここはヴェルドナの迷宮の最深部なのだ。
滅多な人間が来れる筈も無い。
俺は泣きたくなって来た。ウェルドナ打倒の本命と言われ、最強の名を欲しいままにしてきた俺がこんなところで……

「みんな無事ー?」
思ったより近くで、アンジェラの声が聞こえる。
俺のパーティーの最強の魔法使いだ。
「すまねえ、みんな。」
ギースの声だ。
「もう、気をつけてよね。全員無事だから良かったけど」
シンシアだ。
「気にするな、ギース。こうして皆無事だったんだ」
あれ……俺の声が……な、なんで?
息苦しさが増す。
く、空気が……
「おっと、お宝、お宝。何が入っているかな~」
声が近づく。
ガチャガチャ。金属音が響く。
ひっ。
俺の体に突然冷たい金属が触れる。
少し意識がはっきりする。
それはぐりぐりと俺の股間をまさぐり。
ずぷっ。
い、いたたたたたた。さ、刺さった?
激痛に身をよじる俺は、ゴンと頭を天井にぶつける。
「これじゃないのか?じゃあ、これかな?」
金属が引き抜かれたと思ったら別の金属が挿入される。
ひ、ひぎぎぎぎっ。
カチッ。
音が鳴り、急に世界が明るくなった。俺の目は眩む。
「開いたぜ~。げっ!?」
「女の子!?」
「……(ニヤリ)」

俺は四人がかりで丸まった姿勢からほどかれる。体が冷たい。
股間からは血が流れている。
「ギース、心臓マッサージだ」
「お、おう」
俺の姿をした何者かの指示でギースは俺の胸を揉む。
……何故だか女のようになった胸を。
俺は酸欠と不自然な姿勢で固まっていた為、体の自由が利かない。
「ギース、人工呼吸だ」
「……」
無言で迫る。ギースの顔。や、やめ……
しかし、僅かに顔を背けただけだ。俺の唇はギースに奪われてしまう。
「落ち着けギース、鼻を摘まないと人工呼吸にならんぞ」
摘まれる俺の鼻。
生暖かかくて臭い息が俺の肺に入って来る。
うぇ。うぇえええ。
な、何でこんな事に。なんで女の子になってんだよう!
こ、こらっ!
舌を入れるな!
体をゆするなぁあああ!

「どうやらこいつは行方不明になっていた俺の妹だな」
「そう言えばそっくりね」
俺はダンジョンにぺたんと座って、ぼーっと会話を聞いている。
意識ははっきりしているが、声は出せないし、体の自由が利かない。
麻痺の症状が残っている。
首に嵌められているこの枷にも何かの魔法か呪いがかかっているようだ。
シンシアの唱えた快癒の呪文はあっさりと光の壁に弾かれた。
「……な、名前はなんと?」
「ん?あー、そうだな。シャラ……とでもしとこうか」
「シャラちゃんか。いい名だな」
頬を赤らめるギース。ちょっと待て、今の奴のセリフ、不自然だったろうが!
「ちょっと胸が大きいと思って……」
「あたし達の方が可愛いよねー」
シンシアとアンジェラは俺の胸になんだか腹を立てているみたいで俺を見る眼が冷たい。
違う!俺だ!お前らの前にいるのが本物のウィルなんだよ!
分かれよ!
それでも、俺の恋人か!

「どうかね?女の子になった気分は?」
「……」
「おっとしゃべれないんだったな。あはは」
久しぶりの兄妹水入らずという事で、俺は奴と二人っきりでテントにいた。
俺はどうなるのだろう。
体はロクに動かないし。
奴は檄レアアイテムで完全装備。
俺はすっぱだかに首枷だけだ。
あ。ソックスは穿いてるぞ。
俺は奴の正体に思い当たった。
ヴァンパイアロード。
アンデッドの頂点にしてヴェルドナの側近。
奴が自ら俺たちのパーティーをつぶしに動いたのだ。
特殊攻撃のデパートの異名を取る奴は、接触するだけで、毒と麻痺と石化とクリティカルと4レベルのエナジードレインとチャームとトランスセクシャルの付加効果を与える事ができると言う。俺は恐らく少なくとも麻痺とトランスセクシャルの影響で……
「エナジードレインとチャームも効いてるよ」
「……!」
「ははは。心も読めちゃう訳さ。なんせ私は至高のアンデッド。テレポーター発動の時の霧が私だったのさ。でわでわ。お楽しみタイムと行こうか」
や、やめろー!

さんざん犯されてイかされた俺だが、満足して涎をたらして眠り始めたヴァンパイアロードの隙をついてなんとか逃げ出す。
すごくすごく頑張れば。
なんとか動けるのだ。
すごくすごく大変だけど。
このピンチを誰かに知らせないと。
敵が現れたときに奴が裏切ったらどうなる?
一瞬にしてアンジェラかシンシアのどちらかが無力化され、
その時点でアウトだ。
ギースは戦闘の役には立たないし。
なんとか、ベッドから起き上がり、そろそろとテントから出る俺を、
アンジェラとシンシアがすごい目で睨む。
「妹だと思って泳がしていたら……」
「ここのルールを教えてあげなくちゃね」
あ、ちょっと待って。

「……!」
アンジェラもシンシアもすっかりMの方だと思っていたが大間違い。
Sの気もありやがる。
俺はいたぶられて何度も何度もイカされた。
「これに懲りたら二度とお兄ちゃんには手を出さない事ね」
「弱いんだから、分をわきまえなさい!」
てゆうか、俺だよ!好い加減気づけよ!
「良い事、これからはあんたはあたし達のドレイよ」
「……はい」
そう言う言葉だけはしゃべれるみたいだ。

さらに何度も何度もイカされて、二人が疲れきって涎を垂らして眠った後、
俺はすごくすごくすごく頑張ってベッドを抜け出す。
もうこうなったら、ギースしかいない。
あいつなら分かってくれる筈だ。戦闘には何の役にも立たないギースが女性陣から責められたとき、いつもかばってやるのは俺だった。罠の解除に失敗したときにいっつも取り成したのも俺だ。レベル1の時から苦労を分かちあってきたのだ。
テントに入ったとき、ギースは呆然と俺を見た。
俺は力をふりしぼって何とか言葉を発する。
「……ギース」
「シャラさん……」
心が通じた気がした。
幾度もの戦いを経て培った男の友情。
俺の目を涙が濡らす。
ギースは俺を抱き締め、そのまま押し倒し……
って、ちがーう!

「……!……!」
だ、駄目だ。結構うまい……
じゃなくて!
こんな事していては本当にパーティーが全滅してしまう。
しゃべれなくて、相手も心を察する事ができない馬鹿野郎の時は……
文字だよ!
俺はギースの胸に動かない指を必死で動かしてなんとか字を書く。
"あのウィルはニセモノ"
「I love you……って、くぅぅぅぅぅ。シャラちゃん!」
むくむく復活する奴の息子。
あああああ。ちーがーうー!

何度も何度も何度も何度もイカされた俺はすごくすごくすごくすごくがんばってベッドから這い出る。い、一体どうすれば……
「逃げ出すとは良い度胸じゃないか、我が妹よ。くくく」
はうううう。ヴァ、ヴァンパイアロード……

「ヴェルドナの執務室への道は分かった。突入して一気にクビを取る」
奴はパーティーのみんなに宣言する。
「ええー!?遂に迷宮の謎を解いたの?」
「さすがは、あたしのダーリン☆」
「いつもどこかで迷ってしまって城に帰ってしまうのに……」
「いや、マッピングしたから大丈夫。てゆうか、マッピングしろ」
「おお~。」
「さすがは、あたしのダーリン☆」
気づけよ、お前ら!
俺がそんなに賢い訳無いだろ!

ニセモノの先導で快進撃を続けるパーティー。
迷いさえしなければ、俺のパーティーは強いのだ。
ウィルの攻撃!グレーターデーモンに97のダメージを与えた!
グレーターデーモンは毒を受けた。
グレーターデーモンは麻痺した。
グレーターデーモンは石になった。
グレーターデーモンは4レベルも下げられた。
グレーターデーモンは魅了された。
グレーターデーモンはおにゃのこに変えられた。
グレーターデーモンは倒れた。
……
おい、どう見ても変だろ!
気づけ!誰か気づけよー!

しかし、俺以外の誰も異変に気付く事無く。
ポイゾンジャイアント、撃破。
マイルフィック、撃破。
フラック、撃破。

俺の念も祈りもテレパシーも通じず、遂にヴェルドナの部屋の前に来てしまった。
"入室する時はノックして入ってね"
ふざけた事が書いてある。
ニヤリと笑う奴。
「ついにここまで……」
「いよいよ世界に平和が……」
頼む!気づけ!こいつは、こいつは……
「準備は良いか?行くぞ!」
扉が開かれる。

ヴェルドナが現れた。
ヴァンパイアが現れた。
しかし魔物たちは、まだこちらに気付いていない。

は?
いきなり飛び交うアンジェラの必殺の爆炎魔法。
シンシアの放つ浄化の光がヴァンパイアを瞬時に消し炭に変える。
そして、奴のエクスカリバーが、ヴェルドナの胸に深々と突き刺さる。
ついに、ヴェルドナを倒した。
……ヴェルドナ、よわっ!?
本当にラスボスか!?
ヴェルドナの魔よけを取り戻した。
え?え?

「良くぞ、ヴェルドナを倒した」
王宮に響き渡る聖王ボートレーの声。
頭をたれる奴のパーティーと裸でぼーっと立ってる俺。
あの、そろそろ服を着せてもらえませんか?
裸の俺にも王はついでに勲章を授けてくれる。
凱旋する奴のパーティーを熱烈に迎え入れる群集。
先頭の奴はみんなの憧れの的だ。

世界に平和が訪れ、奴はアンジェラやシンシアの他にもたくさんの女を侍らせて遊び暮らしているらしい。
一方俺は、あれからずっと裸で。麻痺したままで。
何故か、ギースと結婚させられて。
毎晩イカされまくっている。
今日も俺はなんとか真実を伝えようと、ベッドでギースの胸に指で文字を書こうとする。
"あのウィルはニセモノだってば"

<おしまい>
アンケートもよろしくですー。





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